センサークリーニングについて考えてみる & 夜の新宿散歩(前編)
このサイトでは「ファインダーの明るさ問題の疑問が限りなく解決したっぽい話」の頃から、ニコンプラザでスタッフから色々と話を伺ったという話題が多くなっていますけど、今回はカメラの機能ではない、人の手による物理的なセンサークリーニングについての話をしたいと思います。
ニコンプラザにはショールームや写真展示スペースと共にサービスセンターが併設されていて、と言いますか、ニコンプラザに訪れるお客さんの8〜9割は、サービスセンターに用事がある人のように見受けられます。
サービスセンターは修理の受付やメンテナンスに関する窓口になっていて、点検・メンテナンスの中には、その日のうちに実施してくれるサービスもあります。
私は以前、銀座のニコンプラザにあるサービスセンターにD3100を持ち込んでイメージセンサークリーニングをしてもらった事がありますけど、D7100のセンサークリーニングはやっていません。
そしてD810は購入からそろそろ2年になろうとしていますけどこれまでは未実施でした。ちょっと前から画の左上にシミが出てきていて、目立つ時にはPhotoshopで消していました。そんなこともあったので、D810購入後初めてのセンサークリーニングをしてもらうことにしました。
D3100のときにはセンサークリーニングのみで千円くらいだったと記憶していますけど、今はセンサークリーニングのみというメンテナンスメニューはないようで、「おすすめ点検パック」というメニューの中から選びました。
その日だけなのか、いつもなのかは分かりませんけど、当日返却できるメニューは【Bコース】の、点検+センサー清掃+外観清掃ということでしたので、【Bコース】をお願いしました。
終了までは約1時間半くらいということでしたので、これまでこのサイトで何度も話題にしている“詳しいスタッフ”に付き合ってもらっていろいろと教えて頂きました。話している時間はものすごく楽しかったです。
そのスタッフに聞いたところによると、ニコンプラザにセンサークリーニングを持ち込むユーザーの頻度は、短い人では1ヶ月以内、長い人でも半年くらいの間隔で持ち込まれるそうです。だとすると、私の2年は結構長いことやっていなかったことになりますね。
センサーの汚れ具合というのは、そのカメラをどういった環境でどれくらい使うのか、またカメラの保管方法などにもよるかと思いますけど、シャッターカウントだけではなく湿度や温度、時間的な部分も考慮したほうが良いのかと思いました。
私の場合には海辺での撮影も多いですし、他の方は知りませんけど現場でのレンズ交換もする方なので、プロの手による定期的な清掃やメンテを行ったほうが良いと思いました。それでも月に一度というのは無理だと思いますし3ヶ月以内というのも難しいところです。
センサークリーニング、デジイチを使っている人にとっては気になるところですし、自分でやっている人もいるようです。私は自分でやるリスクを負いたくないですし、定期的にプロに診てもらうことも大切だと思いますので、特に何もなければ半年に1度くらいで実施したいと考えることにしました。
さて、久し振りに同業の友人(デザイン制作会社社長)から電話があって、たまには会おうかという話になりました。ニコンプラザで聞きたい話もあったので、こちらから都内に出向いていくことにしました。
その友人は代々木上原に住んでいるのですが、いつもはグッズや雑貨関係の動向を調べるために秋葉原で会うことが多いです。しかしこの日はいつクライアントから電話が来るかもしれないということで、近場の新宿で落ち合うことにしました。
ここ数年新宿方面にはクルマで行くことが多かったのですが、滞在する時間が長くなりそうだったので、アクアラインの高速バスに乗っていくことにしました。
以前、新宿に高速バスで行った時にはバスの降車場が新宿西口ビックカメラの前だったので、そこかと思い待ち合わせたのですが、今は「バスタ新宿」なるバスターミナルが南口にできていて、そちらに降車するということで。
そんなことで、新宿駅南口から西口方面に歩きながら撮り始めました。そして途中、サービスセンターにカメラを預けて友人と会ったあと、夕方から辺りをプラプラしながら夜景を撮りました。
その日は曇天で、時折雪もぱらついていました。明るい時間帯に撮った画像はお昼前で、夜景は17時半過ぎくらいからの画像です。
撮影は愛機ニコンD810、レンズは標準ズームレンズ(AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR)を使っています。撮影時WBはオートですがRAW現像の際に補正していて、RAW現像はLightRoomCC、補正はPhotoshopCCを使用しています。
D810, 24-120mm(27mm), f/6.3, 1/200, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
都会は人もクルマも多いです。都会にいた頃にはあまり考えませんでしたし当たり前のことなんですけど、田舎に住みながらたまに都会に来ると実感します。
D810, 24-120mm(24mm), f/6.3, 1/250, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
サクッと西口に着きました。その間の画像がないのはちょっと雪が降ってきていたのと、あまりピンとくる瞬間がなかったからです。珍しく人の気配がない新宿駅前の画像です。
D810, 24-120mm(24mm), f/6.3, 1/100, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
ニコンプラザを目指しながらプラプラしていて、信号待ちの時にバスが見えたんですけど、なんとなく良い感じだったので撮りました。広角らしい画になりました。
D810, 24-120mm(24mm), f/6.3, 1/160, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
立ち位置を変えずに迫ってきたバスを縦構図で狙います。
D810, 24-120mm(75mm), f/6.3, 1/80, ISO140, 撮影モード絞り優先オート
今度は歩道を撮ります。冬に彩られた街の感じが好きです。
D810, 24-120mm(70mm), f/6.3, 1/400, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
空を見上げたらガッキーの屋上広告塔が、、、思わず撮ってしまいました。
D810, 24-120mm(24mm), f/6.3, 1/25, ISO320, 撮影モード絞り優先オート
地下道を歩いて、腰の位置にカメラを構えてファインダーを覗かずに感覚のみで撮る、以前に銀座で撮ったスタイルで撮りました。まったくのブレたピンぼけ画像ですけど、構図に奥行きを感じるためにスピード感があります。
D810, 24-120mm(24mm), f/4, 1/25, ISO2800, 撮影モード絞り優先オート
ここからは夜の撮影です。「おすすめ点検パック」も終わって、カメラも心も(主に気分が)リフレッシュして撮影に挑みます。新宿西口のアイコンとも言える東京モード学園の変わった形のビルが目立っています。
D810, 24-120mm(24mm), f/4, 1/100, ISO6400, 撮影モードマニュアル
角度を変えてみます。角度を変えただけで見え方も印象も変わる。これはすごく面白いところですしセンスの見せ所だと思います。これは上の画像よりも暗く見えますけど、マニュアルにして絞りとシャッタースピードを固定してしまったので、ISO感が設定上限に届いても明るさが足りないという理由からです。
D810, 24-120mm(46mm), f/4, 1/100, ISO6400, 撮影モードマニュアル
歩道橋の上から下の車道を撮りました。上の画像と同じ露出セッティングですけど、光量が多いので明るめの画像になっています。
D810, 24-120mm(31mm), f/4, 1/100, ISO6400, 撮影モードマニュアル
イルミネーションが黄色く照らす歩道のタイルと、そのタイルの歩道を歩く人のシルエットが印象的でした。
D810, 24-120mm(31mm), f/4, 1/100, ISO4500, 撮影モードマニュアル
これも先程の画像とは違った意味で新宿の夜景という感じになりました。
D810, 24-120mm(27mm), f/4, 1/100, ISO6400, 撮影モードマニュアル
「君の名は」で名所になった感がある交差点です。以前にもここで撮っていますけど、その時は標準画角で縦構図だったので今回は広角で撮りました。
D810, 24-120mm(75mm), f/4, 1/100, ISO6400, 撮影モードマニュアル
様々な色の光が飛び交う都会の交差点です。こういった画の撮影が好きで以前から撮っていますけど、何枚撮ってもまた撮ってしまいます。
D810, 24-120mm(24mm), f/4, 1/100, ISO2000, 撮影モードマニュアル
ヒルトン東京のイルミネーションです。左に写っている人たちもスマホで撮影していました。
D810, 24-120mm(44mm), f/4, 1/100, ISO6400, 撮影モードマニュアル
横断歩道のラインも好きなんですけど、クルマが通り掛かるシーンを捉えました。
D810, 24-120mm(24mm), f/4, 1/100, ISO6400, 撮影モードマニュアル
新宿中央公園の中から公園の外を撮っています。ちょっとビルを遠ざけた感じが撮りたかったのですが、光が足りなくてめっちゃノイジーになっていましました。
今回は以上です。
人が集まるようなところで冬の夜に撮影すると、都会でも田舎でも最近はイルミネーションでライトアップされた場所をよく見掛けます。夜の暗闇に輝くイルミネーションはキレイなので人気も高いですし、付近が明るくなることから防犯にも良いのかも知れません。
私も結構撮っていますけど、イルミネーションを実はあまり好きではありません。最近ではイルミネーションを見ると条件反射的に冬をイメージしてしまって、とにかく寒さを感じるからで、若い頃は夏よりも冬の方が好きだったんですけど最近では寒いのは大嫌いです。
撮影的な話で言うと「黒に光」という安易に撮りやすいシチュエーションが嫌ですね。構図マニアな私としては、構図が甘々でもそれなりに見えてしまう夜景が好きではありません。
それはイルミネーションに限ったことではないのですが、強い被写体を撮ると、被写体が構図を負かしてしまうという傾向があって、何も考えなくても美しい、といった風潮が嫌なんですね。それを撮る人を否定はしませんけど、結果はともかく自分は絶対に安易には撮らないという決意で。
強い被写体を撮っても優れた構図で撮る人はいますから、自分が撮る時にはそういった撮影がしたいと強くイメージして強い被写体に対峙しているつもりです。
次回は、今回の続きで新宿の街を歩きながら撮った画像の後編をご紹介します。宜しければまたお越しください。
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