デジタルカメラでのレタッチの是非を考えてみる & 気分転換に映画を見たあとシネコン付近を撮影
アドビシステムズ 2018-04-27
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前々回記事で「カメラはレンズ、でもデジタルだと本体も大事」という記事を公開しましたけど、今回はレタッチについて考えてみたいと思います。
私がデジイチを初めて買ってカメラを始めた当時、ポルシェ乗りのKさんら先輩方には「RAWではなくJPEGファインで撮りなさい」と言われました。けれど私は現在RAWで撮っています。
これは元々私が仕事で画像補正をしていたことや、実際に仕事で画像を扱う際にはレタッチが必須なこともあって、私自身レタッチに対する抵抗感がなかったというのがあります。そんな私もKさんらにアドバイスを頂いていた当時はJPEGファインで撮っていましたし、RAWデータで撮る際にもRAW+JPGで撮っていました。
実際、RAWで撮ろうがJPEGで撮ろうがフォトレタッチは可能ですし、それは紙の写真をスキャンしても同様です。前述のKさんが言われていたのは。いわゆる「撮って出し」で勝負しろ。ということなんだと思います。
「撮って出し」というのは、撮ったまま何も手を加えていない画像を見せることを指しますけど、これによって素の実力が見せられるということです。あとで補正しないことが前提ですから、露出などのカメラのセッティングをごまかせないというチャレンジングな撮影になります。
私はJPEGで撮っていた時から明るさや色は補正していましたから、ほんとうの意味での撮って出しは基本やりません。これが仕事であればクライアントやコーディネーターなどに、現場で撮った画像をすぐに見て貰う必要があるかと思いますけど、そういった仕事はやっていませんのでね。
ただ撮って出しというのは、デジタルカメラを使う多くの人にとって“当たり前”のことでもあります。私は画質が良いとされているデジタル一眼レフカメラで撮ったその画像を、可能な限り自分が好きな形で発表したり残したりしたいというのがあって補正をしています。
そして補正をするのであればJPEGデータよりもRAWデータのほうが、劣化がない(少ない)、質を維持しながらの幅広い補正ができます。
例えばポートレート撮影に限定して考えてみても、柔らかく撮りたいとピクチャーコントロールをポートレートモードで撮っていても、逆光の際などでシャープに撮りたいとか夕日を背にしたときなどではビビッドモードの方が良いケースがあります。
現場で試行錯誤して一発勝負を挑むのも良いのですが、モデルの表情やタイミング、またリズムなどを優先してRAWで撮りまくって、現像時にホワイトバランスや露出、若干の色味などを、やりすぎない程度に補正するのが正解ではないかと個人的には考えています。
かといって、イジイジといじったからといって良い写真になるとは限りませんし、撮って出しで良い画が撮れることもあります。しかし現場は生き物ですから、その現場の状況に合わせるスキルはどちらのやり方でも必要になるとは思います。
補正ありか撮って出しか、好みの問題なのかも知れませんし、その写真の用途や目的によっても変わるところかも知れません。
現像派の皆さんには、現像&補正の定番系アプリLightroom対応の、直感的にアナログ感覚で補正できるこういった便利なモノも出ています。
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さて、前回ロケから明らかに不調になってしまった私が、気分転換に行った映画館付近で撮った画像ですけど、これまでも同じ場所での撮影は何度かしているので目新しさはまったく無いかも知れません。
また、黒滝を撮った時に感じた、愛用の三脚がD810には力不足だと感じたことから、三脚も使わずに手持ち撮影をしました。
ですから、これまで何度も行ったことがある撮影スポットですけど、手持ち撮影だということとフルサイズ機になって初めてその場所で撮ったというところが、これまでとは違った撮影でした。
撮影は愛機ニコンD810、レンズは単焦点レンズ(Carl Zeiss PLANAR T*1.4/50mm ZF.2)を使っています。撮影時WBはオートですがRAW現像の際に補正していて、RAW現像はLightRoomClassicCC、補正はPhotoshopCCを使用しています。
D810, 50mm, f/2.8, 1/50, ISO6400, 撮影モードマニュアル
いつもの場所で、いつもの船のシルエットと水面に写る光のリフレクションをマニュアルモードで撮り始めました。当然ですけど、ISO感は私が設定している上限6400に早速達しています。
D810, 50mm, f/2.8, 1/50, ISO6400, 撮影モードマニュアル
ちょっぴり頼りない駐車場の照明を頼りに、マリーナに停泊している船からのビル街です。すごくノイジーな画になってしまいました。
D810, 50mm, f/2.8, 1/50, ISO6400, 撮影モードマニュアル
この場所に置かれているH形鋼のオブジェが結構好きで、遠くの工場の明かりでシルエットにしたら良いなぁと思いましたけど、自分の立ち位置が中途半端でした。これもノイズが凄いです。
D810, 50mm, f/2.8, 1/50, ISO6400, 撮影モードマニュアル
電車が来ました。個人的には電車の窓の光が繋がらないシャッタースピードで撮りたい派です。
D810, 50mm, f/2.8, 1/50, ISO6400, 撮影モードマニュアル
これもH形鋼のオブジェを意識してフレーミングしました。なんかゴチャゴチャしちゃいました。
D810, 50mm, f/2.8, 1/50, ISO6400, 撮影モードマニュアル
対岸の工場が絶賛稼働中です。
D810, 50mm, f/2.8, 1/50, ISO6400, 撮影モードマニュアル
以前に来たときとは違った施設ができていました。
D810, 50mm, f/2.8, 1/50, ISO6400, 撮影モードマニュアル
手前に橋を入れてみましたけどイマイチでした。
D810, 50mm, f/2.8, 1/50, ISO6400, 撮影モードマニュアル
手持ちで撮っているので俺は虫か!ってくらいに明かりに誘われてしまいますw
D810, 50mm, f/2.8, 1/50, ISO6400, 撮影モードマニュアル
光源をずらして縦構図で撮ってみます。
D810, 50mm, f/2.8, 1/50, ISO6400, 撮影モードマニュアル
広い歩道に来ました。
D810, 50mm, f/2.8, 1/50, ISO2800, 撮影モードマニュアル
明るいところに来たらISO感が下がってノイズが減りました。
D810, 50mm, f/2.8, 1/50, ISO6400, 撮影モードマニュアル
照明に気をやりながら撮ってみます。ISOがまた上がってノイズも増えました。
D810, 50mm, f/2.8, 1/50, ISO5600, 撮影モードマニュアル
対岸の工場を少し入れながら駐車場を撮ります。背景をどの程度まで見せるかの明るさ調整をしています。
D810, 50mm, f/8, 1/50, ISO6400, 撮影モードマニュアル
ここで突然絞りたくなってf/8まで絞ります。手持ちなので上の画とまったく同じではないですけど、ほぼ同じような構図で光の量だけが変わった画です。
D810, 50mm, f/10, 1/13, ISO6400, 撮影モードマニュアル
そのままさらに絞ってf/10にして、少しシャッタースピードを遅めにして1/13で撮りました。手持ちでは限界点かと思いますw
D810, 50mm, f/10, 1/13, ISO6400, 撮影モードマニュアル
さっきの照明を絞った状態でもう一度撮ります。自転車に乗った人がチョイブレています。
D810, 50mm, f/2.8, 1/50, ISO5000, 撮影モードマニュアル
絞りをf/2.8に戻して広い歩道を歩くカップルを撮ります。人が遠すぎました。
D810, 50mm, f/2.8, 1/50, ISO6400, 撮影モードマニュアル
シネコンのサインを撮ります。
D810, 50mm, f/2.8, 1/50, ISO6400, 撮影モードマニュアル
シネコン脇の道路に面したスポットライトを撮ります。空のブルーが美しいですけど、ノイズが乗って残念でした。
今回は以上です。
何もイメージが浮かばない不調な私が撮った画像をお見せしてしまいました。
夜景を撮る際にマニュアルでシャッタースピードと絞りを固定する撮り方は、D3100の頃に見つけたやり方ですけど、今回も基本的にはそれで撮りました。シャッタースピードを1/50に設定することで、手持ちでもブレにくく、開放より少し絞って明るさはISO任せというやり方です。
このやり方では何が何でも手ブレさせないという決意と、明るさはISO次第というカメラ任せ、そして現場の光量次第という撮影になりますけど、手持ちで撮るのであれば良いやり方ではないかと自分では思っています。
この日は、主に気分転換として映画「劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~」を見て、その後にシネコンの駐車場付近から海や工場などを撮りました。映画は楽しかったですけど、撮影についてはあまり良い気分転換になりませんでした。
さて困ったぞと思った私ですけど、前々回記事でもお話したように“休養”はしたくなかったので、気持ち的にはちょっと無理目なお出かけでもしてみようかと考えました。
今回さらなる不調の深みにハマった私が、次回は思い切って吉祥寺に出掛けました。Instagramでフォローしている画家でイラストレーターの方の個展に行って、個展の様子や吉祥寺付近を撮って、その後飯田橋にあるパワースポットにも行って撮影しました。
宜しければまたお越しください。
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