突然ですが、カール・ツァイスMilvus T* 35mm F2 ZF.2を買いました。
《新品》 Carl Zeiss(カールツァイス) Milvus 35mm F2 ZF.2(ニコンF用)[ Lens | 交換レンズ ]【KK9N0D18P】 価格:101,880円 |
前回記事の予告では、シネコン付近で撮った画像をご覧頂く予定でしたけど、予定を変更して突然買ったレンズをご紹介したいと思います。
前回記事で私は、
街撮りやスナップ撮影にも明るいレンズは必要だということで、撮影後には買い物に行きたくなる衝動を抑えるのに必死でしたw というのは半分冗談ですけど、ゴールデンウィークにMacを買い替えていなければ間違いなくレンズを買っていましたね。
などと言っていましたけど、ここで“買っていた”と言っているのは今回買ったレンズよりも2.5倍くらいもお高い金額のレンズでした。Macは仕事道具なので我慢する訳にはいかない。と、レンズについては趣味のものですから後回しになってしまうのは仕方がないところです。
ただ、イタリア街の撮影から1ヶ月以上も続くモヤモヤを、何もしないで乗り越えられる気もあまりしませんでしたし、過去ログを見たら70-300mmを買ってから1年以上も経っているというのを見て、何か買っちゃおうか。と考えました。
最近はズームレンズの方が好きな私ですけど、初めて単焦点レンズを使った時に感じた感動みたいなものを呼び覚ますために、お高いズームレンズではなく、今回はあまり高価じゃない単焦点レンズを買おうと思いました。
現在私は、標準画角と言われる50mmの単焦点レンズ(Carl Zeiss PLANAR T*1.4/50mm ZF.2)を使っていますので、50mmよりも広くするのか狭くするのかということだと思います。別に50mmでも良いんでしょうけれど、今回は気分転換の意味もありますから画角は変更の方向で。
ということで、ストリートスナップに最適、と話に聞いたことがある35mmにしようかと。そして以前から準広角の単焦点レンズを買うのであれば、カール・ツァイスのMilvusにしようと決めていました。
Milvusの35mmには明るさがF1.4とF2の2種類があります。F1.4の方が画質が良いのは分かりきっていたことでしたけど、持ち歩いて撮影するということから、レンズ本体の大きさと重さ、そして予算の面も合わせてF2にすることにしました。
王道系の考え方であれば、明るいレンズを買って絞ればいいんだよ。というのが定番ですし実際にそうなんでしょうけど、重量が2倍近くも重くてサイズも大きい、そしてMilvus35mmは最初F2のみのラインナップだった。ということがあったのでF2に決めました。
まあ後悔するかも知れませんけど、それはそれということです。
品物が届いた際に外装箱などを撮影しましたけど、撮影は久しぶりのニコンD7100、レンズは単焦点レンズ(Carl Zeiss PLANAR T*1.4/50mm ZF.2)で撮りました。これで噂に聞く「カール・ツァイスの写真をカール・ツァイスで撮る」が実現しました。
余談ですけどツァイスやライカなどの所有欲を満たしてくれるブランドの機材では、例えば愛機ライカの写真をライカで撮りたいから複数台持つ、という人がいるらしいんですね。ですからカール・ツァイス信者もカール・ツァイスでカール・ツァイスを撮りたいと考えるんでしょう。
私はそこまでの信者ではないと思っていますけど、そう思っているのは自分だけかも知れませんので、この話はこの辺でやめておきますw レンズが届いたあと、近所に試し撮りに歩いて出掛けたんですけど、現像をする時間が作れないので今回は商品紹介だけにします。
美しい外装箱です。
スリーブ式の箱になっているスリーブを外すと、思った以上に豪華なインナーボックスで驚きました。
レンズフードを取り付けるとなんとも完成度が高いと感じるデザインで、このくびれが堪りません。レンズフードも頑丈な金属製なのはプラナーも同じですけど、デザインのフィット感は半端なく格好良いです。
レンズを正面から見てみると、MilvusではなくDistagonの刻印が施されています。このMilvus(35mm F2)はDistagonのレンズ設計で、解像性能は高画素デジタルカメラへの最適化を果たしているとされています。そしてカール・ツァイスを語る上でT*(ティースター)コーティングも欠かせません。
D810に装着してみます。(そのためのD7100&プラナーでの撮影です)
カメラとレンズの大きさがとても良いバランスだと感じました。レンズフード脇のブルーエンブレムも誇らしげです。
高級感溢れるフォルムに惚れてしまいました。
レンズキャップもクラシックシリーズやニッコールよりも厚みがあって高級感もあります。
使用感はプラナーで慣れ親しんだマニュアルフォーカスなので、とてもすんなりと操ることができました。プラナーのフォーカスリングと比べると、同じ量のフォーカスを動かす場合、Milvusの方が少し長い距離を回す仕様になっています。
これはフォーカスリングを回した際、あまりに急激に操作するとジャスピンを飛び越したりして合いづらかったりするのを防ぐため。なのかどうかは分かりませんけど、あえて心持ちゆっくり目に合わせていくと、ボヤケていた被写体が徐々に鮮明になっていく感覚がすごく良いです。
フォーカスリングの手触りは、適度な抵抗感と滑らかでスムーズな動きで撮影時はフォーカスに、より集中できる使い勝手になっています。
ファインダーを覗いた感じは、クラシックプラナーほどにはキラキラした感じはありませんけど、覗いているだけで判るスムーズなコントラストによる立体感と透明感は特筆すべきだと感じました。
撮影した感想としては、まだレンズの癖というか慣れていないところがありますので、このレンズの美味しいところが掴めていませんけど、ハイライトからシャドーまでナチュラルな印象の画だというのが第一印象です。
プラナーと比べると画質に癖がないのが特徴だとも思いますから、じっくりと真面目に取り組んで自分なりにこのレンズの良い部分を引き出していければと思います。
冒頭でお断りしましたように、撮影した画像は後日ご紹介します。また、久しぶりの単焦点縛りの撮影にも出掛けたいと思っています。
次回は今回ご紹介する予定だった、気分転換で見た映画のあとにシネコン付近で撮影した画像をご紹介します。宜しければまたお越しください。
カールツァイス Milvus 2/35 ZF.2|カメラのキタムラネットショップ
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