イルミネーションによるライトアップの季節になりました & 画家ホンダマモル氏の「ヒトリコテン」に行ってきた




 
秋に入っても気温が高いことが多かった今年の関東地方でしたけど、11月も半ばになって朝晩は冷えるようになってきました。そして冬になると全国各地でイルミネーションによるライトアップが施され始めます。
 
昔は限られた場所で行われていた印象が強かったライトアップですけど、最近では「えっ?!こんなところでも?!」と感じるくらい様々なところで見ることができます。
 
ライトアップ、とても美しいので多くの女性に大人気ですし、男性の中にも好きな人が多いと思います。ただひねくれた見方をすると、闇の中で光っていれば、そのほとんどは美しく感じてしまうのも事実ですね。
 
以前、友人と香港に行った際に、百万ドルの夜景と言われる景色を見に行ったことがありますけど、友人がぽつりと「きれいだけど人工的なものだよね」と言っていたのを聞いて、「まあそうだよね」と話したのを思い出しました。
 
何を見ても「照明じゃん」とか言っちゃったら元も子もなくなっちゃうんですけど、例えば夢の国のライトアップされたパレードと、パチンコ屋のネオンサイン、どちらも人工的な作り物ですけど、多くの人が違うものだと言うと思います。
 
ですから、何でもかんでも闇の中で光っていれば良い、と言う訳ではありませんね。ただ、いざ写真を撮影するとなると困った問題もあります。それは、基本的にライトアップを撮影した画像って、みんな一緒と言いますか限りなくそっくりな画像になってしまいがちということです。
 
若干の露出の違いやISO感の設定によって、派手さとか綺羅びやかな感じは違ってきますけど、失礼ですけど誰が撮ってもそれなりに撮れてしまいますし、構図や露出、またピントが甘くてもあまり気にならなくなってしまう性質があります。
 
あと、一度撮ってしまうと結構満足してしまう被写体でもあるので、最近の私はあまり好んで撮りに行くことはなくなりました。ですから撮る時には、人(歩行者)を入れたりクルマを入れたりしています。
 
やはり魅力があっても強い被写体を撮影する場合には、誰が撮っても同じような画になってしまうことが多くなりますから、個性を活かす工夫が必要になると思います。ただ気にしなければそのまま撮り続けていてもOKだとも思います。
 
 
さて、これまでこのサイトでは撮影した画像を時系列でご紹介してきましたけど、今回はこれまでとは違って時系列をあえて外してご紹介しようと思います。
 
先日、Instagramでフォローしている画家で浦和レッズサポーターのホンダマモル氏(https://www.instagram.com/honda_mamoru/)の個展「ヒトリコテン」に行ってきました。場所は吉祥寺にある「キチジョウジギャラリー」で、吉祥寺駅からギャラリーまでの道すがら歩きながら撮影しました。
 
撮影枚数から個展の画像が2記事にわたってしまうので、いつものスタイルを変更して「ヒトリコテン」で撮った画像のみを1記事にして先にご紹介したいと思います。撮影はホンダマモル氏ご本人の許可を頂いています。
 
 
撮影は愛機ニコンD810、レンズは単焦点レンズ(Carl Zeiss PLANAR T*1.4/50mm ZF.2)と標準ズームレンズ(AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR)を使っています。撮影時WBはオートですがRAW現像の際に補正していて、RAW現像はLightRoomClassicCC、補正はPhotoshopCCを使用しています。
 
 
ヒトリコテン01
D810, 24-120mm(31mm), f/4, 1/40, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
まずは外観を撮ります。雰囲気あるギャラリーです。
 
 
ヒトリコテン02
D810, 24-120mm(38mm), f/4, 1/40, ISO125, 撮影モード絞り優先オート
 
看板も味があります。後述しますけど、この辺りの文字遣いにもこだわりがあるということです。
 
 
ヒトリコテン03
D810, 50mm, f/4, 1/50, ISO160, 撮影モード絞り優先オート
 
ここでプラナーにレンズ交換します。個性的な作品群が迎え入れてくれます。
 
 
ヒトリコテン04
D810, 50mm, f/4, 1/50, ISO180, 撮影モード絞り優先オート
 
プラナーでも引きで撮ります。
 
 
ヒトリコテン05
D810, 50mm, f/4, 1/50, ISO400, 撮影モードマニュアル
 
ギャラリーのサインも魅力的です。埋もれず目立ち過ぎずに良い感じです。
 
 
ヒトリコテン06
D810, 50mm, f/4, 1/50, ISO220, 撮影モード絞り優先オート
 
入口扉のところから中を撮ります。温かみのある雰囲気の照明が見えます。
 
 
ヒトリコテン07
D810, 50mm, f/4, 1/50, ISO220, 撮影モード絞り優先オート
 
奥の画から撮らせて頂きます。光の当て方にセンスを感じます。
 
 
ヒトリコテン08
D810, 50mm, f/4, 1/80, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
ひと目見ただけでも多くの人が興味を感じる画風だと思います。
 
 
ヒトリコテン09
D810, 50mm, f/4, 1/50, ISO110, 撮影モード絞り優先オート
 
ホンダマモル氏のブランド“blackfrogs”のカエルがサーフボードに乗っていますけど、なんと偶然にもホンダさんはサーフィンをやるらしく、私も大好きな太東海水浴場をサーフスポットにしているそうです。
 
 
ヒトリコテン10
D810, 50mm, f/2.8, 1/125, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
一段開放寄りにしてみました。立体感あるテクスチャーのタッチがデジタルとは一線を画しています。
 
 
ヒトリコテン11
D810, 50mm, f/2.8, 1/160, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
右の犬の絵にフォーカスしました。犬好きなのでw
 
 
ヒトリコテン12
D810, 50mm, f/2.8, 1/125, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
表現が難しいですけど、不思議な世界観を感じさせる空間です。
 
 
ヒトリコテン13
D810, 50mm, f/2.8, 1/200, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
シンプルながらインパクトある絵です。
 
 
ヒトリコテン14
D810, 50mm, f/2.8, 1/80, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
あえて照明器具をフレームインさせてみます。何度も言いますけどラインダクトのスポットライトで効果的な演出をしていました。
 
 
ヒトリコテン15
D810, 50mm, f/2.8, 1/125, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
これも照明器具を準主役的に撮ってみました。
 
 
ヒトリコテン16
D810, 50mm, f/2.8, 1/125, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
なんかいいなぁ。。。って感じです。これら展示している絵画は購入することができます。購入予約をすると個展終了後に額縁込みで送ってくださるそうです。私が行ったのは最終日前日でしたけど、多くの絵がSOLD OUTになっていました。
 
 
ヒトリコテン17
D810, 50mm, f/2.8, 1/50, ISO320, 撮影モード絞り優先オート
 
雰囲気がある受付です。ポストカードが売られていましたけど、他にもホンダ氏のブランドトレーナーやTシャツなども販売していました。
 
 
ヒトリコテン18
D810, 50mm, f/2.8, 1/50, ISO110, 撮影モード絞り優先オート
 
最後にアンティークバルブを撮ります。こういった画はクラシックプラナーの得意分野と言っても差し支えないと思います。上手く撮れているかどうかは別ですw
 
今回は以上です。
 
 
個展はとても賑わっていました。私のように情報を知っていて訪れる人(浦和サポーターなど)も多かったようですけど、偶然通りがかって立ち寄った方もいらしたようです。
 
私がこのサイトを見ている方に先入観を植え付けてはいけないと思い、これまで絵についてのコメントはしていませんでしたけど、私はホンダマモル氏の絵がすごく好きですね。色使いもタッチもシンプルなんですけど、とても強い個性とセンスの良さを感じます。
 
そしてなんとなくですけど、ホンダ氏の人柄が伝わってくるようなナチュラル感みたいなものも見えるような気がして、なんかほっこりしながらとても居心地の良い個展でした。多くのお客さんがいたために、ホンダ氏とはあまり長い時間は話せなかったですけど、短い時間ながらいくつかの話題に共通点が見つかり嬉しかったです。
 
まずは浦和レッズサポーターだということ、これについてはお互い分かっている事が多いので、特に多くを語ることはありませんでしたけど、彼もデザイン会社にいたことがあるらしく、写植機を使っていた経験があるということです。そういったことから彼がフォントや文字スタイルなどにこだわっているというのが伺えました。
 
写植についての話は結構盛り上がって、当時の苦労話というよりも楽しかったことや愛情ある会話をしました。私がいた会社では写植とMacの部署が別だったので、写研の書体をトレースしてましたよ。と言って笑ったりもしました。
 
浦和レッズサポーター、デザイン会社への在籍経験、太東海水浴場でサーフィン、私はサーフィンはやりませんけど、多くの共通キーワードがありました。
 
「ヒトリコテン」は年2回の開催で、次回は5月に同じ吉祥寺ですけど違う会場で行うようです。開催情報はInstagramのページで告知されると思いますし、彼のブランド“blackfrogs”の通販サイトもありますので、興味のある方はぜひ行ってみてください。
 
私も今回の個展訪問にはとっても刺激を受けましたし、率直に楽しかったです。またスケジュールが合えば伺いたいと思います。
 
個展っていいですね。なんとなくですけどやってみたいと思い始めました。
 
 
次回は個展前後に吉祥寺とか井の頭公園付近を歩きながら撮った画像をご紹介します。宜しければまたお越しください。
 
 



 
 
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