持ち歩き用に新しいブロアーが欲しかったので… & 水平線から昇る朝日が撮りたくて大洗に行った(1)
新品価格 |
2014年4月にカメラをはじめてから、今はなき君津のコイデカメラで税込1009円で買った「KING OA・カメラクリーニングセット」をこれまでずっと使っていて、消耗品がなくなってからはブロアーとブラシとクロスのみですが、ずっと愛用しています。
出掛けるときには、ブロアーとブラシを持ち歩いていたんですけど、カバンに入れ忘れて出かけてしまうこともあって、現場で使う用にカバンに常備するメンテナンスセットを買いたいと思っていました。
ブロアーだけを買っても良かったんですけど、これまで使ったことがないレンズペンなるものも使ってみたかったので、使わないものがあってもwお得に感じてしまう11点セットをamazonで購入しました。
カメラクリーニングキット,thsgrt カメラクリーナーキット 防水ケース付き カメラレンズクリーナー メンテナンス&レンズ清掃用品 【11点セット】 新品価格 |
購入後に見てみたら、似たような商品があるわあるわ続々と出てくるんですが、私もどれが良いのかはまったくわかりません。これにした理由は、最初に目に入ってきたからです(ドヤッ!w
最初に目にしたというのは違っていないんですが、ブロアーの口が小さいということもありました。そして他のセットにもありますけどケース付きというのも良かったです。これでカバンに常備するブロアーが手に入りました。
実は同時に禁断?のクリーナーも買ったのですが、それは次の記事でご紹介します。あとカメラとはまったく関係ないんですが、風呂用にBluetoothの防水スピーカーを買いました。これがまたものすごく快適でのぼせてしまう程ですw
さて、いろいろなことがあって気が滅入っていたある日に、ふと「水平線から昇る朝日が見たい」と思いついたので、茨城県大洗町に行ってみようと深夜からクルマを走らせました。
思えば昨年の夏に「日立駅〜鹿島神宮〜日川浜海岸」で撮ったシリーズから早くも1年以上が経っていました。風車を目指して熱い砂浜を歩いた、、、あれは暑かった。。。
日立に比べれば近い大洗ですが、それでも木更津からは結構距離があります。例によって嫌いな高速道路を避けて一般道にて移動しますが、道はほとんど混んでいないので快適なドライブでした。
仕事関係で知り合った「星を撮る人」と話をしてから、星空を撮りたいという気持ちもありましたので、早めに着いて撮影を開始しました。
今回のシリーズも長くなります。
最初はまだ日が昇るまで時間がある夜の海辺から星を撮りました。その後、水平線付近が明るくなってブルーアワー(マジックアワー)を撮って、その後日の出も撮っています。
光量が足りないために三脚を使用して撮影していますので、構図のバリエーションは少ないですが露出を変えて撮ったりしています。真っ暗な中で夜空を撮っている時に、若い女の子が2人でスマホの明かりを点けて歩いてきたのを、心のなかで「勘弁してくれ」と思いながら撮影していたのは内緒ですw
撮影は愛機ニコンD810、レンズは単焦点レンズ(Carl Zeiss PLANAR T*1.4/50mm ZF.2)と(Carl Zeiss Milvus T* 35mm F2 ZF.2)、標準ズームレンズ(AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR)を使っています。撮影時WBはオートですがRAW現像の際に補正していて、RAW現像はCameraRaw、補正はPhotoshopCCを使用しています。
D810, 35mm, f/2, 20秒, ISO100, 撮影モードマニュアル
きれいな星空が撮れました。下に写っている緑が生々しいのが残念でした。スローシャッターで撮影する場合には、こういったところを見落としがちですね。
D810, 35mm, f/2, 20秒, ISO1600, 撮影モードマニュアル
基本、私は昼夜問わず空だけの写真は撮らないんですが、気まぐれで撮りました。ISO感を上げたことで肉眼では見えない(目が悪いのもあります)小さな星も写っています。
D810, 35mm, f/2, 20秒, ISO100, 撮影モードマニュアル
同じ構図でISO感を100にしましたら、見え方が変わりました。大きな星はあまり変わりませんが、小さな星の密度が違う気がします。
D810, 35mm, f/2, 20秒, ISO100, 撮影モードマニュアル
今度は角度を変えて撮ってみます。やはりISO感は上げたほうが華やかさがありますね。
D810, 35mm, f/2, 20秒, ISO100, 撮影モードマニュアル
水平線の辺りが明るくなってきてブルーアワーにもなってきましたが、星もまだまだ美しく見えています。
D810, 35mm, f/2, 20秒, ISO100, 撮影モードマニュアル
これは撮影タイミングやカメラ側の解釈もあるかと思いますが、上の写真から2分でこうなりました。
D810, 35mm, f/2, 20秒, ISO100, 撮影モードマニュアル
海側が明るくなってきたので、振り返って土手を入れて撮ってみました。葉の付近がモヤッている感じが好きです。
D810, 24-120mm(24mm), f/4, 20秒, ISO100, 撮影モードマニュアル
ここで24-120mmにレンズを交換して広角で風景を撮ります。太陽がまだ登っていないので光と影の出方が興味深いです。
D810, 24-120mm(24mm), f/7.1, 20秒, ISO100, 撮影モードマニュアル
空を色濃く撮りたくて絞ってみました。空の青は濃くなりましたけど、見える星の数が減りました。
D810, 24-120mm(24mm), f/7.1, 20秒, ISO200, 撮影モードマニュアル
この画は星を入れずに陸を多めに入れて撮ってみます。暗い中でも海岸のアンジュレーションが分かります。
D810, 24-120mm(24mm), f/7.1, 20秒, ISO200, 撮影モードマニュアル
スローシャッター特有のヌメッとした水面を撮りたくて海を撮りました。ここはいろいろな狙いが試せる海だと感じました。
D810, 35mm, f/6.3, 20秒, ISO100, 撮影モードマニュアル
Milvusにレンズを戻しました。青色のヌケが良くなった気がします。
D810, 35mm, f/6.3, 20秒, ISO100, 撮影モードマニュアル
当初の目的である、鳥居を入れて日の出が撮れるスポットに来ました。鳥居が撮影できる辺りは結構な人が集まって日の出を待っていました。
D810, 24-120mm(120mm), f/6.3, 25秒, ISO100, 撮影モードマニュアル
24-120mmにレンズ交換してテレ端で鳥居を撮ります。シャッタースピードを25秒にして水面のヌメヌメ感をさらに強調しましたら、空も含めて背景がCGみたいになりました。
D810, 24-120mm(120mm), f/10, 2.5秒, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
同じような構図で今度は絞って絞り優先オートにして撮ったところ、まったく違った印象の画になりました。
D810, 50mm, f/2.8, 1秒, ISO64, 撮影モードマニュアル
Planarにレンズ交換してオーバー目に撮りましたら、たまたま岩に波が当たって水しぶきを上げているシーンが撮れました。適正な露出で撮りたかったですw
D810, 50mm, f/2.8, 1/50, ISO64, 撮影モードマニュアル
一転してアンダー目で撮りましたら迫力のある水平線付近の空が撮れました。ただ、アンダーにすると空などは色濃く撮れますが、海や岩などのディテールは潰れてしまいがちになります。割り切ってシルエットにするやり方もありますけど、ワンパターンは命取りだと個人的には思っています。
D810, 50mm, f/1.8, 1/60, ISO64, 撮影モード絞り優先オート
これも上と同じ手法ですが三脚から外して手持ちで撮っています。絞りを若干開放寄りにしましたがまだ暗いですね。岩はすっかりシルエットになりました。
D810, 35mm, f/2, 1/40, ISO64, 撮影モード絞り優先オート
まだ太陽は見えませんけど、明るくなってきたので波のディテールが判るようになってきました。
D810, 35mm, f/2, 1/15, ISO64, 撮影モード絞り優先オート
開放ですが光源を少し外したら周辺が一気に光量落ちしました。なんかおどろおどろしくなっちゃいました。
D810, 35mm, f/2, 0.3秒, ISO64, 撮影モード絞り優先オート
白波立ってる波をダイナミックな雰囲気で撮ってみます。やはり手持ちで撮ると思いついた被写体に素早く反応できるので楽しいです。
D810, 35mm, f/2, 1/10, ISO64, 撮影モード絞り優先オート
光源は外していますが、自分のいつもの感じで撮ります。点在する岩が格好良いです。
D810, 24-120mm(38mm), f/10, 1/40, ISO64, 撮影モードマニュアル
再び三脚をセットしてレンズも24-120mmに交換しました。絞って撮ったら夕日みたいになってしまいました。一見して朝日と夕日、写真では分かりづらいかも知れませんので、朝日を意識した露出や補正が必要だと思っています。
D810, 24-120mm(38mm), f/13, 1/80, ISO64, 撮影モードマニュアル
日が昇ってきました。太陽をくっきりと撮ろうと絞っています。
D810, 24-120mm(38mm), f/10, 1/100, ISO64, 撮影モードマニュアル
朝日ということを意識して少し明るめにしました。
D810, 24-120mm(88mm), f/8, 1/160, ISO100, 撮影モードマニュアル
もう少し迫力が欲しかったので58mmまで寄せて、華やかな発色も意識してISO感を100にしてみました。
D810, 24-120mm(34mm), f/8, 1/160, ISO100, 撮影モードマニュアル
また引いて撮りました。ゴーストが出ちゃいました。
D810, 24-120mm(38mm), f/8, 1/160, ISO100, 撮影モードマニュアル
縦構図にして波紋とともに撮ります。これもゴーストが出ています。
D810, 24-120mm(24mm), f/8, 1/160, ISO100, 撮影モードマニュアル
広く撮りたかったのでワイド端にして撮りました。太陽の左に豪快なゴースト発見ですw
D810, 24-120mm(38mm), f/8, 1/160, ISO100, 撮影モードマニュアル
光源を外してみました。静かな空に動きのある海といった雰囲気になりました。
今回は以上です。
日の出を待つ間だけとはいえ久々に星空を撮りました。大洗で見た星はとても美しく、撮りたくなる星空でした。千葉でも星は見られますが、飛行機が多く飛び交うので撮影場所を選ばないと星だけを撮るのは案外難しかったりします。
これくらい綺麗で密度が濃い星が撮れるのなら、これまで成功していないインターバル撮影をしてみたい気もしますが、インターバル撮影をするのであれば撮影開始時間が遅すぎますね。
星を撮りたいんだったら早く行けば良いんですけど、星が見られるかどうかは行ってみないと分かりませんからね。まあ星が見えなかったら車中泊で朝の街並みを撮るのもありだと思いますので、今度チャレンジしてみるのも良いかも知れません。
ただ、さすがの人気スポットだけあって、深夜にも関わらず男女問わずに海辺をウロウロしているので、スマホのライトがあちらこちらで光っています。星空を撮るのであればあまり人がいないスポットのほうが良いでしょうね。
夜明けが近くなって鳥居の近くに歩いていきますと、一眼レフ、ミラーレス、コンデジ、スマホを持った人がたくさんいて、慣れた風の人は防波堤の上に小さな三脚を立ててセッティングしていました。
私のように大き目の三脚を持っている人が案外少なかったのには驚きましたが、中には水平線に向かってストロボを焚いている人がいたりして、どんな写真が撮れるのかがものすごく気になりました。
こんなに沢山の人の撮影者の中で撮るのは滅多に無い私です。直近では犬吠埼で日の出を撮った時以来でしょうか。ぶっちゃけたくさんの撮影者とともに撮るのはすごくイヤですし嫌いです。三脚を立てる場所取りなんて死んでもしたくありません。
そんな私でもたくさんの撮影者がいるような人気スポットに紛れ込んでしまうことがあります。そんな時にはそういった人たちから少し離れたところにいて、狙いは一緒かも知れないけれど、あくまで自分が狙った被写体を撮ります。
幸か不幸か多くの人が狙うようなシチュエーション、例えば今回の大洗だと鳥居の中に太陽がピッタリ入るような写真は撮りたいと思わないので、撮影者の集団から少し離れたところであっても自分なりの撮影はできています。
あと、撮影スポットにもよるとは思いますが、構図が1つとか2つしかないようなスポットでは、よほどの狙いが自分にない限りは撮りたいと思いません。そういった意味も含めて、撮影者の集団から離れても自分の撮影ができる大洗はすごく楽しかったです。
次回は長編の大洗磯前神社付近で撮影した画像をご紹介する2回目で、海と日の出を撮った続きです。あまり代わり映えがしないかも知れませんが、宜しければまたお越しください。
スリック カーボンマスター833 3段カーボン三脚|カメラのキタムラネットショップ
スポンサーリンク