自分でセンサークリーニングをやってみた & 水平線から昇る朝日が撮りたくて大洗に行った(2)
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前回記事で、新しいブロワーが欲しくてカメラクリーニングキットを買ったとお伝えしましたが、ほぼ時を同じくして上のセンサークリーニングキット(正しくはフルフレームセンサースワブ+センサークリーニング液セット)を買いました。
最近の記事にもちょくちょく取り上げることがありましたが、センサーのシミと思われるシミを撮影画像の中に見つけていました。夜景撮影や込み入った被写体を撮っている分には、シミはあまり目立ちません。
しかし青空や白い部分が画の中に増えてくると、結構アチラコチラに大小のシミがあることが分かるようになります。これまでセンサークリーニングは、銀座と新宿のニコンプラザに持ち込んでいました。
はじめは今回もニコンプラザに持ち込もうと考えていたんですが、ニコンプラザに行くと待ち時間が長く、カメラを預けているため待ち時間に撮影もできないのでさらに退屈な感覚が増します。
移動時間も含めて、そういった時間を作るのがハッキリ言って辛いと感じ始めていたのと、センサークリーニングキットを検索してレビューを見ていた際に、ニコンプラザが近くにない人もたくさんいることを知りました。
ニコンプラザは、ニコンのホームページを見る限り、銀座・新宿・名古屋・大阪にしかないみたいなので、近くにある人の方が逆に恵まれていると感じました。
近所にニコンプラザがない人でも自分が行う以外の方法があるのかも知れませんが、ほとんどの人が自分でメンテナンスしているのではないかと考え、先のことも踏まえて自分でクリーニングしてみようと思いました。幸い、動画サイト上で検索すると多くの映像が上がっていました。
映像を見てみたところ、あまり上手ではないと思われる方もいて、これなら自分のほうがマシ、というほどではありませんが、自分でも出来そうだと思いました。それでも問題が起きる可能性は少なからずあるので、そこは自己責任で作業します。
このセンサークリーニングキットは、クリーニングスワブとクリーニング液の2種のツールがセットになっています。スワブという用語は今回始めて知りましたが、元々は木管など管楽器の内部を拭くための布のことだそうですが、このセットのスワブは長い柄がついたお好み焼きで使うヘラのような形をしています。
ヘラの部分には高密度の特殊繊維が取り付けられています。センサーにピッタリの幅になっているヘラの先の両面に、液を一滴ずつ垂らしてセンサーを拭きました。
作業前にホワイトとブルーの画をパソコン上で作っておいて、クリーニング後に画面を撮影してシミの有無を確認しましたが、窓から外を見たら雲ひとつない青空だったので、ベランダに出て大まかに3種類の絞りで空を撮り、確認しました。
今回の私のやり方は、センサーを一往復拭く度に新しいスワブを出してクリーニングしました。スワブを2本使ったところでシミはかなり少なくなりましたが、一つだけ残っていたので、最後はそこのシミの場所を意識して3本目のスワブを使いました。
最後の確認でシミは見えなくなっていたので、今回のセンサークリーニングは成功と言って差し支えないかと思います。とは言ってもクリーニング後にロケ撮などに行っていませんので、未だに若干の不安はあります。
今回使ったクリーニングキットは、液とスワブが同梱されているだけあって相性が良いようで、拭いた後センサーに液が残ることがなく、センサーが濡れた感じはありませんでした。仮に濡れるようならスワブに液をつけずに乾拭きをするつもりでいたんですが、その必要はなかったです。
ニコンからは「Nikon クリーニングキットプロ2 CKP2」が出ていますが、シルボン紙をスティック棒に巻きつけて無水エタノールでクリーニングする仕様で、解説DVDを見ながら結構な練習が必要なようです。
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個人的には、スティックにシルボン紙を巻いてのクリーニングでは、センサーに掛かる力が均等になりづらく、液量の調節もしづらいのではないかと感じ、プロが使っているとはいえ私に合ったやり方とは思えませんでした。
今回、センサークリーニングに要した時間は、テスト画像の制作も含めて30分ほどだったと思います。自己責任なのが大前提ですので無闇にオススメはできませんけれど、シミだらけの画像にストレスを感じるくらいなら自分でやるのもありかも知れないと思いました。
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一滴ずつしか使わないクリーニング液よりも先にスワブが無くなりそうなので、次はスワブのみを買います。
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APS-Cサイズのスワブを買えば、D7100とD3100のセンサークリーニングにも挑戦できます。
イメージセンサーはカメラの心臓部ですから、故障させてしまう危険性がありますし不安なんですけど、現像や補正で画面を見続けているので、センサーのクリーニングが自分でできるようになると、自分のカメラをより広く把握できている感じがして良いです。(あくまで個人の感想でしたw)
さて、いろいろなことがあって気が滅入っていたある日に、ふと「水平線から昇る朝日が見たい」と思いついたので、茨城県大洗町に行って撮影した画像をご紹介する2回目です。
前回は、三脚を使用して海辺から星を撮り、水平線付近が明るくなってからはブルーアワー(マジックアワー)を撮って、その後日が昇るところまでを撮りました。
今回も前回の続きですので似たような画像が多いと思います。ですが、手持ち撮影もできる明るさになってきたので、自分なりに変化を求めて撮りました。
手持ち撮影なら三脚を使っての撮影よりも、少しですが変化をつけやすくなります。ただ、夜から撮影していて明るくなったと感じて手持ち撮影をすると、感覚とは裏腹にブレやすくなるので注意が必要だと思います。
夜から撮影していると暗さに目が慣れているので、少し明るくなった位で“手持ちでもイケる”と感じてしまいがちですが、残念ながらその感覚は間違っていることが多いです。
撮影は愛機ニコンD810、レンズは単焦点レンズ(Carl Zeiss Milvus T* 35mm F2 ZF.2)と、標準ズームレンズ(AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR)を使っています。撮影時WBはオートですがRAW現像の際に補正していて、RAW現像はCameraRaw、補正はPhotoshopCCを使用しています。
D810, 24-120mm(24mm), f/8, 1/160, ISO100, 撮影モードマニュアル
鳥居ももちろんですが、岩も絵になります。マニュアルで露出計を見ながら、若干アンダー目に合わせて撮りました。
D810, 24-120mm(100mm), f/20, 1/60, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
正体は不明ですが、1つだけ突き出た石が良い感じでしたので、太陽と絡めて撮ります。シルエットをシャープに撮ろうとガッチリ絞って撮りました。
D810, 24-120mm(105mm), f/20, 1/80, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
フレームに入れる岩の位置を変えると雰囲気が変わります。こういった試行錯誤は楽しいです。
D810, 24-120mm(24mm), f/20, 1/40, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
かなり絞って撮っているため太陽の光が尖っています。ゴーストも出ていますが、こういったゴーストは好きな人がいるかも知れません。
D810, 24-120mm(28mm), f/20, 1/40, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
太陽が尖ると、ただでさえ強い被写体が更に強くなります。実は個人的にはあまり好きじゃなかったりします。
D810, 24-120mm(24mm), f/20, 1/40, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
波打ち際を入れてみます。ほぼ真横から日が差しているので、日の当たっているところと影の部分が極端に見えます。
D810, 24-120mm(24mm), f/20, 1/15, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
ISOをオートにしていないので、手持ちではかなり厳しいシャッタースピードになりました。空のグラデーションと海のコントラストが結構好きな画です。
D810, 24-120mm(38mm), f/8, 1/500, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
また少し太陽が昇りました。絞りをf/8にしたら太陽の光の尖りも若干柔らかくなりました。
D810, 24-120mm(66mm), f/10, 1/250, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
せっかく来たので鳥居と太陽を絡めたベタな画を撮ってみました。
D810, 35mm, f/8, 1/500, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
Milvusにレンズ交換して撮りました。
D810, 35mm, f/8, 1/250, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
やはり海に動きがあると画の躍動感が増します。
D810, 35mm, f/8, 1/500, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
引きの画角でも太陽と鳥居を絡めてみる意識で撮りました。
D810, 35mm, f/8, 1/500, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
長い岩を左に寄せて点在している岩と海を主に写しました。上の画よりもこちらの構図の方が自分としては好きです。
D810, 35mm, f/8, 1/500, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
縦構図にしてWBを青寄りにしました。この画だけ見れば違和感はないと思いますが、ちょっと不自然でしょうか。
D810, 35mm, f/8, 1/500, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
同じく縦構図ですが、若干WBを赤寄りにしました。
D810, 35mm, f/8, 1/250, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
シャッタースピードが1段遅くなりましたが、ちょっぴり波の濃淡が、、、ってあまり変わりませんねぇ。。。
D810, 35mm, f/8, 1/640, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
手持ちで撮れるようになったからって調子に乗って撮ってるんでしょうねぇ(他人事…
D810, 24-120mm(120mm), f/6.3, 1/800, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
24-120mmにレンズ交換して先程も撮ったような画をまた撮りました。じつはこれ、レンズ補正を掛けていないんですが、なんとなく地球は丸い的な画を意識しました。
D810, 24-120mm(120mm), f/6.3, 1/1000, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
上の画もそうですが、水平線が輝いている感じが良いです。そしてシルエットが多めなのと鳥が写っているの、どちらかというと私はこちらの画のほうが好きですかね。
D810, 24-120mm(86mm), f/6.3, 1/200, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
辺りもかなーり明るくなってきて、鳥居に鳥が止まりました。鳥に寄りたかったんですが、望遠はクルマに置きっぱなしでした。
D810, 24-120mm(48mm), f/6.3, 1/800, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
大好きな海のキラキラが水平線からずっと続いている画を撮りました。
D810, 24-120mm(120mm), f/6.3, 1/160, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
遠くからですが、ここでこの日カメラを持っていた人が混雑した辺りを撮ってみます。とりあえずロケ地がわかるように鳥居も入れておきました。
D810, 24-120mm(120mm), f/6.3, 1/200, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
波打ち際まで出て朝日を見にきた女性をシルエットにして撮ります。実は2人並んでいたのですが、重なっていたので1人に見えるかも知れません。
D810, 24-120mm(66mm), f/6.3, 1/1000, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
横構図でも海のキラキラを撮ります。かなり太陽の高さも上がってきました。
D810, 24-120mm(78mm), f/6.3, 1/1000, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
先程の女性2人が太陽の位置と良いバランスに見えたところでシャッターを切りました。
D810, 24-120mm(120mm), f/6.3, 1/1250, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
テレ端で撮りましたら、昭和の青春ドラマのワンシーンのような画になりました。
D810, 24-120mm(120mm), f/6.3, 1/1250, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
カメラのセッティングは同じですが、上の画よりも少し暗めの補正をしています。主に波の色味が変わって見えます。
D810, 24-120mm(120mm), f/10, 1/500, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
フレームインする人が増えました。眩しい雰囲気で補正しました。
D810, 24-120mm(120mm), f/6.3, 1/500, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
これもカメラセッティングは同じですが、太陽の輪郭が判らないくらい明るく補正して、人物のディテールが少し判るように補正しました。
D810, 24-120mm(24mm), f/10, 1/320, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
ワイド端で海岸の外から撮るような雰囲気を意識してみました。ゴーストが出まくっていますが美しい空と海です。
今回は以上です。
冒頭で予告していたとはいえ、同じような画像ばかりになってしまいました。退屈だった方には申し訳ありませんでした。それでもここまで読んでいただきましたことに感謝します。
海に立つ鳥居、そして海と太陽、雲ひとつない空と、強い被写体が揃っていたこともあって、どうしても似たような構図になってしまいました。ですが、少しずつ構図を変えたり露出を変えたりして、見てくれた方が何かしらの参考にしてくれたら良いと思って撮りました。ほんとですよ。
明るくなるまでは単焦点を多用していましたが、明るくなってきてからは24-120mmの標準ズームも積極的に使いました。ただそれとは関係なく、以前からこのサイトで言っているように、三脚を競い合って立てるような被写体は得意ではありません。
正直、今回の撮影では最後の方にご紹介した、一連の女性のシルエット画のほうが、自分らしいと感じますし、心なしか画も躍動しているように感じます。
それでも自分で好んで行ったスポットですから、楽しかったのは間違いありませんし、天候もよく最高の撮影になりました。2回目にしてロケーション終了、といった風な語りになってしまいましたが、まだまだ続きます。
次回は大洗磯前神社付近で撮影した画像をご紹介する3回目で、神社にお参りに行って撮影もしました。
宜しければまたお越しください。
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