埼スタ帰りに「SLIK カーボンマスター833」を初めて使って撮った東京夜景
スリック カーボンマスター833 3段カーボン三脚|カメラのキタムラネットショップ
新たに買った三脚が使いたくてロケハンに失敗したりしていましたが、埼スタでの鹿島戦のあとにやっと使うことが出来たので、そのときに撮った画像と使用感などをご紹介します。
試合が終了してクルマに戻った私は、都内に向けて走らせました。出かける前に考えていたのは、一部に熱狂的なファンを持つ「ジャンクション撮影」だったので、東の定番スポットと言われる「箱崎ジャンクション」を目指しました。
現地に到着して辺りを歩き回っていろいろと見てみましたけど、まったく食指が動かなかったので、三脚どころかカメラもクルマから降ろしませんでした。理由はネット上に上がっている画像もそうですが、三脚を使って撮るような写真の構図はほぼ1つしかないと感じたからでした。
そのたった一枚に全力を尽くすのもありだと思いますけど、画角が広いほうが結果も良い感じなので今の私の画角では向いていないとも感じました。
ロケーションとしては近くにエアターミナルもあることから、歩行者も多いですし好きな交差点もあります。クルマの交通量も深夜とは言えかなりあります。ですがその場合は歩きながらの撮影になるので三脚は使いません。
そういった理由からこの日はジャンクション撮影はやめて、臨海地域に向かって動き始めました。向かったのは以前撮ることが出来なかった晴海埠頭で、今回再チャレンジをしようと思いました。
晴海埠頭に行ったら、今度はデートしに来たクルマがすごく多く停まっていて駐車スペースがまったくありませんでした。お盛んな皆さんを横目にまたまた移動をはじめましたが、晴海埠頭のほど近く、朝潮運河が見えるところから撮影することにしました。
肝心の三脚ですが、2.31kgとこれまで使っていたものより600gくらい重いのですが、思ったよりも重くないので持ち運びは辛くありません。クルマから直に現場に行ける場合は、付属の三脚バックは使わずに、風景を撮るプロカメラマンが動画サイトなどでやっているように、カメラを三脚にセットしたまま肩に担ぐようにして歩くと良いかも知れません。
探り探りな上に深夜なので、セッティングオペレーションには苦労しましたけど、持ち運びについてのストレスはありませんでした。使用感については記事中でもコメントしますけど、主には記事末で語りたいと思います。
撮影は愛機ニコンD810、レンズは標準ズームレンズ(AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR)を使っています。撮影時WBはオートですがRAW現像の際に補正していて、RAW現像はCameraRaw、補正はPhotoshopCCを使用しています。
D810, 24-120mm(40mm), f/8, 30秒, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
運河の先には芝浦ふ頭、さらに先には横浜のビル群が見えます。水面のリフレクションが美しく、狙った感じの画が撮れましたが、画像の下の方にセンサーのシミみたいな大きな黒い点が2つ見えます。現像時には気づきませんでした。
D810, 24-120mm(66mm), f/8, 15秒, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
夜景撮影では定番のアウトフォーカス画像も撮ってみました。
D810, 24-120mm(66mm), f/8, 15秒, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
上とまったく同じ構図で、ピントを合わせて撮りました。WBを少し変えています。
D810, 24-120mm(66mm), f/8, 25秒, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
ビル群が正面に来るように少しだけカメラを左に振りました。三脚を立てると撮影枚数は増えますけど、同じような構図が多くなってご紹介枚数は減る事になります。
D810, 24-120mm(120mm), f/8, 25秒, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
テレ端で一番背が高いビルの辺りを撮ります。空が若干クリアじゃないのが残念ですが、もしクリアでも、この明るさでは星もほとんど見えないでしょうね。
D810, 24-120mm(24mm), f/8, 30秒, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
ワイド端で撮ったらちょっとだけ星が見えました。ビル群が遠のいて静かな画に見えます。
D810, 24-120mm(24mm), f/8, 25秒, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
ブルーの照明が印象的なマンションをキーにして広角らしい画を意識して撮りました。また、ブルーの照明に合わせてWBも調整しました。これにも星が少し写っています。
D810, 24-120mm(24mm), f/8, 15秒, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
縦構図にしました。暗いところでも3ウェイ雲台はとても使いやすかったですが、縦構図のアングル調整は雲台にカメラを取り付ける向きによって、調節できなくなるので注意が必要だと思いました。
D810, 24-120mm(24mm), f/8, 20秒, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
右にあったビルを入れて少し右に振りました。ちょっぴり空間が狭くなった気がします。
D810, 24-120mm(24mm), f/8, 25秒, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
24mmでも大写しになるビルを下から煽って撮ります。(でも目線は普通に立った高さ)派手な光で照らされた橋の手すりの明るさを見ると東京らしいと感じます。
D810, 24-120mm(24mm), f/8, 20秒, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
運河沿いの遊歩道を中心にして撮ります。左のビルに対して広角の傾きを意識して撮りました。
D810, 24-120mm(24mm), f/7.1, 6秒, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
先程の明るい橋を中心に撮ります。照明が明るいのであまりシャッタースピードは長くありません。
D810, 24-120mm(24mm), f/7.1, 8秒, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
今度は橋を斜めに見てビルも入れて撮りました。
今回は以上です。
楽しみにしていた新しい三脚の初使用でしたが、実は20分ほどしか現場にいませんでした。それでもとても楽しく撮影できたのが印象に残っています。
「SLIK カーボンマスター833」は全高1870mmの高さがある、中型三脚の中でも大きめの部類だと思います。
縮長も725mmですから、持ち運びを意識した4段の三脚などに比べると、持ち運びにそれなりの覚悟が必要かも知れません。しかし付属のバッグで縦に持つよう意識すれば、頭ごなしに「無理!」というものではないと思います。
しかしクルマでロケ地まで移動する人に向いているのは確かで、と言いいますかクルマで行ける方はほとんどの道具は積んでいけますけどね。
ネガティブ寄りで気になった点は、ウレタングリップが付いていないところで、直に三脚の足を掴む感覚が慣れていないのもあってか、結構な違和感を覚えました。もうひとつは自分の問題なんですけど、足を全部伸ばすとエレベーター下げの状態でも背が足りない。。。ということでした。
ですからポジションによっては、三段目を伸ばすときに一杯まで伸ばせないので、少し長さを残してセッティングを始めることがありました。これは購入時に現物を見ていなかったので仕方がないところだと思います。
脚の開きはスムーズで軽く、ロックは力を強く加えなくても、なんとも言えない絶妙な手触りでスッと締まります。移動時には脚を伸ばしたまま畳んで動きますけど、雲台のダブルナットのおかげで不安なく移動できます。
付属の3ウェイ雲台はメーカーが“高精度”を謳っていますが、これも脚のロック同様無理な力を加えなくてもスッと緩めてスッと締められる、これまた絶妙な手触りでセッティングできます。私はあまり使いませんけど、3軸水準器も装備しています。
雲台だけで7〜8万とかするような、そんな高級品は使ったことがありませんから、それらはさらに上を行くかも知れませんが、今の私はこの三脚をとても気に入りました。ただ、トラベル三脚や大型三脚の必要性も感じるので、数本は必要になると思います。
三脚嫌いだった私が、また三脚を使う撮影がしたくなった「SLIK カーボンマスター833」を、大事に使っていきたいと思います。
次回は、単焦点レンズ(AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G)を使いたいと思い、田舎の田んぼ風景を撮りに行きました。宜しければまたお越しください。
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