SLIKの三脚「カーボンマスター833」を買いました
前回記事での予告どおり、今回は新しく三脚を購入しましたので、選択中に考えたことなども含めて記事にしたいと思います。
これまで使っていたのは「King中型三脚(Fotopro アルミ三脚 C-5i)」で2015年1月に購入しました。日頃の撮影では手持ち撮影ばかりの私ですが、それでもそれなりに愛用していました。
C-5iは、D7100で使っていた頃はそこそこ満足していたんですけど、足を伸縮する際に石突部分のゴムが外れる様になってしまいました。そしてD810を愛用するようになってからは、雲台のクイックシューのネジを手で思いっきり強く締めても、すぐに緩むようになってしまいました。
石突部分のゴムについては、なくさないように気をつけていれば、ストレスはありましたけど使用に問題はありませんでした。(接着剤でくっつける手もありますし)ですが雲台については、縦構図がまったく出来なくなり、横構図でも勝手に動き始める次第で、新しい三脚を買う必要がありました。
雲台といえばその昔、知人が使っていたC-5iと同価格帯のSLIKの三脚の雲台が、C-5iの雲台よりも遥かに頑丈で大きな作りだったのが印象的でした。その後、プロの方と話をした際には、三脚メーカーについて話しましたけど、ジッツオやハスキーなどを勧められました。
今回、三脚を新しく買うにあたってアドバイスを参考に探し始めましたけど、ジッツオは高額な上、ホームページが私には分かりづらく、面倒くさくなっちゃいました。そしてハスキーはジッツオよりも価格は手頃なんですけど、重いしバリエーションが少ない。と感じたので止めちゃいました。
上述のC-5iの問題点とキャリアを重ねることで生まれた新しい要望を踏まえると。
・雲台のカメラ台が大きめでダブルナットで取り付けられるもの
・三脚を伸ばした最大高が1900mm以上
・フルサイズ機+標準ズームレンズの使用に耐えられる三脚
という条件で、SLIKのホームページでいろいろと探したところ、C-5iの次に買おうと最初に思ったのが「SLIK プロ700DX-III N 3段」でした。
C-5iが購入時12,553円(2015年1月)でしたが、SLIK プロ700DX-III Nはこのとき33,000円くらいでした。価格は2倍以上になりますけど、このとき私はかなり安いと感じました。で、いざ購入するときに、もう一度スペック等の確認をしたところ、、、
重い、、、C-5iが1.7kgのところ、プロ700DX-III Nは3.67kgと、2倍以上の重量です。三脚を安定させるためにはある程度の重量は必要で、風で動いたり倒れてしまうものではダメなんです。そして各部がグレードアップしているので、ある程度は仕方がないとはいえ、私の今の使い方では重すぎると判断し、改めて探し始めました。
そこで見つけたのがSLIK ライトカーボン E84 4段でした。けど全高が1727mmということでもう少し高さが欲しい、と思ったらプロカメラマン監修のE84 Hという機種が全高2150mmということで、一気に購入リストに入ってきました。
SLIK カーボン三脚 ライトカーボン E84 4段 ナットロック式 28mmパイプ径 3ウェイ雲台 クイックシュー式 108321 |
ただ、このE84シリーズにはどうしても気に入らないところがありました。それはクイックシューだということです。
そこで、今度はカーボン三脚でスリーウェイの雲台が着いているもの、できればプロ700DX-III Nと同等のものが着いているものを探しましたところ、予算が10万オーバーになってしまうことが判明しました。
これは悩みどころですけど、今回そこまでの予算は取れないのでまたまた探しましたところ、プロ700DX-III Nについている雲台(SH-807 N)のひとつ下、SH-806 Nが着いている新しいカーボンマスターシリーズにたどり着きました。
新品価格 |
新品価格 |
そして新しいカーボンマスターシリーズで一番全高が高い(1870mm)カーボンマスター833に決めました。全高は欲しかった高さから30mm足りませんけど、カーボンなので重量は2.31kgと、C-5iに比べると約600g増ですが、1kg未満の重量増で抑えられました。
しかし予算は大幅にオーバーして購入時53,023円でした。ありがちですけど探しているうちに予算感覚が麻痺してきたのでしょうかw
それでもまだ価格的にもスペック的にも上には上がありますし、必要に応じてもっとコンパクトな三脚が欲しくなることもあると思います。今回三脚を探してみて感じたことは結局1台では厳しいということでした。
それでは新しく買ったSLIK カーボンマスター833を、これまで使っていたC-5iと並べて写真を撮りましたのでご覧いただければと思います。ここでお詫びですが、D810に24-120mmの標準ズームを着けていたんですけど、前回のロケ撮でVRスイッチをOFFにしていたのを忘れて撮ってしまいました。
VRなしのレンズで気をつけて撮るのと、VRレンズでVRが効いているつもりで撮っているのにVRが効いていないというのではまったく状況が違います。ということで全滅でしたけど、紹介画像が小さいことと商品紹介のみなのでこのまま掲載することにしました。ご了承ください。
テレビの天気予報で「今日は雨の心配はありません」と言ったのを聞いて、そのまますぐに出掛けて5分程の公園で撮っていたんですけど、撮り始めたら雨が降ってきてちょっと慌てて撮ってしまったのもブレをより酷いものにしてしまったと思います。
三脚のみの撮影はD810+AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR、D810を撮影しているのはD7100+タムキュー(タムロン SP Di AF 90mm f/2.8 MACRO)です。商品紹介ですので撮影データは割愛させていただきます。
芝の上に2台の三脚を寝かせました。持ち歩くことを想定してカメラバッグに収納された状態です。並べてみただけで大きさの違いが判りますが、SLIKの方はバッグに結構な余裕があります。
SLIKの三脚をカメラバッグから出してみます。カメラバッグが大きいのはともかく、三脚本体もかなりのサイズアップです。そして足の表面がカーボン独特の模様です。
足を伸ばさない状態で立ててみます。雲台の大きさの違いが印象的です。
雲台がよく見えるように並べた状態で撮ってみます。C-5iのネジが移動するのに対して、カーボンマスター833の方はネジが移動しないタイプです。
正面(真上)から見ても明らかに大きさ(面積)が違います。
ネジを締める部分を撮ってみます。C-5iはクイックシューを外して立てています。カーボンマスター833の方は基本的には取り外さない使い方です。
今度はセンターポールも伸ばして一番高くセッティングした様子です。スペック上ではちょうど30cm違います。
意味もなく横構図で引いて撮ってみました。
倒してみます。寝かせてみると足の太さの違いがよく判ります。
カーボンマスター833にD810をセットしてみます。“安定の”ダブルナットです。締め方としてはシルバーの小さなナットを先に締めて、黒い円盤型のナットを増し締めすることで緩みにくくする構造です。
ダブルナットの部分をアップで撮りました。雨が降っているので水滴がついています。
3段のうち2段だけで、センターポールも伸ばさない状態でカメラをセットするとこんな感じです。
スリーウェイ雲台を下から撮ります。この雲台はメリハリがあって良い操作感だと思いました。
写真は以上です。
今回買ったのは足が3段のものですけど、4段に比べると畳んだときに長いです。私の場合はクルマで移動することが多いということと、4段よりも3段のほうが全高が高いというのも選んだ理由です。
そして3段のほうが一番細い足もそれなりに太くなるので、4段の一番細い足に比べると安定感があるように感じます。また、3段のほうがパーツ点数も少ないですし、慣れれば設置や撤収作業も迅速に行えそうな気がします。
撮影の際に公共交通機関を使うことが多くなれば、4段の三脚を持っていたほうが良いかもしれません。実はそこのところはある程度想定していて、今度は足だけ買って雲台を共有して使うことも考えています。
しかしamazonを見てみると、足だけと雲台付きで価格が同じのものもあったりしますから、その辺りは臨機応変に選択することが必要かもしれません。こうして考えてみると解っていたとはいえ、三脚も奥が深いです。
それでも手持ち撮影がスタイル私としては、これ以上三脚にハマり込むことははばかれますけど、選んでいる最中は楽しかったです。かといって今回の選択が完璧とは思っていないので、次に購入する時にも試行錯誤を繰り返すことだと思います。
次回は、探しているクルマを見に行った埼玉県三郷市近辺で撮影できそうなところを探して行ってみた、千葉県流山市で歩きながら撮影した画像をご紹介します。
宜しければまたお越しください。
SLIKの三脚「カーボンマスター833」を買いました。
SLIK カーボン三脚 カーボンマスター 833 3段 ナットロック式 28mmパイプ径 高精度3ウェイ雲台 ショルダーストラップ付属 109236 新品価格 |
スポンサーリンク