販売好調で旧機種になったD5500と、D5300、D5600の“今” & 一宮町 玉前神社

by カエレバ

 
ITmediaの「デジタルカメラ総合販売ランキング」の、GFK Japan調べによるデジタル一眼カメラ(一眼レフ・ミラーレスカメラ)販売シェアで、直近のNo.1はキャノンのEOS Kiss X7 ダブルズームキットに奪われましたが、それまで6週間連続で販売シェアNo.1を獲得していたのがニコン D5500 ダブルズームキットでした。
 
ニコンの一眼レフでは、バリアングル液晶やWiFi機能を備えている一番キャッチーな機種と言えるAPS-C機ですね。
 
このD5000番台は、現在D5300、D5500、D5600と、3機種が現行モデルとして発売されていて、過去例とかは知りませんが、個人的には結構イレギュラーな印象があります。(記事執筆時、ニコン公式サイトのD5500に旧機種との記述が追加されていました)
 
これらは順に、D5300が2013年11月、D5500が2015年2月、D5600が2016年11月に発売されました。
 
想像ですが、D5300とD5500は現行モデルとはしながら売り切りで終了というスタンスのようで、D5300に至っては2017年2月に、最新のAF-Pレンズをキットレンズにして発売されましたが、これはいわゆるテコ入れ的なことかもしれません。
 

by カエレバ

 
だったらD5500キットにもAF-Pレンズを搭載したらさらに良さ気ですが、そうしてしまうとD5600と殆ど変わらなくなってしまいますし、D5600の登場によってD5500の価格がお手頃になって売れ行きを伸ばすというのもこの業界ならではともいえます。
 
そしてたくさん売れたおかげでD5500は無事に旧機種になりました。SnapBridgeの評価が思ったよりも高くないという事を考えると、残り少ないD5500を購入する選択肢は“あり”だと思います。
 
ここで現在の3機種の違いを改めて上げてみたいと思います。
 
イメージセンサーは3機種とも同じなので、特殊な条件下での撮影でない限り画質は同等です。
 
そこを踏まえて、D5300はISO感度が他の2機種に比べて一段低い(D5600・D5500=ISO100-25600、D5300=100-12800)仕様になっています。D5500とD5600の違いは若干の違いはあるかも知れませんが、大きく違うのはSnapBridgeの有無とキットレンズです。
 
AF-Pレンズについては、ステッピングモーターを搭載していて、オートフォーカスが従来の同クラスのレンズよりも高速で静粛なのが特徴で、動画撮影時などでモーターがジージーいうようなことがないということです。
 
写真撮影で気になる“高速で静粛”という部分ですが、実際に使ってみると、そのまんまの表現ですがものすごく静かで速いです。フルサイズ機に大三元レンズをつけてのAFスピードには敵いませんが、APS-C機のキットレンズとしては体験したことのない速さで、さらに静かなので使っていて気持ちが良い感覚になります。
 
ただこのレンズは、AF/MFの切り替えとVRのON/OFF切り替えのスイッチがレンズからなくなってしまったので、カメラ本体で切り替えないといけなくなりました。これは個人的にはかなり不便だと感じました。
 
他機種に比べて感度が低いけれどAF-Pキットレンズが選べて価格もお得なD5300を選ぶか、現在D5000シリーズ最高のコスパを誇るD5500を選ぶか、3機種中、最高性能(画質は3機種ともほぼ同等)&AF-PレンズのD5600を選ぶか。オールマイティなニコンのAPS-Cエントリー機はもう少しの間、熱く盛り上がりそうです。
 

by カエレバ

 
 
さて、今回は以前に一度行っている一宮町の「玉前神社」で撮影した画像をご紹介します。前回訪れた際は工事中で、拝殿はほとんど見ることが出来ませんでした。実はまだ工事は完了していなくて、足場が残っている場所もありました。
 
それでも珍しいと感じる艶ありの黒い拝殿が見られました。この日の撮影では(AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR)1本で撮っていますが、中望遠のボケ味を意識して撮りたいと考えてのレンズチョイスでした。
 
撮影は愛機ニコンD810、レンズは標準ズームレンズ(AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR)を使っています。撮影時WBはオートですがRAW現像の際に補正していて、RAW現像はLightRoomCC、補正はPhotoshopCCを使用しています。
 
 
玉前神社01
D810, 24-120mm(86mm), f/4, 1/640, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
朝早い時間の商店街、勤務先に急ぐクルマが見えます。空のグラデーションが美しいですが、相変わらず美観を損なう電線の画です。
 
 
玉前神社02
D810, 24-120mm(112mm), f/4, 1/125, ISO400, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
今回も手水舎を撮りました。前回は35mm(35mm換算で52mm)単焦点で撮りましたけれど、今回は中望遠の圧縮効果を狙っています。
 
 
玉前神社03
D810, 24-120mm(120mm), f/4, 1/125, ISO720, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
より主役が際立つ画になっていると思います。これくらいの露出で撮れる環境ならば、24-120mm f/4のウィークポイントもあまり気になりません。
 
 
玉前神社04
D810, 24-120mm(120mm), f/4, 1/200, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
半逆光の状況で、あえてテレ端で狙いました。シャドーの落ち込みが思った以上でしたので、シャドーを意識して持ち上げて補正しています。
 
 
玉前神社05
D810, 24-120mm(120mm), f/4, 1/125, ISO1250, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
木組みの奥、光が届いている辺りを意識して撮りました。ISO感が上がっていますので光量は足りていなかったようです。ちょっとコントラストが強めになっちゃいました。
 
 
玉前神社06
D810, 24-120mm(24mm), f/4, 1/40, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
ワイド端で拝殿を撮ります。色々と反射しちゃうので案外と気を使います。シャッタースピードが稼げていないようにみえますが、広角なので大丈夫です。
 
 
玉前神社07
D810, 24-120mm(28mm), f/8, 1/30, ISO160, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
朝日を背に影を伸ばす赤い神楽殿が印象的でした。これは普通に絞っていますが、やはりこういう画の場合には絞ったほうが良さ気です。
 
 
玉前神社08
D810, 24-120mm(58mm), f/8, 1/60, ISO1000, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
ツヤツヤなので上手く撮れているのか、失敗しているのかも、よくわからない画になっている気がしますw
 
 
玉前神社09
D810, 24-120mm(70mm), f/4, 1/80, ISO360, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
参拝の前に色々と気を取られる外観です。
 
 
玉前神社10
D810, 24-120mm(92mm), f/4, 1/400, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
朝日を浴びる奉納酒樽を中望遠のボケ味を意識して撮りました。やはりシャドーがイメージ通りではなかったですけど、立体感は出せていると思います。
 
 
玉前神社11
D810, 24-120mm(120mm), f/4, 1/4000, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
しめなわと語弊を逆光で撮りました。これもシャドーの関係で狙い通りとはいきませんでしたが、背景の木々が雰囲気あります。
 
 
玉前神社12
D810, 24-120mm(120mm), f/4, 1/1250, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
テレ端のまま数歩下がって少しだけ引いてみます。縄がリアルです。
 
 
玉前神社13
D810, 24-120mm(120mm), f/4, 1/500, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
縄が気になったところで、縛り目をクローズアップしてみます。ハイライトは美しいです。
 
 
玉前神社14
D810, 24-120mm(52mm), f/4, 1/640, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
ここでも引いてみますけど、しゃがんだり寝転んだりはせずに安易に画角を変更しました。開放で撮っているのと背景との距離から背景が若干ボケています。
 
 
玉前神社15
D810, 24-120mm(50mm), f/4, 1/250, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
鳥居を50mmで。開放ですけどパンフォーカス気味です。
 
 
玉前神社16
D810, 24-120mm(112mm), f/4, 1/200, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
今度は順光でしめなわと語弊を撮りました。
 
 
玉前神社17
D810, 24-120mm(120mm), f/4, 1/250, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
濃い緑の竹が強いコントラストで存在感を放っています。
 
以上です。
 
 
今回は、24-120mmF/4で中望遠域の画角を意識した上で、相変わらず開放ばかりで撮りました。
 
中望遠の主題をグイッと前に出す印象の画は、歪みも目立たず圧縮効果も長い望遠ほどではないので、ポートレートによく使用されるのも理解できます。
 
本当はモデルを使って撮影した方が良かったかもしれませんけど、人物だと普通のポートレートになっちゃいますし、そもそもモデルがいませんw(どなたかモデルをやってください!w)
 
フルサイズ対応でf/4通しの5倍ズームレンズ、とても重宝するので替えが効かないレンズという評価もあるでしょう。個人的には、広角時の水平方向の歪みの強さとシャドー部のトーンの落ち込みが非常に気に入らないところではありますけれど、相対的にこのレンズは高性能と言えると思います。
 
これまでは単焦点で撮ることが多かった私ですが、特に強い理由があるわけではないですけど、最近はこのレンズを使うことが多く、なんとなくではありますけどメインレンズになっています。
 
次回は田舎道を歩きながら引き続き24-120mm f/4を使って撮影しています。これからのちょっとした撮影ヒントになるような画も撮れましたので、宜しければまたお越しください。
 
 

by カエレバ

 
 
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