【活動再開】改めてセンサーサイズについて考えてみる & 海と朝日

by カエレバ

 
みなさまご無沙汰しております。
Red Shieldです。
 
前回記事から2ヶ月が経ち、実質活動休止してからは約5ヶ月が経過しました。その間ほとんどカメラに触れることはなく、愛機は防湿庫の中に入れっぱなしという状況でしたが、つい最近仕事の方で動きがありました。
 
それは、これまであまり関わっていなかった映像制作の分野に新規参入することにしまして、とは言っても私が実際に撮影や編集はしないのですが、プランニングとディレクションをやることにしました。
 
その打ち合わせで都内の映像制作会社に出向いて、様々な機材や作品を見て、またクリエーターたちとの出会いによって、その辺の感性が思いっきり刺激され、自分のカメラワークも活動を再開しようと思いました。
 
ただ以前のように2〜3日おきに更新するなんてことは、今では想像もつかず、まったくもって出来る気がしないので、リハビリを兼ねてゆっくりとしたペースでの再開になります。
 
撮影地についてもこれまで何度も撮ったことがある場所ばかりになると思いますが、なるべくご覧頂く皆さんには楽しんで頂けるように頑張りたいと思います。
 
 
さて、表題の通り「改めてセンサーサイズについて」考えてみたいと思う出来事が幾つかありました。とは言っても最終的には好みの問題や予算や重量、大きさなどもありますのでそこは結論は出せないと思いますし、中判カメラについてはここでは語りません。
 
D5とD750のフルサイズ機2台を使っているとあるニコンユーザーの方が、とある専門的なカメラの講習で講師の人に「どちらかを売ってD500を買ったほうが良い」と言われたそうで、とても驚いていました。
 
私も初心者の時にはそうでしたが、やはりフルサイズセンサーというのは基本であり、フルサイズを持ってから本当のカメラライフが始まるくらいのつもりでいました。しかしエントリー機に比べると高価ということもあって、憧れだったり、まるでそこがゴールかのように見えていたりもしました。
 
そんな私はD810を購入して1年以上使ってきて、枚数的には4500カウントくらい撮ってきましたけど、カメラに対してはまったく不満もなく、今もう一台買うとしたら迷わずにD810を買うんじゃないかというくらい気に入っています。
 
ただ客観的にフルサイズセンサーを見た場合に、フィルムサイズが35mmでレンズも35mm用に作られているんだから一般的にはフルサイズセンサーが良い。という、レガシーな考え方は如何なものかとも思います。
 
センサーが大きい方が光を多く取り込めるのは事実でしょう。そしてフルサイズに対応しているレンズをフル活用“できそうな”気もします。しかし実際にフルサイズ機で撮影をしてみると、セッティングにもよりますけど周辺の光量落ちが顕著で必ずしも最高の画だと感じられないことも多いです。
 
だからこそフルサイズ機には相応のレンズが必要になるのでしょうし、例えば私の好きなカールツァイスなどもデジタルカメラ用の専用レンズを開発しているんでしょう。聞いたところによるとフィルムの場合には、光が多少の角度を持って入ってきても取り込めるのですが、イメージセンサーの場合にはなるべくセンサーに対して直角に光が当たらないと取り込めないケースがあるそうです。
 
そういうことを知ると、一概にフルサイズとばかり言っているフルサイズ信者にはなりたくないものだとも感じますが、ハマった時の画質はAPS-C機とは一線を画する画を捉えてくれるのも事実です。
 
フルサイズ上級機+APS-C上級機というのが理想かもしれませんが、予算や持ち運びなど、またレンズ資産も踏まえて賢く選びたいところです。しかし何度もしつこく言っていますが、何も持ってない人は悩んでないで何か買いなさい。撮影を始めてからも悩むことは出来ますけど、撮影前に悩むのは一番愚かだと私は思います。
 
 

by カエレバ

 
 
さて、活動再開です。今回は行き慣れた「一宮」で朝日が登る前後の海の様子を撮影しました。この日は海以外でも撮影しましたけど、レンズは24-120mmの1本で撮っています。三脚は立てずに手持ちで撮っていますけど、暗くてシャッタースピードが稼げていません。しかし広角で捉えたブルーモーメント(ブルーアワー)、そして朝日に照らされる波打ち際の美しさが伝わると嬉しいです。
 
撮影は愛機ニコンD810、レンズは標準ズームレンズ(AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR)を使っています。撮影時WBはオートですがRAW現像の際に補正していて、RAW現像はLightRoomCC、補正はPhotoshopCCを使用しています。
 
 
一宮01
D810, 24-120mm(24mm), f/4, 1/6, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
とんでもないシャッタースピードです。三脚はクルマに積みっぱなしで手持ちで撮っていますので、ブレているのかスローシャッターで輪郭がブレているのはは不明です。月が綺麗でしたが、開放で撮っているので三日月なのか満月なのか分かりませんね(本当は半月くらい)
 
 
一宮02
D810, 24-120mm(52mm), f/4, 1/8, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
少しだけ寄って波打ち際を撮ってみます。辺りは明るくなってきてましたけれど、記憶ではこの画像よりも暗かった印象でした。砂浜も真っ黒に見えます。これもシャッタースピードが足りないために奇妙な波になっています。
 
 
一宮03
D810, 24-120mm(38mm), f/4, 1/4, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
砂浜入り込む波のカーブが美しく、空のブルーグラデーション、そして島が薄く霧がかかっているように見えるトーンが好きです。
 
 
一宮04
D810, 24-120mm(86mm), f/4, 1/30, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
波打ち際に朝焼けが反射して、見る角度によって色が変わって美しかったです。もう少し遠いとオレンジ色に見えたんですけど、近づくと白っぽくなっちゃいました。
 
 
一宮05
D810, 24-120mm(120mm), f/4, 1/60, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
テトラポットに打ち付ける波の音が聞こえて目を移しました。
 
 
一宮06
D810, 24-120mm(120mm), f/4, 1/30, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
水が引いた砂の色が印象的で美しいです。この日は砂と海の境目に注目していました。
 
 
一宮07
D810, 24-120mm(24mm), f/4, 1/25, ISO2000, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
徐々に明るくなってきて露出も手持ち撮影するのに現実的になってきました。この画像はInstagramに投稿しました。
 
 
一宮08
D810, 24-120mm(24mm), f/4, 1/25, ISO4500, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
石の階段と砂浜のトーンから水面のめまぐるしいトーンまで興味深いです。周辺の光量落ちが激しいですが、これくらい出ていてオートでレンズ補正すると、その部分が不自然に明るくなってしまいます。マニュアルはめんどかったです。
 
 
一宮09
D810, 24-120mm(24mm), f/4, 1/25, ISO4500, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
引き続き。当然ですが波の表情がリアルタイムに変わります。
 
 
一宮10
D810, 24-120mm(24mm), f/4, 1/25, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
やはり波が引いたあとのリフレクションが綺麗でした。
 
 
一宮11
D810, 24-120mm(78mm), f/4, 1/80, ISO5000, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
色々な色味が見られる風景です。防波堤に打ち付ける波も撮りました。
 
 
一宮12
D810, 24-120mm(120mm), f/4, 1/20, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
これもリフレクションです。なんとも言えない美しさです。
 
 
一宮13
D810, 24-120mm(24mm), f/4, 1/500, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
日の出です。一気に露出条件が良くなりました。これもInstagramに投稿しました。
 
 
一宮14
D810, 24-120mm(40mm), f/4, 1/640, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
防波堤に打ち付ける波が撮れました。同じ角度だったので少しずつ移動しはじめます。
 
 
一宮15
D810, 24-120mm(110mm), f/4, 1/1600, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
日の丸構図で日の出を撮りますw 真ん丸な太陽です。
 
 
一宮16
D810, 24-120mm(35mm), f/4, 1/800, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
そのまま引くと良い感じに全体が見渡せます。個人的にはこちらの方が好みです。
 
 
一宮17
D810, 24-120mm(120mm), f/4, 1/1250, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
先程遠くに見えた防波堤に、歩いて近づいてきた際に波と朝日のコラボレーションが撮れました。これもInstagramに投稿予定です。
 
 
一宮18
D810, 24-120mm(120mm), f/4, 1/1600, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
防波堤の正面に立って朝日を撮りました。夕日みたいな色味ですが朝日です。
 
 
一宮19
D810, 24-120mm(120mm), f/4, 1/250, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
上の画像と撮影時刻が1分ほどしか違わないのに、空の色が違う方向を見ました。霧のように見える霞がかった空間が好きです。
 
 
一宮20
D810, 24-120mm(105mm), f/4, 1/2000, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
防波堤を左に配置して朝日を狙います。結構陽も高くなってきました。
 
 
一宮21
D810, 24-120mm(24mm), f/4, 1/500, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
太陽に向かってパドリングしているようにみえるサーファーのシルエットが良い感じです。これもInstagramに投稿予定です。
 
以上です。
 
 
今回は24-120mmF/4で、広角を中心にテレ端まで使っての撮影をしました。三脚を立てずに光も足りなかったこともあって、開放固定で撮りましたが、そういったところは活動休止前となんら変わらない私でした。
 
実は今回このレンズに固定して撮影したのにはちょっとした理由がありまして、次回以降の投稿ではより顕著に画像に現れると思います。
 
実はあえて開放で撮り続けていたのですが、それは上述したセンサーサイズを使い切れていない感じを出したかったのと、シャドーが潰れ気味になるところ、少しでも明るく撮るというチャレンジをしていたからでした。
 
相変わらず歪みと周辺の光量落ちは酷かったですけど、露出の安定感はさすがと言えるモノがあります。この記事では撮っていないもう一つの狙いを、次回以降の記事にてご紹介したいと思います。
 
宜しければまたお越しください。
 
 

by カエレバ

 
 
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