楽しかった雑談 & 波崎ウインドファームで夜明け前から風車を撮った(1)



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楽しかった雑談

 
先日、hologonさんと久しぶりに会ってカフェでお茶をしました。私とhologonさんは職種が違うので、お互い客だったりすることもあるのですが、仕事以外で会うのは久しぶりでした。
 
彼と私は私のほうが11歳年上で、出会ってから10年以上になります。しかし私がデジタル一眼レフカメラを愛用して最近の音楽を愛聴しているのに対して、彼はフィルムカメラを愛用して80年代のシティポップスを愛聴していたりします。
 
彼とは、カメラ、サッカー、クルマ、政治の話などをよくしますが、政治の話はここではしませんw サッカーで私は浦和レッズのファンですが、彼はジェフ千葉のファンですので、互いのクラブのことを一方的に話します。
 
実際、カメラやクルマの件も似たようなもので、あまり意気投合するようなことはありませんが、お互いの情報を一方的に伝え合うといった会話になっています。ただカメラの話では、私がカメラを始める前からアドバイスを貰っている大先輩です。
 
ですから、私がカール・ツァイスレンズを使い出したのも100%彼の影響で、いつも沼へのお誘いをいただいていますが、私は沼には入りませんよw
 
今回もいろいろな話題を話しましたが、カメラ関係の話では2つの興味深い話が聞けました。最近ではフィルムカメラが流行していて、フィルムカメラ女子が躍動しています。それはみなさんご存知だと思います。
 
最近のフィルム現像サービスでは、ネガフィルムとともにCD-ROMにも焼いてくれるそうなのですが、フィルムカメラ女子の中には、CD以外は必要ないとネガを捨てちゃう人がいるんだそうです。
 
これは女子ばかりではなく、男子にもあることなのだろうと思いますが、なんとも今どきと言うか、、、驚きました。ただhologonさんにしてみれば、そういった人たちでもフィルムカメラを使う人が増えてくれれば、フィルムメーカーがフィルムを作ってくれるということで。
 
私が最近このサイトで頻繁に言っている「ニコンはZシリーズで儲けてもらって、Dシリーズを作り続けてほしい」に似ていますね。そんな私もフィルムカメラに興味はありますが多分やらないと思います。
 
彼も古いツァイスレンズをデジタルカメラで使うイメージがあって、一時期デジタルカメラを買おうと検討していたのを知っていますが、改めて聞くと「他の人の作例を見たら買う気がなくなった」と言ってました。
 
これも私がZシリーズでPlanarを使いたいと思っていることに似ていると感じましたが、彼はますますデジタルカメラとの距離が離れているようです。
 
話を戻して、もう1つの興味深かった話です。フィルムカメラを使う人が増えたのは良いことですが、需要が増えたことで当然のごとく中古カメラの価格が上がっているということで、程度の良い中古を常に気にしているフィルムカメラ愛好家は大変らしいです。
 
デジイチはカメラ本体がダメになったらその時に販売されている新品を意識すると思うのですが、フィルムカメラは中古しかない(本格的なフィルムカメラの新品があるのか私は知らない)ので、価格が相場に左右されてしまうんですね。
 
デジタルカメラはほとんどの場合、新しい機種のほうが性能は高いですから、新品を買うことで解決すると思いますが、中古カメラの場合、本体性能差はあるでしょうけれど、さらにコンディションもマチマチですから大変です。
 
大手のカメラ店などの中古品はカメラの状態でランク付けをしていますので、ランクごとに価格は同じだったり近かったりしていますが、同じ値段でもシャッターカウント数が大幅に違う個体もあるかと思うと悩みは尽きませんね。
 
クルマもそうですが、カメラも中古は世界でたった一台との出会いなので、運も必要になってきますね。中古カメラをお探しのみなさん、くれぐれも楽しみながら焦らず相棒を探してください。
 
 

波崎ウインドファームで夜明け前から風車を撮った(1)

 
7月の終わり頃、巷では知事が政府に緊急事態宣言の発出を要請、などという報道が飛び交っていました。前回までの大山千枚田の撮影から1ヶ月以上も撮影していなかったので、撮影しなければこのサイトに掲載する画像がありませんでした。
 
県外に出たらいけないんだろうけれど、、、千葉県内で一番遠い銚子に行こうと計画を練り始めて、以前から見たかった銚子大仏の五重塔を撮りに行くことに決めました。どうせ行くのなら、朝日も撮ろうとMapを見ていたのですが。。。
 
県境を超えてすぐの波崎ウインドファームで、どうしても風車が見たい誘惑に勝てずに強行してしまいました。そして朝日を撮るいつもの感じで準備、出発したのですが、初めて行く場所なので撮影ポジションは現地で決めます。
 
少し遅くなり始めてはきましたが、冬場に比べると結構早い時刻に日が昇ります。3時半過ぎに現場の駐車場に着いたら、駐車場がほぼ満車で「うわっ!なんだ?」と思ったら、水際の早朝撮影では必ず出会す釣り人たちでした。
 
なんとか駐車場に車を停めて撮影ポジションの下見に行こうと、スマホのライトを照らしながら歩いていると、駐車場に停めたクルマのナンバーの8割が習志野、千葉、柏などの千葉県ナンバーで、遠くは川崎ナンバーもいました。
 
駐車場から撮影ポジションはまったく見えないので、5分くらい歩くことになります。すると、少し高台になっている風車のすぐ真下のポジションが良いと感じました。そこで気になったところが2つ。
 
1つは砂が柔らかすぎて、あっという間に靴が埋まってしまう感じで、これは以前に行った日川浜海岸と同じような砂質だと感じました。まあ地域的にもお隣なのでそうなのかも知れませんが。
 
もう1つの気になったところが、なんと、風車が止まっているじゃあありませんか、それも全部。これも以前に、銚子で風車を撮った際に止まっていてくれと願ったところが、ブンブン回っていて思ったような撮影ができなかったことがありました。
 
それに、それほどクッキリとは見えませんでしたが、若干星も見えましたので、もう少し早く到着していれば、星と風車が絡んだ写真も撮れたのにと思いました。下見をした時点では辺りは真っ暗でしたが、多分あっという間に明るくなるでしょう。
 
なんとも言えない気持ちになった私は、一度クルマに戻って砂だらけの靴を長靴に履き替え、カメラバッグと三脚(SLIK カーボンマスター833)を持って、また現場に向かったのでした。。。
 
 
撮影は愛機ニコンD810、レンズは単焦点レンズの(Carl Zeiss Milvus T* 35mm F2 ZF.2)と、標準ズームレンズの(AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR)を使っています。撮影時WBはオートですがRAW現像の際に補正していて、RAW現像はCameraRaw、補正はPhotoshop2021を使用しています。
 
 
波崎ウインドファーム01
D810, 35mm, f/2, 1.3, ISO1600, 撮影モード絞り優先オート
 
とりあえず急いで1枚撮ったのがこれ、なんとなく星が写ったのはこれだけでした。風車が近すぎて構図も何もない状態で無理やり撮りました。モタモタしていたらすぐに明るくなって星が見えなくなってしまいますので、結構なプレッシャーでした。
 
 
波崎ウインドファーム02
D810, 35mm, f/2, 1.0, ISO1600, 撮影モード絞り優先オート
 
ちょっと三脚を移動したら星が見えづらくなっちゃいました。星を撮影する際は、いつもは星のよく見える方向を見つけながら構えるのですが、今回は風車を入れようとするので向きが限られちゃいました。
 
 
波崎ウインドファーム03
D810, 35mm, f/2, 0.8, ISO1600, 撮影モード絞り優先オート
 
引きで撮ったらこんな感じです。開放なので周辺の光量落ちは激しいですが、星はほとんど写っていなくて、写っていても小さいのでノイズ除去とともに消えてしまいました。
 
 
波崎ウインドファーム04
D810, 35mm, f/7.1, 0.6, ISO3200, 撮影モード絞り優先オート
 
上の画は、海に向かって右側の風景でしたが、左側の風景を撮ってみます。海のほうが明るくなってきていて、空の一部が赤く焼けている様子がわかります。
 
 
波崎ウインドファーム05
D810, 35mm, f/7.1, 1/6, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
 
これは風車をわざと切って撮りました。空のグラデーションが綺麗です。
 
 
波崎ウインドファーム06
D810, 35mm, f/7.1, 0.4, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
 
風車の羽をアップにして撮りました。かすかに星らしき光が見えなくもない、いや見えませんねw
 
  
波崎ウインドファーム07
D810, 35mm, f/9, 25, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
絞ってパンフォーカス気味に工場地帯の煙や照明もクッキリ写してみました。ノイズがほとんどなくて良い感じです。
 
 
波崎ウインドファーム08
D810, 35mm, f/9, 2.5, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
今日もそこそこ雲は多いですが、赤く、青く、美しく空が染まっています。砂浜から棒のような影が立っていますが、すべて釣り人です。均等に距離を取って海に釣り竿を向けています。
 
 
波崎ウインドファーム09
D810, 35mm, f/9, 13, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
立体感があって光を浴びているところと陰っているところのディテールが見えて、この雲が格好良いと感じました。
 
 
波崎ウインドファーム10
D810, 35mm, f/9, 25, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
風車が合成写真のようです。が、当然そんな面倒なことはしません。
 
 
波崎ウインドファーム11
D810, 24-120mm(24mm), f/16, 1/4, ISO400, 撮影モードマニュアル
 
ちょっと早いかも知れませんが、広い画が欲しくてレンズを24-120mmに交換しました。
 
 
波崎ウインドファーム12
D810, 24-120mm(24mm), f/4.5, 1/10, ISO400, 撮影モードマニュアル
 
ちょっと安易に開放寄りにしてしまいました。青空の色がMilvusとは違いますね。これはレンズ補正を掛けています。
 
 
波崎ウインドファーム13
D810, 24-120mm(24mm), f/8, 0.8, ISO100, 撮影モードマニュアル
 
また絞って、ノイズがなるべく出ないようにISO感を下げて遅めのシャッタースピードで撮りました。何気に地味です。。。
 
 
波崎ウインドファーム14
D810, 24-120mm(24mm), f/8, 0.8, ISO100, 撮影モードマニュアル
 
再び左側の様子です。
 
 
波崎ウインドファーム15
D810, 24-120mm(120mm), f/10, 1/125, ISO2200, 撮影モード絞り優先オート
 
標準ズームのテレ端にして釣り人を撮ってみます。
 
 
波崎ウインドファーム16
D810, 24-120mm(24mm), f/16, 1/25, ISO2000, 撮影モード絞り優先オート
 
ズームリングだけを動かしてワイド端にして撮りました。砂浜のディテールがリアルですが、空の色は今ひとつ、といった感じです。
 
 
波崎ウインドファーム17
D810, 24-120mm(75mm), f/16, 1/80, ISO2200, 撮影モード絞り優先オート
 
上の2枚の画の中間くらいの意識で撮りました。ある程度寄ったほうが色濃い画像になります。
 
 
波崎ウインドファーム18
D810, 24-120mm(24mm), f/16, 1/25, ISO2800, 撮影モード絞り優先オート
 
風車を外して左側を撮りました。
 
 
波崎ウインドファーム19
D810, 24-120mm(98mm), f/16, 1/100, ISO4500, 撮影モード絞り優先オート
 
結構な光があるので大丈夫かと思ったんですが、すごくノイジーになってしまいました。
 
 
波崎ウインドファーム20
D810, 24-120mm(62mm), f/11, 1/60, ISO3200, 撮影モード絞り優先オート
 
若干地味に見えるこの画の色味がすごく好きです。
 
 
波崎ウインドファーム21
D810, 24-120mm(24mm), f/11, 1/25, ISO1250, 撮影モード絞り優先オート
 
海に向かって左側と右側では、かなり印象が違います。
 
 
波崎ウインドファーム22
D810, 24-120mm(35mm), f/4, 1/40, ISO140, 撮影モード絞り優先オート
 
少し寄って、また少し明るめに仕上げました。開放なので周辺の光量落ちも目立っています。
 
 
波崎ウインドファーム23
D810, 24-120mm(120mm), f/4, 1/125, ISO250, 撮影モード絞り優先オート
 
最初の頃の画から砂浜と海の境目あたりに、赤や白い光が写っていたのはこれで、数分おきに四駆が疾走していました。四駆に乗ると悪路を走りたくなる気持ちはわかりますが、釣り人をはじめ結構人がいるので事故にだけは気をつけてほしいです。最近頻繁に起きているジェットスキーの事件と同じようなことにならないように願います。
 
今回は以上です。
 
 
大好きな風車と海、そして日の出の風景を撮りに茨城県行きを強行しましたが、風車がなければどこで撮っても同じような画の印象を受けるかも知れません。しかし現場に行った撮影者にとっては、その時々が大切なタイミングだったりします。
 
結局は自己満足だろ、と言われても否定できませんが、そもそも写真なんて自己が満足するために撮っている人がほとんどだと思います。しかしその時その場で感じるインスピレーションだったり、イメージだったりを写真に撮るのですから同じように見えても違うんです。
 
そして私は、シャッターを押す瞬間のためだけにカメラをやっているようなものなので、インスピレーションは命だったりすべてだったりします。ですから、本来気づくべきところに気づかなかったり、頑なに1つにこだわって撮ったりすることもあります。
 
人は生きていますし、機材が同じでも感性はまったく同じではないと思います。そして表現者がツールを選んだり、表現方法を選んだりする中で、デジタルカメラでも、フィルムカメラでも、詩でも、絵でも、何でも良いのではないでしょうか。
 
私は表現し続けないと死んでしまう生き物(大袈裟)なのですが、みなさんはどうですか? 死んでしまうとまではいかなくても、自己表現って大事だと思います。私と同様の他の方の表現に時に刺激を受けながら、また表現していきます。
 
 
次回も波崎ウインドファームで撮った画像をご紹介します。宜しければまたお越しください。
 
 
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