Kenkoの可変NDフィルターを買ってみた & 2019年最後の観戦になった埼スタ、清水戦(4)

Kenko 可変NDフィルター 77mm PL FADER ND3-ND400 無段階調整 レバー付き 日本製 933749

新品価格
¥7,984から
(2020/1/6 13:45時点)


随分と引っ張ってしまった感がありますが、前々回の記事でご紹介したレンズヒーターと、ほぼ同時に購入したカメラグッズが可変NDフィルターです。
 
こちらもレンズヒーター同様、三脚の不具合もあって遠ざかっていたツールです。現在、購入した52mmのND8フィルターを1枚、そしてgarakutaさんに頂いた52mmのPLフィルターと、62mmのスカイライトフィルターを持っています。
 
スカイライトフィルターは、タムロンの28-300mm(TAMRON AF28-300mm f3.5-6.3 XR Di ASPHERICAL A061N)用で、レンズとともに頂いたのですが、ほとんど使いませんでした。
 
同じくPLフィルターもほとんど使いませんでしたが、ND8フィルターは、工事中で一番良いところに入れなかった養老渓谷での撮影で使いました。
 
やはり、NDフィルターも三脚の新調とともに強く必要だと感じたアイテムですが、実はこのNDフィルターのこと、未だによくわからないんです。いや、何段分とか書いてありますから理屈では分かるんですが、実感としてどの程度の濃さが必要か分からないんですね。
 
薄い色のフィルターを何枚か買って、重ねて使うのもありかも知れませんが、保管や持ち運びを考えると可変出来る方が良いと感じました。これはこれで最初から何枚も重ねているので重いとか分厚いとか、偏光効果が掛かったりなど、若干気になるところもあります。
 
それでも興味があったので、昨年の12月6日に出た新製品「Kenko 可変NDフィルター 77mm PL FADER ND3-ND400 無段階調整 レバー付き」を購入しました。
可変NDフィルター01
「Kenko 可変NDフィルター 77mm PL FADER ND3-ND400 無段階調整 レバー付き」開封の儀
 
このフィルターはND3-ND400の間で、濃度を無段階調整出来るものです。
 
可変NDフィルター02
これが一番濃度が薄い(ND3)
 
可変NDフィルター03
これが一番濃度が濃い(ND400)
 
可変NDフィルター04
で、調整レバーを取り付ける(ネジ式)ことで簡単に濃度の調整ができるようになります。
 
新製品ということだからなのか、公式サイトを見ても見つからなかったんですが、公式オンラインショップには扱いがありました。
 
可変NDフィルター05
D7100に取り付けてみました。
 
NDフィルターをもう少し早く買っていれば、ここ最近行っている滝の撮影も、もっと面白いものにできていたかも知れません。次に滝なり渓谷なりで撮影する機会があれば、ぜひ使ってみたいアイテムです。
 
今回は24-120mm(AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR)用に買いましたが、フィルター径 52mm、55mm、58mm、62mm、67mm、72mm、77mm、82mmがラインナップされているので、使ってみて良いようでしたら他の径も購入したいです。
 
と、こんな記事を書いていましたら、ニコンから新型一眼レフ『D780』が発表されました。その他にもf/2.8通しの望遠ズームレンズの(AF-S NIKKOR 120-300mm f/2.8E FL ED SR VR)も登場しましたが、とりあえず次回記事で、新型一眼レフ『D780』に対する個人的な感想を語ってみたいと思います。
 
 
さて、埼スタで行われた清水エスパルス戦で撮影した画像をご紹介する最終回です。昨年、Jリーグの日程変更によって仕事の予定を優先したため、個人的にはこの清水戦が今季最後の観戦になりました。
 
前回は、試合終了間際までの画像をご紹介しましたが、今回は試合終了からスタジアムを出て、駐車場に向かうまでの道で撮った画像をご紹介します。
 
 
撮影は愛機ニコンD810、レンズは望遠ズームレンズ(AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED)、単焦点レンズ(AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G)を使っています。撮影時WBはオートですがRAW現像の際に補正していて、RAW現像はCameraRaw、補正はPhotoshopCCを使用しています。
 
 
埼スタ清水戦75
D810, 70-300mm(70mm×1.5), f/5.6, 1/125, ISO2200, 撮影モード絞り優先オート
 
タオルマフラーを掲げ勝利の歌を歌うゴール裏は、圧巻の光景です。
 
 
埼スタ清水戦76
D810, 70-300mm(210mm×1.5), f/5.6, 1/320, ISO2000, 撮影モード絞り優先オート
 
肩を組み歌う選手たちの後ろ姿です。
 
 
埼スタ清水戦77
D810, 70-300mm(70mm×1.5), f/5.6, 1/125, ISO1600, 撮影モード絞り優先オート
 
最初の画よりも少しカメラを右に向けて、バックスタンドのサポーターが写るようにしてみました。
 
 
埼スタ清水戦78
D810, 70-300mm(70mm×1.5), f/5.6, 1/125, ISO2200, 撮影モード絞り優先オート
 
左に写る人の腕にフォーカスすると、距離が離れるに従ってボケていく様子が分かります。
 
 
埼スタ清水戦79
D810, 70-300mm(70mm×1.5), f/5.6, 1/125, ISO2000, 撮影モード絞り優先オート
 
タオルマフラーを回しています。躍動感を表現するのは難しいと感じます。
 
 
埼スタ清水戦80
D810, 70-300mm(300mm×1.5), f/5.6, 1/500, ISO5000, 撮影モード絞り優先オート
 
記者さんに対応する橋岡選手です。
 
 
埼スタ清水戦81
D810, 70-300mm(300mm×1.5), f/5.6, 1/500, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
 
選手がピッチから引き上げます。最後まで笑顔でスタンドの声援に応える西川選手です。
 
 
埼スタ清水戦82
D810, 70-300mm(70mm), f/5.6, 1/80, ISO1800, 撮影モード絞り優先オート
 
クロップを解除してFXモードのワイド端で、チャントで選手を見送るゴール裏です。
 
 
埼スタ清水戦83
D810, 85mm, f/2.8, 1/100, ISO5600, 撮影モード絞り優先オート
 
外に出たところでレンズを単焦点85mmに交換して夜景撮影のテストを始めます。
 
 
埼スタ清水戦84
D810, 85mm, f/2.8, 1/100, ISO5000, 撮影モード絞り優先オート
 
鉄骨に目が行きがちですが、左の壁面はノイズが乗りやすい部分で、結構ノイジーです。
 
 
埼スタ清水戦85
D810, 85mm, f/2.8, 1/100, ISO4500, 撮影モード絞り優先オート
 
人が行き交う様子が見て取れる画です。明るい方向を向いて撮っているので、若干ですがISO感が下がりました。
 
 
埼スタ清水戦86
D810, 85mm, f/2.8, 1/100, ISO2500, 撮影モード絞り優先オート
 
空がノイズだらけになりましたが、テントの灯りは良い感じです。
 
 
埼スタ清水戦87
D810, 85mm, f/2.8, 1/50, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
 
下に降りて、歩く目線で撮り始めます。歩く人は思い思いの動きをしているので距離感や左右の位置によって構図も変わってきます。
 
 
埼スタ清水戦88
D810, 85mm, f/2.8, 1/100, ISO2500, 撮影モード絞り優先オート
 
先程からの流れで、下からも鉄骨萌えを撮ってみます。85mmで大きな建築物を切り取るのは案外難しいと思いましたが、やりがいもあります。
 
 
埼スタ清水戦89
D810, 85mm, f/1.8, 1/100, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
 
また歩く目の高さに戻って、開放で自分を追い込んでみます。被写界深度が浅くなって85mmの大きな欠点が見つかりました。答えは文末に。
 
 
埼スタ清水戦90
D810, 85mm, f/1.8, 1/100, ISO800, 撮影モード絞り優先オート
 
開放にしたところでスタジアムも撮ります。光が強いところがより強くなりますね。
 
 
埼スタ清水戦91
D810, 85mm, f/1.8, 1/100, ISO5600, 撮影モード絞り優先オート
 
REDS WONDERLANDのゲートにフォーカスしてみますが、歩きながらだったのでちょっぴり手間取りました。
 
 
埼スタ清水戦92
D810, 85mm, f/1.8, 1/100, ISO1800, 撮影モード絞り優先オート

スタジアムを出て、開放のままスタジアムを撮ります。85mmでは全容が捉えられない距離でしたので、まずは左側を中心に撮ります。
 
 
埼スタ清水戦93
D810, 85mm, f/1.8, 1/100, ISO2800, 撮影モード絞り優先オート
 
右側を撮りました。f/1.8の開放で撮る夜のスタジアムの遠景はあまり良い出来ではありませんでした。手前に写る人や車が面白い効果で撮れていたのが印象的です。
 
 
埼スタ清水戦94
D810, 85mm, f/1.8, 1/100, ISO5600, 撮影モード絞り優先オート
 
帰り道、歩道上に立っている街灯に掲げられているフラッグを撮りました。補正で若干コテコテになってしまいましたが、上のような画よりもこういった画のほうが向いているレンズかも知れません。
 
 
埼スタ清水戦95
D810, 85mm, f/1.8, 1/100, ISO2800, 撮影モード絞り優先オート
 
交差点で信号待ちをしていた帰路につくサポーターたちが、青信号で歩き出すところを開放で捉えました。ポートレートレンズと言われるだけあって、こういった画は得意のようです。
 
 
埼スタ清水戦96
D810, 85mm, f/1.8, 1/100, ISO2800, 撮影モード絞り優先オート
 
最後に、これまでPlanar 50mmで試しどりしたのと、まったく同じ隙間を85mmで撮ってみました。
 
今回は以上です。
 
 
このサイトでは恒例になっていましたスタジアムでの撮影画像のご紹介は、今回で最後、またはしばらくの間休止させていただきます。夜、激しい動きのアスリート、距離など、厳しい環境での撮影では、自分が使うツールの特性が、良くも悪くも理解できたと感じることが多かったです。
 
そして今回、意識して使った単焦点85mm(AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G)の良さはもちろん、個人的にはちょっとショックだと感じた欠点にも気づきました。
 
このレンズの良さは、主役にした被写体に対して相応の距離で、開放またはそれに近い絞りで撮影すると、主役の被写体がグイッと引き立って、立体感のある画を残してくれることです。
 
そして背景を大きくボカすシーンでは、円形の玉ボケが比較的簡単に撮影できるという利点もあります。玉ボケが好きかどうかによってそれを利点に感じるかどうかはありますが、そういった効果を表現したい人にとっては良いレンズだと言えます。
 
欠点についてですが、それはオートフォーカスについてです。安価なレンズなので、最初から多くを期待してはいなかったのですが、それでも思った以上に遅かったです。そして夜は全く話にならないほど鈍くて、オートでは撮れませんでした。
 
そして被写界深度が浅い時のフォーカスポイントが、これも思った以上に甘く、高画素機で撮影して、画像を現像時に拡大して見てみると、残念ながらジャスピンになっていない画が多かったです。
 
上に挙げた良い特徴自体は、中望遠の単焦点レンズとしては予想の範疇ですが、引き立てたい被写体を甘ピンで撮影するのは、撮影者にとっては残念の一言では済ませられないことです。
 
記事中でご紹介した画像で、19番のシャツを着た人の後ろ姿も一見良さげだったんですが、実は満足できるピントではありませんでした。そこでスタジアムの外に出てからは、マニュアルフォーカスにしました。
 
マニュアルフォーカスをする場合に気になるのはフォーカスリングの使いやすさです。これについては普段使っているカール・ツァイスのフォーカスリングの使いやすさは別格ですので、これと比べるのは可愛そうです。
 
ツァイスからは劣っているのを踏まえ別物として捉えると、軽くチープな(AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G)のフォーカスリングですが、案外ピントが合わせやすいという感想でした。最後の3枚は、どれもマニュアルでピントを合わせましたが、暗い中で、目が悪い私でも、それなりにピントの山を掴むことが出来たと思っています。
 
満足できないところもありますけど、軽くてコンパクト、画質もコストパフォーマンスがとても高いと感じた85mmでしたので、これからも愛用していこうと思います。ただしマニュアルフォーカスでw
 
 
次回は、友人のコンサートに招かれた横浜で、夜景を手持ちで撮影した画像をご紹介します。
 
 
宜しければまたお越しください。
 
 

Nikon 単焦点レンズ AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G フルサイズ対応

新品価格
¥52,480から
(2020/1/9 16:05時点)


 
 
スポンサーリンク