ニコン新型一眼レフカメラD780に対する個人的感想 & 友人のコンサートに行ったついでに撮った横浜夜景(1)
ニコン D780 ボディ 《2020年1月24日発売予定 発売日にお渡し》|カメラのキタムラネットショップ
2020年1月7日、ニコンが新型フルサイズデジタル一眼レフカメラ『D780』を、2020年1月24日に発売する予定だと発表しました。すでに各ショップでは予約が始まっており、ニコンダイレクトでも限定キャンペーンを展開しています。
さらに「ニコンダイレクト限定 D780キャンペーン」の開始同日に、銀座、新宿、名古屋、大阪のニコンプラザでの先行展示を開始しました。
ここ最近はミラーレスカメラ「Zシリーズ」の情報ばかりだったのですが、「ニコンは一眼レフも忘れていないよ!」とでも言わんばかりの展開を見せるニコンに、ちょっとした驚きを覚えています。
現在ニコンのフルサイズ一眼レフのラインナップを見てみると、上級機種からD5、DF、D850、D810A、D780、D750となっていて、型番から言うとD850とD750の間を埋める機種、あるいはD750の後継機種だと考えるのが一般的だと思います。(DFとD810Aについては特殊な立ち位置にありますので記述は避けます)
修行に相応しい基本性能を持つD610と、4575万画素と使う人によっては多すぎる画素数D850の「そこまではいらないよ」という人に最適だったD810の生産を終了したことで、フルサイズのエントリーとミドルクラスに、ポッカリと大きな隙間が空いた印象が個人的にはありました。
D610、機能的にはとにかくベーシックフルサイズ機というスタンスで、カメラに依存しない撮影を学ぶのに最適な機種でした。ですが画像処理エンジン(EXPEED 3)が旧く、常用感度がISO6400までという、今の時流から離れすぎてしまったので仕方がないと思います。
D810については、D750の2432万画素とD850の4575万画素の間を埋めるのに、D810の3635万画素は最適なようなんですが、生産コストが掛かるのか、またD610ほどではないとは言え、いろいろなところが旧くなってしまっているということなのでしょう。
個人的な感覚では、ラインナップの中でも後発の部類に入るD750は、フルサイズエントリーの性質を持っていて、現に初めてのデジイチで「D750」を購入した人が多数いたことからも、エントリー機としての位置付けをするには最適だと感じます。
そして「D780」です。私は実機を見ても触ってもいないのでスペックを見ただけですが、700番台の型番を冠したカメラなので、D750の後継、または進化版と捉えるのが一般的だと感じるのは前述した通りです。
しかしスペックを見てみると「D750」の進化版と捉えるとすれば、かなりの進化だと感じます。まるで「D750」をエントリー機にしてしまった“足りていない性能”を、片っ端から上級機に近づけてきた感があります。
撮影モードダイヤルやリモートシャッターなどはミドル機の仕様にしていながら、カメラ内で比較明(暗)合成ができるなどの興味深い機能も加えていて、シャッタースピード1/8000〜900秒(Mモード)、常用感度ISO100〜51200、連写7コマ/秒、画像処理エンジン EXPEED 6など。
そしてSnapBridge、Wi-Fi、Bluetooth、タッチパネルなど最近のカメラらしい装備は当然のように備えていて、さらに瞳AFも搭載してきました。そういった色々を踏まえて、あくまで個人的な感想ですが、「D780」はハッキリ言って“買い”だと思います。
価格は、上のバナー(カメラのキタムラ)で、ボディ価格247,500円、ニコンダイレクトのボディ価格275,000円でした。予算が厳しいという人は、D780の登場でさらに買いやすくなると予想される「D750」もオススメですが、性能が段違いなのはご覚悟ください。
↓これはD750です。D780とお間違えの無いようお願いします。
新品価格 |
さて、2019年の6月に投稿した「最近、高校のマーチングバンドに思い切りハマってる私」で語っていますが、その後も京都橘高校吹奏楽部の映像をYoutubeで漁る毎日を送っています。
その記事で書いていた「昔、一緒にバンドを演っていたマーチング好きのドラマー」には連絡していなかったのですが、なんと向こうから電話がありました。彼は現在DTP系の仕事をしていて、電話の内容は仕事の問い合わせでしたが、私が京都橘高校吹奏楽部の演奏にハマっていることを話すと、すぐに会おうということになりました。
現在、彼自身もマーチングバンドに所属しているということで、そのバンドのコンサートに誘ってくれました。その演奏会は横浜で行われたのですが、演奏会自体は撮影禁止なので、演奏会が終了したあとに、横浜の街を少し撮ってから帰ろうと思いました。
そんな理由で撮影した横浜夜景の画像を、今回から3回にわたってご紹介します。実はもう少しマーチングについて語りたいのですが、今回はD780の発表があったのでそちらを優先しました。このシリーズ中に語りたいと思います。
撮影は愛機ニコンD810、レンズは単焦点レンズ(Carl Zeiss Milvus T* 35mm F2 ZF.2)と(AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G)を使っています。撮影時WBはオートですがRAW現像の際に補正していて、RAW現像はCameraRaw、補正はPhotoshop2020を使用しています。
D810, 35mm, f/3.2, 1/160, ISO2200, 撮影モードマニュアル
コンサート会場の最寄り駅、関内駅前です。横浜ベイスターズ押しの外観が興味深いです。
D810, 35mm, f/3.2, 1/40, ISO6400, 撮影モードマニュアル
駅前の歩道を撮りました。街路樹の下を歩くカップルが印象的です。
D810, 35mm, f/2.8, 1/25, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
途中、公園を横切る際に見つけた案内看板です。看板好きなので思わずシャッターを切ります。マニュアルの露出設定が面倒になったので絞り優先オートにしました。
D810, 35mm, f/2.8, 1/40, ISO2800, 撮影モード絞り優先オート
公園から広い道の脇に出たら明るくなったので、ISO感も下がりました。
D810, 35mm, f/2.8, 1/40, ISO800, 撮影モード絞り優先オート
交差点に近づくと感度がさらに下がりましたが、これはアンダーですね。Milvus35mmで絞り優先にしているとよく起こるカメラの露出誤認かも知れません。
D810, 35mm, f/2.8, 1/25, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
横浜スタジアムのナイター照明が見える交差点でクルマを主役に撮ります。
D810, 35mm, f/2.8, 1/40, ISO4000, 撮影モード絞り優先オート
この日のコンサート会場、横浜文化体育館です。調べてみると、横浜ユナイテッドアリーナに建て替えられるため、2020年の9月で閉鎖するということなので記念に撮ります。
D810, 35mm, f/2.8, 1/40, ISO1000, 撮影モード絞り優先オート
コンサートが終了してロビーで友人と話したあと、気持ちを撮影モードに切り替えて外に出ると沢山の人が歓談していました。
D810, 35mm, f/2.8, 1/15, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
手持ちでは厳しいシャッタースピードです。動かない看板はともかく、普通に歩く人が被写体ブレしています。
D810, 35mm, f/2.8, 1/40, ISO1800, 撮影モード絞り優先オート
コンサートの熱気が残る会場をあとにします。観客席に座ってマーチングを見た訳ですが、建物はもとより椅子もかなり老朽化していました。寂しいという声も多いですが、建て替えは妥当かと思います。
D810, 35mm, f/2.8, 1/40, ISO1800, 撮影モード絞り優先オート
移動を始めます。帰りはアクアライン高速バスで帰ろうと思うので、横浜駅が目的地ですが、時間的にも距離的にも厳しいと判断して桜木町を目指します。ただ桜木町に行くだけではなんですからみなとみらい地区をちょっと見ていこうと考えました。
D810, 35mm, f/2.8, 1/40, ISO200, 撮影モード絞り優先オート
電飾看板の下でも看板好きが起動します。見上げて撮りました。
D810, 35mm, f/2, 1/40, ISO400, 撮影モード絞り優先オート
看板と近所のマンションらしき建物の照明(これも看板用の照明ですが)を一緒に撮ります。
D810, 35mm, f/2, 1/40, ISO4000, 撮影モード絞り優先オート
開放撮りが続きます。この辺りはこういった風景が多い気がします。
D810, 35mm, f/2.8, 1/40, ISO2500, 撮影モード絞り優先オート
大好きな夜の交差点シリーズです。斜めに交差する横断歩道が嬉しいですが、信号は赤です。
D810, 35mm, f/2.8, 1/40, ISO2800, 撮影モード絞り優先オート
同じ交差点を角度を変えて撮ります。クルマのヘッドライトの灯りと光が当たったアスファルトが堪りません。
D810, 35mm, f/2.8, 1/13, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
このシャッタースピードはなんなんだよぉ、と思いますが、横浜は思っていた以上に光が足りません。横浜スタジアムのバックスクリーンを後ろから見た画です。
D810, 85mm, f/2.8, 1/80, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
ここでレンズを85mmに交換して、道路の反対側の路地を撮ります。進入禁止の標識を狙っていますが、中望遠らしい画になりました。
D810, 85mm, f/2.8, 1/50, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
信号待ちのクルマと光が照らされる道路、そして鉄塔が素敵な角度で入る画になりました。
D810, 35mm, f/2.8, 1/40, ISO4500, 撮影モード絞り優先オート
レンズを35mmに交換して、歩いている側の道路の脇を撮りました。真ん中の柱にフォーカスしているせいか、標識の文字の写りからメッチャ甘ピン感が出てしまいました。
D810, 85mm, f/2.8, 1/100, ISO5600, 撮影モード絞り優先オート
すぐさまレンズを85mmに戻して、横浜市開港記念会館を撮ります。
D810, 35mm, f/2.8, 1/40, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
近づいてきたので、またまたレンズを35mmに交換して広めに撮ります。空がおどろおどろしい感じです。
D810, 35mm, f/2.8, 1/40, ISO2800, 撮影モード絞り優先オート
全容が捉えられなくなってきたので、縦構図で撮ります。前に停まっているタクシーが雰囲気あります。
D810, 35mm, f/2.8, 1/20, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
強い被写体が続いたので、どこにでもあるような画を撮ります。手前の街路樹にフォーカスしていますが、いろいろな光が指して面白いです。しかしこのあと、また強い被写体に戻りますw
今回は以上です。
初めての夜の横浜撮影でした。当然場所によっても違うと思うんですが、歩きながらの手持ち撮影では、都内に比べると光量が足りない印象でした。このあと海沿いで撮影した際に、何人かカメラを持った人とすれ違いましたが、みんな小型の三脚を持っていました。
この日は公共交通機関での移動のため、三脚を持たずに出かけたんですが、案の定ノイジーな画像だらけになってしまいました。こういったことがあると、公共交通機関でも持ち歩ける三脚が欲しくなります。
帰宅後、ネットで三脚を探してあちらこちらのサイトを巡回したのは言うまでもありません。
以前から私は歩きながらの手持ち撮影にこだわっていましたし、現場ではそのほうが楽しいんですが、最近では家で現像する際、画質のことも気になってきています。
やはり基本は大事、ということだと思いますので、これからは三脚を使用することも頭に入れて出かけないといけないですね。ただ人通りが多かったりする場所では通行の妨げになりますから、ケースバイケースということでしょう。
もうひとつ考えるのは、D5のようなメチャクチャ高感度撮影に強いカメラを使った場合にはどうかということです。常用感度の高さでいうと、D7100がISO6400でD810がISO12800、でもこれはセンサーサイズも画像処理エンジンも違いますから一概には比べられません。
しかしD7100のときよりも、D810の方が明らかに現像がラクなので、例えばD5のISO102400だったらどうなのかなぁ。。。と妄想してしまいます。
高感度に強いカメラで撮影した画が、その程度にもよりますけど、ノイズが抑えられる、またはそれほど気にならないレベルで画像を残せれば、手持ち撮影でのストレスも減るんじゃないかと思います。
高感度撮影という意味では、ニコンでは前述のD5が最強だと思いますが、新型のD780もISO51200なので、試して見る価値はありますね。APS-C機ではD500とD7500もISO51200まで常用で使えます。
物理的にセンサーサイズが小さいので、フルサイズ機のISO感と全く同じという訳にはいかないかも知れませんが、個人的にはとても興味が湧くところです。ただ三脚にしろ、高感度撮影ができるカメラにしろ“また買い物かよ!”と、自分にツッコミを入れるしかないですね。
次回は、友人のコンサートに招かれた横浜で、夜景を手持ちで撮影した画像をご紹介する2回目です。
宜しければまたお越しください。
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