最近、高校のマーチングバンドに思い切りハマってる私 & 単焦点縛りで夜の浅草散歩(4)
以前にこのサイトでも触れていますけど、私はたま〜に音楽を作る仕事を受けることがあります。以前は音楽で食べていきたいと本気で思っていましたけど、夢破れて、といいますか、自分の才能を自分自身で見限って現在に至ります。
そんな私は、結構色んな音楽が好きで聴いていますけど、これまであまり聴いたことがなかったのが「マーチングバンド」です。クラシックは結構好きで、バロック音楽など弦楽器のクラシックは普段よく聴くんですけどね。
今から1〜2週間ほど前に、当初はなんの目的だったのかは忘れましたけど、YouTubeを見ていて偶然見つけた「京都橘高校吹奏楽部」の演奏(パフォーマンス)の虜になってしまいました。随分と以前から話題に上がっているバンドなので、ご存知の方からしたら「何をいまさら」と思われることでしょう。
仕事の合間や仕事後に、つまり暇さえあれば京都橘高校吹奏楽部の動画を見るようになりました。京都橘の定番楽曲「Sing! Sing! Sing!」は、これまで100回以上は聴いていると思いますけど、今のところ全く飽きないんです。
まさか中年も後半に差し掛かっている自分が、高校の部活のパフォーマンスにハマり込むなんて意外でした。
高校の部活と言えば野球が有名ですけど、スポーツに限らずどんなものでも1人の生徒が最長でも3年未満しか活動できない、常に人が入れ替わるという事情を持っています。だから無闇に新しいことに挑戦できないわけです。
そこで、あるスタイルを伝統にして、新入生が憧れて入部してくるような環境づくりがされたのでしょう。京都橘高校吹奏楽部に入部してくる新入生は「Sing! Sing! Sing!」が演りたくて入部してくる。と、なんとも興味深い話です。
毎年のように新しい曲を加えながらも、勝負どころで演奏する「Sing! Sing! Sing!」は、パワー感がまったく違います。演奏するだけでも大変なのに、演奏しながら踊ってしまうアイデアとバイタリティに、見ているこちらがパワーを貰っています。
京都橘高校吹奏楽部は大人気で知名度も高いので、地元だけではなく各地のイベントに登場しています。アメリカにも行っていて「ローズ・パレード」や「ディズニーランド」でもパフォーマンスしています。
そんなに活躍している彼女ら(彼ら)を生で見てみたいと熱烈に思います。昔、一緒にバンドを組んでたドラマーが、マーチング好きなので久しぶりに連絡してみようかと思います。
今回、動画をご紹介したかったんですけど、著作権がどうなっているのか分からなかったのでご紹介しません。もし興味がある方はYouTubeで検索して見てみてください。
さて、今年のゴールデンウィークに撮影に出掛けた夜の浅草を単焦点レンズで撮った画像をご紹介する4回目です。2回目までで、早くも当初の目的地の撮影はできたんですけど、浅草は思っていた以上に楽しく、それほど長い距離を歩かなくても違った風景を見せてくれます。
前回記事では、最近凝っている変わったポストや五重塔などを撮りました。今回も浅草寺での撮影の続きと、雷門まで歩いて戻りながら撮った画像をご紹介します。
撮影は愛機ニコンD810、レンズは単焦点レンズ(Carl Zeiss Milvus T* 35mm F2 ZF.2)と(Carl Zeiss PLANAR T*1.4/50mm ZF.2)を使っています。撮影時WBはオートですがRAW現像の際に補正していて、RAW現像はCameraRaw、補正はPhotoshopCCを使用しています。
D810, 35mm, f/2.8, 1/50, ISO2200, 撮影モードマニュアル
観光地にあるお寺らしく、照明に照らされていました。近くで見ると迫力を感じます。
D810, 35mm, f/2.8, 1/50, ISO4500, 撮影モードマニュアル
少し近づいて、下から煽る感じのアングルで五重塔を撮ります。
D810, 35mm, f/2.8, 1/50, ISO3600, 撮影モードマニュアル
多くのカメラを持った人が様々な方向を撮っていました。デジイチ、コンデジ、スマホと、いろいろな撮影スタイルが見られましたけど、フラッシュを焚いて寺を撮っている人を見て、いきなり光ったので少し驚きました。
D810, 35mm, f/2.8, 1/50, ISO4000, 撮影モードマニュアル
五重塔を斜めから撮ります。手前の照明を使ってちょっと変化を求めてみました。
D810, 35mm, f/2.8, 1/50, ISO2200, 撮影モードマニュアル
スカイツリーを入れてベタにしてみました。東京らしいと感じる画になりました。
D810, 35mm, f/2.8, 1/50, ISO3600, 撮影モードマニュアル
当然、和の佇まいなんですけど、真ん中のサインは英語表記でした。
D810, 35mm, f/2.8, 1/50, ISO1600, 撮影モードマニュアル
木製の表示板ですが、正直なんと書いてあるのか読めませんw 間接照明が面白いと感じて撮りました。
D810, 35mm, f/2.8, 1/50, ISO2800, 撮影モードマニュアル
宝蔵門(仁王門)を中側から撮ります。大きな草鞋が印象的です。
D810, 35mm, f/2.8, 1/50, ISO1600, 撮影モードマニュアル
草履を撮りました。夜ならではのコントラストです。
D810, 35mm, f/2.8, 1/50, ISO5600, 撮影モードマニュアル
何でしょう…恥ずかしくなるくらいベタですねぇ。良く言えばドラマチックな雰囲気も感じますけど、こういった画は三脚使用で撮りたいところです。ノイズが多すぎてどこにも使えない感が満載ですw
D810, 35mm, f/2, 1/50, ISO1600, 撮影モードマニュアル
とりあえず大写しで切り取ってみました。
D810, 35mm, f/2, 1/50, ISO2000, 撮影モードマニュアル
奥行き感を意識してみました。ヤンキー座りっぽい人が写っていますけど、このあと寝転がって写真を撮っていました。
D810, 35mm, f/2, 1/60, ISO2000, 撮影モードマニュアル
光と影の関係性が面白いと感じました。こういった光は自然だけでは作り出せないものですね。
D810, 35mm, f/2, 1/60, ISO1000, 撮影モードマニュアル
野球場のナイター照明のように組み上げられた提灯です。
D810, 35mm, f/2, 1/60, ISO1800, 撮影モードマニュアル
人通りの途切れない仲見世通りです。緑に光が当たって美しかったです。
D810, 35mm, f/2, 1/60, ISO1000, 撮影モードマニュアル
お寺の建物や照明が派手だったからか少し寂しげに感じました。
D810, 50mm, f/2, 1/50, ISO2000, 撮影モードマニュアル
それでも人が入ってくると、賑やかな印象がするのが面白いところです。ここからレンズをPlanarに変更しました。
D810, 50mm, f/2, 1/50, ISO64, 撮影モードマニュアル
提灯の表面は紙なので独特の光を見せてくれますね。ISO感がどうしちゃったんだい?と聞きたくなるほどの値になってます。
D810, 50mm, f/2, 1/50, ISO800, 撮影モードマニュアル
門に近づくと迫力が増してきます。やはり開放f/2の絞りf/2よりも、開放f/1.4のレンズで絞りをf/2にしたほうが余裕を感じます。
D810, 50mm, f/4, 1/50, ISO4500, 撮影モードマニュアル
f/4で撮ったらISO感が上がっちゃいましたけど、スカイツリーの醸し出すクリア感みたいなものは撮れた気がします。Planarの色味は素直です。
D810, 50mm, f/2.8, 1/50, ISO1800, 撮影モードマニュアル
上の画でISO感が跳ね上がっちゃったので、f/2.8にして撮ったら空のノイズも少なくなりました。
D810, 50mm, f/4, 1/50, ISO1600, 撮影モードマニュアル
電球が気になったので、またf/4に絞って撮りました。
D810, 50mm, f/2.8, 1/50, ISO2500, 撮影モードマニュアル
浅草わいふぁいのステッカーを撮ってみました。このディテール表現はPlanarお得意の描写です。
D810, 50mm, f/2.8, 1/50, ISO1100, 撮影モードマニュアル
浅草らしさを感じる1枚になりました。
D810, 50mm, f/2.8, 1/50, ISO2200, 撮影モードマニュアル
ブルーっぽい、めっちゃクールな雰囲気の画になりました。
D810, 50mm, f/2.8, 1/50, ISO1800, 撮影モードマニュアル
上の画のクールな印象とは真逆の、温かく柔らかい雰囲気の画です。画を見比べてみると、緻密に被写体を立たせるような表現をするDistagon(Milvus)と、シンプルでクリアな表現をするPlanarといった印象です。
D810, 50mm, f/2.8, 1/50, ISO1250, 撮影モードマニュアル
50mmで寄って撮ります。提灯の下に手を突っ込んでいる人の腕だけが見えるのがちょっとシュールです。
D810, 50mm, f/2.8, 1/50, ISO2500, 撮影モードマニュアル
なぜかPlanarを持つとアスファルトが撮りたくなってしまう私です。美しい夜の交差点シリーズです。
今回は以上です。
画像紹介の最後の方でちょっと触れていますけど、同じカール・ツァイスでもレンズ構造が違うDistagon(Milvus 35mm)とPlanarの違いが判る今回の記事になったと思います。
夜に手持ちで撮っているのでノイジーなのは残念ですけど、それでも特に色乗りでは、この2本のレンズの特徴を表していると思います。さらに細かく見てみると、開放近くのボケ方に若干違いがあることに気づきました。
これは色乗りに関係があるように思うんですけど、Distagonの方が色乗りが豊かで色が立ってくる感じがする一方で、Planarはあくまでクリアで色の分離が明確です。そのため、Planarの方がボケていても被写体のディテール表現がリアルなんだと思います。
そのかわり、Distagonの画に見慣れてしまうと、Planarの色味が物足りなく感じてしまうことがあって、特に夜景の撮影ではDistagonで撮った画像を現像する際、良い意味で驚かされることもあります。
対してパースを意識した画の奥側の表現力ではPlanarの透明感のほうが勝っていると感じます。どちらもハイコントラストなレンズなので、あくまで自然にキャラクターの違いが出ています。
総合的に見ると、どっちが良いとか悪いとかではなく好みの問題だと思いますから、画角の違いだけではなく、画の色やディテールを見て楽しむことも必要だと感じます。
そういった視点で見てみると、ニッコールの単焦点にも興味が出てきました。これまでは借り物のAF-S NIKKOR 50mm f/1.4GとAF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gを、どちらもAPS-C機で使っていたので、2本のカール・ツァイスとは現時点では比べられません。
なんかニッコールも欲しくなってきてしまいましたよw
次回は、夜の浅草を散歩して単焦点縛りで撮った画像をご紹介する最終回です。宜しければまたお越しください。
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