菜の花畑が撮りたい!と思って鴨川市の「菜な畑ロード」に行ってみた -前編-


 
季節柄、Instagramには桜の花の画像がとても多く投稿されていますが、桜の花をコテコテにレタッチしている人も多いです。桜って美しいですけど見ようによっては色味が地味な印象もありますからね。
 
青空をバックに桜の花を撮っている人の中には、青空をより青く、桜の花を濃いピンクにしようとコントラストをつけすぎちゃっている画も見掛けます。
 
日本の風物詩なので、花見も桜の撮影も賑わっているのは良いことです。そんな私も、桜を撮りに行ったつもりではなかったですけど、最近桜を撮ってきました。補正の際にはくれぐれもコテコテにしないように気をつけたいと思います。
 
桜の花は毎年(って言っても今年で3回目w)撮っていますが、最近ちょっと気づいたことがあったのです。それは「俺って桜よりも菜の花の方が好きかも!」ってことでした。
 
カメラを始めてから花を撮る機会も増えている私ですが、花の名前は知らなくても黄色い花は結構好きだったりしていました。でもタンポポやひまわりは撮ったことがないんですけどね。
 
 
そんな私が先日、一面の菜の花畑が撮りたいと思いついて、いつものようにネットで検索していましたら、鴨川市に「菜な畑ロード」というところがあるらしいことを知りました。(2016年のイベントはすでに終了しています。)
 
鴨川といえば、アニメ「輪廻のラグランジェ」の聖地ですが、案外近い割にはあまり行っていない印象で、以前にご紹介した魚見塚展望台からモヤッた風景を撮ったのあとにも何度か行きましたが写真は撮りませんでした。
 
そこで今回、菜な畑ロードを撮りに鴨川市に行ってみることにしました。
 
とりあえず情報を仕入れようと鴨川市役所に行きまして、受付でチラシをもらって話を聞いたら「市役所の駐車場にクルマを停めたまま歩いて行けますよ」とのことで、歩いて現場に向かうことにしました。
 
撮影は愛機ニコンD810、レンズは単焦点レンズ(Carl Zeiss PLANAR T*1.4/50mm ZF.2)、借りっぱなしの単焦点マクロレンズ(タムロン SP Di AF 90mm f/2.8 MACRO)、そして標準ズームレンズ(AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR)を使っています。撮影時WBはオートですがRAW現像の際に補正していて、RAW現像はLightRoomCC、補正はPhotoshopCCを使用しています。
 
 
菜な畑ロード01
90mm, f/3, 1/2000, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
現場に向かう途中の道端にも菜の花が咲いています。久しぶりのマクロレンズは使った途端に「パキッ」と被写体が立つ感じがしました。
 
 
菜な畑ロード02
90mm, f/3, 1/1250, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
フルサイズ機で初めて使う90mmマクロですが、ファインダーから見る風景が明るくなった気がします。
 
 
菜な畑ロード03
90mm, f/3, 1/2500, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
風でなびく花は相変わらず撮るのに苦労します。
 
 
菜な畑ロード04
90mm, f/3, 1/2500, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
同じ花が並んでいる場合には、狙いを定めた花と後ろの花が同化してしまわないように気をつけます。
 
 
菜な畑ロード05
90mm, f/9, 1/250, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
沿道にはのぼり旗が立っています。マクロのまま絞って撮りました。
 
 
菜な畑ロード06
24-120mm(85mm), f/7.1, 1/400, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
現場につきました。結構大きな菜の花畑です。ひとつ前に風景をマクロで撮りながら、ここで24-120mmに付け替えました。モデルがいたらもっと良かったね〜。って感じです。
 
 
菜な畑ロード07
24-120mm(82mm), f/4, 1/1600, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
手前ボケを使ってふんわり感を意識して撮ってみました。
 
 
菜な畑ロード08
24-120mm(98mm), f/4, 1/1600, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
手前の菜の花が倒れているのが気になります。安価で花摘みも出来るようなので、簡単に手が届く手前側が多少荒れているのかもしれません。または風のせいかもしれません。この画は少し赤っぽくしてみました。
 
 
菜な畑ロード09
24-120mm(90mm), f/4, 1/1250, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
今度は緑っぽいです。やっぱり赤が強いとコテコテ感がありますが、こちらはインパクトが弱い気もします。
 
 
菜な畑ロード10
50mm, f/1.6, 1/6400, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
ここでプラナーの登場です。ソフトフォーカス系の甘めの画像を意識しました。
 
 
菜な畑ロード11
50mm, f/1.6, 1/8000, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
f/1.6で1/8000に達してしまいました。ISOを64にしても良いのですが、色濃くなってしまうのを避けるために絞りで調整しました。
 
 
菜な畑ロード12
50mm, f/1.6, 1/6400, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
こういった画を撮るときには、やはり背景は大事だと感じます。
 
 
菜な畑ロード13
50mm, f/1.6, 1/6400, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
植えられている列の間の溝をアクセントにしてみました。線が入っただけで奥行き感が違います。
 
 
菜な畑ロード14
50mm, f/1.6, 1/8000, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
ちょっと判りづらいかもしれませんが今度は溝を斜めに走らせます。手前のボケ味が流れちゃってます。
 
 
菜な畑ロード15
50mm, f/1.4, 1/6400, ISO80, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
色濃くなるのを承知でボケボケにしてみたくなりました。ISO100以下が減感じゃなく使えるって素晴らしい。私が思うプラナーらしい画になりました。大画面で拡大して見ていると、脳内から気持ちの良い“何か”が溢れ出てきます。
 
 
菜な畑ロード16
50mm, f/1.4, 1/6400, ISO80, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
手前ボケを印象的にしてみたかったのですが、、、失敗ですw
 
 
菜な畑ロード17
50mm, f/1.4, 1/8000, ISO80, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
真ん中辺りにフォーカスして前後をボカす感じで狙っていますが、手前のボケ味がまた流れちゃいました。まあ流れても良いのでしょうけれどちょっと気になります。
 
今回は以上です。
 
 
思っていた以上にページが黄色の画像だらけになりました。記事中にも書いていますが、一面の菜の花畑を撮るという狙いの場合では、背景が結構重要だと感じました。
 
背景が緑の木々だったり、緑の丘だったり、または青空なんかだったりすると、もう少しいろいろな構図が試せたのですが、今回のように隣が学校だったり、建物が見えたりもするので、フレームのほとんどを菜の花で埋めてしまう画ばかりになってしまいました。
 
それでもとても大きく見応えがある菜の花畑でした。次回は“菜な畑ロード”での撮影の後編です。
 
宜しければまたお越しください。
 
 
アウトドア&スポーツ ナチュラム
 
 
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