オフカメラライティングをやってみたかったので、ストロボとソフトボックスとストロボスタンドを買った
人物撮影ではライティングがキモ?!
人物撮影の際には半逆光が良いなどとよく聞きますが果たしてどうなんでしょうね。
順光ではモデルの正面から光が当たるため顔が明るく撮れますが、鼻や首などに強い影が出て肌がテカったりとコントラストが強く出過ぎてしまい、瞳が小さくなったり目を細めてしまったりする上、アイキャッチライトがなくどんよりとした眼に見えてしまうことがあるようです。
かと言って「順光が良い!」という人も間違い無くいると思うので好みの問題かもしれませんし、モデルにもよるかもしれません。
逆光の場合には輪郭がはっきりして被写体を浮き立たせるような写真が撮れますが、大なり小なり顔が陰ってしまいます。そこで多くの撮影者はレフ板などを使って影を軽減していると思います。
何事もワンパターンは命取りな訳で、屋内撮影で機材を豊富に使える状態ならまだしも、屋外での撮影の場合では事前に思ったような状況は作り出せませんし、その状況も刻々と変化していきます。
ですから様々な状況にある程度は対応できて、また様々な状況を意図して起こせるライティングが出来るようになれば表現の幅が大きく広がる気がします。
別に順光でも逆光でもサイド光でも斜光でも半逆光でも気に入った写真が撮れれば問題はないと思いますが、まずはオフカメラライティングだと私は考えて今回の買い物をしました。
今回購入したオフカメラライティング機材
なぜオフカメラライティングなのかというと、内蔵ストロボも含めてカメラにストロボをつけた状態で撮影すると、真正面から強い光が当たるので画に奥行き感がなくなり平面的な画になると思っていて、それなら発光しないほうが良いと判断することが多かったからです。かといって顔が陰るのはよろしくないケースも多いです。
オフカメラライティングをすることで、モデルに対して斜めなどある程度自由な方向からから発光できるので、顔などが立体的に表現できるかと思いました。そしてこれであればオンカメラストロボにも簡単にできます。
当然発光させないというのも一つの選択肢ですが、私は何台も使ってライティングするようになる気もします。発光させるにしろさせないにしろ、どちらにしても撮影のキモになるのは光のコントロールだと思います。
そこでコストパフォーマンスを考えて今回の買い物をしました。クルマの件もありますから予算も最小限に抑える努力をしたつもりです。
ストロボユニット|ニッシンデジタル Air1+Di700A(ニコン用)
まずはメインのストロボです。ストロボってフラッシュと呼んだりスピードライトと呼んだりすることもありますが、ここではストロボと呼ばせてもらいます。
いわゆる遠隔操作で発光させるわけですから、ストロボ本体とストロボをワイヤレスコントロールするためのコマンダーユニットが必要になります。
他にも選択肢はありましたが、セットで販売されていてお得だったニッシンデジタルのAir1+Di700Aセットを買いました。私は元々ストロボを持っていなかったのでとてもコスパに優れた良い買い物ができたと思います。
まずは1灯ですが、Air1では最大21台までストロボをコントロールすることが可能なので拡張性もあります。
ニッシンジャパン株式会社
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ニッシン独自の電波式ワイヤレスTTLシステム「NAS(Nissin Air System)」を搭載していて連携させる設定も簡単にできました。
ストロボに関してはまったくの勉強不足なので、スペックから何かを語ることは今の私にはできませんけれど、先日買った本でも紹介されていました。
ただ、そういったものなのでしょうけれど、単3電池4本使用というところが個人的には気に入りませんが(Air1は単4電池2本)、外部電源のパワーパックも使えます(もちろん別売ですw)
気になるガイドナンバーは広角24mmから望遠200mmまで照射角を可変できて最大でGN54、ハイスピードシンクロ(FP発光)、後幕シンクロにも対応していて、最大通信半径は約30mということです。
キャッチライトパネルとワイドパネルが内蔵されています。
左右180°・上90°・下7°の幅広いヘッド首振角で自由なバウンスもできる(らしいw)
Air1をD7100に装着してみました。レンズキャップを外し忘れた…
上から見た画
後ろから見た画
装着したままだとカバンに入れづらいですが、直にストロボを装着している時よりはコンパクトな見た目です。しかしキャップ(帽子)をかぶっているとAir1がキャップのつばに当たって撮影できませんでした。
照射角や発光出力などはケースバイケースでしょうけれど、その時に最適なセッティングができるようにこれから修行していきたいと思います。
ソフトボックス|NEEWER フォトスタジオ 24インチ 60x60cm
日本人にはソフトライティングが好まれると前述した本にも書かれていましたが、私も日本人だからか女性を撮る場合にはソフトライティングが好きです。
ストロボを直接当てると光が強すぎると感じていたので、ソフトボックスというかディフューザーが欲しいと思いました。中国製らしいので若干の心配はありましたがリーズナブルな価格設定がとても魅力的でした。
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様々な形や大きさがあるソフトボックスですが、大きさが大きい方がよりソフトなライティングができるということです。ラインナップの中には80cm×80cmもあるのでそちらのほうがよりソフトなライティングができると思いますが、現場での取り回しを考えたのと、中国製ということでまずは安い方で試してみようと思いこれにしました。
広げるとこんな感じで付属のフラッシュブラケットマウントがつけられます。
小さく折りたたんで専用バッグに収納できるので畳んでの持ち運びはラクです。
ライトスタンド|NEEWER プロ ライトスタンド 6.23ft(190cm) アルミ製
アシスタントがいればストロボやレフ板を持ってもらうこともできますが、私1人ではカメラから片手を離して手の届く範囲で持つくらいしかできません。そこでできるだけ自由に位置取りができるようにスタンドが必要になります。
これもソフトボックスと同じNEEWERの商品で、amazonでベストセラー1位になっているライトスタンドです。
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バナーに画像がありませんので自分で撮った画像を載せようと思いますが、ソフトボックスを取り付けていますので、足の部分だけだとお考えいただければほぼ間違いはないです。
ソフトボックスのフラッシュブラケットマウントの下がスタンドです。フラッシュブラケットマウントについているネジでスタンドとの連結は問題なくできますが、スタンドの足が細く華奢で大きく広がらないので工夫して設置しないと倒れてしまいそうです。
そういう意味ではソフトボックスを小さい方にしておいて良かったかもしれません。あとは重い方に足の1本を向ければもう少し安定すると思います。
高さは190cmで結構高くできますが、風が強いところや下が平らじゃないところでは使えなそうです。ストロボのネジ付きスタンドとライトスタンドのネジがぴったりと合っているので、スタンドとストロボのみでも使用可能です。
頼りない感じはありますが軽くて持ち運びがし易いとも思いましたので、使い方次第だと思います。
オフカメラライティングを試してみる
それでは今回購入した3つの機材を合わせて、ちょっぴり試し発光をしてみようと思います。
スタンドにソフトボックスを取り付けます。
ソフトボックスのフラッシュブラケットマウントにストロボ(Di700A)を取り付けます。
ソフトボックスの中を覗くとストロボの発光面が見えます。
発光!
引きでも発光!ソフトボックスの内側はシルバーになっているので反射してくれます。
ソフトボックスらしく白の幕も付属していてマジックテープで四面グルッと留められます。
発光!良い感じです。あとは発光出力を調節できれば効果的に使えるようになると思います。
撮影環境によっては倒れる心配もありますが、今回のライティンググッズは物撮りでも使えると思いますので良い買い物だったと思います。
本番、というかモデルとの撮影が楽しみですが、すぐに使いこなせるわけではないと思うので、最初のうちはモデルを含め各方面に叱られないようwに頑張りたいと思います。
でも一度の撮影でクビになる可能性も大いにありますけどねw
今回の買い物紹介は物が大きかったのもあって、いつものようにブラックバックではなく外で写真を撮りました。雨が上がって日が差してくれたのですが、撮影に使った公園では緑があるのは良かったとはいえ、湿度が高く蒸し暑い上にヤブ蚊がたくさんいて辛かったです。
D810, 24-120mm(65mm), f/4, 1/160, ISO64, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
画像だと美しいのですが蚊がウヨウヨいました。
D810, 24-120mm(120mm), f/4, 1/1000, ISO64, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
葉っぱの影はシャドーを持ち上げて明るくしていますが、人にこれをやるにはさすがに限度があります。
今回は以上です。
次回は竹岡での撮影の続きで、ネットで見た「燈籠坂大師の切り通しトンネル」に行って撮影しました。。
宜しければまたお越しください。
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