片倉ダムに水位を見に行った(野リスと遭遇編)


 
小学生が夏休みに入った頃、愛車で君津市内の国道を走っていましたら、電光掲示板に「節水」とか「利根川水系取水制限10%」みたいなことが表示されていました。
 
節水も取水制限も解るけど、上総地域は利根川水系の水ではないんじゃないか?と思いまして調べてみたらやはり小櫃川水系らしいということで。
 
そんな時、たまたま知人のgarakutaさんと会って話したら、「水位の下がったダムではいろんな物が見られるよ」という話を聞いたので、興味本位で見に行ってみることにしました。
 
話した際にgarakutaさんから「片倉ダム」というキーワードが何度か出たので、片倉ダムに行ってみることにしました。しかし仕事の都合であまり時間が作れなかったので夕方になってしまいました。
 
到着してダムの駐車場にクルマを入れましたら、門を閉めるところだったらしく中には入れませんでした。遅すぎて失敗したかと思ったのですが、管理員さんと話ができたのは良かったです。
 
いろいろ話を聞かせてもらった上にリーフレットまで貰ってきました。そのリーフレットにはダムの紹介や説明をはじめ、環境についての取り組みや観光案内も書かれていました。
 
管理員さんによると、ダムの管理事務所にパンフレットが置いてあるとは思われないのか、あまり配れていないそうで「何冊持って行きますか?」と聞かれましたw
 
「すみません1冊でいいです」と言って1冊だけ頂きましたが、せっかくもらったのでパンフに載ってる他のスポットにもいろいろと行ってみたいと思うようになりました。
 
その後ダムの近所にある「道の駅 ふれあいパーク・きみつ」を紹介してもらったので、そこにクルマを停めて付近を歩いてみることにしました。田舎の山中とはいえクルマ通りがかなり多い道の脇にある道の駅付近でしたが、案外と興味深い景色が見られました。
 
撮影は愛機ニコンD810、レンズは標準ズームレンズ(AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR)と望遠ズームレンズ(TAMRON AF28-300mm f3.5-6.3 XR Di ASPHERICAL A061N)を使っています。撮影時WBはオートですがRAW現像の際に補正していて、RAW現像はLightRoomCC、補正はPhotoshopCCを使用しています。
 
 
片倉ダム01
D810, 24-120mm(24mm), f/8, 1/25, ISO180, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
ダムではどこに行っても釣りが盛んです。この時は17時半ごろで、早くもISO感が上がってきました。
 
 
片倉ダム02
D810, 24-120mm(120mm), f/8, 1/125, ISO2500, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
なんとISO2500です。辺りが明るい時にはISO感が上がってもノイズは目立ちにくいことが多いですし、これもあまりノイズは目立っていませんが、、、
 
 
片倉ダム03
D810, 24-120mm(120mm), f/5.6, 1/200, ISO2000, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
少し開放寄りにしましたらISO感も少しだけ下がりました。釣り船が多数で面白い光景です。
 
 
片倉ダム04
D810, 24-120mm(24mm), f/5.6, 1/25, ISO140, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
歩き進んでいくと岩を意識的に並べた公園になっていました。
 
 
片倉ダム05
D810, 24-120mm(24mm), f/5.6, 1/80, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
ISO感が下がって夕方感が出ていると思いますが緑に深みがないですね。
 
 
片倉ダム06
D810, 28-300mm(300mm), f/6.3, 1/80, ISO3200, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
歩いていましたらアスファルトの道路をピョンピョンと跳ねるように横切るリスらしき動物に遭遇しました。慌てて望遠ズームに交換して狙います。後ろ姿を捉えていますがいきなりブレブレです。
 
 
片倉ダム07
D810, 28-300mm(300mm), f/6.3, 1/50, ISO3200, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
これも結構ブレていますが木をよじ登る姿を捉えました。かなり痩せている体型から野生のリスなんだろうと想像しました。
 
 
片倉ダム08
D810, 28-300mm(300mm), f/6.3, 1/60, ISO3200, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
手ブレはしていませんがシャッタースピードが稼げないので素早く動くリスがブレてます。
 
 
片倉ダム09
D810, 28-300mm(300mm), f/6.3, 1/60, ISO3200, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
ISO感は3200で固定状態です。これはオート設定で上限を3200としているからです。リスばかりに目を向けていると分かりませんが、木の向こうの緑は鮮やかに明るいです。
 
 
片倉ダム10
D810, 28-300mm(300mm×1.5), f/6.3, 1/160, ISO3200, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
ここでDXクロップでさらに寄る試みをします。暗いのでAF-Cモードでも動いているリスを追ってくれませんがこれは顔がちゃんと写っているのでまだ良い方です。
 
 
片倉ダム11
D810, 28-300mm(300mm×1.5), f/6.3, 1/125, ISO3200, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
完全に手前の葉っぱにフォーカスが合って飛んでるリスはアウトフォーカスです。ここで葉っぱをきれいに写してどうすんじゃい!w
 
 
片倉ダム12
D810, 28-300mm(300mm×1.5), f/6.3, 1/400, ISO3200, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
ここでもブレてしまうという苦しい環境です。まあ素早く動いている被写体を追っているので私の腕ではブレますわね。
 
 
片倉ダム13
D810, 28-300mm(300mm×1.5), f/6.3, 1/400, ISO3200, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
木の枝に隠れちゃいました。木の枝が悲しいくらいにリアルに写っていますw
 
 
片倉ダム14
D810, 28-300mm(300mm×1.5), f/6.3, 1/250, ISO3200, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
何か木の実のようなものをカジッているところをやっと捉えました。食べているときは移動しないので、こちらも冷静に撮ることが出来ます。
 
 
片倉ダム15
上の画をトリミングしました。なんとなくそれっぽい画像になりました。
 
 
片倉ダム16
D810, 28-300mm(28mm), f/5.6, 1/30, ISO360, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
リスを追うのに疲れたので離れます。ふと気づくと良い感じで木々の隙間に夕陽が差し込んでいました。
 
 
片倉ダム17
D810, 28-300mm(46mm), f/4.2, 1/20, ISO3200, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
こういった道を登って行くと展望台があるようなので進んでみます。ISO感が上限で絞りも開放、シャッタースピードは稼げる訳もなくこれまたブレちゃいました。
 
 
片倉ダム18
D810, 28-300mm(55mm), f/4.5, 1/50, ISO3200, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
途中、日が当たっているところと影になっているところの緑色が面白かったです。
 
 
片倉ダム19
D810, 28-300mm(78mm), f/10, 1/80, ISO1800, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
展望台という台はなかったですが高台から下が見下ろせるようになっていてダムが見えます。普段から見ているわけではないので何とも言えませんが、水位はきっとこんなもんでしょう。
 
今回は以上です。
 
 
ダムの水位を見に行ったつもりがリスに遭遇してしまったため完全に翻弄されてしまいました。
 
これまで動きのあるものではサッカーの試合を撮ったことがあります。サッカーは次の動きが大体予測できますが、リスは予測できないのでサッカーより難しかったです。
 
辺りも暗くなってきてオートフォーカスもあまり頼りにならず、さらに使っている望遠レンズは手ぶれ補正がついていないものでしたので、当然といえば当然の結果かも知れませんが、まぁブレましたねw
 
こういった撮影を頻繁にするようなら、例えばサンニッパ(300mmでf/2.8)みたいな明るい望遠レンズがあると多少は良いのでしょうし、頻繁に撮るような人は三脚も使っているでしょうしね。
 
厳しい環境での撮影ほど機材の質が大事になってくると感じる今回の撮影でした。私はサンニッパをまだあまり欲しいと思わないですが、せめてVRつきの300mmが欲しいと思いました。
 
暗いところで撮影すると当たり前ですが光が足りませんw そんな中できれいに撮ろうと思ったらスローシャッターが一番良い結果が出せると思うんですが、被写体が動いているとf値の小さいレンズを使って開放で撮るか、ISO感度を上げて撮るかということになりますかね。
 
でも明るいレンズで開放で撮るとフォーカスがとっても難しいですしISO感を上げるとノイズが乗っちゃいます。
 
この時もそうなんですが、私の気持ちとしては夕方は夕方らしく撮りたいと思っていて、暗いものは暗く撮りたいところです。ISO感を上げると不自然な昼間みたいになっちゃうので悩ましいです。
 
このISO感を使いこなせるかどうかがデジタル時代のカメラを使いこなすキーになる気がします。安易にISO感が稼げるという売り文句にごまかされないようにしたいところですが、最近は高画素数競争が若干落ち着いてISO感のアピール合戦になっている気がします。
 
確かに高感度が使えるのはアドバンテージになるとは思いますが、ないよりはあった方が良い。という程度の認識にしておいたほうが無難かと思います。
 
素材サイトなどでも、高感度にして乗ってしまったノイズについては使えない写真と判断され、ISO感は400までと指導している素材サイトもあります。
 
またまたいろいろと悩ましい話になりましたが、問題を解決するため、あーじゃない、こーじゃないと思いを巡らせる日々が続きます。
 
 
次回は今回の続きで高台から見える風景をいろいろと撮っています。宜しければまたお越しください。
 
 
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