【曇天で撮る!】海の近くをクルマで移動しながら – 意外と楽しい曇天撮影(1)

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前回記事「「やっさいもっさい踊り大会」での撮影後編、ISOオートでノイズがぁ!」の撮影から二週間以上も撮影をしていなかった私です。
 
そのためこのサイトでご紹介する記事ネタもなくなってしまったので、撮影に行かなければ!と考えていたのですが、ここのところ関東地方では天気が思わしくなく、撮影に踏み切れずに数日が経っていました。
 
しかしそもそも考えてみると、晴天だとか、きれいな夕陽だとか、満天の星空など、一見して美しい舞台が用意されていないと写真が撮れないようでは、私の持論に思いっきり反するということで、曇天をテーマにした撮影に出掛けることにしました。
 
仕事の都合であまり多くの時間は作れなかったのですが、学生の夏休みが終わったタイミングで我慢できなくなって、20分ほどクルマを走らせて富津市に向かいました。
 
これまでも富津市では、借りた単焦点レンズを持ち込んで富津公園で撮影したり、秘境に行ったり、稲穂を撮ったりなど、何度も撮影に行っています。
 
今回は地元で言われる旧富津地区での撮影で、まずは海水浴場で海の家の片付けが見られたらと思い行ってきました。その他には2つの漁港や岬の突端付近、そしてhorogonさんに教えてもらった公園にも行っています。
 
テーマはタイトル通り曇天撮影です。撮りはじめのうちはちょっとしたブランクからか、あまりノッてこなかったのですが、撮影感が戻ってくると思いの外面白かったです。
 
そして今回の撮影で改めて富津は面白い!と感じてたくさん撮りましたので、写真からそういった感じが少しでも伝わると嬉しく思います。ということでこの特集は数回にわたってお送りします。
 
 
撮影は愛機ニコンD7100、レンズは単焦点レンズ(AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G)と、望遠ズームレンズ(TAMRON AF28-300mm f3.5-6.3 XR Di ASPHERICAL A061N)を使っています。撮影時WBはオートですがRAW現像の際に補正しています。RAW現像はLightRoomCC、補正はPhotoshopCCを使用しています。
 
 
富津下洲01
35mm, f/3.5, 1/640, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
下洲漁港にある倉庫から撮影を始めました。倉庫が並んで列をなしています。倉庫間の道幅が3メートルくらいで、シンメトリーな雰囲気ですが、35mm(52mm)では距離を取らないと両方が収まりません。距離を取るとイメージが変わっちゃうので近づいて片側を撮りました。ホワイトバランスの設定で少しだけ温かみを付けていますが、見事に彩度が低い画像になっています。
 
 
富津下洲02
35mm, f/6.3, 1/640, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
曇天らしさを狙っています。上に見切れた電線には撮影時気づいていませんでした。雑草の緑が目立っています。
 
 
富津下洲03
35mm, f/11, 1/200, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
まっすぐに伸びる道を撮りました。この先には海水浴場があります。
 
 
富津下洲04
35mm, f/11, 1/125, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
あまりにグレー成分が強かったので、赤を画に入れてみました。シンプルに目立たせるには良いかも知れませんね。
 
 
富津下洲05
35mm, f/11, 1/250, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
海水浴場に移動しました。誰が見ても撮りたくなるような見張り台です。水平線と空の境目が曖昧ですが広大に見えて、砂浜の色味がくっきりとしたメリハリをつけていると勝手に感じています。止んでいた雨が再び降り出しました。
 
 
富津下洲06
35mm, f/11, 1/200, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
生憎の雨ですが、海の家の解体作業は始まっているようで、作業している人が見えます。
 
 
富津下洲07
35mm, f/1.8, 1/5000, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
水たまりに雨が落ちるのを撮ってみました。水のゆらぎが止まって見えるようにと開放で撮りましたが、明るすぎて白っぽくなっちゃいました。水滴の感じは上手く写せませんでしたが、何もしてないのに周辺減光が出ていたりと面白い画になりました。
 
 
富津下洲08
35mm, f/6.3, 1/800, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
砂の色を見ると、もう少し絞っても良かったかも知れません。何にもないけれど何もないわけではない(どっちやねん!)画です。
 
 
富津下洲09
35mm, f/6.3, 1/640, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
防波堤を画に入れると、曇天の海。といった趣になりました。静かで自然な画です。
 
 
富津下洲10
35mm, f/18, 1/100, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
雨の中作業している人が見えます。モヤってますが見張り台の足の間から明治百年記念展望塔も見えます。少しでも遠くをクッキリさせたくて絞ってまーすw
 
 
富津下洲11
35mm, f/7.1, 1/500, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
雨が凄いので一度車内に戻りました。フロントガラスに打ち付ける雨水と外の景色のありがちな画ですが、これをオートフォーカスのオートモードで撮ると水滴にピントが来て外がボケます。しかしそれが気に入らなかったので、そのボケを調整するためにマニュアルフォーカスで撮りました。どちらにバッチリ合わせるわけではない感じでのピントの微調整が楽しいです。
 
 
富津下洲12
35mm, f/7.1, 1/640, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
丘と呼ぶには低いですが、壮大な緑の大地ってな感じの景色が良い雰囲気です。明治百年記念展望塔の左に見える小島は第一海堡です。馬が走ったら似合いそうな場所です。
 
 
富津下洲13
28-300mm(200mm), f/11, 1/250, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
ズームアップして撮ると、ゴミなどが色々散らかっていて美しくない光景です。明治百年記念展望塔の脇で工事が行われているようで、クレーンのアームが見え、第一海堡が大きく見えます。
 
 
富津下洲14
28-300mm(28mm), f/8.0, 1/500, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
28mm(42mm)の画角で草原感溢れる好きな雰囲気を改めて撮りました。馬、走ってこーい!w
 
 
富津下洲15
28-300mm(28mm), f/16, 1/60, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
海岸通りに沿って立てられている風除けの塀だと思います。なるべく奥までクッキリと撮りたかったのでf/16で撮りましたが、シャッタースピードが稼げずに危うい感じです。画の右上と左下の不自然なボケはレンズに付いた水滴です。
 
 
富津下洲16
35mm, f/16, 1/60, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
望遠レンズに水滴がついてしまったので単焦点レンズに戻しました。電柱と電線が加わって奥行き感が強調されて見えますね。
 
 
富津下洲17
35mm, f/14, 1/40, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
もう一度裏側から撮ってみます。同じ被写体でも画角によって見え方を考えて撮ると違った雰囲気になりますね。電柱が不自然な位置に立っている錯覚が楽しいです。これもシャッタースピードが足りていませんが、絞りは譲れないのでISOを上げるべきでした。
 
 
富津下洲18
35mm, f/5.6, 1/60, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
また移動して、某イケメン俳優が引っ越してきたと噂の富津の新しい住宅街に行きましたが、さすがに家ばかりな上に雨ということで撮りませんでした。そこで岬に向けて松林の中をクルマで走っていましたらなんとなく気になったので撮りました。
 
 
富津下洲19
35mm, f/5.6, 1/160, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
またもや真っ直ぐな道です。これは普通に立って撮りました。
 
 
富津下洲20
35mm, f/5.6, 1/160, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
今度はしゃがんでローアングルで撮りました。当たり前ですが印象が少し違います。
 
 
富津下洲21
35mm, f/11, 1/80, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
ローアングルのまま縦構図にして絞って撮りました。影を始めとするダークな色がくっきりしてコントラストが強くなりました。メリハリがあって絞った画のほうが好きですが、シャッタースピードはギリですw
 
今回は以上です。
 
 
カラー撮影なので当然それだけではないのですが、白、グレー、黒といったカラー成分が増えた画になりますね。だからこそ明暗にメリハリある露出を心がけないといけないと感じました。
 
シンプルに光と影をどう捉えるかなのですから、青とか赤とかの派手な色で誤魔化せない曇天撮影は面白いです。強い被写体や色味に左右されずに表現出来るようになれば腕も上がるでしょう。
 
次回も引き続き曇天をテーマにした撮影で、海を主に人や鳥なども入れて撮ったりもしています。
 
 
宜しければまたお越しください。
 
 
アウトドア&スポーツ ナチュラム
 
 
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