商品写真の撮り方 完全ガイド プロがやさしく教えるブツ撮りの手引き

鈴木知子 エムディエヌコーポレーション 2014-06-13
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by ヨメレバ

 
数日前に「表参道であれこれ撮影、「花咲くいろは」の聖地にも」の撮影時に表参道でお茶したデザイナーの友人から久しぶりに電話がありました。
 
私は以前、アニメやゲーム系のグッズデザインやら何やらの仕事を彼から頂いていたのですが、最近ではほとんど一緒に仕事はしていません。ですから話をしたのは表参道でお茶した時以来で「あけましておめでとうございます!」なんて冗談から会話が始まりました。
 
彼は用事のない時に電話してくるタイプではないので、何かしら仕事に関わる話です。聞いてみると「物撮り撮影をしてくれないか」とのことでした。
 
私もそうですが、最近では以前頼んでいたフリーのカメラマンに頼めなくなってきている状況があって、みなサラリーマンに戻ってしまったり廃業してしまったりで、なかなか思うように段取れなくなりました。
 
それでも世の中からカメラマンがまったくいなくなったわけではないので、誰かに頼めば良さそうなものですが、そこはやはり勝手を知っている人間の方が頼みやすいということらしく私に電話してきたようです。
 
私としては「撮れと言われれば撮るけど・・・」と言った感じで、歯切れが悪い返答をするしかありません。そりゃあまかり間違ってもプロではないですから撮影のみの仕事は出来ないと思っています。
 
それでも私を必要としてくれるのであればやるしかないとも思いますので、近々照明器具を求めてホームセンター巡りをしなければいけなくなりそうです。
 
 
さて、前回記事「第68回木更津港まつり「やっさいもっさい踊り大会」で人混みに揉まれながらの撮影」の続きです。
 
夕方から始まった「やっさいもっさい」ですが、しばらくすると辺りは暗くなってきて、照明の位置や撮影アングルなどで撮影結果が大きく変わります。
 
そこを踏まえて今回はISOオートで撮ったのですが、ノイズが乗った写真がとても多かったです。あとで現像、補正する際の手間も踏まえて今回思うところがありました。
 
撮影は愛機ニコンD7100、レンズは望遠ズームレンズ(TAMRON AF28-300mm f3.5-6.3 XR Di ASPHERICAL A061N)と単焦点レンズ(AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G)を使っています。撮影時ISOはオートで、WBもオートですがRAW現像の際に補正しています。RAW現像はLightRoomCC、補正はPhotoshopCCを使用しています。
 
 
やっさいもっさい17
28-300mm(28mm), f/3.5, 1/125, ISOオート(3200), WBマニュアル
 
それほど激しくない踊りなので躍動感を出したくて斜め構図にしてみました。あまり狙い通りになっていない上に足が切れちゃいましたw この時くらい明るいとISO3200でもそれほどノイズは目立ちません。
 
 
やっさいもっさい18
35mm, f/3.5, 1/125, ISOオート(2800), WBマニュアル
 
単焦点レンズに付け替えました。踊りが休憩になる度に踊っている友人を見つけては近寄っていく、浴衣が可愛い女子中学生たちです。
 
 
やっさいもっさい19
35mm, f/2.8, 1/100, ISOオート(2500), WBマニュアル
 
一番強い光源は画に入れていませんが、光の当たり方が面白いと思いました。
 
 
やっさいもっさい20
35mm, f/3.5, 1/100, ISOオート(3200), WBマニュアル
 
踊っている人の腕の影になっているところや、ビルの壁面に目立ったノイズが出始めました。ただオート設定にすると、どんどんと高感度になっていきます。
 
 
やっさいもっさい21
35mm, f/3.5, 1/100, ISOオート(2200), WBマニュアル
 
上の写真と比べると極端に暗くなったように見えますが、私自身は何もしていません。自動的にISOが1000下がりました。
 
 
やっさいもっさい22
35mm, f/3.5, 1/100, ISOオート(3600), WBマニュアル
 
これくらいのサイズであればそれほどノイズは目立たないように見えるかもしれませんが、一面ザラザラです。以前に横浜の夜景を撮った際に実用レベルで高感度が使えると書いていますが、周りの光量が足らないと結局ノイジーになります。大都会の光量はどこでも得られるわけではありませんね。
 
 
やっさいもっさい23
35mm, f/2.8, 1/60, ISOオート(100), シーンモード:オート, WBマニュアル(内蔵フラッシュ使用)
 
フラッシュを使用しました。特に何もしていないオートの状態で使っていますので、内蔵フラッシュらしい不自然な感じが出ています。しかし後の補正では、ISO100のこちらの方が作業が数倍ラクでした。
 
 
やっさいもっさい24
35mm, f/2.2, 1/100, ISOオート(2200), WBマニュアル
 
屋倉があって上と下で踊っている人がリンクしています。屋倉までの距離を考えてフラッシュは使いませんでしたが、試しに使ってみても良かったとも思いました。
 
 
やっさいもっさい25
35mm, f/2.2, 1/100, ISOオート(1250), WBマニュアル
 
上と似た感じの構図ですが、右の照明が画に入っただけ(あくまで想像ですが…)でISOが大きく変わりました。空の青とシャツの色味が特に違って見えます。
 
 
やっさいもっさい26
35mm, f/2.2, 1/100, ISOオート(2500), WBマニュアル
 
おや?今度は手前(左側)に照明を入れましたが、ISOは高くなりました。う〜ん、もしかしたら上のISO1250がただイレギュラーだっただけなのかもしれませんね。
 
 
やっさいもっさい27
35mm, f/2.2, 1/100, ISOオート(2000), WBマニュアル
 
露店の灯りとアーケード他の灯りで、まったくないわけではありませんが、それほどノイズは目立ちません。これは祭りの喧騒の中、静かに見守る風なちょっと錆びたアーケードの天井が印象的だと思って撮りました。
 
 
やっさいもっさい28
35mm, f/2.2, 1/100, ISOオート(6400), WBマニュアル
 
これは「氷」を印象的にしたくて撮りました。撮影した画はもっと明るかったですが、暗めにしてノイズが目立ち過ぎないようにしていますが、実際にはノイズは減りません。
 
 
やっさいもっさい29
35mm, f/2.2, 1/100, ISOオート(5000), WBマニュアル
 
比較的明るいところで試してみました。ある程度の光量があったのでISOの割に手前のガンなどはディテールも綺麗な印象です。しかしテキ屋のあんちゃんがこっちを睨んでいますw
 
 
やっさいもっさい30
35mm, f/1.8, 1/80, ISOオート(3200), WBマニュアル
 
駅前に来ると一際大勢の人がいました。あえて空を青くして人混みとのギャップを表現してみました。ノイズも目立っていますが、ビルに当たる光が面白いと感じました。
 
 
やっさいもっさい31
35mm, f/2.8, 1/100, ISOオート(6400), WBマニュアル
 
暗闇に浮かぶ瓦屋根がカッコ良く見えました。白い電柱が邪魔ですが屋根の立体感は出ていると思います。この暗さでのISO6400はノイズが凄くて、小さいサイズの画像でも目立っています。
 
 
やっさいもっさい32
35mm, f/2.8, 1/100, ISOオート(6400), WBマニュアル
 
移動して電柱を避けて撮りました。門の正面付近の方が明るいようで、上の画よりもより強くノイズが乗っています。寺の屋根とハッピの人たちが良い雰囲気を醸し出していますがノイズが残念でした。
 
「やっさいもっさい」の画像は以上です。
 
 
夜の動体撮影では、三脚を使ってスローシャッターで撮ると人が幽霊みたいになっちゃいますし、そもそもお祭りの場合には三脚を使用できないケースも多いと思います。
 
踊っている人の動きを止めて撮りたい場合にはシャッタースピードを速くする必要がありますが、かなりの光量が必要になると思います。ISOを高める高感度撮影をイメージする向きもありますが、ノイズが目立ってしまうとがっかり感が増します。
 
使ったことがないので、ISO数万とかの高感度撮影が可能な最近の機種の場合はどうかは分かりませんが、どうなんでしょうね。
 
ISOが高くノイズが乗っている画像を補正するのはかなり大変です。Photoshopのフィルターなどを使っても簡単にノイズは消せません。その点フラッシュを使用したISO100の画像は補正もラクですし、不自然なコントラストもそれほど劣化させずにある程度は調整することが出来ます。
 
そういったところから考えるとフラッシュが必要なのですが、内蔵フラッシュでは色々と力不足な感は否めませんね。光量もそうですが、屋外でのイベントの場合には光の届く距離も大事になってきます。
 
そして明るいレンズも必須としたいところです。やはり光をコントロールするのがカメラであり写真なので、光がなければ足すしかない。ということだと思います。
 
 
それでは次回も宜しければお越しください。
 
 
ちょっとデカイのがタマにキズですが、ワイヤレススレーブも使えて200mm/54GNまで使えるコスパに優れたスピードライトです。

by カエレバ

 
 
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