話に聞いたS秘境で撮影、露出とか構図とかカメラって難しいなw(1)
カメラを始めてから、これまでとはちょっと違った動きをしています。仕事で使う本以外はまったく読まなかったのに、カメラ雑誌やハウツー本はもとより機種限定カメラ教則本などもガッツリとではありませんが読むようになりました。
そして最近ではコミック(漫画)にまで興味が広がって、カメラに関わると思われるコミックも読むようになってきました。
そして読んでみたコミックが上のバナーにある「東京シャッターガール」です。主人公のカメラ好きな女子校生が、フィルムカメラを持ってあちこちで写真を撮り歩く話で、東京の隠れた撮影スポットなどを教えてくれます。
「東京シャッターガール」の2巻に「チョロスナ」という言葉が出てくるのですが、チョロっと撮ったスナップ写真のことを言うらしく、それが私にピッタリだと気に入りまして自分でも使い始めました。そのうちこの作品に出てくるスポットにも撮影に行きたいところです。
さて、昨年末に開催された#BOSO写真部展示会の打ち合わせでgarakutaさんのところに行った際に、雑談の延長から「秘境」という魅力的なキーワードを教えてもらいました。
それは木更津の隣の隣、富津市にある通称「S秘境」と「T秘境」という2つのスポットらしく、興味があったので帰宅後に早速ネットで調べてみました。
そのうちの1つ「S秘境」は、秘境なのに市役所のホームページに載っていまして笑いました。もう1つの秘境「T秘境」はネットで調べる限り、地元住民がとても嫌がっているらしいという情報が載っていましたので、あまり気が進みませんでした。
そういうことで「S秘境(正式名称“犬岩”)」に目標を定め地図を調べてみると、自宅から30〜40分ほどで到着できそうだったので、取り敢えず時間と天気を見て軽い気持ちで行ってみました。
撮影は愛機ニコンD7100、レンズは愛用の単焦点レンズ(AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G)と、望遠ズームレンズ(TAMRON AF28-300mm f3.5-6.3 XR Di ASPHERICAL A061N)を使用しました。ホワイトバランスはオートです。
35mm, f/4.5, 1/60, ISO160
クルマで向かって行くと「犬岩」の看板が立っていましたw やはり秘境と呼ぶにはヌルい感じなのでしょうか。
35mm, f/5.6, 1/125, ISO200
しかしクルマが行き着いたところは行き止まり、ここからは歩きになります。さすがに辺りに人気はなく、秘境感が漂ってきました。
35mm, f/5.6, 1/125, ISO200
道のような道ではないようなところを進んでいきます。
35mm, f/5.6, 1/125, ISO200
少し視界が開けてきましたが結構な急勾配(実は階段らしい)に足が滑りそうでジワジワと進むしかありません。これは長靴必須のヤツや!
35mm, f/1.8, 1/400, ISO200
滑りそうな下り斜面(実は階段)で苔を手前に後ろボケを撮ってみます。苔をナナメに見たり水平に見たり、手前をぼかしたりといろいろ撮りました。
35mm, f/2.8, 1/80, ISO200
自分が降りてきた階段です。右上の明るい方から降りてきました。下から見ると立派?な階段に見えます。
35mm, f/4, 1/60, ISO200
水がとても綺麗で水面に映る木々のリフレクションが美しいです。
35mm, f/7.1, 1/125, ISO200
これも水面ですが、、、どこを撮っても良いというのは逆に難しいものですね。岩の位置や波紋、そしてリフレクションをどのようにフレームに収めるか悩みどころです。
35mm, f/7.1, 1/125, ISO200
正面ど真ん中に見えるのが“犬岩”です。しかしこの構図では手前の水の流れと波紋のほうが気に入っています。犬岩自体が日陰になっているので水面側、そして陽が当たっている後ろの山と、どこにどのように露出を持って行くか。これも悩みどころです。
35mm, f/6.3, 1/50, ISO200
渓流を少し引きで撮ってみます。これも奥の強い陽射しと手前、明るさの差がありますね。
35mm, f/8, 1/60, ISO200
水面を撮るときには比較的露出は合わせやすいですが、水面と川底をどう撮るか考えたほうが良さそうです。そして少しだけ見えている石の上を渡って行かねば先には進めません。
28-300mm(32mm), f/4, 1/160, ISO200
水に邪魔されてどうしても犬岩のところに行けなかったので、少し遠目から狙おうと犬岩を撮ろうとしていますが、構図を考えた結果32mmになりましたw そして結構なオーバーになってしまいました。もっと絞るべきでした…
28-300mm(28mm), f/8, 1/200, ISO200
振り返って見上げると均等に木が立っていて青空も美しいです。
28-300mm(210mm), f/8, 1/200, ISO200
マクロにもなるズームレンズであえて寄りで岩の脇を流れる水を狙いました。寄ると構図に対する悩みが少し減りますが、逃げちゃあイカンです。
28-300mm(100mm), f/6.3, 1/40, ISO200
ちょっとシャッタースピードがヤバメでこれ以上は絞れません。
28-300mm(50mm), f/4, 1/20, ISO100
ここで自分の中では自然にスローシャッターに突入です。しかし当然私ですから三脚は持って行っていません。まあブレましたw
28-300mm(50mm), f/29, 1.0, ISO100
ブレてもお構いなしで、ただ単に興味だけでさらに遅くしてみます。f/29まで絞っているのですが、それでもかなり明るいです。
28-300mm(28mm), f/22, 2.0, ISO100
1秒でもブレたのに2秒ではもっとブレましたが当たり前です。そして昼間のスローシャッターではNDフィルターが必須のようですね。
28-300mm(32mm), f/10, 1/320, ISO200
この撮影ではスローシャッターは諦めて、水の透明感とキラキラ感を狙ってみました。これも構図に迷っていろいろ撮りました。
35mm, f/6.3, 1/60, ISO200
なかなか思うように撮れなくて単焦点に戻しましたが、自分の中ではダメですね。そしていろいろ工夫して川の対岸に渡っていたのですが、足を滑らせて右足首までが水にハマってしまいました。自然の水はメッチャ冷たかったです。
しかし改めてフレーミングと露出の難しさを感じました。何もないところでどこを撮っても良いというシチュエーションでは、思っていた以上にイメージしづらかったです。
フレーミングの好みは人それぞれですけれど、露出のダイナミックレンジをある程度均一にするのであれば、三脚を使った方が良いと思われます。問題は山にしても谷にしても結構な重装備になるということで、冒頭にお話したチョロスナとはかけ離れてしまうということです。
あとはD7100のAFエリアモードをオートエリアAFにすると狙いが曖昧になる印象です。D7100になって高詳細な撮影ができるようになりましたが、なかなか思ったようには使えていません。
特にAFに関してはD3100に慣れてしまっている部分が強いので、自分がD7100に合わせるかD7100を自分に合わせるかして、自分なりの撮影結果を追っていかないといけないですね。その辺りも楽しみながらぼちぼちやっていきたいです。
次回もS秘境の続きの予定です。宜しければまたお越しください。
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