フルサイズ機のDXクロップ対APS-C機、2本の300mmレンズで撮り比べてみた(1)【ACL浦和vs川崎 】




 
私が以前から試してみたいと思っていたのが、D810(DXクロップ)対D7100の撮り比べで、昨年Jリーグチャンピオンシップ「鹿島vs浦和」で撮影した際に「フルサイズ機のDXクロップとDX機では、自分の場合どっちが良いのかな?」と、単純に思い立ったのがキッカケでした。
 
人に話すと案外みんな興味があるみたいで、それぞれの良いところを挙げて言葉で戦わせてはいましたけど、結局結果は出ず仕舞いで。
 
実際にまったく同じ、または同じに近い条件の機種なんてなかなかありませんからね。今だったらD5とD500あたりだと、結構面白い比較になるかと思いますけど持っていませんし。ということで愛機D810&D7100を使って、決して好環境とはいえないナイターでのサッカーの試合を撮ることにしました。
 
その試合を観戦することは1ヶ月近く前から予定していたので、まずはそこで使いたいという気持ちから70-300mm(AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED)を買いました。
 
その新しいレンズと、これまでずっと愛用してきたタムロン28-300mm(TAMRON AF28-300mm f3.5-6.3 XR Di ASPHERICAL A061N)を、2台交互に付け替えて撮りました。
 
カメラ本体、そしてレンズにも結構な性能差があるので、私の使用感も含めて、その結果は鵜呑みには出来ないと思いますけど、それを踏まえた上で楽しんで頂けたら幸いです。
 
まずは本体性能をさらっとおさらいしてみます。
・D810(DXクロップ時)
フルサイズセンサー3635万画素(1536万画素)、ISO64-12800、EXPEED 4、高速連続撮影約5コマ/秒(6コマ/秒)
 
・D7100
APS-Cセンサー2410万画素、ISO100-6400、EXPEED 3、高速連続撮影約6コマ/秒
 
DXモードの数字上ではD7100の方が画素数が上回っています。しかし、フルサイズセンサーをクロップしている場合、光の取り込み量やフォーカスポイントなどではD810が有利だと思われます。さらに画像処理エンジンが違うので、感度による描画に差が出る気がします。
 
注目すべきは、画素数(D7100)対大きなセンサーを小さく使う明るさのメリット(D810)の比較なんだと思います。ISO感についてはオートにしてどちらも上限6400までで設定しました。
 
 
次に、レンズは比べるつもりはありませんけど、レンズ性能もさらっとおさらいしてみます。
・TAMRON AF28-300mm f3.5-6.3 XR Di ASPHERICAL A061N
10.7倍ズーム、フィルター径62mm、13群15枚、420g、手ぶれ補正なし
 
・AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED
4.2倍ズーム、フィルター径67mm、12群17枚、745g、手ぶれ補正あり
 
画質の面で言えば、やはりズーム倍率とフィルター径の大きさは関係してくるところでしょう。そしてナイターでの動体撮影が主なことを考えると手ぶれ補正があるかないかは大きいところだと思います。
 
カメラを2台持って撮るというのは、私にとってはイレギュラーなことですので、それなりに気合を入れて撮影に臨んでいますけど、正直、とても大切な試合でしたので、やはり試合に集中しがちになってしまいました。
 
そして2台をなるべく近いシチュエーションで撮ろうと意識していたために、枚数がとても多くなってしまいました。今回は自分が入場してから選手入場までを撮影順にご紹介します。
 
まずは、D810には28-300mm、D7100に70-300mmを装着して撮影をはじめました。ダラダラと撮っていますけど、ふとしたところに発見があるかも知れませんので、宜しければお付き合いください。
 
 
撮影は愛機ニコンD810とD7100、レンズは望遠ズームレンズ(AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED)と、同じく望遠ズームレンズ(TAMRON AF28-300mm f3.5-6.3 XR Di ASPHERICAL A061N)を使っています。撮影時WBはオートですがRAW現像の際に補正していて、RAW現像はLightRoomCC、補正はPhotoshopCCを使用しています。
 
ACL川崎戦(埼スタ)001
D7100, 70-300mm(300mm×1.5), f/5.6, 1/640, ISO6400, 撮影モードシャッター優先オート
 
まずは望遠端で向こう側のゴールを撮ってみます。これはレンズに同じ画角と表示されていても、実際に写してみると被写体の大きさが違って写るケースがあるので、比較するためです。
 
 
ACL川崎戦(埼スタ)002
D7100, 70-300mm(70mm×1.5), f/4.5, 1/640, ISO5600, 撮影モードシャッター優先オート
 
手前側のゴールも撮ってみます。こちらはワイド端で撮りました。35ミリ換算で105mmということになりますね。
 

ACL川崎戦(埼スタ)003
D810, 28-300mm(300mm), f/6.3, 1/640, ISO6400, 撮影モードシャッター優先オート
 
そしてD810です。これはFXモードのテレ端で撮りました。当然ですが画素数は一番多くてもゴールは小さく見えます。若干の周辺光量落ちが見られます。
 
 
ACL川崎戦(埼スタ)004
D810, 28-300mm(28mm), f/3.5, 1/640, ISO6400, 撮影モードシャッター優先オート
 
広角が使えるレンズをD810にセットしていたので、好きな広角(28mm)で撮ってみます。周辺の光量落ちが激しくなりました。
 
 
ACL川崎戦(埼スタ)005
D810, 28-300mm(300mm×1.5), f/6.3, 1/640, ISO6400, 撮影モードシャッター優先オート
 
ここでやっとD810をDXクロップに設定して上のD7100と同じような画を撮ってみました。比較の結果70-300mmレンズの望遠端の方が若干ゴールが大きく写っています。
 
 
ACL川崎戦(埼スタ)006
D810, 28-300mm(28mm), f/3.5, 1/640, ISO6400, 撮影モードシャッター優先オート
 
こういった画像は間違いなく広角が使えるレンズの方が楽しめますね。しかしやはりISO6400ではノイジーに見えます。この画の場合、シャッタースピードを遅くすることでISO感は抑えられますけど、試合中のことを考えてシャッタースピードを1/640で固定していました。
 
 
ACL川崎戦(埼スタ)007
D7100, 70-300mm(300mm×1.5), f/5.6, 1/640, ISO5600, 撮影モードシャッター優先オート
 
ニコン使いとしてはACLでの「NIKON」看板が嬉しいところ。WeAreDiamonds ×2と共に構図を作ってみました。
 
 
ACL川崎戦(埼スタ)008
D7100, 70-300mm(82mm×1.5), f/4.5, 1/640, ISO6400, 撮影モードシャッター優先オート
 
お馴染みの散水シーンです。メインアッパーの手摺壁の電飾がACLモードになっていて、Jリーグクラブ同士の対戦とはいえ、NIKONの看板もそうですけどJリーグとは違うスタジアム風景です。
 
 
ACL川崎戦(埼スタ)009
D810, 28-300mm(28mm×1.5), f/3.5, 1/640, ISO6400, 撮影モードシャッター優先オート
 
クロップしたまま広角端で散水風景を撮ります。広角端で開放絞りですけど光量落ちがないのはクロップ撮影が要因でしょうかね。
 
 
ACL川崎戦(埼スタ)010
D7100, 70-300mm(122mm×1.5), f/4.8, 1/800, ISO1600, 撮影モードシャッター優先オート
 
感度が下がって美しいコントラストになりました。でも意識せずにコマンドダイヤルを触ってしまい、シャッタースピードが変わってしまっていますね。
 
 
ACL川崎戦(埼スタ)011
D7100, 70-300mm(195mm×1.5), f/5.3, 1/1000, ISO3600, 撮影モードシャッター優先オート
 
チビッコたちがお揃いのシャツとジャージで可愛らしいです。大人たちもにこやかで微笑ましい光景でした。
 
 
ACL川崎戦(埼スタ)012
D7100, 70-300mm(70mm×1.5), f/4.5, 1/1250, ISO6400, 撮影モードシャッター優先オート
 
ゴールキーパーが試合前のウォーミングアップに出てきたところでサポーターが盛り上がるの画です。平日の試合にも関わらず結構入っている北ゴール裏です。そしてまたシャッタースピードをいじってしまったアホです。
 
 
ACL川崎戦(埼スタ)013
D7100, 70-300mm(70mm×1.5), f/4.5, 1/1250, ISO6400, 撮影モードシャッター優先オート
 
川崎サポーターの皆さんです。アウェー感というおもてなしをします。
 
 
ACL川崎戦(埼スタ)014
D7100, 70-300mm(300mm×1.5), f/5.6, 1/1600, ISO6400, 撮影モードシャッター優先オート
 
また必要ないシャッタースピードになってます。NIKONの看板(しつこいw)の前でストレッチする西川選手です。
 
 
ACL川崎戦(埼スタ)015
D810, 28-300mm(300mm×1.5), f/6.3, 1/640, ISO6400, 撮影モードシャッター優先オート
 
ゴールキーパーが登場してゴール裏に挨拶をしているところですが、これは上の画像よりも前の画像です。D810とD7100の時計が合っていないということでした。そしてD810はコマンドダイヤルに触っていないのでシャッタースピードが1/640ですw
 
 
ACL川崎戦(埼スタ)016
D7100, 70-300mm(135mm×1.5), f/4.8, 1/1600, ISO6400, 撮影モードシャッター優先オート
 
フィールドプレーヤーがウォーミングアップに出てきました。
 
 
ACL川崎戦(埼スタ)017
D810, 28-300mm(50mm×1.5), f/4.2, 1/640, ISO6400, 撮影モードシャッター優先オート
 
画角は違いますけどD810でも川崎サポーターを撮ってみます。
 
 
ACL川崎戦(埼スタ)018
D7100, 70-300mm(300mm×1.5), f/5.6, 1/1600, ISO6400, 撮影モードシャッター優先オート
 
300mm(450mm)でウォーミングアップを撮ります。
 
 
ACL川崎戦(埼スタ)019
D7100, 70-300mm(70mm×1.5), f/4.5, 1/1600, ISO6400, 撮影モードシャッター優先オート
 
D7100でも広めに撮ってみました。広角端でこの感じです。
 
 
ACL川崎戦(埼スタ)020
D7100, 70-300mm(210mm×1.5), f/5.3, 1/1600, ISO6400, 撮影モードシャッター優先オート
 
ウォーミングアップでは、それほど激しくない動きも多いので顔の詳細が判ります。画素数が高いほうが有利だと思える場面です。
 
 
ACL川崎戦(埼スタ)021
D7100, 70-300mm(300mm×1.5), f/5.6, 1/1250, ISO6400, 撮影モードシャッター優先オート
 
ピッチ脇に陣取るフォトグラファーの中に女性を見つけました。これまでも女性フォトグラファーはいたんだと思いますけど、この日はとっても気になりました。
 
 
ACL川崎戦(埼スタ)022
D810, 28-300mm(300mm×1.5), f/6.3, 1/500, ISO6400, 撮影モードシャッター優先オート
 
D7100でも撮りましたけど、似たような画像をD810でも撮ってみました。シャッタースピードが違うので何とも言えませんけど、D7100の方が詳細感が高く、D810の方が明るい画像になっています。
 
 
ACL川崎戦(埼スタ)023
D810, 28-300mm(60mm×1.5), f/4.5, 1/500, ISO6400, 撮影モードシャッター優先オート
 
これもD7100と似た感じの画像ですけど、明るさが全然違います。でもこれはシャッタースピードのせいでもあります。
 
 
ACL川崎戦(埼スタ)024
D810, 28-300mm(28mm×1.5), f/3.5, 1/500, ISO3200, 撮影モードシャッター優先オート
 
クロップしたまま広角端です。遠くばかりを狙っていましたから近くの旗を主役に撮ってみます。ISO感も一段変わってノイズも減りました。
 
 
ACL川崎戦(埼スタ)025
D810, 28-300mm(200mm×1.5), f/6.3, 1/400, ISO4500, 撮影モードシャッター優先オート
 
フォーカスポイントは選手に来ていますけど、ブレているのか詳細感が欠ける画になってしまいました。
 
 
ACL川崎戦(埼スタ)026
D7100, 70-300mm(300mm×1.5), f/5.6, 1/1250, ISO5600, 撮影モードシャッター優先オート
 
ISO感も若干下がって、D7100の画像が活き活きとしてきた感じの画です。
 
 
ACL川崎戦(埼スタ)027
D810, 28-300mm(220mm×1.5), f/6.3, 1/400, ISO4500, 撮影モードシャッター優先オート
 
これも詳細感が足りないと感じる画になりました。
 
 
ACL川崎戦(埼スタ)028
D7100, 70-300mm(195mm×1.5), f/5.3, 1/1250, ISO4500, 撮影モードシャッター優先オート
 
脚立と大口径レンズが着いた一眼レフを持って移動する女性フォトグラファーです。なかなか絵になりますね。
 
 
ACL川崎戦(埼スタ)029
D7100, 70-300mm(70mm×1.5), f/4.5, 1/1600, ISO6400, 撮影モードシャッター優先オート
 
メインアッパーに入場した川崎サポーターと思われる方々です。通常埼スタでは南側ゴール裏の一部以外に、ビジターサポーターは入場できないことになっていますので珍しい光景だと感じました。
 
 
ACL川崎戦(埼スタ)030
D810, 28-300mm(170mm×1.5), f/6, 1/640, ISO5600, 撮影モードシャッター優先オート
 
先程の女性フォトグラファーの後ろ姿ですけど、その向こう側にいる3台持ちのフォトグラファー、私だったら絶対に混乱しますねw
 
 
ACL川崎戦(埼スタ)031
D7100, 70-300mm(195mm×1.5), f/5.3, 1/1600, ISO6400, 撮影モードシャッター優先オート
 
選手の入場前に“威風堂々”を歌います。
 
 
今回は以上です。
 
 
これだけの枚数を掲載しておいて、まだ選手の入場前なのは申し訳ないと思います。多分全部で5記事くらいになってしまうと思いますが、撮影ケースを限定すれば1回目にして解る人には解ってしまった感もありますねw
 
まあ正直、撮影前に想像していた通りのことも多かったです。細かいリポートは後で語りたいと思いますけど、撮り手にとって何が重要か、という個人的な事情も出てくる気がします。
 
初回は、あまり激しく動く被写体は狙っていませんから、そこは次回以降にご期待下さい。
 
今回もやってしまった撮影中にコマンドダイヤルを触ってしまい、シャッタースピードを意図せず変更してしまうミスについて、色々と考えてみると2つの理由が思い浮かびました。
 
ひとつは、親指オートフォーカスでAF-ON(D810)ボタンまたは、AE-L AF-L(D7100)ボタンを押す際に、誤ってコマンドダイヤルに触れてしまう。そしてそれにはコマンドダイヤルとボタンの距離がD7100の方が遠いのも少しは影響があるかも知れません。
 
もうひとつは、日頃撮影モードを絞り優先オートにしていて手前のコマンドダイヤルは撮影時に機能しないので、普段は触っても何も変わらないことから無意識に触ってしまう、ということがあります。
 
上記2つの理由からそういった操作が日常になってしまい、無意識に触ってしまっても修正する頭が回らないのが要因かと自己分析してみました。何はともあれ下手くそだということです(;_;)
 
 
次回は選手入場からの画像をご紹介しますので、宜しければまたお越しください。
 
 

by カエレバ

 
 
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