ニコンD810 24-120 f/4G ED VR レンズキットとCarl Zeiss PLANAR T*1.4/50mmで試し撮り(2)24-120 f/4G ED VRレビュー
昨日、木更津市内をクルマで走っていましたら、信号待ちをしている中学生か高校生(どっちかわからんかったけど幼い雰囲気だった…)らしきカップルがいました。
はじめは気づかなかったんですが、信号が青になってカップルが横断歩道を渡り始めた時に気づきました。ふたりとも同じように一眼レフを首から下げて歩いていました。
ストラップを首からぶら下げた雰囲気がリンクしてとっても可愛らしい二人でした。おぢさんは思わずニヤついてしまいました。ミラーレスやコンパクトも良いですが、やっぱり一眼レフを持っている人を見つけるとちょっと嬉しくなります。
ニコンD810 24-120 VR レンズキットを買ってから初めての撮影(2)
さて、前回記事に引き続き、D810とキットレンズのAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR、そしてCarl Zeiss PLANAR T*1.4/50mm ZF.2を使って撮影した画像をご紹介したいと思います。
【ニコンD810 24-120 VR レンズキット】を購入するにあたっては、私なりの“この機種に決めた理由”があるのですが、ご興味がある方は、こちらの過去記事をご参照ください。
前回は広角で撮ってみたかった袖ケ浦海浜公園に向かう海沿いの道で、遠近感を意識した撮影をしました。その後は特に何を撮りたいなどの意識はしないまま山の方に移動しまして、気が向いたら撮ってみようというスタンスでした。
最近“イメージが湧かない病”の症状が出ていた私は、ただなんとなくクルマを走らせていただけ、という感じになってしまい山の方ではあまり撮りませんでした。
そこでまた気を取り直して海の方向に向かって走って、今度は富津に向かいましたが、富津ではとても美しい風景が撮れました。
撮影時WBはオートですがRAW現像の際に補正していて、RAW現像はLightRoomCC、補正はPhotoshopCCを使用しています。今回、レンズ補正はしていません。
24-120mm(34mm), f/4, 1/125, ISO64, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
久留里街道を走っていたら道路沿いにこんな場所を見つけましたので立ち寄ってみました。田舎では主要道路沿いでもこういった風景が見られることが多いです。切り取ってしまえばそれがどこだか判らない雰囲気を作ることが出来ますね。
50mm, f/1.4, 1/1000, ISO64, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
同じ場所をプラナーで撮ります。どんより感を強調してみました。
24-120mm(30mm), f/10, 1/25, ISO64, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
シャッタースピードがヤバイヤバイ…松丘付近でヘアピンカーブになっている川を撮りました。こういう川は増水したらどうなるのでしょう。と思いながらシャッターを切りました。
24-120mm(24mm), f/4.5, 1/800, ISO64, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
上の写真を撮った橋で、今度は道路を広角端で歪みを利用して撮ってみます。空も標識も良い感じです。
24-120mm(32mm), f/4.5, 1/400, ISO64, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
久留里線の終点 上総亀山駅の先、線路のエンド、行き止まりです。この錆びた具合に興味を惹かれたので色々と撮りました。
50mm, f/2.8, 1/800, ISO64, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
プラナーで手前ボケにして遠近感を強調して線路が見えなくなる辺りにフォーカスしました。
50mm, f/2.8, 1/800, ISO64, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
錆びた鉄骨(実際にはなんと呼ぶのでしょう)を手前ボケにしました。
50mm, f/2.8, 1/800, ISO64, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
今度はうしろボケです。鉄骨の錆がリアルです。
50mm, f/7.1, 1/200, ISO64, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
亀山湖に来ました。湖面に写る山を狙いたかったところですが、残念ながらちょっぴり水面がざわついています。
50mm, f/5, 1/125, ISO64, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
以前にインターバル撮影をしに来た場所です。昼間見るとやはり印象が違います。
50mm, f/5, 1/125, ISO64, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
釣り人がボートで横切っていきます。天候の問題ですが、山がクリアに見えません。
50mm, f/6.3, 1/100, ISO64, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
ちょっと見る方向を変えてみますがピンときません。
50mm, f/9, 1/30, ISO64, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
ピンとこなかったのでダムを撮ってみます。やっぱりピンときません。
50mm, f/4, 1/250, ISO64, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
今回それなりに歩きましたが、亀山湖ではあまりイメージが湧きませんでした。ここでまた移動して富津公園を目指すことにしました。
50mm, f/4, 1/80, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
富津公園に来ましたが、近影を撮っているとどんよりとした空からは逃れられないようです。
50mm, f/3.2, 1/160, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
どんよりした空のトーンを逆手に取ってみました。花は少なかったですが鮮やかなピンクです。
50mm, f/11, 1/160, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
空がどんよりしていたので、気が進みませんでしたが、展望台に登ったら雲の切れ間から日が差している光景が見られました。
50mm, f/8, 1/250, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
すごい雲です。夕日が見られそうだけれど雲も厚い、そして日が差している風景を見ていたら少しだけやる気スイッチが入ってきました(今更かい!w)、水面に直射日光が当たっている部分がとても美しく見えました。
24-120mm(24mm), f/11, 1/160, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
こういう時に私は広く撮りたくなります。レンズを交換して24mmで撮りましたが展望台からの広角は、思っていない部分もフレームインしてくるので構図が難しいです。
24-120mm(24mm), f/11, 1/125, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
例えば手前にこういった池などが入ってくると、気が散ってしまって見せたいターゲットが定まらなくなります。遠くの陽射しよりも近くのリフレクションが目立っているようにも見えます。
24-120mm(120mm), f/11, 1/60, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
望遠端(120mm)で、岬にある明治百年記念展望塔を主役に据えてみます。久しぶりにあそこに行ってみたくなりました。
24-120mm(24mm), f/9, 1/250, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
自然って凄い、そういった画になっていると思います。右には青空が見えています。上の画と同じ場所で撮っていますが、24mmにしたことで明治百年記念展望塔が凄く小さくなりました。
24-120mm(24mm), f/16, 1/100, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
上の画は青っぽかったですが、ちょっとだけ左にカメラを向けたらオレンジっぽくなりました。どちらの画にも同じ雲が写っていますが、とても興味深い撮影結果だと思います。
24-120mm(24mm), f/16, 1/100, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
夕日も大好きですが、せっかく青空が見えたので青空を意識しました。良い感じの遠近感です。
24-120mm(24mm), f/11, 1/125, ISO400, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
24-120mmの歪みを利用して池の橋を撮りました。色濃い雰囲気を私はニコンらしいと感じましたが、ニコンらしさを履き違えていたとしたらすみません。
今回は以上です。
AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR ファーストインプレッション
ニッコールファンの方には申し訳ないのですが、このレンズの第一印象は最悪でした。もしこの撮影が田舎ではなく都会でしていたとしたら、その足で速攻売りに行っていたかもしれないほどでした。
アプリを使えば後で簡単に補正できるとはいえ、このレンズの歪みはファインダーを覗いている自分の撮影意欲を萎えさせるものとして十分なものでした。
私の好みの問題ですが、標準ズームなのですからせめて50mmあたりで歪みのない画が見られればまだ良かったと思います。24mmでは樽状に歪んで、35mm辺りを境に糸巻き状に歪み始めますが50mmでは、糸巻き状に結構強いと感じる歪みが出ます。
さらにシャドー表現とボケ味があまり美しくなく、色濃い被写体を撮った後ではコテコテな、悪い意味での強いコントラスト感があります。
24mmから120mmをカバーする5倍ズームなので、描画性能が多少スポイルされるのは仕方がないかもしれませんが、残念ながら希望小売価格税別16万円のこの商品、めっちゃコスパが悪いと感じました。
ニコン自慢のナノクリスタルコートについても、思った程ではなかったというのが正直な感想で、逆光撮影に挑戦した1枚目から見事にフレアが出てしまいました。(次回の記事をご参照ください)カール・ツァイスのTスターコーティングでもフレアが出ることはありますが、初めてのナノクリの印象としては良くなかったです。
しかしここで踏まえなければいけないのは、人間の感覚はとてもいい加減だということです。私はここ最近、標準レンズの頂点とまで言われているプラナーばかりを使っていたので、決して明るいとはいえないズームレンズのシャドー表現やボケ味が美しくないと感じたのは当然かも知れません。
ただ、コスパが悪いと感じた気持ちについては撤回する気はまったくなくて「値段、高すぎじゃね?」と本気で思っています。ユーティリティ性を考えるとなかなか代わりになるレンズもないので、購入を考えている方はレンズキットで買う方が良いかも知れません。
サイズ的には鏡胴が太いのと、レンズカバーがデカすぎて持ち歩きも保管も収納に困るところもあります。
最初の印象がとても悪かったAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VRですが、知り合いのプロカメラマンに前述のことを愚痴っぽく言いましたら、「使いようだよ」と一言で済まされましたw
AFスピードも特段速いというわけではありませんが、ストレスを感じない程度には反応してくれますし、やはりなんといっても5倍ズームは便利なので、このレンズの「使いよう」を探りながらwしばらく使っていきたいと思います。
しかし、ほとんどの場合「便利」は写真に写らないんだよなぁ。。。
次回は今回の撮影の続きで富津岬の突端に行って、今回見つけた雲の切れ間からの陽射しばかりをいろいろと撮りました。そしてD810 24-120 VR レンズキットのファーストインプレッションの言い足りなかったことも追記したいと思います。
宜しければまたお越しください。
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