jpgとrawと、撮って出しと補正と現像と、& 近所をクルマで流しながら春を撮ってみた(1)
新品価格 |
jpgとrawと、撮って出しと補正と現像と、
前回記事でお話しした画像補正についてです。前回記事では時間が掛かると言いましたが、天気が良かったので昨日の朝に時間を作ってサクッと撮ってきました。
世間はゴールデンウィークですので、家の近所じゃないと渋滞などで時間が掛かってしまうと思い、そういった行事に左右されないと思われる近所の「太田山公園」と「かずさアカデミアパーク」に行きました。
本当は海に行きたかったのですが、海は朝から多くの人がいたので諦めました。太田山公園に行ってみると、地元の人以外は見られない“平常運転”な感じでしたので安心して撮影できました。
本当は太田山公園のみで帰ろうと思ったのですが、緑と空も撮ったほうが良いかと考え、かずさアカデミアパークにも行きました。こちらの方は結構人がいて、私が停めた駐車場には何かの撮影のロケバスがいました。
撮影準備をしていたところだったのでサッと数枚撮って帰ってきました。2箇所で30枚以上は撮りましたが、そのうちの数枚をご紹介します。
今回掲載するのは、1枚目が撮って出し、2枚目がjpg補正、3枚目はraw現像+補正です。補正はどちらも1〜2分くらいでサッとやったものなので、作り込むような作業はしていません。
そして“パッと見”でも良いのですが、できればシャドーや細部のディテール変化を見ていただければ嬉しいです。撮って出しのセッティングは、絞り優先オートでISO100、WBもオートでピクチャーコントロールはスタンダードです。
raw現像はadobe Camera Raw 14.3を使って基本補正の部分のみを補正しています。変更した色温度(WB)とカラープロファイルは記述します。カメラは愛機D810でレンズは単焦点レンズ(Carl Zeiss PLANAR T*1.4/50mm ZF.2)を使っていて、補正はどちらもadobe Photoshopです。
撮って出し:D810, 50mm, f/1.4, 1/400, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, ピクチャーコントロールスタンダード
jpg補正
raw現像+補正:色温度4100, カラープロファイルビビッド
撮影セッティングは撮って出しと同じです。切り株が砕けたり苔が生えたりしていました。撮って出しは白飛びしてしまいました(左上)jpg補正では白飛びを抑えていますが、ディテールが荒れました。raw現像+補正では白飛びを抑えて細部のディテールも出てきました。でもこれはちょっと判りづらいですかね。
撮って出し:D810, 50mm, f/1.4, 1/400, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, ピクチャーコントロールスタンダード
jpg補正
raw現像+補正:色温度4600, カラープロファイルスタンダード
花びらは明るさが変わると色も変わるので、過度な補正は要注意です。この3枚を見ると3枚目がコテコテに見えるかも知れませんが、花の色がリアルなのは3枚目です。開放のため露出オーバーは変わりませんが、白飛びもそれなりに抑えられました。
撮って出し:D810, 50mm, f/8, 1/400, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, ピクチャーコントロールスタンダード
jpg補正
raw現像+補正:色温度5200, カラープロファイル風景
広い画が欲しくて行ったかずさアカデミアパークで、並ぶ街路樹とアスファルト、そして空を撮りました。jpg補正では空を青くしようと暗めにしていくと樹木のシャドーがあからさまに潰れてきたのでここでストップです。その点、raw現像+補正ではシャドーを潰さずに空を青く出来ました。
いかがでしたか?色々と下手くそな私なので、適切な例とは言えないかも知れません。なんてったってPlanarでこれほど開放で撮ったのも買った時以来ではないかと思います。
これは撮って出しのセッティングを追い込めばそれなりの画質が得られるかも知れません。でも個人的にはセッティングにこだわるよりも、シャッタータイミングに集中したいのでrawの方が断然良いと考えています。
そこは人それぞれかと思いますが、個人的には出来ないよりも出来たほうが良いと思います。出来てやらないのと出来なくてやらないのでは、同じやらないでも説得力が違うと言いますしね。
近所をクルマで流しながら春を撮ってみた(1)
4月の初めにSNSを見ていたら、突然のように桜や菜の花の画像を見るようになりました。日頃はあまりそういったことに影響は受けないのですが、、、
「桜はすぐに散っちゃうから良いんだよ。」
なんていう書き込みを見た途端に桜が撮りたくなりました。でも私はここでも前から言っているように、桜よりも菜の花のほうが好きだったりするので、とりあえずは無計画に走りながら春を感じてみようと考えました。
タイトルに“近所”とありますが、結局隣の君津市のいつもの桜スポット、さらに鹿野山のてっぺんまで行ってしまいました。そしていちいち降りていられなかったのでクルマに乗ったままシャッターを切ることが多かったです。
撮影は愛機ニコンD810、レンズは望遠ズームレンズ(AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED)、標準ズームレンズ(AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR)、単焦点レンズ(AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G)を使っています。撮影時WBはオートですがRAW現像の際に補正していて、RAW現像はCameraRaw、補正はPhotoshop2022を使用しています。
D810, 70-300mm(300mm), f/5.6, 1/320, ISO160, 撮影モード絞り優先オート
クルマの中から撮る時には狭いレンズのほうが撮りやすいということで70-300mmを装着してスタートしました。信号待ちで前の車のリヤゲートにリボンマグネットが貼ってあって良く見たら、ジェフ千葉と鬼滅の刃のコラボのようでした。文字にフォーカスしたらイラストがボケてしまいました。
D810, 70-300mm(70mm), f/5.6, 1/800, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
日本では名所など限られた場所でなくても桜が見られます。街が華やかになって春という感じがします。
D810, 70-300mm(70mm), f/5.6, 1/500, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
庭の手入れをする人が見えたので撮りました。
D810, 70-300mm(70mm), f/5.6, 1/500, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
桜が道路に覆いかぶさるみたいで存在感があります。多分大型車もギリ当たらない程度かと思います。
D810, 70-300mm(70mm), f/5.6, 1/800, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
道路脇にも山の方にも薄いピンクが広がっています。
D810, 24-70mm(70mm), f/6.3, 1/320, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
久しぶりに使った70-300mmでしたが、ずっと70mmでしたしあまりに暗すぎたので、途中で24-70mmにレンズ交換しました。そしてやはり菜の花が好きです。
D810, 24-70mm(70mm), f/6.3, 1/500, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
同じ70mmでもシャドー部の写りが24-70mmと70-300mmでは段違いです。道の両脇に良い感じで桜が咲いていました。
D810, 24-70mm(70mm), f/6.3, 1/250, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
いつもの桜スポットに入りました。ここは車通りも少ないので撮影に集中できます。
D810, 24-70mm(70mm), f/6.3, 1/1600, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
下から桜を見上げる時には陰ってしまいがちですが、それよりもシルエットとしての枝の位置や、花の広がりを意識して撮っています。
D810, 24-70mm(70mm), f/6.3, 1/1600, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
たまに太陽光を入れたりもします。
D810, 24-70mm(70mm), f/6.3, 1/250, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
このアングルは結構迫力を感じます。しかし全体に下から照明を当てたい衝動に駆られます。
D810, 24-70mm(38mm), f/6.3, 1/500, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
花が明るく見える辺りでロードスターとともに撮りました。
D810, 24-70mm(24mm), f/8, 1/250, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
桜以外も撮りたくて山を撮りました。カラープロファイルを風景にしたのでコテコテになっちゃってます。(いや、ちゃんと調整すればよいだけの話ですが、、、)
D810, 24-70mm(70mm), f/8, 1/500, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
定番系の青空バックの桜です。上の画を撮ったままのセッティングだったので、f/8なのですが、ボケと言うよりも暗い感じがします。
D810, 24-70mm(70mm), f/8, 1/400, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
これもコテコテです。こんなにピンクじゃないんですが、やってしまいました。。。現像までは良かったのですが、Photoshopでやっちまった感じです。
D810, 24-70mm(24mm), f/8, 1/500, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
また下から見上げるシリーズです。左右から空を覆う感じの桜が良かったと思いました。
D810, 24-70mm(24mm), f/8, 1/800, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
手前の桜の木をアンカーにしてパンフォーカスで遠景も入れるって感じです。マセラティも写りました。
D810, 24-70mm(24mm), f/8, 1/500, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
迫力はなかったですが、形が良いと思ってシャッターを切りました。こういう雰囲気、結構好きです。
D810, 24-70mm(24mm), f/8, 1/320, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
これはそれなりに迫力を感じますし、ある意味定番系だと思います。
D810, 24-70mm(70mm), f/8, 1/400, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
撮りやすそうな桜を探して撮り始めました。
D810, 85mm, f/1.8, 1/8000, ISO90, 撮影モード絞り優先オート
ここで単焦点の85mmにレンズを交換して開放で撮りましたら、シャッタースピードも上限に当たってしまってISO感が下がりました。ちょっとドロドロした感じなってしまいました。
D810, 85mm, f/1.8, 1/6400, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
今度は同じ開放でも被写体との距離を意識してみました。これはさっきよりはスッキリして見えます。
D810, 70-300mm(280mm), f/5.6, 1/1000, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
ここでまた70-300mmを使って撮ります。望遠による圧縮が効いてさらにスッキリしたように見えます。
今回は以上です。
久しぶりに24-70mm以外のレンズを使いました。反省すべきは、ちょっと前に見たYoutubeでプロが言っていた「私は基本、開放で撮ります」という言葉に惑わされてしまったことです。
特に単焦点85mmの画や、冒頭パートのPlanar50mmで開放を使って、良くない撮影結果を導いてしまいました。やはりケースバイケースと言いますか、自分の求める画からあまり外れるようでは良くないと思います。
ただ、チャレンジするのは大事ですから、とりあえずはやってみることは良いと思います。と、いうことで、何でもかんでも開放にして撮るのは考えものだと。特に単焦点は合うシーンと合わないシーンが結構極端だと感じました。
環境的に明るさが一定じゃない街撮りで、さらにズームレンズを使うのであれば開放を基準に考えても良いかも知れませんが、そこもケースバイケースですね。
撮影結果は兎も角、Planarの開放でフォーカスリングを回してマニュアルでフォーカスしていると、すごく緊張しますし、目が悪い私もかなり集中してファインダーを睨んでいます。
そういった緊張感も必要かもしれませんから、これからもたまには開放+マニュアルフォーカスで楽しみたいと思います。
次回もクルマで走りながら春を感じようと屋根を開けて撮った画をご紹介します。宜しければまたお越しください。
Nikon 望遠ズームレンズ AF-S VR Zoom Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED フルサイズ対応 新品価格 |
スポンサーリンク