友人のコンサートに行ったついでに撮った横浜夜景(3)




横浜での夜景撮影の紹介記事も最終回ですので、今回の冒頭はマーチングとか音楽について語りたいと思います。
 
私は音楽をはじめてから数十年(具体的にいつから始めたかは自覚がない)経ちますが、学校の授業以外では当初、バンドでもやらない限り合奏はできませんでしたので、いくつかのバンドを演り、いろいろな会場やライブハウスなどでコンサートをしていました。
 
しかし“バンドあるある”なんですが、個人スキルの差や好みの音楽、そしてバンドの向かう方向性(あと異性w)などを理由に、バンドってあまり長続きしない(稀に続いているバンドもありますが)ので、演奏よりも人脈づくりや営業のようなことをしなければ活動できなくなってきます。
 
現在ではデジタル楽器の進歩のおかげで、自分ひとりで多くの音源を駆使したアンサンブルが出来るようになりました。私はギタリストだったので、アンサンブルとかいうよりも自分がギターを弾くためのカラオケを作りたいと思ったのが、デジタル音楽を始めたきっかけです。
 
そういった活動の延長線上でCDを自主制作したりもしましたが、機械を使って音楽を作ると100%自分の思い通りに作れる反面、意表を突くような良い意味での間違いもしないという、心躍るような変化も面白みも感じないことに気づきます。
 
個人的な考えですが、音楽は機械を使うことがあっても、やはり音楽の中心には複数の人がいるほうが楽しいと思っています。そしてシンセサイザーも良いけれど、ストリングスやブラスなどは生音の方が数倍良いと思います。
 
デジタル音源はとても優れていて、例えば打楽器などは人が叩いているのか機械なのか、聴いているだけでは判別できないところがあります。厳密に言うとシンバルを聴くとハッキリ分かるんですけど、素人さんでは区別がつかないと思います。
 
そして機械で表現するのが難しいのがパワー感なんです。例えば一番パワー感があるのは「幼児の合唱」という説があるんですが、幼児の合唱は「元気良く歌いましょう」と、先生とか親とかの大人に言われます。そうすると、他の子のタイミングとかピッチとか関係なく、自分ができる精一杯の元気で歌うんです。
 
音程もタイミングもまちまち(ここ重要!)ですが、それはそれはものすごいパワー感が得られるので、機会があればそういった目線で聴いてみることをオススメします。これを機械の打ち込みなどで再現しようと思っても、まずできないと思います。
 
話を戻して吹奏楽は、一つの管楽器からは同時に一つの音しか出せません。多くの人数で高音とか低音のパートを担当して演奏します。デジタル音源の音に耳が慣れている私にとっては、圧倒される面白さとパワー感です。
 
京都橘高校吹奏楽部は、そういったパワフルな演奏をしながらダンスパフォーマンスをする超人的なバンドで、そこにあるのは賞や成績を超越した世界レベルのエンターテインメントです。昔ながらのマーチング好きや専門家の中にはアンチのような人もいるようですが、音楽は理屈ばかりではありません。
 
そして今回横浜で、初めて生のマーチングバンドを見せてもらいましたが、マジでメチャメチャ楽しかったです。ステージ全体でパートごと同時にパフォーマンスしているので、一度見たくらいでは全部見れた気にはなれないくらいです。
 
そしてパワフルな生楽器の演奏は、とても迫力があって圧倒されます。もう細かいところなど聴こえないくらいのパワーを感じました。やはり音楽は生音に触れるのが一番です。
 
ちなみに私は関西に引っ越したいと思う程度wには京都橘にハマっています。実は昨年、大阪城ホールで行われたパフォーマンスを見に行こうと計画していたんですが、仕事が入ってしまい、あまりに悔しかったのでApple Watchを買いに行きましたw
 
いつものこととは言え、長々と語ってしまい失礼しました。
 
 
さて、「昔、一緒にバンドを演っていたマーチング好きのドラマー」が、現在所属しているというマーチングバンドのコンサートに行ってきました。
 
その演奏会は横浜で行われたのですが、演奏会は撮影禁止でしたので、演奏会が終了したあとに横浜の街を少し撮ってから帰りました。そんな理由で撮影した横浜夜景の画像をご紹介する3回目で今回が最終回です。
 
 
撮影は愛機ニコンD810、レンズは単焦点レンズ(Carl Zeiss Milvus T* 35mm F2 ZF.2)と(AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G)を使っています。撮影時WBはオートですがRAW現像の際に補正していて、RAW現像はCameraRaw、補正はPhotoshop2020を使用しています。
 
 
横浜夜景49
D810, 35mm, f/2.8, 1/20, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
 
とてもキャッチーな画になりました。しかしやはりノイズが多いです。
 
 
横浜夜景50
D810, 35mm, f/2.8, 1/40, ISO1250, 撮影モード絞り優先オート
 
赤レンガ倉庫の説明板です。暗いところでも詳細までハッキリと写すD810&カール・ツァイスです。
 
 
横浜夜景51
D810, 35mm, f/2, 1/15, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
 
赤レンガ倉庫がおどろおどろしい雰囲気ですが、数値を見ても露出が厳しいのが判ります。
 
 
横浜夜景52
D810, 35mm, f/2, 1/25, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
 
ブルーに照らされた枯れ木が興味深いです。こんなに暗くて寒い中、ベンチに座るカップルがいました。若いカップルにはなんでもありです。
 
 
横浜夜景53
D810, 35mm, f/2, 1/10, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
 
開放が続いていますが、シャッタースピードもISO感もいっぱいいっぱいです。それでもカメラとレンズは頑張ってくれています。
 
 
横浜夜景54
D810, 35mm, f/2, 1/15, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
 
車道が灯りに照らされていて、その光の中に入ってきたら明るい雰囲気の画になりました。撮影者的には信号の赤が良い差し色になっていると思います。
 
 
横浜夜景55
D810, 35mm, f/2, 1/40, ISO3200, 撮影モード絞り優先オート
 
光量が足りた画になりました。この画については35mmでは広すぎたという印象です。
 
 
横浜夜景56
D810, 85mm, f/2, 1/100, ISO2200, 撮影モード絞り優先オート
 
そこでレンズを85mmに変更します。上の画に比べると少し良くなった気がします。
 
 
横浜夜景57
D810, 85mm, f/2, 1/100, ISO5600, 撮影モード絞り優先オート
 
なんか派手に光る建物が目に入って撮りましたが、これは明らかに失敗です。
 
 
横浜夜景58
D810, 85mm, f/2, 1/100, ISO2200, 撮影モード絞り優先オート
 
これもあまり良い画とは言えないかも知れませんが、上の画よりも主題をハッキリできました。
 
 
横浜夜景59
D810, 85mm, f/2, 1/80, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
 
信号待ちをする2組のカップルの後ろ姿と、個人的に必ず入れたくなる案内看板です。中望遠らしい画になりました。
 
 
横浜夜景60
D810, 85mm, f/2, 1/30, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
 
信号が青になったので歩き出すカップルをボカして看板にフォーカスしました。
 
 
横浜夜景61
D810, 85mm, f/2, 1/40, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
 
ビルの隙間を通り抜けると、またもやフォトジェニックな風景が待っていました。
 
 
横浜夜景62
D810, 85mm, f/2, 1/30, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
 
おや?85mmでも入るな、と思い、ランドマークタワーをフレーミングします。
 
 
横浜夜景63
D810, 85mm, f/2, 1/80, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
 
ライトアップされた歩道がドラマチックです。歩くカップルにスポットライトでも当たればもっとドラマチックだったと思いますw
 
 
横浜夜景64
D810, 35mm, f/2.5, 1/30, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
 
35mmにレンズ交換して、ドラマチックな歩道と背景のビル群を主役に歩く人を入れて撮ってみます。
 
 
横浜夜景65
D810, 35mm, f/2.5, 1/40, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
 
歩く人を右端に配置して南国の木を撮ります。ビルと空も良い感じです。
 
 
横浜夜景66
D810, 35mm, f/2.5, 1/20, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
 
画の半分以上を占める3本の木がおあつらえ向きな雰囲気でした。この距離、と思ったところでシャッターを切りましたが、偶然にも前を歩く人がポージングして撮影していました。
 
 
横浜夜景67
D810, 35mm, f/2.5, 1/30, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
 
手前の木々をシルエットにしてライトアップされた歩道を撮ります。木の枝や葉の隙間から光が指して、小さいですが歩行者もフレームインしました。こういった画は自分らしいと思います。
 
 
横浜夜景68
D810, 35mm, f/2.5, 1/40, ISO2000, 撮影モード絞り優先オート
 
上の画から一転、超ベタな画になりましたが、明るい照明のおかげでISO感が抑えられて良かったです。
 
 
横浜夜景69
D810, 35mm, f/2.5, 1/40, ISO5000, 撮影モード絞り優先オート
 
建物自体が発光しているかのように派手な結婚式場です。
 
 
横浜夜景70
D810, 35mm, f/2.5, 1/15, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
 
フォトジェニックな雰囲気の橋が見えました。たくさんの人が渡っています。
 
 
横浜夜景71
D810, 35mm, f/2.5, 1/30, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
 
やはりストリートスナップでは、人がいるのといないのとでは臨場感が違います。
 
 
横浜夜景72
D810, 35mm, f/2.5, 1/25, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
 
駅が近づくにつれて人通りが増えたので、ここでこの日の撮影は終了しました。ここは汽車道というだけあって線路があって面白い雰囲気です。
 
今回は以上です。
 
 
とてもキャッチーな横浜での撮影でしたが、特にみなとみらい付近はフォトジェニックなスポットだけあって、私の他にもカメラを持った人をたくさん見かけました。あとカップルw
 
何度も繰り返し言っていますが、いくらフォトジェニックなスポットだとは言っても、都内に比べると光量はかなり少ないので、美しい画を撮りたければ三脚は必須だと思います。高感度撮影も有りだとは思いますが、一般的にはノイズがのりやすいので、ヌケが良いライトアップの風景を残すことはできない事が多いです。
 
三脚を使用する際は、周りの迷惑にならないようにするのは当然ですが、アングルや構図が似たようなものになりやすいので、撮影時には注意が必要だと思います。
 
どういった撮り方をするにせよ、マンネリ化と思考停止は厳禁です。(自分に言っています)
 
しかし反面、そんな細かいことは気にせずにジャンジャン撮って欲しいとも思いますので、カメラ好きは外に出て撮影しよう。と、声をかけたいです。
 
今回はご覧のような撮影結果になりましたが、また機会があれば(誘ってもらえれば)友人のコンサートを見たいと思います。ですからもし次があるようなら、今度は三脚を持って行きたいと思います。
 
あ、ちなみに友人が所属しているバンドの名前は「Yokohama INSPIRES Alumni」です。このバンドは「Yokohama INSPIRES」のOBやOGが参加しているバンドで「Alumni」には「卒業生」という意味があるそうです。
 
「Yokohama INSPIRES」は、圧倒的な迫力のパフォーマンスで数多くのファンを獲得している社会人バンドで、内閣総理大臣杯を獲得したことがあるようなバンドです。そして「Yokohama INSPIRES Alumni」は、長いキャリアを持った演奏者が多く、私はバランスが良い演奏だと感じました。
 
音楽にしても写真撮影にしても、表現活動は常に向上心を持ち続けていないと、続けることが難しくなってくると思います。そういったことを踏まえると、正直終わっている表現者も多いですが、私はそうならないよう頑張りたいです。
 
 
次回は、久しぶりに訪れた太東海水浴場で、サーフィンをしている人たちを撮影した画像をご紹介します。
 
 
宜しければまたお越しください。
 
 
私が好きな作品「響け!ユーフォニアム」に登場する立華(りっか)高校は、橘の「たちばな」を別の漢字で当てはめていて、京都橘をモチーフに描かれています。

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