ネットで見た、竹岡の「燈籠坂大師の切り通しトンネル」で撮影(後編)


 
ここのところあまり見掛けなかったのですが、先日久しぶりに写真撮影のために歩いているらしき人を見掛けました。リュックサックを背負って右手には折りたたんだ三脚を持って歩いていました。
 
年配の男性でしたが、姿勢がよくキッチリとした佇まいから真面目な印象を受けました。その方は、多分ちゃんと三脚を立てて風景を撮っているのかも知れないと思いました。
 
基本は大事です。基本があっての応用だと思います。そういった意味で私はダメな部類に分類されると思います。でもまあプロになる気もありませんので、これからも思いのままに撮っていきたいと思います。
 
 
さて、竹岡撮影の最終回です。
 
前回記事では標準ズームレンズの24-120mmで撮りはじめて折り返した辺りでプラナーに付け替えました。
 
24-120mmでも、特に中望遠の画角では中々面白い画像が撮れたと思いました。トンネルは光が足りないので、明るくないレンズには明るくないレンズなりの演出ができます。
 
しかし明るい単焦点レンズのほうが、露出的な表現の幅が広いのは間違いないと思います。その代わりと言っては何ですが画角で変化はつけられません。
 
ただ画角に変化がつけられないことで被写体との距離を変えたりの工夫も意識しないといけないので、単焦点であっても考えることは多いです。今回はトンネルの光と影を明るいレンズで撮るというテーマで挑みました。
 
撮影は愛機ニコンD810、レンズは単焦点レンズ(Carl Zeiss PLANAR T*1.4/50mm ZF.2)を使っています。撮影時WBはオートですがRAW現像の際に補正していて、RAW現像はLightRoomCC、補正はPhotoshopCCを使用しています。
 
 
燈籠坂大師の切り通しトンネル18
D810, 50mm, f/1.4, 1/50, ISO140, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
プラナーの開放で狙います。広範囲で明るく、隅々までディテールが出ています。
 
 
燈籠坂大師の切り通しトンネル19
D810, 50mm, f/1.4, 1/50, ISO140, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
削り跡がリアルな天井も壁もハッキリクッキリした描写です。
 
 
燈籠坂大師の切り通しトンネル20
D810, 50mm, f/2.8, 1/50, ISO400, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
手前の壁にフォーカスして奥ボケ表現です。f/2.8にして若干被写界深度を深めにしました。
 
 
燈籠坂大師の切り通しトンネル21
D810, 50mm, f/2.8, 1/50, ISO1250, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
感度が高くなったのも手伝って日が当たっているのかと思うほどの明るさです。
 
 
燈籠坂大師の切り通しトンネル22
D810, 50mm, f/2.8, 1/50, ISO500, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
天井の切れ間から見える外の緑が鮮やかです。単焦点らしい画だと思います。
 
 
燈籠坂大師の切り通しトンネル23
D810, 50mm, f/2.8, 1/50, ISO2000, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
まるで照明で照らしたような明るさです。もちろん天井を照らす照明などありません。
 
 
燈籠坂大師の切り通しトンネル24
D810, 50mm, f/2.8, 1/160, ISO64, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
日の当たっているところと日陰のところ、とても露出が難しい場面です。撮って出しでは影の部分がほぼ真っ暗で、日向はほぼ真っ白でしたが、日向は抑えて日陰は持ち上げて補正しています。
 
 
燈籠坂大師の切り通しトンネル25
D810, 50mm, f/2.8, 1/80, ISO64, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
上と同様の画像ですが壁との角度を少なくしました。これもハイライトとシャドーの露出は補正しています。
 
 
燈籠坂大師の切り通しトンネル26
D810, 50mm, f/2.8, 1/50, ISO1800, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
これはさすがにオーバー画に見えますね。しかし暗くするのは簡単なので、コレで行きましょう。
 
 
燈籠坂大師の切り通しトンネル27
D810, 50mm, f/1.4, 1/50, ISO1100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
接写です。開放にしたら相変わらず周辺が流れちゃいました。
 
 
燈籠坂大師の切り通しトンネル28
D810, 50mm, f/1.4, 1/50, ISO720, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
壁の照明を主役に開放で撮っています。壁の陰影は狙い通りです。
 
 
燈籠坂大師の切り通しトンネル29
D810, 50mm, f/1.4, 1/50, ISO220, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
画像だと正面か上か判別がつかないかもしれないので照明を入れていますが流れちゃってます。
 
 
燈籠坂大師の切り通しトンネル30
D810, 50mm, f/1.4, 1/50, ISO2200, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
色々と甘い上に距離も良くなかったかもしれません。
 
 
燈籠坂大師の切り通しトンネル31
D810, 50mm, f/1.4, 1/60, ISO64, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
開放でも感度が下がるとこの暗さです。暗めのほうが雰囲気はありますね。
 
 
燈籠坂大師の切り通しトンネル32
D810, 50mm, f/1.4, 1/50, ISO400, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
燈籠坂大師の切り通しトンネルらしい画です。もう少し明るければ自治体のHPでも使えそうな構図です。ISO400ですのでまだまだ明るくできますがあえてのこの露出です。
 
 
燈籠坂大師の切り通しトンネル33
D810, 50mm, f/1.4, 1/50, ISO1400, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
一つ目のトンネルに戻ってきました。開放にしてトンネルの照明のところにフォーカスしていますが、センス悪いですかね〜。
 
 
燈籠坂大師の切り通しトンネル34
D810, 50mm, f/1.4, 1/50, ISO360, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
これは明るめですが、完全にトンネルの外から撮ったという画です。
 
 
燈籠坂大師の切り通しトンネル35
D810, 50mm, f/1.4, 1/50, ISO720, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
トンネルの中から照明あたりの距離でフォーカスしました。
 
 
燈籠坂大師の切り通しトンネル36
D810, 50mm, f/1.4, 1/50, ISO220, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
はい、石碑に書かれている通り入口です。本来ならこういった画は絞って撮りたいところです。
 
 
燈籠坂大師の切り通しトンネル37
D810, 50mm, f/10, 1/80, ISO64, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
スッキリと透き通るような青空、そして線路が見えます。電車が来たら良い画になるかもしれないと思いながら、結構長い時間待っていましたがさすがに単線、電車は来ませんでした。
 
 
燈籠坂大師の切り通しトンネル38
D810, 50mm, f/10, 1/250, ISO64, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
抜けるような青空でした。
 
今回は以上です。
 
 
明るさが足りない状況ではレンズやカメラの性能が出てくると思います。今回は明るいレンズの明るさを強調した画を多く撮りましたが、冒頭話題にしたまじめな人であれば三脚を使っていることでしょう。
 
そこは感覚で撮るのとファインダーを覗くのが趣味の私ですから手持ちがマストです。
 
ただ、そのせいで要らぬところでも被写界深度が浅い画になってしまいましたので、みなさんが撮る場合には三脚の使用をオススメします。三脚を立てれば暗いレンズでもISO感も下げたまま明るく撮ることができますしキッチリ絞れます。
 
そこのところが私のいつまでも上手くならない所以なのかも知れないと思います。でも反省はしているけど後悔はしていないってやつです。
 
逆に厳しいシチュエーションでの手持ち撮影に闘志をかき立てられている私です。どっから見ても無駄な闘志ですね、でも頑張ります(何
  
 
次回はニコン木更津アウトレット店の帰り道、綺麗な画が撮れそうな空が見えたのでフラフラと海に近寄って空と海を撮りました。
 
宜しければまたお越しください。
 
 

 
 
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