片倉ダムに水位を見に行った(塀の外からダムを撮る編)

Nikon 単焦点レンズ AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED フルサイズ対応

新品価格
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前回記事の最後につぶやいた「ポートレートレンズは必要か!?」というところが気に掛かっていて、実際にはレンズどころか今の私が持っていない他に必要なツールがたくさんあるのは承知のうえで、久しぶりにニコン木更津アウトレット店に行ってきました。
 
それはニコン木更津アウトレット店にある58mmとか85mmとか105mmとかの単焦点レンズをファインダーで見て、ショップスタッフをモデルに見立てて距離を試したかったというのが目的でした。
 
その時の感想は別の機会にでもお話しするとして、その時にD3400と新しくなったニッコールの総合カタログを貰ってきました。
 
D3400カタログ
 
読んでみた感想として、D3400はSnapBridgeか、という印象を強く持ちました。Bluetoothによるスマートデバイスとの連携が一番キャッチーな機能で、基本性能はD3300を踏襲しつつ、ISO感度の常用上限が12800から25600に引き上げられたのが目を引きますが、加えて撮影可能コマ数が700コマから1200コマに増えているのにも注目です。
 
捉えようによってはSnapBridgeが必要ない人には旧機種でも良いということになるかもしれませんね。ISO感についてはノイズに対する考え方があるので私は何とも言えません。
 
この辺り、ISO感についての私の考えをこのサイト上でお話する機会を後に作ったほうが良いかも知れないと思っています。
 
また、8月23日に新しくなったニッコールレンズ総合カタログには、現在キャッチーなAF-Pのレンズが載っています。これによってエントリー機にはお馴染みの18-55mmの標準ズームレンズが新しくなったことになります。
 
AF-Pとは、ステッピングモーターを搭載したモデルの事で、オートフォーカスが従来の同クラスのレンズよりも高速で静粛なのが特徴です。これはライブビュー時や動画撮影にも力を発揮するということです。
 
今は2種類のDXレンズだけに搭載されていますが、これからは少しずつでしょうけれどAF-Pレンズのラインナップが増えていくと予想されます。そしてFXレンズでは単焦点レンズAF-S 105mm f/1.4E EDが発売されました。
 
焦点距離105mmでは世界初の開放F値1.4とAFの両立ということで、まぁお高いレンズですけど中望遠の圧縮効果と開放f/1.4で切り取られた画像は主題をはっきりと際立たせる魅力があると想像できます。
 
この105mmはすでに発売されていますので、展示品のD810に取り付けて試し撮りをさせてもらいましたが「こりゃあすごいやw」って感じでした。決して簡単ではないレンズかもしれませんが、そこはAF、手軽に楽しめるレンズだという見方もできます。価格はまったくもって手軽ではありませんがねw
 
 
さて、興味本位で片倉ダムに水位を見に行ったけれどダム付近を歩きまわって撮影した最終回です。辺りはかなり暗くなってきて灯りも乏しいダム周辺でしたので、塀の外からダムを数枚撮って帰ることにしました。
 
まずは前回の続きで水面に写る山のリフレクションの続きから、変わった形の橋とその付近の公園なども撮っています。
 
撮影は愛機ニコンD810、レンズは標準ズームレンズ(AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR)と単焦点レンズ(Carl Zeiss PLANAR T*1.4/50mm ZF.2)を使っています。撮影時WBはオートですがRAW現像の際に補正していて、RAW現像はLightRoomCC、補正はPhotoshopCCを使用しています。
 
 
片倉ダム39
D810, 24-120mm(38mm), f/4, 1/100, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
リフレクションを撮ろうと見ていたら、一箇所だけ水面がざわついているように見えるところがありました。
 
 
片倉ダム40
D810, 24-120mm(120mm), f/4, 1/125, ISO900, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
できるだけ近づいて、さらにテレ端で撮ります。深い緑に吸い込まれそうな感覚を持った上、ざわついた水面はちょっぴりミステリアスです。
 
 
片倉ダム41
D810, 24-120mm(52mm), f/4, 1/100, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
引いて空を入れたらISO感も下がってきました。生憎の曇天でしたがリフレクションはとても美しいと感じます。
 
 
片倉ダム42
D810, 24-120mm(105mm), f/4, 1/125, ISO800, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
構図を固定したまま寄ってみます。岩肌にも良い雰囲気が漂います。
 
 
片倉ダム43
D810, 50mm, f/4, 1/50, ISO280, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
歩いていたら面白い形の橋を見つけました。吊橋みたいに見える鉄とコンクリで造られた橋ですね。ここでプラナーに変更しました。
 
 
片倉ダム44
D810, 50mm, f/4.5, 1/50, ISO400, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
振り返ると緑の地面が美しいです。夕方らしさを意識して画像をレタッチし始めます。
 
 
片倉ダム45
D810, 50mm, f/4.5, 1/50, ISO720, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
なんかゴルフ場のカート道にも見えそうな感じです。
 
 
片倉ダム46
D810, 50mm, f/8, 1/50, ISO1600, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
さっきの変な形の橋を正面から撮ります。橋の向こう側もなるべくボカさないようにf/8で撮りました。
 
 
片倉ダム47
D810, 50mm, f/8, 1/50, ISO3200, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
これまでとは違う場所でもリフレクションを撮りました。夕方でもハイコントラストなプラナーですがISO感が3200まで上がっちゃいました。
 
 
片倉ダム48
D810, 50mm, f/4, 1/50, ISO560, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
枯れ木が水面から出ているのを近い距離で見つけました。が、しかしそれだけで美しくは撮れませんでした。
 
 
片倉ダム49
D810, 50mm, f/6.3, 1/50, ISO1250, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
上の画で反省したので改めて構図を作ってみます。ちょっとはマシになりましたが手前の草が邪魔でしたw
 
 
片倉ダム50
D810, 24-120mm(24mm), f/4, 1/25, ISO180, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
24-120mmのワイド端で特徴的な橋を印象的に撮ってみようと試みます。余分なものが入ってきてしまう狭いシチュエーションでした。
 
 
片倉ダム51
D810, 24-120mm(24mm), f/4, 1/25, ISO220, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
雲のディテールまで写している水面が印象的でした。
 
 
片倉ダム52
D810, 50mm, f/6.3, 1/40, ISO3200, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
またまたプラナーに付け替えてダムの管理事務所辺りを撮ります。少ない照明の光が強く見えてくる時間帯です。
 
 
片倉ダム53
D810, 50mm, f/2.8, 1/50, ISO720, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
暗い環境でもすべてのディテールを写し出してくれるプラナーです。
 
 
片倉ダム54
D810, 50mm, f/2.8, 1/50, ISO500, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
この下の川からはザバザバと派手な水音がしていました。夕方ということもありますが水の音を聴いて涼しさを感じました。
 
 
片倉ダム55
D810, 50mm, f/4, 1/50, ISO1600, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
なんとか下の川が見えないかといろいろと移動してみましたが、塀の外からでは見られませんでした。これは遠くの山も画角に入ってきたためにf/4で撮っています。
 
以上です。
 
 
今回気づいたのは、夕方を夕方らしく撮ることの難しさでした。
 
アンダー好きの人であればドアンダーで撮ればそれなりに満足するかもしれませんが、私はディテールの描写も大事にしたいタイプなので、自身のセオリー通りにレタッチしてしまうと夕方感が遠のきます。
 
夕方は太陽の光量が少なくなるのですから木々の色合いなどの表情はフラットに近い感じになりますが、ISO感が高いとそんな中でも抑揚をつけたコントラストを見せてくれます。しかしそれでは夕方感からは離れていってしまう感じがする画像も出てきます。
 
これをそのままリアルを残そうとすると手持ちでは撮れないくらいになっちゃいますので、ある程度カメラ任せで撮って現像時に夕方感を出すのが良さ気です。
 
しかしこの夕方感、夕陽がないと思った以上に難しいと感じました。夜景の画像を見ていても、夜の暗さと照明や星の明るさの差で夜景らしい撮影ができるのだと思うのですが、そのベースになる画全体の明るさは人それぞれです。
 
まるで遊園地のアトラクションを思わせるような明るい露出で夜景を撮る人もいれば、シャドー部を維持した露出で光の部分を際立たせる手法を取る人もいます。
 
そういう意味では夕方の場合には夜景のような極端なコントラストがないので難しいと感じましたが、実は夕方も同じような感じなのかもしれません。ベースになる露出と明暗のコントラスト、これは派手か地味かの違いだけで実は夕方も夜も考え方はあまり変わらない気がします。
 
やはり真っ暗な中でピカっと光らせる画ばかりを中毒のように撮っているのもどうかと私は思います。シンプルに見る人の目を引くための派手な画像も時としてありかもしれませんが、そればかりではなく明と暗の間のトーンも楽しめるように私はなりたいと思います。
 
 
とか言いながら次回は夕方の海と夜のイルミネーションなど、結構派手に撮った画像をご紹介します。ずっとゴンドラがついていなかった工事中の観覧車がいつのまにやら回っていて、営業を開始していたので外からチョロっと撮影してきました。
 
宜しければまたお越しください。
 
 

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