今回も前回記事からのワードを広げてみます。
 
前回記事の冒頭でちょこっと出てきたワード “味” ですが、これはとても都合の良い言葉だと思います。実際に味と言っている人には明確なイメージがあるのだとは思いますが、これってどうとでも取れるんですよね。
 
味といえば一般的には味覚ですから、食に例えてみると辛い、甘い、酸っぱい、苦い、しょっぱいなど、いろいろある味覚のどれかひとつ、または複数の味覚を好みにしている人がほとんどです。
 
ラーメンひとつとっても、味噌、塩、豚骨、醤油など好みは様々です。全部が好きという人も多いと思いますが、実は何の味だろうが美味しくなければダメ。というのは多分みんなに共通することです。
 
しかしこれも全員が同じ意見ではないのが面白いところで、味と言いながらトッピングの大きさや盛りで評価していて味は二の次という人も案外多いです。これは単に、個人的な好みの問題なので他の人がとやかくいうことは出来ません。
 
写真についても、油絵のようにコッテリとした画作りを味という人もいるでしょうし、色の分離がよくクリアな解像の画作りに味があるという人もいます。中にはモノクロ画像だったら何でも味がある。と言っている人さえいることでしょう。
 
そこを突き進めると、いろんな収差や周辺光量落ちなども味になってきます。そういった理由ばかりではないかもしれませんけど、旧い設計のレンズやトイカメラなどはずっと需要があるんだと思います。
 
音楽の世界などでもそうですが、デジタル化が進んでいくと、そのデジタルコンテンツに対してアナログっぽい効果を得るためのフィルターを掛けたりします。これは本末転倒な気もしますが、そうなっていく仕組みも気持ちも理解できます。
 
でもそういったプラグインなどは、ちょっと味とは言えないモノになっちゃうこともあります。
 
結局は最終的に出てきたモノが好きか嫌いかなんだと思います。明確な味があってもなくても最終的にはセンスが大事なんだと思いますが、このセンスを測る物差しも人それぞれなんですよね。
 
 
さて、新緑の参道がとても美しかったので前回はそればかりを撮っていましたが、やっと拝殿に近づいてきました。日本式建築の美しい楼門や拝殿をいろいろ撮りましたが、その日は神前結婚式が行われていたので結婚式の様子もチラッと撮っています。
 
撮影は愛機ニコンD810、レンズは単焦点50mmレンズ(Carl Zeiss PLANAR T*1.4/50mm ZF.2)と、標準ズームレンズ(AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR)を使っています。撮影時WBはオートですがRAW現像の際に補正していて、RAW現像はLightRoomCC、補正はPhotoshopCCを使用しています。
 
 
香取神宮26
50mm, f/2.8, 1/640, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
これまでずっと緑色ばかりを見てきたので、総門の美しい赤が眩しいほどですがコテコテ厳禁ですw
 
 
香取神宮27
50mm, f/2.8, 1/250, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
手水舎に女性が二人見えたところで撮りたくなった画像です。
 
 
香取神宮28
50mm, f/2.8, 1/400, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
開放寄りで撮っちゃうと難しくなっちゃいますね。解っちゃいるけどやめられませんw
 
 
香取神宮29
24-120mm(24mm), f/4, 1/250, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
標準ズームに交換しました。向こうでカメラを構えている人が見えます。ちょい暗めです。
 
 
香取神宮30
24-120mm(34mm), f/4, 1/80, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
明るさ加減とか歪み加減とかが面白い画になりました。これも“味”かも知れませんw
 
 
香取神宮31
24-120mm(30mm), f/4, 1/40, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
この画角では普通にも撮れません。なんか感覚が狂ってきますw
 
 
香取神宮32
24-120mm(24mm), f/4, 1/400, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
周辺の光量落ちも手伝って明暗の差が激しい画になりました。
 
 
香取神宮33
24-120mm(24mm), f/4, 1/1000, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
重要文化財の楼門です。自然の中に溶け込みながらも圧倒的な存在感。的な狙いで撮りました。
 
 
香取神宮34
24-120mm(24mm), f/4, 1/400, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
例によって写真を撮る人を撮るといった画です。門の向こうには茅の輪が見えます。
 
 
香取神宮35
50mm, f/2.8, 1/400, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
プラナーに交換して切り取ってみます。撮って出しが多少コテコテに見えたので彩度を落としていますが、そのままでも問題なかったかもしれません。
 
 
香取神宮36
50mm, f/2.8, 1/640, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
芽の輪をくぐっている人がいます。f2.8なのでピント位置から離れるほどにボケていき奥行きを感じさせてくれますが、ボケながらもしっかりと細かいところも写しだしています。
 
 
香取神宮37
50mm, f/2.8, 1/400, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
とても手が込んでいると感じる丁寧で精巧な造りが美しいです。こういった画をディスプレイ上で等倍にして見ているといつまでも見ていられるプラナーの素晴らしさです。
 
 
香取神宮38
50mm, f/6.3, 1/100, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
やっと拝殿にたどり着きました。美しい着物を着た人たちが見えます。
 
 
香取神宮39
50mm, f/2, 1/100, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
拝殿の方が気になりながらも、赤に目が惹かれて撮りました。実は構図をとった時には柱が全部入っていたのですが、画が思いっきり傾いていたので角度を修正したら柱が切れちゃいました。その上左から二番目の照明にピントを合わせたつもりが後ろに行っちゃいました。
 
 
香取神宮40
50mm, f/2, 1/160, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
扉の赤と金具の黒、そして暖簾の白に金の花紋。カッコ良すぎです。
 
 
香取神宮41
50mm, f/2, 1/400, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
一通り赤いモノを撮ったところで今度こそ拝殿に向かいます。先ほどよりも集まっている人が増えていました。花嫁さんが見えます。
 
 
香取神宮42
50mm, f/2.8, 1/80, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
新婦にフォーカスしていますが、手前に見える2人の女性の服が白いので視線が持って行かれます。そして若干ブレてるようですし甘ピンです。
 
 
香取神宮43
50mm, f/2.8, 1/50, ISO200, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
う〜ん…これもブレちゃったようです。
 
 
香取神宮44
50mm, f/2.8, 1/100, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
結婚式が上手く撮れなかったので拝殿の派手な色合いの装飾を撮りました。詳細までバッチリです。
 
 
香取神宮45
50mm, f/4, 1/50, ISO400, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
気を取り直して再挑戦ですが、少しだけ絞ってf/4にしましたらISOが400になりました。多少ノイズが出てきましたが鮮明に捉えられました。
 
 
香取神宮46
50mm, f/4, 1/50, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
ここで拝殿の横手に回ってみますと、これは本殿のようです。派手な色使いですが悪くない感じです。
 
 
香取神宮47
50mm, f/4, 1/320, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
↑この撮影データではメッチャオーバーになってしまっていたので、現像時に露出をガツンと下げています。屋根のディテールが美しいと感じました。
 
 
香取神宮48
50mm, f/4, 1/400, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
宮司さんたちが出てきました。こういった場所でこのスタイル、物凄くマッチしています。
 
 
香取神宮49
50mm, f/2.8, 1/400, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
「前向きなパワーを感じる屋根と庇」という勝手な想像をしてみた画です。
 
 
香取神宮50
24-120mm(24mm), f/4, 1/125, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
美女たちの談笑シーンを24mmで撮りました。良い雰囲気です。
 
今回は以上です。
 
 
このサイトでは何度も言っていますが、人の感覚とはあてにならないテキトーなモノで、あれだけdisっていた標準ズームレンズ(AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR)の歪みに慣れてきた気がします。
 
今回のようにきっちりと造られた建物を歪ませて撮ると、面白い迫力と奥行き感が出てきます。その上で周辺の光量落ちがあることで、画の中心部分をクローズアップするような、なんとなくカッコつけたような画になります。
 
この歪みと光量落ちは補正時に修正することも簡単にできるので、私はあまり意識しませんけど、修正をするかしないかを選択する画作りが可能になりますね。
 
ただ、同様の画角で明るいレンズを使ってみたら、やはり“使えないレンズ”と言い始めるかもしれませんが、このレンズでアンダー目に撮っていると、それなりにカッコつけた画が撮れることもある気がしてきました。
 
あとは今回も何度かあった、絞り優先オートで時々シャッタースピードが遅くなることがあるのが気になりました。私は比較的開放寄りで撮ることが多いので、シャッタースピードが遅くなると、締りがなくボヤッと白っぽい画になってしまうことがあります。
 
それでもある程度は補正できるので良いですが、そのうちマニュアルで撮ることも考えようと思います。ただマニュアルで撮るのであればハプニングは起こりませんから面白みがないともいえますねw
 
 
次回は、香取神宮での撮影の最終回です。宜しければまたお越しください。
 
 



 
 
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