MFを使うにあたって視力に不安がある私が試したアイピースと、アイピース(笑)




 
ちゃんと使いこなせていない上に良く見えていないことから、カメラ任せのオートフォーカスのオートモードで撮った写真を、パソコンの大きな画面で後で見てみると、当然ながらピント合わせに納得がいかない自分がいます。
 
考えられる要因がたくさんあるので「これを改善すればOK!」というようなものでもありません。かといって、写真にとってはとっても大事なピントですから放っておくわけにもいきません。
 
そういったことをプライベートで会った知人たちに話したりしていたのですが、garakutaさんが心配してくれて1つのツールを貸してくれました。
 

Nikon マグニファイヤー DG-2

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アイピース マグニファイヤーというものらしく、私は見せてもらうまでその存在さえも知りませんでした。
 
カメラ歴が長い人であれば殆どの人が知っているらしいのですが、これはファインダーのアイピースの部分に取り付けて見ると、構図の中心部分を拡大してくれるレンズです。
 
ほとんどのデジイチは、ミラーアップの際に拡大してピントを合わせる事ができますし、その拡大ポイントも移動させることが出来ますので、ミラーアップの方が賢いと言ったらそうだと思います。
 
しかし条件付きではありますが、私のようにディスプレーで見るよりもファインダーで見たいという人には良いかも知れません。ただほんとにアナログ的なものなので、画の中心しか拡大できないとか、ファインダーとマグニファイヤーレンズに距離ができるために宜しくないという意見もあるようです。
 
使ってみると、ディスプレーで拡大して見るよりもクリアで美しい画を見ながらピント合わせをすることが出来ますので、特に物撮りには向いていると感じました。
 
マグニファイヤー1
ニコン アイピース・マグニファイヤー
 
マグニファイヤー2
マグニファイヤー装着の図です。これで覗くと真ん中の部分が美しくアップになります。
 
マグニファイヤー3
レンズの部分をパコンと跳ね上げて、全体構図を決めることができます。
 
マグニファイヤー4
撮影風景(画像はイメージですw)
 
マグニファイヤー側で焦点を合わせて、合ったらさらにカメラのフォーカスリングでピントを合わせるという、実は結構手間がかかる作業が必要になります。
 
私は結構気に入りましたし好きですが、それほど需要はないかも知れませんね。
 
それではマグニファイヤーを装着してテキトーに撮ってみた物撮り画像をご紹介したいと思います。
 
 
撮影は愛機ニコンD7100、レンズは望遠ズームの(TAMRON AF28-300mm f3.5-6.3 XR Di ASPHERICAL A061N)を使っています。撮影時WBはオートですがRAW現像の際に若干補正しています。RAW現像はLightRoomCC、補正はPhotoshopCCを使用しています。
 
 
物撮り1
28-300mm(70mm), f/10, 1/250, ISO800, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル, 内蔵ストロボ発光
 
とりあえず何かないかと探して、黒いフレームのメガネを撮ってみました。この時はデスク用蛍光灯と60WのLEDランプで灯りを取っていましたが、光量が圧倒的に少なく、フレームの影が出てしまっている上にフレームにも照明が反射してしまい、上手く撮れませんでした。うっへー、ムズイわ、これは。
 
 
物撮り2
28-300mm(85mm), f/10, 1/13, ISO400, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
AppleTVのリモコンですw 真上から光を当てたらバックの布のディテールが出てきました。これなら敢えて布にシワや波をつけてあげると変化が出て良いですね。実は腕時計でそれをやりまして、結構いい感じに撮れたのですが、マクロで撮っていると時計の細部の汚れが目立ってしまい、汚らしかったのでお蔵入りにしました。
 
 
物撮り3
28-300mm(55mm), f/10, 1/40, ISO400, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
今度はミニカーを取り出して撮ってみます。本当はフィギュアを撮りたかったのですが、箱から出すのが面倒だったのですぐに取り出せるミニカーにしました。これが結構面白かったので数枚ご紹介します。車種はインテグラタイプRのDC-2で、私は以前この車種の実車に乗っていました。色も同じです。
 
 
物撮り4
28-300mm(300mm), f/6.3, 1/200, ISO400, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
マニュアルフォーカスでグリグリと色々やっていて、運転席側のシートにピントを合わせました。ライティングでウィンドーの透明度を調節したりボディに当たる光の加減を調節したりして思いの外楽しいです。
 
 
物撮り5
28-300mm(300mm), f/11, 1/50, ISO400, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
今度はボンネットの赤いエンブレムに目線を誘導してみました。ちょっと甘ピンですが被写界深度のフェード具合が楽しいです。ちょっと補正で明るくしすぎました。
 
 
物撮り6
28-300mm(110mm), f/11, 1/100, ISO400, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル 
 
フロント右のライト辺りにピントを合わせましたが、f/11でもリアタイヤのボケ具合が印象的です。
 
 
物撮り7
28-300mm(110mm), f/5.6, 1/800, ISO800, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
オーバー目に飛ばしてみました。三脚を動かすのが面倒だったので、同じアングルで色々な露出を試してみました。面白かったのでもっと色々やりたかったのですが、次の予定のためここでマグニファイヤーは終了です。
 
 
次は、手持ち撮影時に強い味方になってくれることを期待して買ったアイピースです。
 

Nikon FA 接眼補助レンズ -2.0

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これをメインにして、アイピースアダプターと目当てゴムの全部で3点を買いました。(ちなみに私が購入したのは-3です)
 

Nikon アイピースアダプター DK-22

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Nikon 接眼目当て DK-3

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アイピース1
この3点で1,662円!安い!(価格は購入時です)しかしamazonではアイピースアダプターが「あわせ買い対象」ということで、総額2,500円以上じゃないと購入できませんでした。そういうことでカメラのメンテグッズなどを同時に購入しました。
 
アイピース1
装着するとこんな感じです。109という数字に目が行っちゃいますがアイピースに注目ですw
 
組み方はアイピースをアダプターと目当てで挟むようにしてネジ込みます。このネジの掛かりが結構浅い感じがしてちょっと心配になります。
 
 
アイピース2
目当て、ちょっとカッコ悪いですが、この伸びたゴムのお陰でこれまでよりも鼻を潰す感じがマイルドになりました。
 
 
アイピース3
ただ、鼻息が荒くなるとアイピースアダプタの下から鼻息が入ってファインダーが曇ることがありますので要注意です。走ったり急いで歩いた直後の撮影では一息置くか、息を止めての撮影が必要になります。
 
使ってみての感想は、最初はあまり判りませんでした。「あれ?-3じゃダメだったかな?」と思ってカメラからアダプターごと外して、隣家などをアイピースありと無しで交互に見てみましたら違うことに気づきました。
 
私は元々パソコンやスマホ・タブレットを使う際には裸眼で見ていますので、近いところは見えるんです。ですからもうちょっと中距離(ファインダー視野の半分からちょっと上くらい)の場所をもっと注視して見れば判ったと思います。
 
ただ遠く(ファインダー視野の上部)は、それほどクッキリ見える印象ではないので少しの不安は残ります。それでも以前よりは見えるようになったと思いますので、近所の公園でマニュアル・フォーカスの練習がてら単焦点レンズ(AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G)に付け替えてアイピースを使った試し撮りをしてみました。
 
 
DSC_8216
35mm, f/1.8, 1/4000, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル, MF
 
被写界深度を浅くしてピントの合う範囲を狭くしてのチャレンジです。シーソーを引きで、AFの時のようになんとなく撮ってみました。ジャスピンと言うには甘いですが、シーソーの支点の辺りに合っていると思います。
 
 
DSC_8220
35mm, f/1.8, 1/4000, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル, MF
 
タイヤに合わせてみましたら、一応合っているように見えましたが、多分赤いステップの方に合っているようです。
 
 
DSC_8221
35mm, f/1.8, 1/4000, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル, MF
 
今度は奥行きを作って中間よりも向こう側に合わせてみました。中距離の視認が良くなったので、比較的合わせやすくなった気がします。
 
 
DSC_8226
35mm, f/1.8, 1/5000, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル, MF
 
今度は小さい目標を中距離程度のところに置いてフォーカスしてみます。向かって右のブランコにピントを合わせました。合っているといえば合っているような気もしますが、本当のところは多分手前に合っちゃってますね。その辺りが判別しにくい被写体のシチュエーションです。
 
 
DSC_8232
35mm, f/1.8, 1/5000, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル, MF
 
歩道脇の街路樹の銀杏を撮ってみました。これは上の写真とは逆に、合わせたい場所のちょっと後ろに合っちゃっています。MFは難しいです。
 
ここで時間軸が飛びますが、リアルの今日、アイピースを付けていないD3100でマニュアルフォーカス撮影をしましたら、よく見えませんでした。これは取り付けた時には大差なく感じても一度装着してしまうと、もう外せないということなんでしょう。
 
今回は2つのツールをご紹介しました。私としてはマグニファイヤーは好きですけれど必須というほどではありませんでした。しかしアイピースについては手放せないアイテムになりました。
 
視力の悪いすべての人にお勧めできるとは断言できませんが、視力が悪いけれど、メガネでファインダーを覗くのが嫌だという、私と同じような方は試してみる価値はあるかもしれないと思いました。何しろお安いので手軽に試せる金額だと思います。
 
私が使っているアイピースは-3(マイナス3)というやつですが、+3〜-5までの9種類がラインナップされています。私にそのすべては必要ないですが、-2とか-4とかも試してみたい気持ちがあります。
 
ファインダーで見る被写体が鮮明になれば、ピント合わせに集中できます。またオートフォーカスの場合でもファインダー越しに見える画が綺麗であるに越したことはありませんしね。
 
実は前回記事で予告をしていたために今回はアイピースの記事にしましたが、実は南房総市の花の記事とアイピース記事の間に撮影に行っていたのを忘れていて飛ばしていました。
 
次回はその時に撮影した画像をご紹介しますので、宜しければまたお越しください。
 
 



 
 
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