【曇天で撮る!】海の近くをクルマで移動しながら – ワンパターン構図に大反省(4)
今週の月曜日に、私もクリエーター登録している素材販売サイト「PIXTA」が上場しましたね。話題の新規上場としてWBSなどでも取り上げられていました。
素材販売サイトはインターネット時代のビジネスを象徴するようなサービスですが、インターネットを象徴するもう一つの形として「フリーの概念」もあります。
権利関係の話しは置いておいても、このフリーの概念が音楽業界を急速に衰退させたのは紛れもない事実でしょうけれど、画像などの素材に関してもお金を出す人と出さない人がいます。
盗むとかパクるとかでなければフリー素材でも全然良いと思いますが、有料サービスを使うメリットも案外多いと思います。有料ということでハードルが高いため、他のユーザーが入手する確立がフリーに比べると低いのでオリジナリティを強調できるという点はひとつのメリットですね。
あとは実際に素材を探してみると解りますが、素材探しって物凄く時間と手間がかかるんですよね。個人的には素材を探すくらいなら撮れるものなら自分で撮った方が遥かに時間が節約できて安上がりだと思うほどです。
その点、有料素材サイトの場合には検索に有効なタグ付けがされていたりと有料ならではのインフラを整えていますし、クオリティが高い素材も多いですからフリー素材を探すよりも早く仕事を進めることができるなど、結果的には安上がりだったりします。
結局今の世の中一番高いのは人件費なので、無駄に時間を費やすことのほうがよほど経費がかかるということです。
どちらにも長所や短所はありますが、これからもフリー、有料にかかわらず、素材サイトの需要は高まっていくのではないでしょうかね。
さて、「【曇天で撮る!】海の近くをクルマで移動しながら – 意外と楽しい曇天撮影(1)」から始まった曇天撮影の特集ですが、「【曇天で撮る!】海の近くをクルマで移動しながら – 曇天撮影で楽しく構図を考えてみる(2)」、そして前回記事「【曇天で撮る!】海の近くをクルマで移動しながら – コントラストを意識してみた(3)」ときて、今回が最終回です。
富津市の海に近いところでの撮影で、撮りはじめ下洲海水浴場のあたりでは雨に降られたりもしましたが、最後の方では青空も見えてきました。
今回特集した曇天撮影では、見たままのどんよりとした風景が目前に広がっていますが、色の濃淡や構図を気遣うことで画作りに面白みが感じられることに気づきました。
ただ今回の撮影で感じたのは、意識を高く持って構図をしているつもりでも、結果的に似たような画が多いことでした。正直引き出しの少なさに反省しきりですが、強い被写体ではない対象を撮影する場合に、どういった画にするのかはこれからも大きな課題です。
撮影していると結局好きな方向を見て好きなように撮ってますから当然といえば当然だとは思います。しかし自分の中では光の入り方や波に光が反射する加減など、仮に同じ場所で撮っても時間などによって見え方が違うと思っています。
しかし強がってみても似ているものは似ているということで、似た画像は全部削除しちゃおうかとも思ったのですが、せっかく補正したんだから掲載することにしました。
これまでの記事でも同様のことはありましたが、地味な舞台なので自分でも殊更目立って見えました。それを踏まえてご覧いただきたいと思います。
撮影は愛機ニコンD7100、レンズは単焦点レンズ(AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G)と、望遠ズームレンズ(TAMRON AF28-300mm f3.5-6.3 XR Di ASPHERICAL A061N)を使っています。撮影時WBはオートですがRAW現像の際に補正しています。RAW現像はLightRoomCC、補正はPhotoshopCCを使用しています。
35mm, f/8.0, 1/200, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
前回記事の最後の画像の手摺の階段を登るとあの展望台の上に登ることが出来ます。展望台と呼ぶには低い感じですが、結構目線が高くなって印象は違います。このトンガリアタマが漁港から見えていて気になっていたのでした。
35mm, f/8.0, 1/500, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
空の青いところが見えています。それでも海の色は濃いグレーな感じですが、海に刺さっている棒の並びと空が広く見える感じが好きです。けれどその1ということで。
35mm, f/8.0, 1/400, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
遠くに明治百年記念展望塔が薄いシルエットで見えています。少し青みがかった感じではありますが彩度は低いです。これはその2です。
35mm, f/11, 1/200, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
目線を変えるとまさに曇天の海です。前回記事で紹介した鳥は、反対側を見ていましたからこの中にはいない気がしますが、魚群でもいたのでしょうか水面がざわついています。
28-300mm(300mm), f/11, 1/320, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
とある理由から望遠レンズに付け替えました。右上のシミみたいな雲が目障りですが、水面のキラキラが好きな感じでした。
28-300mm(185mm), f/11, 1/320, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
やはり目一杯の望遠よりも、少し引いたほうが色味が加わって表情が豊かになります。頑なにキラキラを狙っています。
28-300mm(300mm), f/11, 1/60, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
望遠レンズに付け替えたのはコイツのせいにゃ!警戒しているのでこれ以上は近づけません。しかしシャッタースピードが足りない。。。
35mm, f/11, 1/320, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
はい、その3です。猫を撮ったので気が済んで単焦点に戻しました。やはり微妙なコントラスト表現は単焦点レンズのほうが優れていると思います。
35mm, f/11, 1/50, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
緑の中庭みたいなところでゴムボールを見つけました。きっと子供が探してたけど見つけられなかったのでしょう。探している時には見つからない探しものですね。
35mm, f/11, 1/100, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
水たまりに映って伸びる手摺が良い感じです。水たまりには青い空と白い雲も映っています。
35mm, f/11, 1/200, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
そこで水たまりに映る空を狙ってみました。ちょっと見る角度を変えると空が写らなくなるので難しかったです。肉眼だともっと明確に映る空が見られるのですが、写真に撮るのは大変なんですね。人間の目って凄いな!と、写真を撮っているといつも思います。
35mm, f/11, 1/320, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
空からの陽射しの線が見え始めて、水面のキラキラが一段と目立ってきました。その4です。
35mm, f/11, 1/320, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
水のうねりを撮ってみます。複雑なトーンでできた模様が面白いです。
35mm, f/11, 1/320, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
並んだ棒で感じる奥行き感と、手前の黒い感じの海が興味深い表情ですが、その5ですね。
35mm, f/11, 1/250, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
青空が見える方向を向いて撮ると晴天撮影のようです。手摺と対岸の電線が良い感じで伸びていきます。
35mm, f/11, 1/320, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
船が来ました。手前側は相変わらずどんよりしていますが、向こう側は明るく光が差し込んでいます。その6です。
35mm, f/11, 1/160, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
公園の松をアクセントにしてみましたが、その場しのぎ感は拭えませんw ぶっちゃけアイデアも尽きてきました。
35mm, f/11, 1/250, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
手摺越しにキラキラを撮ってみました。ゆらゆらする波に合わせて体を動かして位置を調節する私は、傍から見たらかなり怪しい人だったでしょうw これは主役は違いますが、その7ということで。
35mm, f/11, 1/320, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
極めつけのその8です。(チャンネルはそのまま!w)。。。いやいや、空からの陽射しが美しいでしょ?
35mm, f/11, 1/400, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
アイデアも尽きたので帰ることにしましたw 手摺ラインと緑が良い感じで、松のシルエットが昭和感を漂わせていますねw
35mm, f/3.5, 1/160, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
来た時同様歩道を撮りましたよ。結構な開放気味ですがシャッタースピードも微妙です。木々の葉を撮る場合には絞ったほうが良いことが多いです。
35mm, f/2.5, 1/25, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
駐車場の手前に脇道がありました。ここのすぐ脇にはクルマを停めてサボっている営業の人がいるという、写真に撮ると山の中みたいでこのギャップが楽しいです。しかし暗いです。ブレます。
4回にわたって記事にしてきました今回の曇天企画は以上です。
最終回は曇天といった画像よりも、空に青みが加わった感じの空が多かった気もしますが、企画はともかくやっぱり空は青いほうが良いですねw
4回も続けていながら最後にぶっちゃけちゃった感じですが、私がいくら変わり者でもそりゃあ晴れた方が好きですよ。それでも晴れないのであれば、曇天でのコントラストに注意しての画作りも楽しいですし、露出も晴れている時よりも気を使います。
今回の撮影では水面に立つ棒と、水平線と空。これを数えながら記事にしていたらなんと8枚もありました。撮影者としてはそれぞれ違うのですが、見る人によっては「同じ」と言われてしまっても仕方がない画像でした。
構図の引き出しを増やすのは当然の課題ですが、そんな中でもそれなりに好きな写真も撮れました。今回の撮影ではMacでの補正によって色々と変わる画の表情も楽しめました。
次回は久しぶりに都会でたくさん歩いた日の画像をご紹介します。そこはカメラを持って初めて訪れた私の生まれ故郷でもありました。子供の頃の記憶を頼りにぷらぷら歩きながら撮った画像をたくさんご紹介しますので、宜しければまたお越しください。
この記事でご紹介している画像は、すべてAdobe Creative Cloudフォトグラフィプランの2つのアプリで現像・補正しています。
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