ニコンD7100のミニチュア効果を試してみようと、市内の高いところ2箇所からの見下ろし撮影
ハンディ版ニコンD7100スーパーブック (キャパブックス)
CAPA編集部 学研パブリッシング 2014-03-18
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時間がある時に読んでいる解説書を見て思いついたネタ、それは「ミニチュア効果」で、D7100に限らず、私が持っているもう一台の一眼レフD3100や、人気のD5500、D5300、D3300、さらにD810やD750、D610などのフルサイズ機にも標準で搭載されているポピュラーな機能です。
本にいくつかの効果は撮影後に出来ると書いてあって、ミニチュア効果も後で出来るということだったので、いろいろ試してみたくなってカメラを持って近所をウロウロし始めました。
今回は、高架橋の上から撮った前回記事「ニコンD7100のミニチュア効果を試してみようと近所の高架橋の上から見下ろし撮影」の続きです。
前回記事の最後の写真一組が、木更津市にある展望台「きみさらずタワー」からの撮影でしたが、その続きともう一箇所、街を意識できる高いところを同じく木更津市内から選びました。
撮影は愛機ニコンD7100に標準ズームレンズ(AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR)を使っていて、撮影時のWBはオートですがRAW現像の際にPhotoshopCCとLightRoomCCを使用して補正しています。
18-55mm(18mm), f/8, 1/500, ISO100, 絞り優先オート, WB昼光
ミニチュア効果(元画像は未補正)
前回記事最後の写真は建物が少し大きめに写っていますが、その流れで今度は大きく引いて撮ってみました。地平線(水平線?)の境目から下にボカさないエリアを設定していますが、小さい建物がくっきりするように見えています。
18-55mm(18mm), f/8, 1/500, ISO100, 絞り優先オート, WB昼光
ミニチュア効果(元画像は未補正)
上の画は西方向を見ていましたが、少しだけ北方向に向きを変えてみます。どちらも奥行き感は出ています。
18-55mm(44mm), f/8, 1/640, ISO100, 絞り優先オート, WB昼光
ミニチュア効果(元画像は未補正)
今度は、それほど高くないビルがそこそこまとまっているところを狙ってみます。設定範囲が狭くてただの曇りガラスみたいになっちゃいました。
18-55mm(45mm), f/8, 1/640, ISO100, 絞り優先オート, WB昼光
ミニチュア効果(元画像は未補正)
これもボカしガラスみたいです。効果が殆ど感じられないのは設定の問題かもしれませんが、小さなカメラのディスプレイでは、それほど厳密な設定も厳しいと思います。
18-55mm(18mm), f/8, 1/640, ISO100, 絞り優先オート, WB昼光
ミニチュア効果(元画像は未補正)
遠くに見える工場地帯の煙突を中心に効果をかけたら違って見えたかもしれないと今になって思っていますが、ビルの半分が強くぼけているのも面白いと思います。実は画像右側の水平線の上辺りに日本一の山らしきものが少しだけ写っているのですが、撮影時には気づいていませんでした。
18-55mm(36mm), f/8, 1/400, ISO100, 絞り優先オート, WB昼光
ミニチュア効果(元画像は未補正)
遠目の住宅街以外がボケている感じです。ビビッドな印象になりました。
18-55mm(18mm), f/8, 1/500, ISO100, 絞り優先オート, WB昼光
ミニチュア効果(元画像は未補正)
小さく見えるイオンの看板がちょっとだけ目立っています。
18-55mm(55mm), f/8, 1/160, ISO100, 絞り優先オート, WB昼光
ミニチュア効果(元画像は未補正)
東側を見てみますと、総合高校と清和大学が見えます。とんがり帽子のような建物を強調してみたつもりですが、あまり目立っていませんね。この辺りはアングルによっても効果が変わりそうです。
ここで、もう一つの撮影スポットに移動します。
18-55mm(18mm), f/3.5, 1/2000, ISO100, 絞り優先オート, WB昼光
ミニチュア効果(元画像は未補正)
きみさらずタワーからクルマでほど近いアピタの屋上駐車場から撮ってみます。見下ろし系の撮影を考えた時に自分的に必ず撮りたいと思ったシチュエーションが平面駐車場をクルマが動く画でした。駐車場の向こう側をボカしています。しかしあんまりミニチュア感は出ていないと思います。
18-55mm(20mm), f/3.8, 1/2000, ISO100, 絞り優先オート, WB昼光
ミニチュア効果(元画像は未補正)
屋上から下の道路を撮ってみます。望遠で潰さずに、わざと金網が見えるように撮りました。こういった画にはビビッドの色合いが似合っています。中心付近の看板をメインにして上下をボカしています。
18-55mm(20mm), f/3.8, 1/1000, ISO100, 絞り優先オート, WB昼光
ミニチュア効果(元画像は未補正)
今度は手を伸ばして金網の上から撮ってみます。少し遠目を強調しているのでイエローハットの看板はボケています。これは逆に手前を強調したほうが良かったかも知れません。
ミニチュア効果を試してみましたがいかでしたか? 私はこういったカメラに搭載されている機能を使うのを否定しませんが、ミニチュア効果に関して言うと個人的にはあまり面白くなかったです。
あくまで私感ですが、トリックとはあくまでもトリックですから、日常化してしまってはトリックではなくなります。正しい色味表現を身につけてから気分転換としてタマにやるのが良いかも知れません。
昨今カメラに搭載されている特殊効果にかぎらず、アプリなどを使うことで様々な表現が可能になっています。クラシックレンズの表現を真似た周辺減光機能があったり、モノクロやセピアにも簡単にできます。
昔の人(失礼!)は白黒フィルムでの撮影には技術が出ると言ったようですが、デジタルのモノクロからは逃げを感じることがあります。自分もやりますけどねw
カメラに標準装備されている効果機能を、興味のある方は試してみてはいかがでしょうか。いつもと違ったアイデアが浮かぶかもしれませんよ。
それではまた、宜しければまたお越しください。
お求めやすくなって売れているというD7100です。
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