by カエレバ

 
日経によるとキャノンが2018年をめどに、国内のデジタルカメラ生産を完全に自動化するという記事が出ていました。
 
コスト削減と効率化を進めていくと自動化になる、というのは普通に考えれば至極当然といった流れですが、人の仕事が減ってしまうといった反論も出てくるので、それを実行するのは案外に大変なことなんだろうと思います。
 
ここでキャノンが先行することで、他メーカーが追従しやすくなって自動化が加速することも考えられますが、設備には多くの資金が掛かるので売れているメーカーだから出来るという見方をあるかも知れませんね。
 
実際のところは詳しく知りませんけど、私はデジタルカメラ各メーカーは多分それほど儲かっていないんじゃないかと思っていて、ニーズが様々でこれといった人気機種も絞れずに、ただただ機種が多様化している効率の悪い業界の状況だと感じています。
 
その上、渾身の新製品を投入すると価格が手頃になる旧機種が売れまくるというジレンマも起こります。
 
私が愛用しているニコンのD7100は、購入時には“一応”ニコンDX機のフラッグシップ機的な位置にいましたが、現在は新機種であるD7200が出てきたので旧機種になってしまいました。
 
そこで上述のような現象が起こるのですが、旧機種になったD7100がお手頃価格になってかなり売れているらしいんです。性能的には「DX機なら絶対にD7200にすべき!」と個人的には思っていますが、現実には「コスパ」も大事です。
 
そんなこんなで旧型になった私のD7100ですが購入後10ヶ月になろうとしている現在、いまだほとんど使いこなせていません。
 
しかし少しでも使いこなせるようになろうと、時間がある時に解説書(↓)などを読んでいるのですが、そこにネタとして興味を惹かれるページがあったのでちょっと試してみることにしました。

ハンディ版ニコンD7100スーパーブック (キャパブックス)

CAPA編集部 学研パブリッシング 2014-03-18
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by ヨメレバ

 
それは「ミニチュア効果」で、D7100に限らず、私が持っているもう一台の一眼レフD3100や、人気のD5500、D5300、D3300、さらにD810やD750、D610などのフルサイズ機にも標準で搭載されているポピュラーな機能です。
 
本にいくつかの効果は撮影後に出来ると書いてあって、ミニチュア効果も後で出来るということだったので、いろいろ試してみたくなってカメラを持って近所をウロウロし始めました。
 
3つ前の記事でご紹介した旧安西家住宅もその時に撮ったものでした。
 
「ミニチュア効果」は上から見下ろす写真が最適だと本に書かれていたので、そういった写真が撮れそうなところを探して撮影して、帰宅後効果を使ってみました。
 
この記事を見られた方はどういった感想を持たれるのかは分かりませんが、この効果を使った例をなんと2回にわたってご紹介しようと思います。いつもの感じで撮った写真に効果をかけていますので、写真の枚数が2倍になるためです。
 
 
撮影は愛機ニコンD7100、レンズは単焦点レンズ(AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G)と、望遠ズームレンズ(TAMRON AF28-300mm f3.5-6.3 XR Di ASPHERICAL A061N)、標準ズームレンズ(AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR)を使っていて、撮影時のWBはオートですがRAW現像の際にPhotoshopCCとLightRoomCCを使用して補正しています。
 
 
ミニチュア1
35mm, f/4.5, 1/800, ISO100, 絞り優先オート, WB昼光
 
ミニチュア1m
ミニチュア効果(元画像は未補正)
 
木更津駅北側にある高架橋の上から下り方向を撮りました。見下ろす感じで電車でも撮ってみたらどうか、という考えからでしたが、身の危険を感じるほど風が強かったです。ポップな色味がふんわり感を醸し出します。
 
 
ミニチュア2
35mm, f/8, 1/250, ISO100, 絞り優先オート, WB昼光
 
ミニチュア2m
ミニチュア効果(元画像は未補正)
 
今度は上り方向を向きます。上の写真の色味はリアルですが、ミニチュア効果のほうはクドい感じです。横方向に真ん中付近の上下をボカして遠近感を出している上、上述の通りポップな色合いになっています。
 
 
ミニチュア3
35mm, f/8, 1/200, ISO100, 絞り優先オート, WB昼光
 
ミニチュア3m
ミニチュア効果(元画像は未補正)
 
電車が来ました。ローカル線らしからぬカラーリングの派手さからあまり写真を撮る気にならない久留里線です。効果が掛かった写真の方はコッテコテな色味ですがボカしのお陰で柔らかい印象です。
 
 
ミニチュア4
35mm, f/8, 1/250, ISO100, 絞り優先オート, WB昼光
 
ミニチュア4m
ミニチュア効果(元画像は未補正)
 
線路の分岐を通過した久留里線ですが車両がブレてしまいました。これだけ続けて見ていると、普通に補正した画像の方が刺々しく見えてくるから不思議です。
 
 
ミニチュア5
35mm, f/8, 1/320, ISO100, 絞り優先オート, WB昼光
 
ミニチュア5m
ミニチュア効果(元画像は未補正)
 
高架橋の頂点を中心に向こう側の街並みも撮っています。ミニチュア効果ではボカさない部分を上下に移動したり、3段階ですが幅の広さを変えたり出来ますが、手前を強調したこれは明らかに失敗ですw
 
 
ミニチュア6
28-300mm(130mm), f/8, 1/160, ISO100, 絞り優先オート, WB昼光
 
ミニチュア6m
ミニチュア効果(元画像は未補正)
 
望遠レンズにしたところで運良く内房線の上り電車がやって来ました。いろいろ障害物があるのを感じていたので連写で撮りましたが、あっという間にシャッターが切れなくなりました。バッファの容量不足はD7100のウィークポイントです。効果はオーソドックスに掛けてみましたが、この画からはミニチュアという形容は似合いません。
 
 
ミニチュア7
28-300mm(130mm), f/8, 1/160, ISO100, 絞り優先オート, WB昼光
 
ミニチュア7m
ミニチュア効果(元画像は未補正)
 
連写の5枚目です。こういった機械的なトリックを気に入ると、欲望のままに続けてしまう人がいますが、それは色調補正の基本を身につけてからにした方が良いと思います。目の色基準が狂ってしまうと心配になるほどです。
 
 
ミニチュア8
28-300mm(28mm), f/8, 1/320, ISO100, 絞り優先オート, WB昼光
 
ミニチュア8m
ミニチュア効果(元画像は未補正)
 
最後は引きで奥行き感を狙っています。
 
今回、ミニチュア効果に適した素材なのかは分かりませんが、高架橋の上から電車を見下ろすという、比較的近い距離に被写体がある画が多かったです。ここで移動します。
 
 
ミニチュア9
18-55mm(18mm), f/8, 1/500, ISO100, 絞り優先オート, WB昼光
 
ミニチュア9m
ミニチュア効果(元画像は未補正)
 
ここで旧安西家もある太田山公園に立つ、きみさらずタワーに来ました。本来であれば日中の写真であっても三脚を使いたいところですが、高架橋で感じた強風が塔の上ではさらに強く、三脚どころか人が飛ばされそうなレベルの強風でしたので手持ち撮影です。これはボカさない部分の設定も間違っていますが、元画像のほうが雲の立体感も出ていて個人的には良いと感じました。
 
 
実はこのきみさらずタワーに登って辺りを見渡している際に、最近では標準レンズ(私の場合はDX35mmなので52mmですが…)の「目視と画角」がかなり近づいて見えるようになってきているのですが、この日はなんと完璧にぴったり合ったのですごく気持ちが良かったです。
 
上級者たちが言う「標準画角の目」が出来てきているのだと感じて嬉しくなりました。殆どの人はファインダーを覗く前に、目視で撮影する画をイメージすると思うのですが、ファインダーを覗いていない状態で覗いている画と同じ画が見えると構図を考えるのには間違いなく有効ですね。
 
あとは撮影技術だな…orz…(センスには触れないw)
 
 
次回はそんな360度ぐるりと見渡せる強風のきみさらずタワーで撮った写真を主に今回の続きをご紹介したいと思います。
 
 
宜しければまたお越しください。
 
 
標準画角の目を養うためにこのレンズで修行しましょう。

by カエレバ

 
 
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