一宮海岸で水平線から登る朝日と気嵐、色を意識しながらの撮影




D7100を使うようになってからD3100と比べて断然高性能になってはいるけれど、使い慣れないこともあって多少の不満を抱えていました。
 
例えばAF(オートフォーカス)が迷いやすくピントも曖昧な印象を受けることが多いのですが、これは高解像度化によってD3100では多少曖昧でも解像度が荒いためにあまり気づかずに済んでいたところが、高解像度になって細かいところまで忠実に再現されてしまって気になる。ということに気付きました。
 
考えてみればどこまで行っちゃうのかというほど、最近の機種はどんどん高解像度化が進んでいますが、データも大きくなるし案外不便なこともあると思います。
 
高感度撮影の時にノイズなく撮影できるのはとても嬉しい事ですが、これもまたデータが大きくなります。デジタルの場合データとの付き合いは宿命ですから、あまりストレスを溜めないようにしないと続けるのが辛くなってしまいますね。
 
今の私の好みでは1800万画素くらいで実用感度がISO12800くらいがベストなんですがね〜、あれ?D4Sのスペックが好みに近いじゃん。なんちゃってw
 
ということで、良い写真を撮るためには必ずしも良い道具が必要なわけではないのですが、自分が満足するためだけを考えると良い道具が必要になりますw
 
これは極論かもしれませんが、必要最低限の機能よりも上の機能は本人以外にとってはどうでもいいことで、良い道具を持っても使いこなせていなかったり、センスが悪ければ良い写真は撮れないですからね。
 
ただこのセンスの話だけは誰にも語ることが出来ないことです。言ってみれば撮影した本人も含め、見ている人の主観での好きか嫌いかだけのことなので、その基準は人それぞれなんですね。
 
それでも撮影者の気分が良ければ良い写真が撮れるような気がしますから、本人にとってそれが大事なのであれば必要なんだと思います。ということでこれからも自分の物欲と戦う日々が続きます。
 
さて、前回記事「一宮海岸で日の出を待ちながら空と海の色を意識しての撮影」の続きで、今回は朝日を主に撮りました。
 
水平線に登る朝日を撮っていますが、そういった写真はどうしても同じような構図になってしまいます。ですから今回も画角やホワイトバランスを変えたりしながら望遠ズームレンズ(TAMRON AF28-300mm f3.5-6.3 XR Di ASPHERICAL A061N)と35mm単焦点レンズ(AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G)とで撮っています。
 
そして今回も色補正はしていません。また他に気を取られていることもあって水平線がまっすぐ撮れていない傾いた写真もありますが、そこも修正せずに公開していますので予めご了承ください。
 
一宮海岸20
28-300mm(55mm), f/6.3, 1/1600, ISO400, AWB
 
現着から3時間弱、やっと少し日が出てきました。太陽を隠してしまう雲もないので、初めての日の出撮影は問題なさそうです。問題があるとすれば自分の撮影技術だけですかねw
 
 
一宮海岸21
28-300mm(300mm), f/6.3, 1/1000, ISO400, AWB
 
日の出とともに飛んでいる鳥がフレームインです。どこかで見たようなベタな画です。
 
 
一宮海岸22
28-300mm(60mm), f/5, 1/400, ISO400, AWB
 
朝日なのに色を濃く出そうとしていたため暗い写真が多かったので、オーバー目で撮ってみました。インパクトは減りましたが自然な美しいグラデーションです。でもやっぱりオーバーです。
 
 
一宮海岸23
28-300mm(55mm), f/11, 1/500, ISO400, AWB
 
辺りが明るくなってきたので少し絞って縦構図です。空の色味は自然ですが、やはり少しアンダーでしょうか。
 
 
一宮海岸24
28-300mm(300mm), f/40, 1/25, ISO100, AWB
 
太陽を直接撮影するのでISOを下げて、クッキリ撮りたくて思いっきり絞って撮りました。絞りすぎてコッテコテです。
 
 
一宮海岸25
28-300mm(100mm), f/32, 1/100, ISO200, AWB
 
前の写真でやり過ぎた気がしていろいろマイルドにしているつもりですが、まだまだ絞り過ぎな印象です。
 
 
一宮海岸26
28-300mm(70mm), f/14, 1/250, ISO200, AWB
 
この写真だけを見るととても自然な色ですが、他の写真からの流れで見るとインパクトが足りない気がします。ほんと人の感覚っていい加減です。
 
 
一宮海岸27
28-300mm(300mm), f/13, 1/3200, ISO800, AWB
 
この辺りは結構混乱しているようです。って人事のようですがISO、絞り、シャッタースピードでいろいろ試している気配です。あまり覚えていないのですが…太陽の下に船が見えています。
 
 
一宮海岸28
28-300mm(185mm), f/6, 1/1000, ISO100, WB電球
 
ここでホワイトバランスを変えてみます。電球にしたら海だけが真っ青になって私も真っ青ですw
 
 
一宮海岸29
28-300mm(155mm), f/6, 1/1000, ISO100, WB蛍光灯
 
今度は蛍光灯にしました。赤味が増しましたが相変わらず不自然な気がします。
 
 
一宮海岸30
28-300mm(120mm), f/5.6, 1/1000, ISO100, WB曇り
 
WB曇りです。先程よりは少し自然になりましたが色数が乏しい印象です。
 
 
一宮海岸31
28-300mm(46mm), f/9, 1/320, ISO100, WB4550K
 
今度は手動で4550K(ケルビン)です。結構下げ気味ですが青味が増して少し奥行き感が出てきました。
 
 
一宮海岸32
28-300mm(35mm), f/9, 1/320, ISO100, WB晴天
 
晴天にしました。一気に暗くなりました。暗いですが色分けはそれほど不自然ではありません。
 
 
一宮海岸33
28-300mm(28mm), f/10, 1/200, ISO100, AWB
 
オートに戻しました。こういったシチュエーションでは狙って色作りをするのも良いかと思いますが、やはり私は自然な雰囲気が好きですね。ん?なんか気になるモノが左の波のところに写り始めました。
 
 
一宮海岸34
28-300mm(55mm), f/8, 1/80, ISO100, AWB
 
ふと見ると若い男性が日の出を撮影していました。駐車場に停めていたクルマの中で恋人らしき女性が待っていましたが、寒くて車外には出られないんだろうなぁ、と想像していたらちょっと頬が緩みました。
 
 
一宮海岸35
28-300mm(55mm), f/16, 1/125, ISO100, AWB
 
先ほど気になったものとは、気嵐(けあらし)でした。実際に見る気嵐はものすごく綺麗で、なんとか画像に収められないものかと奮闘しましたよ。このもやもやとした水蒸気の霧が気嵐と呼ぶことを私は知りませんでしたが、Instagramのフォロワーさんに教えていただきました。
 
 
一宮海岸36
28-300mm(55mm), f/4.5, 1/1250, ISO160, AWB
 
明るくしたり暗くしたり太陽を入れたり入れなかったりといろいろ試しましたが、何がベストなのかはまったく分かりませんでした。
 
 
一宮海岸37
35mm, f/4.5, 1/2500, ISO160, AWB
 
ここでいつもの35mm単焦点レンズに変更しました。画角に迷いがなくなり露出に集中できて画にも単焦点らしさが出ていると思います。
 
 
一宮海岸38
35mm, f/6.3, 1/640, ISO160, AWB
 
右に小さく人が立っているのが見えます。あそこに立ってたら濡れるだろうになぁ、と見ていました。砂浜や海のディテールも空のグラデーションも美しいです。
 
 
一宮海岸39
35mm, f/20, 1/100, ISO160, AWB
 
フレアが入らないように気をつけながら気嵐を撮ります。
 
 
一宮海岸40
35mm, f/20, 1/100, ISO160, AWB
 
あえて太陽を外します。押しが弱くなって良い雰囲気です。
 
 
一宮海岸41
35mm, f/20, 1/100, ISO160, AWB
 
最後は日の出を使って雰囲気を作った画です。砂浜での撮影は単調になりがちなのでこういったモノがあると助かります。
 
今回ご紹介する写真は以上です。
 
太陽と水平線を撮る場合には画面の傾きにも気をつけなければいけませんが、わざと傾ける人もいますね。私も斜めにして撮ることもありますが、結果的にはあまり気に入っていない写真が多かったりします。
 
奇をてらうよりも自然の中で個性を出して行ける方が飽きの来ない写真が撮れるのかもしれません。
 
前回今回と、少しホワイトバランスをいじっていますが、ホワイトバランスを変える時には、撮る段階でイメージが湧いていないとシャッターチャンスを逃したり、結果として良い写真にならないことも多いのではないかと思いました。
 
ホワイトバランスを変更したいと感じるシチュエーションではRAWモードで撮影して、必要に応じてあとで色の作りこみをした方が良いと思います。
 
冒頭でデータサイズの話をしました。データの大きさという意味ではRAWはFineよりも3倍くらい大きなデータ量がありますし、カメラの動作も遅くなりますからあまり気乗りはしません。しかしFineで何度も撮り直すことを考えればデータの大きさはあまり変わらないとも言えますし、動く被写体ではそのワンショットが大切になります。
 
とは言っても、撮り始めるとファインダーに集中しすぎて訳が分からなくなっちゃう私の場合には、これからもいろいろとゴタゴタやるでしょうけれど、今のところはそう感じています。
 
 
次回は一宮海岸の近所にあるパワースポットでの写真をご紹介します。宜しければまたお越しください。
 
 

by カエレバ

 
 
スポンサーリンク