【初心者向け】フルサイズセンサーと、APS-Cセンサーと & 年末の朝、冬の亀山湖に行ってみた(2)



ニコン D6 ボディ|カメラのキタムラネットショップ


 
前々回の記事で初心者の方向けに「【初心者向け】改めて一眼レフと、ミラーレスと」という記事を書きましたが、ミラーレスの話題ばかりになっている昨今、逆にデジタル一眼レフカメラを始めやすい“環境”が整いつつあることに気づきました。
 
その“環境”については後日、別の記事を立ち上げるつもりですが、デジタルカメラを使用する限り、レス機(ミラーレス)でもレフ機(一眼レフ)でも常に付きまとう「センサーサイズ」の、今回はフルサイズとAPS-Cセンサーについて、理屈やスペックだけではない私なりの考えをお伝えしたいと思います。
 
私はニコン使いなので他メーカーのことには詳しくありませんが、センサーサイズの違いについては同じ解釈で良いと思いますから、ご自身が興味あるメーカーで、いくつかのセンサーサイズを採用している場合などは参考になると思います。
 
まず、フルサイズセンサーというのは、35ミリ(135フィルム)フィルムを使用するカメラが広く普及していたことから、36mm×24mmのデジタルカメラのセンサーをフルサイズと呼びます。そしてAPS-Cサイズとは、フルサイズセンサーの約3分の2の大きさになります。
 
APS-Cサイズというのは明確な規格がないため、メーカーによって少しサイズが違ったりもします。センサーサイズが小さいために同じ画角のレンズを使っても、フルサイズセンサーに比べると被写体が大きく見えます。
 
例えば、フルサイズセンサーで50mmのレンズを使った場合50mmで撮れますが、APS-Cレンズで撮った場合75mm(ニコンの場合、キャノンでは80mm)になります。ですから画角という面においては使い方次第で武器にもなります。
 
・・・とか、どこにでもあるような数字的な理屈は他のサイトで見ていただくとして、私は両方を使って自分が得た感覚から、そして写真家としてはプロではありませんが、プロのクリエイターとしての意見も混ぜつつお話できればと思います。
 
私がカメラをはじめた頃、多くの先輩達が口を揃えて「中古でも良いからフルサイズ機を買いなさい」と言いました。しかしその時点でAPS-CセンサーのD3100を買っていたので「そんなん言われても、、、でもいつかはフルサイズ」くらいに考えていました。

Nikon デジタル一眼レフカメラ D3100 レンズキット D3100LK

新品価格
¥69,980から
(2021/2/14 04:10時点)


(まだ新品が売っているなんて驚きですw)
 
その当時の私はフルサイズ機を使ったことはなく、想像とか妄想の中だけの話でしたから、予算とか初心者には必要ないとか、ステップアップとかを考えていました。結論から言うとそれらは一切無駄だったと思います。
 
私はプロとしてクリエイティブな仕事をしているので、カメラは趣味としてのスタンスでやっています。ですから上述したようなことは許されると思いますし、結果的にお金や時間が無駄になっても楽しければ良いのだと思います。
 
これがプロとして仕事を受けるのであればフルサイズどころか、ニコンの現行機種だったら「D6」と大三元レンズ(F2.8通しのズームレンズ)は必須だと言い切っちゃいます。用途によって本体は「D850」でも良いかと思いますが、レンズは譲れないところです。
 
こういう事を言うと、必ず「プロもAPS-C機を使ってる」とか「APS-C機でもフルサイズ機に負けない画が残せる」などの反論が出ます。これは自分に都合の良い解釈をするとそうなのでしょうけれど、プロとして仕事をするということは色々なプロを相手にお金を貰って仕事をすることです。
 
そして多くのプロは、フラッグシップを含めたフルサイズ機を複数台所有していますから、メーカーの要望でAPS-C機を使うことはあっても、大事な仕事でAPS-C機を使う選択肢は少ないと思いますし、そもそも持っていて使わない選択をするのと、持っていないのとでは説得力と表現力が違います。
 
で、D3100でカメラをはじめた私が、半年後にはD7100を買い増し、その1年3ヶ月後にはフルサイズ機「D810」を買いました。D7100からの買い増し時には後継機種のD7200の購入もまったく考えないこともありませんでしたが、カメラの所為にしない写真を撮りたいと考えてD810にしました。
 
結局2年足らずの間に3台のカメラ本体を買った事になってしまったわけで、お金と時間の無駄使いをしてしまったとも思いました。私と同じような道を歩むのも否定しませんが、もし悩んでいるのでしたら次の言葉を参考にしてください。
 
「フルサイズ機にしたら、APS-C機にはもう戻れない」という言葉です。例えば私がAPS-C機を買ったとしても、フルサイズ機を持っているので使い方が違ってきます。そしてそのAPS-C機も「D500」だったら使ってみても良いかな、程度です。

Nikon デジタル一眼レフカメラ D500 ボディ

新品価格
¥159,800から
(2021/2/14 05:08時点)


(ニコンAPS-C機の最上位機種D500はちょっと使ってみたい。)
 
写真は感性だったりセンス、そして技術が必要というのは確かなんでしょうけれど、同じ人が撮るとしたら、良い写真はカメラが撮るという考えが当てはまっちゃうんですね。
 
フルサイズ機とAPS-C機、どちらか迷っている人はフルサイズ機を買いましょう。そして良いカメラのほうがより広い表現活動ができますので、予算もあるでしょうけれど初心者とかは関係なく、可能な限り高額な機種の購入をオススメします。
 
 
さて、2度目の緊急事態宣言が発出される前とは言え、当然のように自粛ムードが高まっていた2020年末、撮影画像のストックがなくなってきたので、近場の海じゃないところを探して撮影に行った2回目の記事です。
 
前回は朝日が差す湖を、自分としては比較的狭い目線で撮りました。今回は移動して、1台も駐車スペースもなかった人気スポットの付近で撮りました。
 
今回は前回とは違い視界も開けた状況でしたからいつもどおり広角気味の画角も使っていますが、湖に立っていた強い被写体、赤い鳥居があったことが大きいです。やはり強い被写体には敵わないなぁ、、、と感じた撮影でした。
 
 
撮影は愛機ニコンD810、レンズは標準ズームレンズ(AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR)を使っています。撮影時WBはオートですがRAW現像の際に補正していて、RAW現像はCameraRaw、補正はPhotoshop2021を使用しています。
 
 
亀山湖23
D810, 24-120mm(38mm), f/5, 1/40, ISO200, 撮影モード絞り優先オート
 
クルマを停めて、湖に向かって歩く道中で赤と黄色の葉を見つけたので撮りました。
 
 
亀山湖24
D810, 24-120mm(38mm), f/5, 1/500, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
湖が見えました。赤い鳥居が立っています。
 
 
亀山湖25
D810, 24-120mm(75mm), f/5, 1/800, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
大好きな枯れ枝のシルエット越しに鳥居を撮ってみます。
 
 
亀山湖26
D810, 24-120mm(24mm), f/5, 1/800, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
穴の空いた石のオブジェから鳥居が覗けるようになっていました。これにはなんの意味があるんでしょうか。しかしリフレクション込みで美しいです。ん?これが理由ですか?
 
 
亀山湖27
D810, 24-120mm(40mm), f/5, 1/1000, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
オブジェと鳥居を客観的に撮りました。
 
 
亀山湖28
D810, 24-120mm(105mm), f/5, 1/1000, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
静かな水面に映る鳥居、海に立つ鳥居とはまた違った良さがあります。
 
 
亀山湖29
D810, 24-120mm(34mm), f/5, 1/1000, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
観光写真的なあれですw
 
 
亀山湖30
D810, 24-120mm(48mm), f/5, 1/125, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
鳥居から目線を変えてみたら釣り人とくたびれた橋が見えました。朝の雰囲気も含めて悪くありません。
 
 
亀山湖31
D810, 24-120mm(30mm), f/7.1, 1/125, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
分かりづらいですが、水面の上に見えるものは釣りボートです。写真的には面白みのない構図になってしまいました。
 
 
亀山湖32
D810, 24-120mm(24mm), f/7.1, 1/160, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
近くの小島と遠くの山が面白いコントラストだと感じました。
 
 
亀山湖33
D810, 24-120mm(24mm), f/7.1, 1/640, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
周辺の光量落ちがこのレンズの限界点を示しているように感じました。けれど、これを味という人もいるんでしょう。
 
 
亀山湖34
D810, 24-120mm(24mm), f/11, 1/250, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
強い被写体を使って空を強調してみました。う〜ん…w
 
 
亀山湖35
D810, 24-120mm(24mm), f/11, 1/200, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
強い被写体を使って空を強調する2ですが、個人的にはこちらの方が好きですね。躍動感ある雲が特に良いと思います。
 
 
亀山湖36
D810, 24-120mm(38mm), f/11, 1/40, ISO1000, 撮影モード絞り優先オート
 
亀山水天宮というのがありました。あ、さっきの鳥居はここの鳥居かぁ。と納得しました。
 
 
亀山湖37
D810, 24-120mm(44mm), f/4, 1/1600, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
少し高いところから湖を撮ります。静かな湖面の波形が美しいです。
 
 
亀山湖38
D810, 24-120mm(120mm), f/4, 1/125, ISO320, 撮影モード絞り優先オート
 
こういったところでは水面のリフレクションを狙うのは定番系です。
 
 
亀山湖39
D810, 24-120mm(120mm), f/4, 1/200, ISO500, 撮影モード絞り優先オート
 
上の画ですでにテレ端だったのですが、左の葉が邪魔だと感じたので歩いて距離を詰めました。でも、それでも入ってしまいました。しかしこういった画の画角は難しいです。寄りすぎるとリフレクションが分かりづらくなってしまうし、引くと切り取りが難しくなります。
 
 
亀山湖40
D810, 24-120mm(24mm), f/4, 1/40, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
良い雰囲気の上り階段があります。多分上には亀山水天宮があると思われます。こういったところに来て上らないなんて私らしくないですが、この時はなぜか上りませんでした。
 
 
亀山湖41
D810, 24-120mm(65mm), f/4, 1/60, ISO400, 撮影モード絞り優先オート
 
クルマに戻る途中、赤い葉が見えたので撮りました。
 
 
亀山湖42
D810, 24-120mm(120mm), f/4, 1/125, ISO110, 撮影モード絞り優先オート
 
良い感じのカーブに差し掛かる自転車を撮りました。亀山に限らず、君津の山中ではロードバイクをよく見かけます。
 
 
亀山湖43
D810, 24-120mm(75mm), f/4, 1/80, ISO140, 撮影モード絞り優先オート
 
イノシシ用の罠を見つけたので撮ってみました。近隣では主要道路として使用されている道路の脇にこういった物があると、改めて現実を見せられた気がします。
 
今回は以上です。
 
 
亀山湖で2箇所目のスポットでは、赤い鳥居がフォトジェニックだったので、ついつい釣られて撮りまくってしまいました。クルマと湖の間で歩いた以外、湖ではそれほど移動しませんでした。
 
自分的には珍しいと感じつつ、やはり次があるという気持ちとクルマを停めた場所が若干遠かったこともありました。今思えば亀山水天宮にも行ってみたかったと思いました。
 
いろいろと気が変わって見どころが多いと感じるようになった亀山湖なので、興味深いスポットにはまた改めて撮影しに行きます。写真を趣味にしていて、仕事やお金の面以外でまさか撮影しにくくなる日が来るとは想像もしていませんでした。
 
逆にこんなコロナ禍の時期だからこそ見えてくる物もあったりもします。仕事や生活、人間関係や趣味など、考え方を変えれば見つめ直す良い時期にできると気づくことが大事かもしれません。
 
まあピンチはチャンスということですが、そう簡単ではないのは承知の上で、生きていく限り心の部分だけは、ポジティブでいられるようにすべきではないでしょうか。
 
先日、妹から電話があって、経営している飲食店を1ヶ月以上休業していると言っていましたが、思ったよりも明るい声だったので兄としては安心しました。そういった声のトーン1つで周囲を安心させたりもするという気づきも大切です。
 
そういった気づきに心を配りながら生活をすれば、〇〇警察とかマスコミ、SNSリンチなんて言うク△みたいな連中も少しは減ると思います。あ、減りませんかねw
 
 
またまた話が逸れましたが次回も引き続き、年末に行った亀山湖付近で撮影した画像をご紹介します。宜しければまたお越しください。
 
 
PREMOA(プレモア)
 
 
スポンサーリンク