【初心者向け】改めて一眼レフと、ミラーレスと & 深夜の幕張でロードスターと街を撮った(後編)


 
最近のカメラ業界はミラーレス(以下レス機)の話題ばかりで、一眼レフカメラ(以下レフ機)はもう“オワコン”とでも言われそうな勢いです。正直、フルサイズレス機の良いところは理解できますし、ニコンの場合にはZマウントですが、この新型マウントには羨望の眼差しを向けてしまいます。
 
これまでは高画質を撮る最先鋒であったレフ機も、はっきり言って静物撮影ではもう全然敵わないところだと思います。それは広告であったり、雑誌のグラビアやポスター、また大判印刷などで顕著に現れます。
 
趣味の世界で言うと、画質が良いことが=(イコール)良いではないので、趣向性があって当然です。そしてこの高画質という解釈とか価値観についても語り始めたらキリがないのですが、用途を踏まえなければそれぞれの好みだということです。
 
用途とは、先述した広告などに加えて印刷物や報道などもそうですが、それは現在、フィルムカメラとデジタルカメラの使用比率は歴然としているはずです。そしてデジタルカメラの中でもレフ機が現在は大多数を占めていると思われます。
 
しかしレス機の進化によって、レフ機とレス機の比率が変わってきていてレス機が台頭してきています。と、ここでレス機を買う人はそれで良いと思いますので、買ったカメラで良い写真を撮ってください。
 
ではレフ機にする価値はないのか、というところかも知れませんが、レフ機には画質だけではない(実は画質も含めて)部分で、まだまだ多くの優位性を持っています。といいますか、レス機がどれだけ進化しても絶対にない、レフ機の良いところがあります。
 
まずはレスポンス、これはどういった場面においても撮影のキモだと思いますが、難しいことは抜きにして自分の感覚にどれだけ道具が追従してくるかは、カメラに限らず表現するためには大切なところです。そこがまだまだ圧倒的にレフ機に軍配が上がります。
 
これはよく言われる“動体撮影”ばかりではなく、街撮りなどのスナップでも、あっ、と思ったときに撮影できるまでの反応動作に、カメラがついてきてくれている感覚が圧倒的に違います。
 
画質の面で言うと、高性能レス機は確かに高詳細で、発色も派手で優れているように見えますし、デジタル臭さを持っているとは言え、時流で言えば求められている画質だと言えます。
 
私はレス機のこういった画が好きではありません。まるで撮ったその瞬間に画像補正、というか画像加工されているような画で、見る人にとっては完成品に見えるその画像は、私には何の魅力も感じません。
 
そして、これだけはレス機にはないところ、それはこのサイトでしつこく言っている「光学ファインダー」です。ここで勘違いしている人がたまにいますが、一眼レフの“レフ”とはミラーのことなので、それがないのがミラーレスです。だから、たまにミラーレス一眼レフという人がいますが、これは大間違いなので恥ずかしい思いをする前に改めましょう。
 
お店に行って見比べてもらえば、分かる人にはすぐ分かりますが、センサーに届いた画像を見せるEVファインダーと、ミラーを利用して被写体を見る光学ファインダーの違いは歴然です。
 
光学ファインダーの中でも、Planarのようなレンズを通して見る、ペンタプリズムのファインダーを覗いていると、正直シャッターを切らなくても良いかと思うほどに浸れます。私はこの感覚にやられてしまったのでずっとレフ機を使い続けていきたいと考えています。
 
大きさとか重さとかも言われますが、高性能レス機はレフ機ほどではないにしろ、それなりには大きいと感じますので、そこはどちらをとってもコンデジには敵いません。あと、望遠はレフ機のほうが有利とされています。
 
これは話が長くなるので今回は割愛しますが、レス機のレンズラインナップに望遠が少ないことがそのヒントです。
 
レスポンスが良くて、フィルムほどではないけど生っぽい写真も撮れて、光学ファインダーを覗いて狙う感覚そのものがクリエイティブなデジタル一眼レフカメラ、この良さをなんとか伝えていきたい私でした。
 
 
さて、蘇我にあるシネコンで「鬼滅の刃 無限列車編」をナイトショーで見ました。映画館を出たのが深夜の2時半、そこから東京方面に少し上ったところにある「一蘭」に深夜ラーメンを食べに行って、また少し上って幕張に愛車ロードスターとビルの撮影をしに行きました。
 
前回記事では深夜の幕張でも明るい辺りで撮っていますが、黄色い葉や赤い葉が見たいと思っていた私は、少しずつ移動をはじめました。
 
以前に知人のTさんと撮った辺りに偶然入っていったら、良い感じの街路樹が見られましたので撮りました。その高級な雰囲気の住宅街で少し撮ってその日は終了になりました。
 
 
撮影は愛機ニコンD810、レンズは単焦点レンズ(Carl Zeiss Milvus T* 35mm F2 ZF.2)を使っています。撮影時WBはオートですがRAW現像の際に補正していて、RAW現像はCameraRaw、補正はPhotoshop2021を使用しています。
 
 
幕張夜景&NC21
D810, 35mm, f/2.8, 1/40, ISO640, 撮影モード絞り優先オート
 
駅チカの雑居ビルが深夜の暗闇に目立っていました。クルマに乗ったまま撮ったので、左下に助手席のシートが写り込んでました。
 
 
幕張夜景&NC22
D810, 35mm, f/2.8, 1/10, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
 
これも乗ったまま撮りました。シャッタースピードはかなり厳しいと後で感じましたが、ブレていないようで良かったです。
 
 
幕張夜景&NC23
D810, 35mm, f/2.8, 1/40, ISO1800, 撮影モード絞り優先オート
 
すごく低いポジションで撮りました。路面がリアルに写りました。
 
 
幕張夜景&NC24
D810, 35mm, f/2.8, 1/40, ISO2000, 撮影モード絞り優先オート
 
駅の通路、エスカレーターが見える明るい場所で撮ってみます。
 
 
幕張夜景&NC25
D810, 35mm, f/2.8, 1/40, ISO1800, 撮影モード絞り優先オート
 
そう言えば真横から撮ったことってあまりなかったなぁ、と考えながらあえてアップで撮ってみました。自分の頭の影がボディに写ってしまいました。
 
 
幕張夜景&NC26
D810, 35mm, f/2.8, 1/40, ISO1400, 撮影モード絞り優先オート
 
ここは比較的明るいので、ISO感が2000以下で撮れています。これくらいだとノイズの乗りもそれほどではありません。
 
 
幕張夜景&NC27
D810, 35mm, f/2.8, 1/40, ISO1000, 撮影モード絞り優先オート
 
やはり上の画でナンバーボカしが面倒だったので、この日流行りのインパネ画像にしました。
 
 
幕張夜景&NC28
D810, 35mm, f/2.8, 1/20, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
 
個人的には幕張らしさを感じる歩道橋の風景です。なんか赤い光線が見えますが、これは赤信号の光が電線に反射しているものと思われます。
 
 
幕張夜景&NC29
D810, 35mm, f/2.8, 1/13, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
 
照明に照らされる街路樹が、闇の中でトリミングしたように見えます。意図せず迷い込んでしまった場所は、以前に撮ったことがある住宅街でした。
 
 
幕張夜景&NC30
D810, 35mm, f/2.8, 1/30, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
 
この変わった形の街灯は覚えています。タワマン全盛の時代ですが、私はこの辺りのような低層マンションの方が好きです。
 
 
幕張夜景&NC31
D810, 35mm, f/2.8, 1/40, ISO3200, 撮影モード絞り優先オート
 
この画の設定は「ロードスターで彼女をお迎え」ですw
 
 
幕張夜景&NC32
D810, 35mm, f/2.8, 1/30, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
 
建物の光と、その光に照らされた残り少ない葉が雰囲気あります。
 
 
幕張夜景&NC33
D810, 35mm, f/2.8, 1/10, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
 
路駐の列に紛れ込ませてみました。ここは路上駐車が多い場所で驚きました。空の雲が見えていますが、D3100時代の手持ちでは絶対に撮れなかったと思います。
 
 
幕張夜景&NC34
D810, 35mm, f/2.8, 1/15, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
 
葉がたくさんついた街路樹を撮りました。すこ〜し星が見えています。
 
 
幕張夜景&NC35
D810, 35mm, f/2.8, 1/13, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
 
異国情緒を感じる画になりました。美しい街です。
 
 
幕張夜景&NC36
D810, 35mm, f/2.8, 1/15, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
 
誰もいないし来ないので、道の真ん中にクルマを止めて撮りました。下にワイパーが写り込んでいた上にブレました。クルマの中から撮ろうと思ったら35mmでは広すぎます。
 
 
幕張夜景&NC37
D810, 35mm, f/2.8, 1/20, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
 
これはクルマから降りて撮りました。ずっと続くセンターラインが好きです。あと横断歩道も良いですね。
 
 
幕張夜景&NC38
D810, 35mm, f/2.8, 1/40, ISO5600, 撮影モード絞り優先オート
 
上の画を撮るために、ちょっと停めておいたクルマに戻りながら撮りました。落ち葉が良い感じです。
 
今回は以上です。
 
 
久しぶりに迷い込んだ住宅街はとても美しかったです。ちなみにロードスターをオープンにしていたのは撮影用ではなく、このまま家から映画館、ラーメン屋、幕張とオープンで走ってきました。
 
真冬に屋根を開けて走っていると、すごく不思議な表情をしてこちらを見る人が多いですが、このサイトでも他でも何度も言っていますが、私が思うオープンカーのシーズンは冬です。
 
私の場合、初夏、真夏、残暑は、夜と早朝以外は絶対に開けませんし、春とか秋でも日差しが強く、太ももが熱くなるような日にも絶対に開けません。逆に冬場は雨が降っていなければ常に開けて走りたいです。
 
寒くないのかと言われれば、耳とか頭とかは多少寒いですが、ネックウォーマーや帽子を被れば、圧倒的に爽快感のほうが勝ります。私もその昔、オープンカーが嫌いでしたが、その時の彼女が好きだったことからホンダのS2000を買いました。
 
レースなどをやっていた私は、オープンはボディ剛性が、、、とか、屋根を閉めた姿が美しくない、とかオープンカーに乗らない理由がありましたが、乗ってみたらちょっと気が変わって、乗り続けていたらさらに気持ちが変わりました。
 
私と当時の彼女はともにクリエイティブな仕事をしていたので、行き詰まったりアイデアが欲しいときなど、深夜都内をオープンにして六本木ヒルズまで走ったり、深夜まで掛かった納品DVDを、表参道にある取引先のポストに入れに行くときもオープンにして行ったりしました。
 
やはり非日常感が得られることからくる気分転換というのが一番ですが、昼でも夜でもすごく空が広く感じるのと、外気に触れて走っていることで、自分の感覚が違ってくる感覚が好きになって、オープンカー好きになりました。
 
サーフィンだってキャンプだって冬にやる人はいますし、興味がない人から見たらなんで真冬に、、、と思うことがあると思います。ですからオープンカーだけの話ではないとは思いますので、周りの人に解って欲しいとは思いません。
 
少なからず乗っている本人が気に入っていれば良いと思うので、そんな非日常感を持ちながら、写真を撮ったりクリエイティブなことに思いを巡らせながら生きていきたいと思います。
 
しかし、真冬に自分の他にオープンにしている人を見ると嬉しくなるのもまた事実で、これはやはりオープンを躊躇う心があるのかと不安になったりもします。私もまだまだ弱いな!
 
 
次回は、ここのところ海にばかり行っている私が、近場の海以外を撮ろうと年末に行った亀山湖付近で撮影した画像をご紹介します。宜しければまたお越しください。
 
 

Carl Zeiss 単焦点レンズ MILVUS 2/35 ZF.2 ブラック 823037

新品価格
¥103,768から
(2021/1/25 10:44時点)


 
 
スポンサーリンク