不要不急の外出を控えたら経済の動きが止まった & 黒原不動滝で可変NDフィルターを使ってみた(後編)


 
新型コロナウイルス(COVID-19)の発生による感染症対策のために、政府から学校の休校や不要不急の外出を控える旨要請がありました。これは命令ではなく要請なので義務ではないんですが、世間的には自粛ムードが高まっています。
 
こういった事が起こると、市場ではマスクが品薄になったり、デマが拡散してトイレットペーパーがなくなったりと、なんとなくですが、人間の敵はウィルスじゃなく、人間なんじゃないかと思ってしまうようなことが起こります。
 
政府が何かを決めれば文句が出る。しかし決めなくても文句が出る。何をしても粗探しの目線でしか物を見れない人たちが多く、協力して苦難を乗り越えようという声よりも、自分さえ良ければ、という人の声が目立ってきたりもします。
 
私の本職はクリエーターですが、主戦場は広告関係なので、ここ最近は仕事が空き気味になっています。それもそのはず、今の状況で広告に心を割いているクライアントなんてほぼ皆無に近い状況です。
 
個人的にはいろいろな仕事に手を出しているので、それらを繋いでなんとか凌いでいかなれけばいけないところですが、お客さん(特に飲食店)については心配していて、私の妹も飲食店を経営していますが、まったくお客さんが来ないそうです。
 
こんな時、マスコミは“マスゴミ”と言われる本領を発揮していて、世の中の不安を煽ることばかりを発信しています。それを真に受けて買い占めに走ったり、人種差別をしたりといったことも世界レベルで巻き起こっています。
 
「無知は罪」という言葉があるように、知らないものについてあれやこれや騒ぐのは愚の骨頂ですが、マスクを買い漁った人が間違った使い方をしていてまったく意味がない、なんて間抜けとしか言いようがないと感じます。
 
接触しないように業者を締め付ける人や会社も多いですが、それによって飛沫感染は防げても、包装紙や外箱などに気を配っている人がどれくらいいるのかと思います。
 
ある会社を訪問した際に、マスク着用と手の消毒を求められ、応じて中に入ると、そこの社員はマスクもせずに社内を彷徨いていたりもしています。以前から感じていたことですが、自分は大丈夫、自分の身内は大丈夫、この中の人は大丈夫、なんて根拠のない安心を感じる人も多い気がします。
 
本気で心配するとしたら、コンビニのおにぎりや袋入りの菓子パンなどの包装フィルムでさえ素手で触ったら危ないはずですし、他にもドアノブや換気が不十分な屋内だったりするはずなんですけど、そういったところにいる人は外部の人にはうるさく言うけど、自分は安全だと思っている。愚かですね。
 
こういったときこそ、リテラシーとかモラルとかが問われるんだと思います。しかしモラルは人それぞれなので、これには明確な線引がないのも現実です。モラルについてはウィルスに限らず、交通や飲食店でのマナーなどを見ても明らかです。
 
気にしすぎてノイローゼになるような人も出てきますし、経済は止まって株価も下落しています。自粛を要請するのは良いとして、今のような世知辛い世の中では再開が難しい、というかできないんじゃないかと思うくらいです。
 
これ、誰かが再開して感染者が出た途端、世間から総攻撃を受けるのが分かっていますからね。Jリーグとプロ野球が手を組んだりしているのも頷けます。独自にやって騒ぎを起こすくらいなら連携したほうが世論は抑えやすいと思いますから。
 
個人的な意見では、目に見えないものなので怖いのも頷けますけど、あまり度をすぎると、人はウィルスに殺されるのではなく、人に殺されることになるということです。そうは言っても私は目立ちたくないので、ほどほどに潜伏していこうと思います。
 
マスクは飛沫感染以外予防にはほとんど効果がないが、マスクをしていても手洗いは必須、何事も使い方を誤っていては意味がありません。他人に対して警戒する気持ちは判りますが、自分も同じだという意識を持ってほしいと思います。
 
人を殴ろうとする人は殴られる覚悟を持つべきですし、人を批判する人は、内容を理解した上でするべきだし、自分も批判される覚悟を持つべきです。自分だけが安全地帯にいるという錯覚も持つべきではありません。
 
他人の粗探しや差別、誹謗中傷をすることばかりを考えているような「心の貧しい人」の言うことに右往左往せずに、今のようなときだからこそ、自分がしっかりと理解して行動すべきではないかと思います。
 
今回の騒ぎで各方面を合わせると、単純に数十兆円の損失が出るのではないかと予想できますが、その中に埋もれて潰れていく中小企業や個人商店などの経営者の心情を思うといたたまれない気持ちになります。
 
人命が一番大事、それはウィルスに限らずすべてにおいてです。個人的にはウィルスも怖いけど、無茶な老人が運転する車やプリ○スの方が身近に怖いと感じます。対策は必要ですが、怖がるのも程々にするべきだと思います。
 
 
さて、カメラネタに話を戻します。これまで県内いくつかの不動滝に行きましたが、今回は大多喜町にある黒原不動滝に行って撮影した画像をご紹介する後編です。
 
黒原不動滝は高低差がなく幅広で、ネット上では迫力がないと書かれていましたが、個人的には嫌いではありません。ただ、滝の後ろに民家が建っていて、これを撮らないようにすると構図が限られます。
 
さらには前日降った雨により、水が濁っていて流れも激しかったので、正直な話、水はあまり美しくありませんでした。しかし上述したような構図の限定感から水面を写すケースが増えたんですが、茶色いながらも水の流れが分かる写真が撮れました。
 
そういった面では、スローシャッターで撮れた水の流れは興味深いものでした。
 
あとは、滝を正面に見て左側から差し込む強い日差しにも難儀しました。可変NDフィルターを着けたためにレンズカバーを着けられなかったので、豪勢なフレアゴーストが写ってしまったのも問題点でした。
 
最後の方は引きで滝と空を撮ったのですが、その際にもフィルターを使って撮りました。結局それが一番ハマった感があった撮影でした。
 
 
撮影は愛機ニコンD810、レンズは標準ズームレンズ(AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR)と、単焦点レンズ(Carl Zeiss PLANAR T*1.4/50mm ZF.2)を使っています。撮影時WBはオートですがRAW現像の際に補正していて、RAW現像はCameraRaw、補正はPhotoshop2020を使用しています。
 
 
黒原不動滝19
D810, 24-120mm(62mm), f/22, 0.3, ISO64, 撮影モードマニュアル
 
フィルターを着けたまま光が強い方向の水面を見たら、水のキラキラが見られたので撮りました。
 
 
黒原不動滝20
D810, 50mm, f/16, 1/100, ISO64, 撮影モード絞り優先オート
 
私の中でキラキラといえば、やはりPlanarです。レンズ交換をして手持ちで撮影しましたが、絞りすぎたためかあまり上手く撮れませんでした。
 
 
黒原不動滝21
D810, 50mm, f/9, 1/60, ISO64, 撮影モードマニュアル
 
絞りを見直してもう一度挑戦してみますが、思ったようには撮れません。ちょっとオーバーでした。
 
 
黒原不動滝22
D810, 50mm, f/9, 1/60, ISO64, 撮影モードマニュアル
 
上の画でオーバーだったのですが、同じセッティングで日陰の方を撮ります。やはり手持ちでの撮影は楽しいです。
 
 
黒原不動滝23
D810, 50mm, f/7.1, 1/60, ISO64, 撮影モードマニュアル
 
手持ちだと、当然ですがフットワークが良くなります。振り返って橋と空を撮ります。
 
 
黒原不動滝24
D810, 50mm, f/13, 1/50, ISO64, 撮影モードマニュアル
 
諦めきれずにもう一度水面を撮ります。結局、、、でした。
 
 
黒原不動滝25
D810, 50mm, f/16, 1/13, ISO64, 撮影モードマニュアル
 
一番絞って少し下のアングルから撮ってみます。家が少し写ってしまいましたが、体勢がキツくて撮ったあとには息を切らしてしまいました。
 
 
黒原不動滝26
D810, 50mm, f/16, 1/50, ISO64, 撮影モードマニュアル
 
手持ちで撮り始めたことで動きが多くなって、というか滝に近づいてのスローシャッターに飽きてきたので、滝から離れ始めました。
 
 
黒原不動滝27
D810, 50mm, f/16, 1/10, ISO64, 撮影モードマニュアル
 
手持ちでは厳しいシャッタースピードですが下流の方を撮りました。
 
 
黒原不動滝28
D810, 50mm, f/16, 1/160, ISO64, 撮影モードマニュアル
 
水の幅が狭いところでもキラキラを見つけました。
 
 
黒原不動滝29
D810, 50mm, f/5.6, 1/80, ISO64, 撮影モードマニュアル
 
橋の上から撮ると、こんな風景です。
 
 
黒原不動滝30
D810, 24-120mm(95mm), f/22, 5, ISO64, 撮影モードマニュアル
 
ここで三脚をセットして、24-120mmにレンズ交換しました。距離がありますが望遠で寄って撮りました。
 
 
黒原不動滝31
D810, 24-120mm(120mm), f/22, 5, ISO64, 撮影モードマニュアル
 
さらにテレ端で寄ります。影の部分が多くなって少しシャドーが強く出ました。
 
 
黒原不動滝32
D810, 24-120mm(24mm), f/22, 1/20, ISO64, 撮影モードマニュアル
 
広角端で空を大きく入れて撮ります。ここまで離れると民家はあまり目立たなくなります。
 
 
黒原不動滝33
D810, 24-120mm(24mm), f/22, 1/50, ISO64, 撮影モードマニュアル
 
空を広く撮ってみます。こういった画が好きです。
 
 
黒原不動滝34
D810, 24-120mm(24mm), f/22, 1/50, ISO64, 撮影モードマニュアル
 
好きな画がとれたので、これも好きな縦構図で撮ります。
 
 
黒原不動滝35
D810, 24-120mm(24mm), f/22, 1/25, ISO64, 撮影モードマニュアル
 
カメラを少し左に回して太陽光の影響を受けるようにしてみました。
 
 
黒原不動滝36
D810, 24-120mm(24mm), f/9, 1/320, ISO64, 撮影モード絞り優先オート
 
ただ空を撮っていますが、フィルターによって色濃く撮れています。それは緑の葉の明るいところが不自然に暗くなっているところからも判ります。
 
 
黒原不動滝37
D810, 24-120mm(24mm), f/9, 1/200, ISO64, 撮影モード絞り優先オート
 
太陽から少しでも遠く、順光に近づけたくて川と滝を左に寄せました。美しい青空だと思います。
 
 
黒原不動滝38
D810, 24-120mm(24mm), f/9, 1/320, ISO64, 撮影モード絞り優先オート
 
先程の太陽の日が差す画よりも少し川を多く写しました。
 
 
黒原不動滝39
D810, 24-120mm(105mm), f/9, 1/40, ISO64, 撮影モード絞り優先オート
 
もう一度滝に寄って撮ってみます。
 
 
黒原不動滝40
D810, 24-120mm(24mm), f/9, 1/125, ISO64, 撮影モード絞り優先オート
 
振り返って下流と空を撮ります。フィルターを使っているので、空は青いですが緑は不自然です。
 
 
黒原不動滝41
D810, 24-120mm(38mm), f/6.3, 1/30, ISO64, 撮影モード絞り優先オート
 
最初に撮り忘れていた入口の看板です。ISO感度が64のままだったため、若干色の豊かさが足りないと感じたのが残念でした。
 
今回は以上です。
 
 
可変NDフィルターを使ってみて感じたのは、フィルターに着けたツマミを持って回すだけで色の濃さを調節できるのは、思った以上に便利だという感想でした。
 
明るいときには特に見づらい内臓ディスプレイを睨んでフォーカスするよりも、フィルターの一番薄いところに合わせた状態で、見慣れたファインダーを覗いてフォーカスできるのがとても便利でした。元々、NDフィルターはどれくらいの濃さが良いのかよく分からなかったので、可変できるのは理屈じゃなく便利です。
 
難点を言えば、可変できるせいでレンズカバーが着けられなくなります。そのため、いらない光が強烈に入ってきてしまうような場面では、派手にフレアゴーストが出てしまいます。あと他には、フィルター自体が重いのと、価格が通常のNDフィルターに比べると比較的高価だということです。
 
ただ、そういった難点も理解した上で使えば「使える道具」だと感じますし、通常のフィルターと使い分けることができるのであれば、さらに良いかも知れません。
 
これからの撮影については冒頭に書いたように、コロナウィルスの問題が収束、または終息しないと元通りの活動はできないかもしれませんが、運良く騒ぎがあまり大きくなっていないうちに、クルマを乗り換えたので丸一日かけたロケーションに2度出かけられました。
 
2度のロケーション画像をご紹介しているうちに、活動が再開できると良いな、と思います。最悪は屋根を開けたままクルマから降りずに走り回って撮りまくる、ということも考えていますので、このサイトは長く止めないよう努力します。
 
あ、そういえばニコンの新型フラッグシップ機「D6」の発売延期が正式に決まったそうです。「デジタル一眼レフカメラ「D6」発売延期のお詫びとお知らせ(ニコン公式サイト)
 
忌々しいコロナウィルスですが、外出できないのであれば家でアニメでも見ましょうか。食わず嫌い的な理由でアニメを見たことがない方でもハマり込む作品が必ずあります。一度の人生、優れたコンテンツに触れる機会を逃していたら勿体ないです。
 
 
ということで次回からは、納車後初めてのソロツーリングで行った横須賀で撮った画像を、数回に分けてご紹介したいと思います。
 
 
宜しければまたお越しください。
 
 

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