単焦点縛りで夜の浅草散歩(2)
残念ながら今回も記事アタマの語りネタは思い浮かばないんですけど、D5600、D5の後継機とされる、D5700?、D6?、の噂がいろいろと飛び交っていますね。
オリンピックを来年に控えた今年、フラッグシップ機が新しくなるのは想像に容易いですし、D6(名称は不明)については以前から出るのが当然の流れとして語られていますので、今更驚くことはありません。
D5700については、メーカーがどういった位置づけをするのかに結構興味がありますね。ミラーレスのZシリーズからAPS-Cモデルが登場するのも既定路線ですから、エントリー一眼レフの位置付けによって、これからの一眼レフのあり方を多少なりとも感じることができる気がします。
それは搭載する機能や基本性能がどうなのかによって、ある程度の位置づけがはかれるかも知れません。
まあ正直、これからはミラーレスっていうかZマウントが主力になることは間違いないとは思いますので、フランジバックが長くてもデメリットが少ないとされている望遠〜超望遠は、これからもFマウントで出てきそうです。
フラッグシップとエントリー、ある意味両エンドの新型一眼レフ、登場を楽しみに待ちたいと思います。
今年のゴールデンウィークに撮影に出掛けた夜の浅草、ネットで見た「夜の伝法院通り」の江戸情緒溢れるシャッター画や、友人から勧められた「夜の雷門」などを単焦点レンズで撮った画像をご紹介する2回目です。
銀座や新宿に比べると光量が足りないと感じる浅草での撮影ですので、現像と補正は高感度撮影によるノイズとの戦いになります。ノイズが目立たないように明るすぎない補正をしましたので、画はおとなし目なんですけど、心はウキウキで撮っている画が多いんです。
路地の一本一本から見える景色に特徴があって、今回歩いたルートが果たして正しかったのかは不明ですが、これは何度行っても楽しめる撮影スポットかも知れません。前回記事では、浅草よりも隅田川付近の画像が多かったですけど、今回は目的地の伝法院通りから始まります。
撮影は愛機ニコンD810、レンズは単焦点レンズ(Carl Zeiss Milvus T* 35mm F2 ZF.2)を使っています。撮影時WBはオートですがRAW現像の際に補正していて、RAW現像はCameraRaw、補正はPhotoshopCCを使用しています。
D810, 35mm, f/3.5, 1/60, ISO6400, 撮影モードマニュアル
面白くて華やかなシャッター画が見られます。かなり暗めという印象です。
D810, 35mm, f/3.5, 1/60, ISO6400, 撮影モードマニュアル
上の画の縦構図です。空が多く写ります。空はノイズが目立ちやすいので確認もしやすいです。
D810, 35mm, f/3.5, 1/60, ISO6400, 撮影モードマニュアル
看板と瓦屋根、そして絵から江戸らしさを感じます。一方オーニングやシャッター自体は現代のもので、浅草ならではの江戸表現が楽しいです。
D810, 35mm, f/3.5, 1/60, ISO6400, 撮影モードマニュアル
“浅草メンチ”の看板が良い雰囲気でしたので、看板を主役に撮りました。めっちゃノイズが乗っています。
D810, 35mm, f/3.5, 1/60, ISO6400, 撮影モードマニュアル
もんじゃ焼き屋さんのようですが営業していませんでした。やはり夜は早めに閉店しているんでしょうか。
D810, 35mm, f/3.5, 1/60, ISO6400, 撮影モードマニュアル
衣装屋さんのようです。女性が和服を持っている絵がマッチしています。
D810, 35mm, f/3.5, 1/60, ISO5600, 撮影モードマニュアル
一軒灯りが点いていました。こちらも呉服店のようです。店内がとても明るかったのでISO感が5600になりました。
D810, 35mm, f/3.5, 1/60, ISO6400, 撮影モードマニュアル
明かりの点いていたお店のお隣は、同じ屋号のお店で広い間口のお店でした。間口が広いのでシャッター画からもストーリーが感じられるようです。
D810, 35mm, f/3.5, 1/60, ISO4000, 撮影モードマニュアル
また時代劇で見かけるような木製案内板です。時代劇だとお上からのお達しといったイメージがあります。
D810, 35mm, f/3.5, 1/60, ISO2800, 撮影モードマニュアル
凝った街灯に“浅草中央通り”と書かれてあって、明るく賑やかな街並みが遠くに見えます。
D810, 35mm, f/3.5, 1/60, ISO6400, 撮影モードマニュアル
紳士服店では洋服を身に纏った男性の絵が描かれていました。
D810, 35mm, f/3.5, 1/60, ISO6400, 撮影モードマニュアル
引きで撮ります。結構暗いんですけど人もたくさんいます。
D810, 35mm, f/3.5, 1/60, ISO6400, 撮影モードマニュアル
“伝法院通”の大きな門がありました。こういった通りの出入り口がどこも凝っていて歩いているだけで楽しい気持ちになります。
D810, 35mm, f/3.5, 1/60, ISO6400, 撮影モードマニュアル
オレンジ通りの門にはネオンサインが使われていました。しかし角の店の屋根の上の人のオブジェのほうがキャッチーです。ねずみ小僧でしょうかね。
D810, 35mm, f/3.5, 1/60, ISO2800, 撮影モードマニュアル
ねずみ小僧のオブジェ、やはり1枚では済みませんでしたw 引きで撮ると改めて特徴的で綺麗な街並みです。
D810, 35mm, f/3.5, 1/60, ISO6400, 撮影モードマニュアル
オレンジ通りは結構明るめで、向こう側はさらに明るい感じです。
D810, 35mm, f/3.5, 1/60, ISO2500, 撮影モードマニュアル
良い感じの通りです。ISO感が抑えられてノイズも少なめです。
D810, 35mm, f/3.5, 1/60, ISO6400, 撮影モードマニュアル
鎮護堂の門ですが、こういう門が閉まっているのをあまり見たことがなかったので、興味を引かれました。結構な迫力です。
D810, 35mm, f/3.5, 1/60, ISO6400, 撮影モードマニュアル
シャッターの絵は相変わらずですけど、お店の雰囲気が少しずつ変わってきた気がします。
D810, 35mm, f/3.5, 1/60, ISO1400, 撮影モードマニュアル
犬の散歩中の女性と連なるちょうちんが印象的な画です。通りの左側は明るいですけど右側は暗い、これも面白いと感じました。
D810, 35mm, f/3.5, 1/60, ISO1000, 撮影モードマニュアル
浅草といえばホッピー通りで酒盛りをする人たちです。ここは昼も夜も良い感じに盛り上がっています。
D810, 35mm, f/3.5, 1/60, ISO2200, 撮影モードマニュアル
盛り上がっている様子を引きで撮ります。あまり近づくと飲みたくなってしまいますねw
D810, 35mm, f/3.5, 1/60, ISO1400, 撮影モードマニュアル
版画で使う“ばれん”を使った看板が面白かったので撮りました。でも提灯のほうが浅草チックではありますし、普通は提灯が目を引くと思います。
D810, 35mm, f/3.5, 1/60, ISO1600, 撮影モードマニュアル
くじらの店の店先には芸人や芸能人の写真がびっしりと貼られていました。
D810, 35mm, f/3.5, 1/60, ISO3200, 撮影モードマニュアル
待合室の看板と丸いネオンサインが昭和レトロな雰囲気を醸し出していました。ネオンサインの方はレトロとは言ってもドン・キホーテなんですけどね。
D810, 35mm, f/3.5, 1/60, ISO2800, 撮影モードマニュアル
このあたりの街灯には看板に芸人の写真が使われています。
D810, 35mm, f/3.5, 1/80, ISO1800, 撮影モードマニュアル
六区通りです。古い音楽畑の人には六区とロックを掛けたイベントなどが記憶にあるかと思います。
D810, 35mm, f/3.5, 1/80, ISO3200, 撮影モードマニュアル
なんともいえない色使いがまさに“演芸”、浅草演芸ホールです。
D810, 35mm, f/3.5, 1/80, ISO2200, 撮影モードマニュアル
大きくて派手なのぼりが迫力を感じます。ここはドンキもあるので光の量が増えて明るく、人も多いのでまるで昼間のようです。
今回は以上です。
このパートでは、Milvus35mm F2のみの撮影になりました。やはり街歩きをしながらの撮影に35mmはやりやすいです。
いつも私がやっている夜の街歩き撮影の場合、レンズの基本性能とカメラの感度に思い切り頼っていますけど、街自体が暗いとかなりノイジーな画ばかりになってしまいます。
カメラ的(D810)にはもう一段高いISO12800でも撮影できるんですけど、私はあえて6400までに抑えています。これはノイズを減らすための努力ですけど、本音を言うとISO1600くらいまでで撮れるのが理想です。(さらに本音を言うとISO400までが理想)
そうなると三脚が必須になりますから歩きながらの手持ち撮影はできなくなりますね。
また、明るいレンズを使うのは必須ですけど、だからといって私のような街撮りで開放はほとんど使いません。ですがレンズの基本性能が高いと、夜でも開放から1〜2段絞ったあたりで良い画を残してくれます。
そういった意味も合わせて、夜の歩きながらの手持ち撮影では明るいレンズが必要です。
あと夜の撮影で大変なのが、暗い場所ではオートフォーカスがなかなか合いづらいということです。私は今回マニュアルフォーカスレンズで撮っているのでそこは判りません。
今回撮った夜の浅草くらいの光量ならオートでも撮れると思います。ただカメラの性能とレンズの性能によっては苛ついてしまうこともありえます。例えばAPS-C機+サードパーティレンズなどでは注意が必要になるかもしれません。
オートフォーカスが合いにくい、といったことも踏まえて使うと、マニュアルフォーカスレンズはストレスが少ないです。
マニュアルフォーカスレンズは使ったことがないと面倒くさそうですけど、置きピンもしやすいですしフォーカスポイントも思い通りに動かせますから、使ってみたら楽しいと思います。
次回は、夜の浅草を散歩して単焦点縛りで撮った画像をご紹介する3回目です。宜しければまたお越しください。
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