電子ビューファインダーと光学ファインダー & 緑のポストと芝東照宮を目指して歩きながら撮影(3)
ニコン D850 ボディ|カメラのキタムラネットショップ
令和になって最初の投稿です。平成の終わりに巻き起こったフルサイズミラーレスの台頭で、メインストリームから外された感がある一眼レフですけど、ミラーレスよりも優れているところが結構あります。
その中の一つに光学ファインダーが挙げられます。InstagramやTwitterなどに「#ファインダー越しの私の世界」なんていう人気のハッシュタグがありますけど、光学ファインダーを使っている人ばかりではありません。
多くの人はEVF(エレクトリック・ビュー・ファインダー)を使っていて、EVFがない機種もありますけど、コンデジやミラーレスなどの多くの機種に付けられています。これはセンサーが捉えた映像を、背面ディスプレイとEVFに映し出します。(同じ映像)
対して光学ファインダーは、ミラーで実像を反射してファインダーに光を届けます。そのためカメラ本体が大きくなり重くなりますけど、実像を見ているので、もうひとつの一眼レフの優れているところ、反応速度や速い被写体に対しての追従性が高いです。
EVFは上述したように、センサーに映った映像をファインダーに転送しているので、どうしてもタイムラグが起こります。最近のEVFはかなり進化しているということですけど、はっきり言ってそこは光学ファインダーには敵いません。
というのが一般的な評価ですし、それに異論はないんですけど、私はそこにあえて“画質”も加えたいところです。厳密には撮影前ですから“画質”とは言えないかもしれませんけど、ファインダーの中に見える映像の画質が全く違うんです。
そこには当然EVFにもメリットがあって、ファインダーで見たままの画が撮影できるので、カメラの画像補正機能を確認しながら撮影できる。などの利点がありますけど、しかし個人的には「そんなのいらない」と感じます。
好みは人それぞれなので、そこが面白いところでもあるんですけど、EVF信者の方には、ぜひ高級レンズを使った単眼鏡をご覧いただくことをオススメします。肉眼で見るよりも間違いなく美しい映像が見られます。
カメラのファインダーでも、明るいレンズ&光学ファインダーで被写体を捉えたほうが、想像力も掻き立てられるってもんです。そこは実感として持っていて、ずっと光学ファインダーを使っていて、たまにEVFを使うと、強い違和感を感じる私なのでした。
さて、Twitterで見かけたツイートに「緑のポスト」というキーワードがあったので、ちょっと見に行くことにしました。そしてついでに東京駅から歩きながらいろいろと撮影した画像をご紹介する3回目です。
前回記事で最初の目的である「緑のポスト」を撮ることが出来ました。
そのまま進んで今回は、次の目的地「芝東照宮」に着いたところまでです。芝東照宮は増上寺の隣りにありますけど、このあたりでは最強クラスの強い被写体である「東京タワー」を見ることも出来ます。
芝東照宮よりも規模が大きくて有名な増上寺も、強い被写体である東京タワーも撮りましたので、結構ベタな画がありますけど、ベタから逃げちゃいかん(久しぶり)という感じで撮っています。
撮影は愛機ニコンD810、レンズは単焦点レンズ(Carl Zeiss Milvus T* 35mm F2 ZF.2)を使っています。撮影時WBはオートですがRAW現像の際に補正していて、RAW現像はCameraRaw、補正はPhotoshopCCを使用しています。
D810, 35mm, f/5.6, 1/40, ISO220, 撮影モード絞り優先オート
前回からの続きで、ガード下で見た歩行者をシルエットで表現します。外の極端に明るいところの明るさ調整で狙いが変わります。
D810, 35mm, f/2, 1/60, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
トンネルの内壁のタイルを開放で撮ります。何度も補修したと感じる壁面が変化に富んでいます。
D810, 35mm, f/4, 1/40, ISO180, 撮影モード絞り優先オート
歩行者用のトンネルです。トンネルの向こう側でタクシーを降りた人が偶然フレームインしました。シンプルなサインが印象的ですが、なんでこんなにオーバー?って感じです。
D810, 35mm, f/5.6, 1/40, ISO220, 撮影モード絞り優先オート
広いところに出ましたら、対面に日比谷神社がありました。ビルの谷間に鳥居、目立っていました。
D810, 35mm, f/5.6, 1/800, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
振り返ると綺麗な青空とビル街です。やっと適正なシャッタースピードで撮ってくれた気がします。
D810, 35mm, f/6.3, 1/125, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
ビル間の一方通行の通りです。裏通りのほうが興味深い風景が見られる気がします。
D810, 35mm, f/6.3, 1/40, ISO125, 撮影モード絞り優先オート
個性的なレストランです。
D810, 35mm, f/6.3, 1/320, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
面白いデザインの街灯です。フラッグに新橋赤レンガ通りと書いてありますけど、どこに赤レンガがあるのかわかりませんでした。後で調べたら、明治時代からの由来があるそうです。
D810, 35mm, f/6.3, 1/640, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
ビルの日陰から雲ひとつない青空を撮りました。
D810, 35mm, f/2, 1/500, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
なんとなく見えた隙間を撮ってみました。イマイチでした。
D810, 35mm, f/5.6, 1/800, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
昼の交差点、明るい画です。
D810, 35mm, f/5.6, 1/1000, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
光が強くて背景がモヤッた感じに見えます。
D810, 35mm, f/6.3, 1/320, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
はい、東京タワーです。下層部に足場が掛かっています。スカイツリーが完成しても人気は揺るがない超人気オブジェクトです。
D810, 35mm, f/8, 1/40, ISO110, 撮影モード絞り優先オート
逆光気味でこんなにオーバー画なのにひどいセッティングに見えます。空が真っ白になってしまいました。
D810, 35mm, f/6.3, 1/125, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
通り沿いの門から大殿を見て撮ります。個人的にはなんとなく面白くなった気がします。
D810, 35mm, f/2.8, 1/50, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
スチールとウッドの取り合いが美しい門の造りです。
D810, 35mm, f/2.8, 1/40, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
角度を変えて鉄骨萌えです。
D810, 35mm, f/7.1, 1/400, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
東京タワーをバックに増上寺の大殿です。なんというベタな画でしょう。
D810, 35mm, f/4, 1/40, ISO160, 撮影モード絞り優先オート
これもオーバー画、納得できないおかしなセッティングです。
D810, 35mm, f/4, 1/100, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
これももっとシャッタースピードを稼げると思うんですけどね。
D810, 35mm, f/6.3, 1/250, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
上の画と同じ向きで撮っていますけど、こちらの空は青空です。
D810, 35mm, f/7.1, 1/640, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
公園のような広場で遊んでいる人がたくさんいました。背景のビルと東京タワーが都会感を醸し出します。
D810, 35mm, f/2.8, 1/640, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
目的地の芝東照宮に到着しました。光が強く当たっていて光る提灯です。
D810, 35mm, f/2.8, 1/1600, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
久しぶりに開放近くの絞りで適正と思われるシャッタースピードで撮れました。やはりツァイス、開放寄りでも高詳細に写し出しています。
D810, 35mm, f/5, 1/60, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
神仏分離令によって増上寺から切り離されたという由来を持つ芝東照宮です。増上寺に比べるとこじんまりしています。
D810, 35mm, f/5.6, 1/40, ISO200, 撮影モード絞り優先オート
太陽の光が社殿の美しさを演出しています。
今回は以上です。
いくつかの強い被写体を撮りましたけど、やはりどこに置いても絵になります。皮肉なことにそういった被写体は誰がどう撮ってもそこそこ良い画になりますね。
また個性を出して工夫しようにも、よほど奇抜なことをしない限り同じような画になってしまいます。それでも素晴らしい見せ方や撮り方は間違いなくあるとは思うんですけど、個人的にはそこまでして、、、という気がします。
強い被写体を撮ると、アートと言うよりも旅行の思い出写真のようになってしまう画が多くなりますけど、それこそ“ベタから逃げちゃいかん”という精神で、撮りたいところです。
オーソドックスだったりベタだったりという画をたまに撮ってみると、以前の自分から変わった何かを見つけられるかも知れないと思ったりもしています。実際、前回記事で撮った並木通りは、D3100を使っていた時以来でしたけど、その画は、画質も印象もかなり変わったと感じました。
人に迷惑をかけたり罪を侵したりしなければ、原則的には自由に撮れますから、被写体の強弱にかかわらずその時感じたままを撮るのが正解なのではないでしょうか。
なんて、実は最近都内でこれまた強い被写体を撮ってきた私の前フリなのでしたw
次回は、緑のポストと芝東照宮を目指して歩きながら撮影の最終回で、芝東照宮から浜松町駅に向かって歩いて撮った画をご紹介します。
宜しければまたお越しください。
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