定期的にキャリブレーションを調整しましょう & 年を越してしまったけど2018シーズン終盤 埼スタ ガンバ戦(2)


EIZO 24.1型カラーマネジメント液晶モニター ColorEdge CS2420-BK|ビックカメラ.com

 
初心者の皆さんは「キャリブレーション」という言葉を知っていますか?プロやハイアマチュアの人は日常的に意識して、定期的に調整していることだと思いますけど、パソコン等で写真を扱うすべての人に必要な作業です。
 
キャリブレーションの言葉の意味は“入出力の値を比較する作業”のことですが、コンピューターで写真やグラフィックを扱う世界で言うキャリブレーションとは、入出力をする機器(アプリ)間における、色を正確に再現するための調整までを含んでいて、カラーマッチングという人もいます。
 
入出力機についての解釈は、パソコンを主役にして、カメラやスキャナーからアプリ(パソコン)に入力、アプリ(パソコン)からディスプレイ(モニター)に出力、またはプリンターに出力するなどがあります。
 
カメラやスキャナーの持つ色とアプリが解釈する色は同じではなく、アプリが解釈する色とディスプレイが表示する色も同じではありません。同様にアプリの解釈する色を印刷するプリンターも同じ色ではありません。
 
これには出力機の個体差や経時変化などもありますし、アプリによっても表示する色が違うものも多いです。そういった機器間のズレを調整するのがキャリブレーションなんですけど、現在では出力が多様化しているので、そのすべてに合わせるのはかなり大変です。
 
だからといって諦めてしまっては、本来の色からかけ離れた色の画像を出力し続けてしまうことになりますので、まずはシステムの根幹であるコンピューターとディスプレイのキャリブレーションを行い、安定的な色の核を構築します。
 
その後プリンターやスマホ、Webなど、出力用途に応じて微調整やパターンを作成することで対応します。Webやスマホなどはスルーでも構いませんけど、自分のシステムを離れた自分の画像が、他のモニターでどう見えているのかは自覚しておいたほうが良いです。
 
そしてプリンターについては、メーカーとか個体の癖を知っておくとガッカリすることが少なくなります。例えば、いつも行くプリント屋さんのプリンターは“赤が強い”とか、C社のインクジェットプリンターは“シアンが強い”、E社は“マゼンタが強い”など、傾向を踏まえて色補正をします。

また、本来プリンターはCMYKで出力するので、写真データを印刷する際にはRGBからCMYKに変換する必要がありますけど、プリンターによってはRGBのデータをそのまま出力したほうが印刷結果が良いモノが最近では増えています。
 
雑誌やリーフレット、フライヤーなどのオフセット印刷ではCMYKで出力、スマホから直接出せるような街のカメラ屋さんや家庭用のプリンターではRGBで出力するのが最近では一般的です。
 
実際にパソコンでモニターのキャリブレーションをする際には、アシスタントツールを使うのが一般的で、Macの場合、システム環境設定→ディスプレイ→カラー→補正を開くと
 

ディスプレイキャリブレータ・アシスタントの画面が開きます。ディスプレイにはその機種用のモニタープロファイルがあるので、それをパソコンのOSに設定することで基本設定が入ります。それをロードした状態で、より細かな補正を行います。
 
ディスプレイのプロファイルがあるんだから補正することはないだろ。と思われるのも分かりますけど、個体差や経時変化があるので補正は必要です。そして200〜300時間ごとにキャリブレーションし直すのが良いと、多くのプロが使うディスプレイメーカーのEIZOのサイトに記述してあります。
 
このスペースでは語りきれない感があるキャリブレーションの話ですし、調整の仕方もハードウェアキャリブレーションを使う方法や、カラーマネジメント対応ディスプレイを使って比較的簡単に調整する方法もあります。
 
疲れている時にやっていると、どんどん深みにハマっていく感じがするキャリブレーションですけど、定期的に調整をして、正しい色を見ながら現像、補正をしましょう。
(今回、言葉にするのが難しくて大変苦労しました。時間ばかりが掛かった割には拙い表現になってしまい、このネタで語ったことを後悔していますw)
 
 
さて、年が明けてしまいましたけど昨年のJリーグ終盤戦、ホーム埼玉スタジアム2002で行われたJリーグ第31節ガンバ大阪戦で撮影した画像をご紹介する2回目です。実はこの後の試合にも行っているので、昨年の試合画像を2試合分もご紹介することになってしまいました。
 
そしてこの試合では言葉通り「こてんぱんにやられた」試合でした。勝負事なので勝つことも負けることもありますけど、この日は完敗でした。
 
カメラは2台持ち、望遠専用でD7100に70-300mmを装着しました。16時からの試合ということで、APS-C機でも大丈夫かと思っていましたけど、結構早めに暗くなってしまったので、あまり良い選択ではなかったかも知れません。
 
 
撮影は愛機ニコンD810とD7100、レンズは標準ズームレンズ(AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR)、望遠ズームレンズ(AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED)を使っています。撮影時WBはオートですがRAW現像の際に補正していて、RAW現像はLightRoomClassicCC、補正はPhotoshopCCを使用しています。
 
 
ガンバ戦34
D7100, 70-300mm(300mm×1.5), f/5.6, 1/1000, ISO3200, 撮影モードシャッター優先オート
 
選手入場です。フェアプレーフラッグが入場、その後選手が続きます。
 
 
ガンバ戦35
D810, 24-120mm(24mm), f/11, 1/40, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
この日もビジュアルサポートがありました。この時点ではリーグ戦3位以内の可能性もあったため、アジアを意識した日の丸も描かれています。相変わらずの高クオリティです。
 
 
ガンバ戦36
D7100, 70-300mm(145mm×1.5), f/4.8, 1/1000, ISO1600, 撮影モードシャッター優先オート
 
選手整列です。
 
 
ガンバ戦37
D7100, 70-300mm(300mm×1.5), f/5.6, 1/1000, ISO2200, 撮影モードシャッター優先オート
 
試合開始直前のコイントスでピッチサイドが入れ替わり、前半は北側に向かって攻撃します。
 
 
ガンバ戦38
D7100, 70-300mm(300mm×1.5), f/5.6, 1/1000, ISO2200, 撮影モードシャッター優先オート
 
ガンバ戦39
D7100, 70-300mm(300mm×1.5), f/5.6, 1/1000, ISO2500, 撮影モードシャッター優先オート
 
円陣を組みます。
 
 
ガンバ戦40
D7100, 70-300mm(300mm×1.5), f/5.6, 1/1000, ISO2800, 撮影モードシャッター優先オート
 
ガンバ戦41
D7100, 70-300mm(300mm×1.5), f/5.6, 1/1000, ISO2800, 撮影モードシャッター優先オート
 
円陣を解いてハイタッチです。この日、D7100では可能な限り選手に寄ってみたいという希望を持って撮影していました。
 
 
ガンバ戦42
D7100, 70-300mm(300mm×1.5), f/5.6, 1/1250, ISO2800, 撮影モードシャッター優先オート
 
ゴール前の西川選手です。おや?シャッタースピードが変わりました。実は後にその理由を自覚したのでした。
 
 
ガンバ戦43
D7100, 70-300mm(300mm×1.5), f/5.6, 1/1250, ISO2800, 撮影モードシャッター優先オート
 
槙野選手です。さすがアスリートだという良い身体をしていますけど、尻と太ももが特に強調された画です。
 
 
ガンバ戦44
D7100, 70-300mm(300mm×1.5), f/5.6, 1/1250, ISO4000, 撮影モードシャッター優先オート
 
槙野選手に声を掛ける阿部ちゃんです。
 
 
ガンバ戦45
D7100, 70-300mm(300mm×1.5), f/5.6, 1/1250, ISO4500, 撮影モードシャッター優先オート
 
シーズン途中から指揮を執って、これまでとは違う強さを浦和に植え付けた指揮官オリヴェイラ監督です。
 
 
ガンバ戦46
D7100, 70-300mm(200mm×1.5), f/5.6, 1/1250, ISO2000, 撮影モードシャッター優先オート
 
エース興梠慎三と北ゴール裏です。2018年の不調を物語る横断幕が見えます。
 
 
ガンバ戦47
D7100, 70-300mm(300mm×1.5), f/5.6, 1/1250, ISO3200, 撮影モードシャッター優先オート
 
戦況を見守る西川選手です。
 
 
ガンバ戦48
D7100, 70-300mm(300mm×1.5), f/5.6, 1/800, ISO1600, 撮影モードシャッター優先オート
 
相手コーナーキックで位置取りの駆け引きです。ここでシャッタースピードを1/800にします。
 
 
ガンバ戦49
D7100, 70-300mm(300mm×1.5), f/5.6, 1/800, ISO2200, 撮影モードシャッター優先オート
 
パスを出すDFのマウリシオ選手です。
 
 
ガンバ戦50
D7100, 70-300mm(95mm×1.5), f/4.5, 1/800, ISO1400, 撮影モードシャッター優先オート
 
またもや相手コーナーキックのピンチです。少し引いて撮ってみます。
 
 
ガンバ戦51
D7100, 70-300mm(300mm×1.5), f/5.6, 1/800, ISO4000, 撮影モードシャッター優先オート
 
選手時代は日本代表にも選ばれた有名な元選手、ガンバ大阪 宮本恒靖監督です。早くも名将という評判が立っています。
 
 
ガンバ戦52
D7100, 70-300mm(300mm×1.5), f/5.6, 1/800, ISO3200, 撮影モードシャッター優先オート
 
フリーキックを得て、狙い所を考えている柏木キャプテンです。スタンドの横断幕と偶然リンクしています。
 
 
ガンバ戦53
D7100, 70-300mm(300mm×1.5), f/5.6, 1/800, ISO1600, 撮影モードシャッター優先オート
 
セットプレーからの得点チャンス、マウリシオ選手のヘディングシュートは相手キーパーに防がれました。
 
 
ガンバ戦54
D810, 24-120mm(100mm), f/11, 1/100, ISO3600, 撮影モード絞り優先オート
 
久しぶりにD810でも撮ります。ビジュアルサポートを撮ったときからセッティングを触っていなかったために絞り過ぎです。
 
 
ガンバ戦55
D7100, 70-300mm(122mm×1.5), f/4.8, 1/640, ISO1600, 撮影モードシャッター優先オート
 
この試合、守備の時間が長かったです。
 
 
ガンバ戦56
D810, 24-120mm(24mm), f/11, 1/25, ISO320, 撮影モード絞り優先オート
 
ハーフタイム、空が美しいグラデーションを見せてくれました。スタジアムと空は絵になります。
 
 
ガンバ戦57
D810, 24-120mm(24mm), f/11, 1/25, ISO720, 撮影モード絞り優先オート
 
広角でメインスタンドを撮ります。絞っているので照明の光が尖っています。
 
 
ガンバ戦58
D7100, 70-300mm(300mm×1.5), f/5.6, 1/500, ISO3200, 撮影モードシャッター優先オート
 
芝の補修をしている人を寄りで撮ります。
 
 
ガンバ戦59
D810, 24-120mm(120mm), f/11, 1/80, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
 
柏木ユニを着ている女の子を撮りました。絞りすぎて妙にリアルな陰影になっちゃいました。
 
 
ガンバ戦60
D7100, 70-300mm(300mm×1.5), f/5.6, 1/400, ISO3200, 撮影モードシャッター優先オート
 
選手が後半のピッチに登場しました。
 
 
ガンバ戦61
D7100, 70-300mm(300mm×1.5), f/5.6, 1/400, ISO3200, 撮影モードシャッター優先オート
 
1点ビハインドの状態で後半に入ります。ゴール裏はビジュアルシートを掲げて気合が入っています。
 
 
ガンバ戦62
D810, 24-120mm(48mm), f/11, 1/50, ISO4000, 撮影モード絞り優先オート
 
後半もビジュアルサポートでチームを後押しします。選手入場時と比べて空の暮れ方が違いますね。
 
 
ガンバ戦63
D810, 24-120mm(24mm), f/4.5, 1/25, ISO250, 撮影モード絞り優先オート
 
開放寄りにして引きでビジュアルを撮ります。照明の光の線が流れているのが印象的です。
 
 
ガンバ戦64
D7100, 70-300mm(300mm×1.5), f/5.6, 1/500, ISO2000, 撮影モードシャッター優先オート
 
味方のスローイン時にポジション取りで駆け引きをする興梠選手です。選手が激しく動いていないのでシャッタースピードを若干遅め(それでも速いですけど)に設定して撮ります。
 
 
ガンバ戦65
D7100, 70-300mm(300mm×1.5), f/5.6, 1/500, ISO2200, 撮影モードシャッター優先オート
 
D7100だと結構簡単にノイズが乗ってしまう印象がありますけど、ISO2500以下くらいで抑えられるとノイズ除去しても自然に近い画が残せることが多いです。
 
 
ガンバ戦66
D7100, 70-300mm(300mm×1.5), f/5.6, 1/400, ISO3200, 撮影モードシャッター優先オート
 
センターライン付近で自陣の方向を見る興梠選手ですけど、この直後に得点しました。でも残念ながら撮っていませんでした。まあサポートが主でしたのでね…
 
今回は以上です。
 
 
なるべく選手に寄ることを意識した今回の撮影でしたけど、実は現像・補正時に悩んでしまったことがありました。
 
それは選手の肌色で、背景にスタンドがあって、観客やサポーターが写っている時は良いんですけど、選手だけが写っている画の色調整が難しかったです。
 
観客席から撮っているので上からのアングルになりますけど、緑の芝と照明の反射で、カメラが正しく色を認識をしているのか不安になります。さらに選手が日焼けしているのもあって、イエローがかぶったり、肌の色が土色に見えてしまったりしました。
 
それこそ基の色をあまり覚えていないこともあって、記憶色に補正するにも記憶に残っていないという現象も起きました。そもそも男の肌の色なんて懸命に覚える習慣がないので無理です(キッパリ!!
 
そしてD810とD7100の2台使いでは、D7100のコテッとした画とD810のあっさりとした画の差が、それなりにあるように感じられたので、色味の統一感を出そうと意識しました。これは主にEXPEED3(D7100)とEXPEED4(D810)によるところが大きいのかと感じています。
 
そんなスタジアムならではの色々なことに気をつけて現像・補正していましたけど、そういった意味では撮影後も楽しめるスタジアムでの撮影です。
 
 
次回は、埼スタで行われたガンバ戦で撮影した画像をご紹介する最終回です。宜しければまたお越しください。
 
 

 
 
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