物事を多面的に見ることって大切(1) & 青色の素速いやつを追いかけたけど結局猫ばかりを撮った(1)

amazonって、すべてではないけど、ほぼなんでもあるなw

by カエレバ

 
私は若い頃から物事について多面的だったり、俯瞰だったりという見方をするように心掛けてきました。正面ばかりではなく上や下、後ろや横や斜めから見ることで、新しい発想や真理が見えてくることがあります。
 
特にトラブルが起こりやすい仕事に際しては、ワンパターンは命取りとも言えて、トラブルリカバリーには多面的な発想が必要になるシーンが多いと思います。後ろ盾がないフリーランスで活動していると、そういった発想がなければここまで約16年もやってこられなかったかもしれないとも思います。
 
日頃からいろいろな角度で物事を見ることを心掛けている私ですが、想定外の発想を見つけたい思いも強いです。そんな思いの根底には、マイノリティな自分でいたいとか、変わり者でいたいとかの願望もあるのかも知れませんけど、自分と違った発想をする人には純粋に興味を惹かれます。
 
知人のハンドルネーム「hologon」さんはベテランのアマチュアカメラマンで、これまでこのサイトでも何度かご紹介していますけど、CONTAXのフィルムカメラ&Carl Zeiss愛好家で、Carl Zeissを私に教え伝えた伝道師でもあります。
 
彼がハンドルネームにしている「hologon」というのは、カール・ツァイスレンズのモデル名です。愛情を持って失礼な物言いをあえてしますけど、スペックを見ただけでその“変態ぶり”が伺えるレンズで、画角は超広角単焦点16mmで絞りはf8固定、歪みを完ぺきに抑えたという個性の塊のようなレンズです。

hologon01

hologon02
 
私が驚かされたのは、そのhologonに付属していたというグラデーションフィルター(画像左の四角いやつ)なんですね。上述のようなスペックを実現していたhologonでしたが、周辺の光量落ちが激しいため、それを補正するためにそのフィルターは付属していました。
 
まあフィルターなので光度を上げることは当然出来ないんですけど、その発想が面白くて、感心したのと同時に思わず爆笑してしまったんです。周辺の光量が落ちる部分を目立たなくするために、フィルターで明るい部分を暗くして明るさを揃えたというw
 
職人肌の私にはなかなか理解できない発想で、もし私だったら光量落ちの暗い部分を明るくするよう奮闘、努力すると思うんですけど、暗い部分に合わせて全体を均一に暗くすることで光量落ちを目立たなくする。という発想に脱帽しました。
 
もう感心するやら悔しいやらでしたけど、こういった発想に刺激されて私も頑張ろうと思えましたw

hologon03
この記事を作成するにあたって、hologonさんの秘蔵コレクション「CONTAX G1」のカタログを撮影させていただきました。hologonさんのご協力に感謝です。
 
このような「物事を多面的に見ることの大切さ」は、連続する話題ではないですけど時折語りたいと思いますので(1)としました。ですので(2)はいつになるかは分かりませんけど、興味のある方は第2弾をお楽しみに。
 
 
さて、ニコンショップ木更津に行った際に店長が「袖ケ浦公園にカワセミがいる」と言っていました。上池をグルっと囲う遊歩道を何周も回って、さらに下池や今は水も少ない菖蒲園の辺りをカワセミを求めて探し歩いていたそうで。
 
そして見つけると愛用のミラーレス「Nikon 1」で撮ったらしいのですが、やはり「ちょっとミラーレスでは難しい」と言っていました。店長は他に一眼レフD5100も持っているのですが、その時にはミラーレスで撮ったそうです。
 
これまで鳥にはあまり大きな興味がなかった私ですが、そんな話を聞いていたらなんとなく見てみたくなって“カワセミ”を見に行ってみることにしました。でも私の場合、鮮やかなブルーの小さい鳥だということくらいの認識です。
 
私は店長のように遊歩道を何周も回る体力も気力もないと思っていましたけど、案の定2周しかしませんでした。カワセミを探している間は、歩きながら風景などを撮っていましたけど、寒い冬ということでそこかしこにジッとした猫がいましたので、今回は身体全体が写らなくても望遠レンズで思いっきり寄ってみるというテーマで猫撮影にも挑みました。
 
そんな猫画像がメインになりますけど、このシリーズ中にカワセミを見つけることが出来たのか、そして撮影することが出来たのか。楽しみにしながらご覧いただけましたら幸いです。
 
 
撮影は愛機ニコンD810、レンズは望遠ズームレンズ(AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED)を使っています。撮影時WBはオートですがRAW現像の際に補正していて、RAW現像はLightRoomClassicCC、補正はPhotoshopCCを使用しています。
 
 
袖ヶ浦公園で望遠01
D810, 70-300mm(300mm), f/5.6, 1/320, ISO500, 撮影モードマニュアル
 
冬の袖ケ浦公園で猫に会うのはとても簡単です。あちらこちらで寒さに耐える猫を見つけられます。
 
 
袖ヶ浦公園で望遠02
D810, 70-300mm(300mm), f/5.6, 1/320, ISO800, 撮影モードマニュアル
 
寄ってみます。当然思った通りにポージングはしてくれませんけど、懸命にイメージをしながら追う覚悟です。
 
 
袖ヶ浦公園で望遠03
D810, 70-300mm(300mm), f/5.6, 1/320, ISO400, 撮影モードマニュアル
 
鋭い目つきは怖いけど、毛がモフモフな感じの猫です。向かって左の目にジャスピンなんですけど、右の髭が超リアルに撮れました。
 
 
袖ヶ浦公園で望遠04
D810, 70-300mm(300mm), f/5.6, 1/320, ISO400, 撮影モードマニュアル
 
顔を覆う前足にピントを合わせていますけど、近づくほどに望遠レンズで寄る際の圧縮感が強まります。
 
 
袖ヶ浦公園で望遠05
D810, 70-300mm(300mm), f/5.6, 1/320, ISO320, 撮影モードマニュアル
 
おでこのモフモフにピントを合わせていますけど、鮮やかなピンクのベロが目立っています。
 
 
袖ヶ浦公園で望遠06
D810, 70-300mm(300mm), f/5.6, 1/320, ISO250, 撮影モードマニュアル
 
カモも寒そうに漂っていましたけど、まったく動く気配がなかったです。
 
 
袖ヶ浦公園で望遠07
D810, 70-300mm(300mm), f/5.6, 1/320, ISO320, 撮影モードマニュアル
 
陸上で複雑な姿勢のカモがいました。首を真後ろに曲げて自分の羽にくちばしを埋めています。
 
 
袖ヶ浦公園で望遠08
D810, 70-300mm(300mm), f/5.6, 1/320, ISO900, 撮影モードマニュアル
 
土手から猫がひょこっと顔を出しました。急いで撮ったら手前の葉っぱにピントが行ってしまいました。こっちを見てます見てます。
 
 
袖ヶ浦公園で望遠09
D810, 70-300mm(300mm), f/5.6, 1/320, ISO900, 撮影モードマニュアル
 
近づいてきました。これもピントを手前に外してしまいました。
 
 
袖ヶ浦公園で望遠10
D810, 70-300mm(300mm), f/5.6, 1/320, ISO900, 撮影モードマニュアル
 
引き続きピントを外しています。近づいてくる猫に対して、明らかに動揺している私です。
 
 
袖ヶ浦公園で望遠11
D810, 70-300mm(300mm), f/5.6, 1/320, ISO720, 撮影モードマニュアル
 
やっとピントが来ましたw でも心の中はビビっています。
 
 
袖ヶ浦公園で望遠12
D810, 70-300mm(70mm), f/4.5, 1/125, ISO100, 撮影モードマニュアル
 
足元まで来てくれましたけど、多分この猫の期待には応えられません。ワイド端で撮りましたけど、このレンズの最短撮影距離1.5Mはあっという間に超えて近づいてきて、どう撮ってもボケボケにしかならないので、その後はシャッターは押しませんでした。
 
 
袖ヶ浦公園で望遠13
D810, 70-300mm(300mm), f/5.6, 1/320, ISO500, 撮影モードマニュアル
 
立ち止まってくれたので、私の方が距離を取って再びテレ端で撮りました。これもピントがちょい甘でしたのでモフモフな感じを意識して補正しました。
 
 
袖ヶ浦公園で望遠14
D810, 70-300mm(300mm), f/5.6, 1/320, ISO320, 撮影モードマニュアル
 
じっと瞑っている目が可愛いです。これはピントが来ていましたけど、モフモフ感を表現しています。
 
 
袖ヶ浦公園で望遠15
D810, 70-300mm(300mm), f/5.6, 1/320, ISO250, 撮影モードマニュアル
 
斜に構えて舌なめずりしています。って私が斜めから狙っているだけですがw
 
 
袖ヶ浦公園で望遠16
D810, 70-300mm(300mm), f/5.6, 1/320, ISO280, 撮影モードマニュアル
 
顔を上げたところで縦構図です。ちょっと目線が冷たい感じです。
 
 
袖ヶ浦公園で望遠17
D810, 70-300mm(70mm), f/4.5, 1/1600, ISO100, 撮影モードマニュアル
 
ここで上池に差し込む太陽の光線が綺麗でした。水面の黒いのは全部カモです。
 
 
袖ヶ浦公園で望遠18
D810, 70-300mm(300mm), f/4.5, 1/1600, ISO100, 撮影モードマニュアル
 
水面のキラキラを主役に縦構図です。手前の枯れ草はわざと入れています。
 
 
袖ヶ浦公園で望遠19
D810, 70-300mm(300mm), f/5.6, 1/320, ISO500, 撮影モードマニュアル
 
子どもたちが集う遊び場(アベンジャーキッズ)から帰る親子が良い雰囲気でした。
 
 
袖ヶ浦公園で望遠20
D810, 70-300mm(300mm), f/5.6, 1/320, ISO720, 撮影モードマニュアル
 
撮って出しがオーバーで白っぽかったので、引き締めるように補正したら鳥と枝が際立ってきました。
 
 
袖ヶ浦公園で望遠21
D810, 70-300mm(92mm), f/4.5, 1/400, ISO100, 撮影モードマニュアル
 
なんともおどろおどろしいオカルトチックな画になりました。
 
今回は以上です。
 
 
何度かこのサイトでも言っていますけど、私は犬派でして猫が苦手です。しかし最近ではSNS上で写真を見るのも撮影するのも猫が多いのもあって、可愛さが解ってきました。
 
そしてSNSに上げられている猫写真と同様、ん〜それよりは若干マシな感じはしますけど、ピントが甘い画が多いのはこれからの課題です。素速いアクションで決めたかったので、オートフォーカスをオートにしていたのですが、やはりシングルポイントで撮ったほうが精度は上がってきます。
 
ただ、シングルポイントで撮る場合は、画の中心がフォーカスポイントじゃない時に、フォーカスポイントでピントを合わせてから構図を取りますので、素早く行おうとするとブレる心配があります。でも素早い操作をしないとシャッターチャンスを逃してしまいますから悩ましいです。
 
私は今回くらいの撮影であればマニュアルフォーカスの方が良いケースも多いだろうと考えていますけど、オートフォーカスレンズのフォーカスリングが使いづらいので、静物撮影の微調整くらいにしかフォーカスリングは使っていません。
 
オートにしてもマニュアルにしても、フォーカスについてはさらなる修行が必要なところだと自覚しています。
 
 
次回も今回の続きで、袖ケ浦公園で猫を中心に撮っています。宜しければまたお越しください。
 
 

 
 
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