【古いけれど生きている町並み】佐原の古い町を歩きながら撮影(3)




 
先日市原市でものすごい豪雨が降りました。雨水が濁流になって道路が川になっていましたが、その様子を撮影した動画がテレビのニュース番組でも繰り返し放送されていました。
 
その日の朝、外房にいた私はサーファーが集まる駐車場にクルマを停めていましたら、突如激しい雨が降ってきました。そんな激しい雨の中、自分のクルマに戻ってきたサーファーが、クルマの脇でずっと立ったまま雨に打たれていたのが印象的でした。
 
考えてみればサーフィンですでに濡れている身体なので、クルマの中に入ろうものなら濡れていなかった車内がびしょ濡れになりますし、ドアを開けるのも躊躇するほどの激しい雨でした。
 
その後用事を済ませた私は帰路についたのですが、市原市の山越えをするため峠道を走りました。峠の上りカーブでは上から水が激しく流れてきて、水が止まるような地形のところでは水が溜まって路面が視認できない状況でした。
 
そして脇道からもすごい勢いで水が流れてきて走行にも支障をきたすほどで、「こりゃあ、やばいな」と感じた時に愛車のメーターアラームが点灯試験かと思うほどたくさん点きました。
 
多分同時にブザーも鳴っていたと思いますが、雨の音が凄くてあまり聴こえなかったです。しかし止まってしまっては二度と走れなくなるかもしれないと考えたので、ドキドキしながら大きな水溜りだけは避けて走り続けました。
 
結果、家まで無事に帰ってこられた上に、1時間後くらいにクルマのエンジンを再始動したらメーターには何のアラートも出てなく何事もなかったようでしたw このまま放っておくわけにはいかないですが、あまり気にし過ぎてもキリがないと思うくらいにこういったことが頻繁に起きます。
 
そして、それだけ激しい雨だったのですが、取水地のダムではそれほどではなかったみたいなので、引き続き水が足りない状況が続くのだと思います。
 
 
さて、以前から行ってみたかった江戸時代の町並みが今なお残る「北総の小江戸」として有名な「佐原の古い町並み」を見に行って撮影した3回目です。
 
今回、プラナーで撮る小江戸というテーマで撮影していますが、あまりボケ味を強くし過ぎないように意識していました。それでも何枚かは強いボケ味の画像がありますが、ボケではない単焦点らしさ目指していました。
 
撮影は愛機ニコンD810、レンズは単焦点50mmレンズ(Carl Zeiss PLANAR T*1.4/50mm ZF.2)を使っています。撮影時WBはオートですがRAW現像の際に補正していて、RAW現像はLightRoomCC、補正はPhotoshopCCを使用しています。
 
 
佐原の町並み40
50mm, f/7.1, 1/160, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
伊能忠敬の旧宅の続きです。裏庭(中庭?)に石碑と銅像がありました。
 
 
佐原の町並み41
50mm, f/7.1, 1/160, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
旧いけれど綺麗に維持されている家です。
 
 
佐原の町並み42
50mm, f/4, 1/60, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
蔵の扉を撮りました。マイルドなボケ味が良い雰囲気を捉えてくれていると感じます。
 
 
佐原の町並み43
50mm, f/4, 1/800, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
これ、水面に映る木にフォーカスしています。自分的にはちょっぴり変わった試みですし、実際に効果的かどうかは知りませんが、マニュアルフォーカスだと簡単にこういった発想を実行できます。
 
 
佐原の町並み44
50mm, f/4, 1/640, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
たまに案内板が目に入ります。
 
 
佐原の町並み45
50mm, f/2.8, 1/320, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
明るさの違いが面白いと思います。
 
 
佐原の町並み46
50mm, f/2.8, 1/2000, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル

これは奥に見える建物と、その前を走り抜けようとしている自転車辺り(この辺りは結構アバウトw)にフォーカスしています。
 
 
佐原の町並み47
50mm, f/4, 1/1600, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
小江戸ではよく見かける時計台です。これは時計台と呼ぶには小さめでした。文字盤のところ、一瞬ガムテープでも貼っているのかと思いましたが違いました。時刻もそこそこ合ってますw
 
 
佐原の町並み48
50mm, f/4, 1/800, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
町の中には洋風の建物も結構ありますが、見事に街の雰囲気に溶け込んでいます。想像ですがこういった感じは“江戸”というよりは“明治”な感じなのでしょうか。
 
 
 佐原の町並み49
50mm, f/4, 1/500, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
木の色が印象的で窓の格子も特徴的です。
 
 
佐原の町並み50
50mm, f/4, 1/250, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
手前の建物は料理屋さんのようです。営業時間が夜なのか定休日なのかは知りませんが、夜になると違った風景を見せてくれるかも知れないと思うと、夜にも来てみたくなりました。
 
 
佐原の町並み51
50mm, f/4, 1/1250, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
まさに小江戸さわら船めぐり、といったベタな画です。
 
 
佐原の町並み52
50mm, f/4, 1/1250, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
東京バンドワゴンの看板を見て、なんか聞いたことがあるなぁ、と思ったらドラマの舞台として使われたんですね。
 
 
佐原の町並み53
50mm, f/4, 1/1600, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
特徴的な看板と屋根と青空という狙いです。
 
 
佐原の町並み54
50mm, f/4, 1/250, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
伊能忠敬記念館です。例によって私が行く時には休館日ですw
 
 
佐原の町並み55
50mm, f/4, 1/400, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
アール(R)で造られた面白い壁面です。
 
 
佐原の町並み56
50mm, f/2, 1/6400, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
ちょっぴり不自然な色味になっちゃいましたが、交差する町のメインストリートを甘く撮りたくてf/2.8にしました。
 
 
佐原の町並み57
50mm, f/2, 1/2000, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
右の建物にピントは合っているしブレてもいませんが、f値を絞り忘れて撮っているので、なんちゃら収差で犬が流れちゃいました。
 
 
佐原の町並み58
50mm, f/2, 1/3200, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル

ひとつ前の画像で流れてしまったので主役にして撮りました。今度はわざと絞っていません。
 
 
佐原の町並み59
50mm, f/2, 1/1600, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
調子に乗って同じ絞りで明るい木目の壁を撮りました。画像の右側が流れちゃっていますが、規則正しく並んだオブジェクトだと余計に目立ちます。
 
今回は以上です。
 
 
前回記事で、“より単焦点レンズを意識した撮影になっていると思います。”などと言いましたがどう感じましたでしょうか。
 
ガッツリとボケ味を強調したような画像は、ないことはなかったですが少なかったので、ご覧いただいている方にどう伝わっているかが心配ですが、プラナーらしさを感じるヌケの良さを感じる画像もいくつか撮れたと思います。
 
歩きながらの撮影では、太陽の角度や建物などが作る影で露出が難しく感じることがありますが、その点では明るい単焦点だと対応しやすいです。
 
ですが単焦点の場合には、当たり前ですが画角が変えられないので、他の画角がほしい時にはズームレンズか、違う画角の単焦点を何本か持たないといけないということになります。
 
現場でレンズ交換をするのは埃などの異物が入りやすいということや、持ち運びが大変だという理由から避けたいといういう人もいます。
 
私はレンズが替えられるのが一眼レフの大事な長所だと思っているので、現場でのレンズ交換は躊躇しません。しかし理想としては同じ本体を何台も持って、それぞれの画角のレンズを付ければ現場交換の問題はなくなります。
 
ただ現実としてはせいぜい本体は2台でしょうし、仮に本体1台とレンズだけを持ち歩くとすると、それほど多くのレンズは持ち歩けないので、単焦点1本と単焦点に近い画角のズームレンズを持ち歩くのが現実的だと今は考えています。
 
同じ画角の単焦点1本で撮り続けるのにも魅力を感じますが、時として違う画角を使いたい時があります。そういったいろいろな制約の中で満足できる撮影を目指すというのは難しいですがやりがいもありますね。
 
 
次回も今回の続きで、佐原の古い町並みを歩きながら撮影の最終回です。宜しければまたお越しください。
 
 



 
 
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