【古いけれど生きている町並み】佐原の古い町を歩きながら撮影(2)




 
みなさんはスポーツ実況についてどう思われますか? これには意見がいくつかあると思うのですが、ざっくりと大きく分ければ3つくらいの意見に分けられるのではないかと思います。
 
それは、
1.アスリートが真剣勝負しているのがすでにドラマチックなのに、余計な実況や解説は必要ない。
2.名実況、そして名解説という言葉があるように、実況解説は大変重要である。
3.どっちでも気にしない…(限りなく無関心)
こんな感じではないでしょうか。
 
例えば私が好きなサッカーの中継などでは、アナウンサーの「ゴ〜〜〜〜〜〜ル!!!」がウザいとか、選手の名前を連呼する割には違う選手の名前を間違えて呼ぶとか、監督や選手の考えなどを想像だけで勝手に語る解説者とか。。。
 
スカパーのサッカー中継では、実況と解説の音声をオフに出来たりもします。一時期はオフにしていた時もありましたが、テレビで会場音声だけだと現場とは違いあまり迫力を感じませんから、最近では音声を聞きながらTwitterで実況や解説にツッコミを入れたりして楽しんでいます。
 
そして、これにはちょっと無理矢理感はありますが、画像補正でも同じようなことが言えると思います。
 
特に風景写真などでは、美しい風景が眼前に広がっているとして、それをそのまま写すだけでも充分に綺麗なのに、パソコン上でさらに色味を強調したり加えたりという作業です。
 
人の目とは意識に対してとても都合が良いので、肉眼で最初に見た美しさとか感動が実は忠実には維持できないと感じます。本当はもっと派手だった。とか、赤(青)が強かったとか、そこに来てしまうと妄想や想像の域に達しているとも感じます。
 
画像補正の場合、作業している人が満足できるところまで補正してしまうと、ほとんどのケースでやり過ぎだと言えます。
 
何でもかんでもセンスという言葉で片付けてはイケないと思いますが、実はコテコテに補正していても傍から見て違和感が無かったり、あまり補正をしていなくても悪趣味な画像に見えたりもします。
 
まあ後者は稀だと思いますが、表現者としては主観が大切です。しかし客観性も合わせて持ちあわせたいと感じる次第です。写真表現にしても、スポーツ実況や解説にしてもセンス良い表現を期待したいところです。(自分のことは棚に上げまくりで失礼しましたw)
 
 
さて、以前から行ってみたかった江戸時代の町並みが今なお残る「北総の小江戸」として有名な「佐原の古い町並み」を見に行って撮影した2回目です。
 
冒頭で偉そうなことを言っている私ですが、今回はメッチャセンスの悪い画像を多々ご紹介します。それも含めての奮闘記ですので恥ずかしいと感じる画像も包み隠さずに公開していきます。
 
撮影は愛機ニコンD810、レンズは単焦点50mmレンズ(Carl Zeiss PLANAR T*1.4/50mm ZF.2)を使っています。撮影時WBはオートですがRAW現像の際に補正していて、RAW現像はLightRoomCC、補正はPhotoshopCCを使用しています。
 
 
佐原の町並み22
50mm, f/4, 1/800, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
いきなり「なんじゃこりゃあ!」といった感じの画像です。前回記事でもお話しましたが、時として柳が邪魔です。でも実はこれ、人の顔が写らないようにという配慮からなのでしたが失敗しましたw
 
 
佐原の町並み23
50mm, f/4, 1/800, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
上の画像で配慮したとか言いながら良い画像にならなかったので、結局はバッチリ写してしまいました。船の速度が案外早くて、あっという間に大写しです。
 
 
佐原の町並み24
50mm, f/6.3, 1/400, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
これも酷いw 何を撮っているのか判りません。
 
 
佐原の町並み25
50mm, f/6.3, 1/160, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
おいおいw 柳、そして電柱の控えワイヤー!台無しやで。
 
 
佐原の町並み26
50mm, f/8, 1/200, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
信号機に違和感を感じるほどの世界観です。
 
 
佐原の町並み27
50mm, f/4, 1/640, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
荒物店って?と思ってググってみましたら、ざる・桶・はたき・ほうきなどの雑貨のことのようです。このお店でラッキーカラーの赤い箸を買いました。
 
 
佐原の町並み28
50mm, f/4, 1/1250, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
着物を着たワルガキが走り抜けそうに見える路地が良い雰囲気です。
 
 
佐原の町並み29
50mm, f/4, 1/1250, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
ちょっとのぼり旗が美しくない気もしますが、小江戸感満載です。
 
 
佐原の町並み30
50mm, f/11, 1/125, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
今更ながら川があることでこの町を特徴的にしていると感じます。
 
 
佐原の町並み31
50mm, f/11, 1/160, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
川に対して直角に走っている道を撮りました。佐原名物 三菱館(千葉県有形文化財)が見えます。
 
 
佐原の町並み32
50mm, f/11, 1/200, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
振り返って撮りました。どこを見ても風情がある建物が見られます。
 
 
佐原の町並み33
50mm, f/11, 1/125, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
どこを切り取っても絵になるのは違いないのですが、50mmでは狭く感じる画像になってしまいました。
 
 
佐原の町並み34
50mm, f/4, 1/800, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
判りづらいかもしれませんが、橋の下から水が流れ落ちているのに驚いて撮っています。ザバザバ滝のように流れ落ちる水が印象的でした。
 
 
佐原の町並み35
50mm, f/4, 1/500, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
もうちょっとちゃんと捉えたくて近づいてみました。これなら判りますかね。正式名称は知りませんが船頭さんが持っている長い棒(櫓?・櫂?・棹?)、これで漕ぐのかと思っていたのですが、船をUターンするときにしか使いませんでした。
 
 
佐原の町並み36
50mm, f/2, 1/50, ISO560, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
突然の和風住宅ですが、これは17年をかけて全国を測量し『大日本沿海輿地全図』を完成させ、日本史上はじめて国土の正確な姿を明らかにした伊能忠敬の旧宅(国指定史跡)です。屋内で光が足りないために、いろいろとセッティングが変わりました。
 
 
佐原の町並み37
50mm, f/4, 1/50, ISO125, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
畳の目や柱のディテールまでリアルに表現できたと思います。生活感は感じませんでしたが、それは仕方がないところです。
 
 
佐原の町並み38
50mm, f/4, 1/640, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
家の裏庭でしょうか。雨樋の止まりの部分にピントが合っているのですが、後で画像を見ると「そこじゃないだろ」って感じです。
 
 
DSC_2031
50mm, f/4, 1/320, ISO100, 撮影モード絞り優先オート, WBマニュアル
 
外廊下です。手摺がありますので縁側ではないのでしょうね。これは上の画像に見える小さな川への転落防止ですね。
 
今回は以上です。
 
 
今回はお見せするのが恥ずかしい画像が結構ありました。ずっと不調が続いている私ですが、好調時だったら良い画が撮れるかというと、それは別の話ですw
 
構図、ピント、露出というのが撮影の三大要素と言われていますが、それともう一つ「狙い」がないと良い画にはなりにくいと感じました。何気なく撮っていても良い画が撮れることもあるでしょうけれど、狙いを付けることで様々な精度が上がってくる気がします。
 
こういった、どこを撮っても絵になる風景の場合、“どこを撮っても”というところから狙いがボケがちです。こういった場所での撮影でこそ、気持ちを集中させて狙いを意識したほうが良いのではないかと感じました。
 
 
次回も今回の続きで佐原の古い町並みを歩きながらの撮影ですが、より単焦点レンズを意識した撮影になっていると思います。
 
 
宜しければまたお越しください。
 
 

旅に出たくなる地図 日本 20版

新品価格
¥2,640から
(2020/9/22 14:59時点)


 
 
スポンサーリンク