【東京ドイツ村】2014芝桜まつり(2)-構図を考える-
ナショナルジオグラフィック プロの撮り方 構図を極める (ナショナル・ジオグラフィック)
ブライアン・ピーターソン 日経ナショナルジオグラフィック社 2013-11-19
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前回記事の「【東京ドイツ村】2014芝桜まつり(1)」の続きです。
タイトルにもありますが構図について考えることがありました。特に被写体を特定していない場合や被写体が大きかったり広かったりという、狙いが定めにくいシチュエーションにおいて考えてしまいます。
このページではひとつの対象を見て、画のどこに配置するかや大きさなどを私なりに考察しています。ただ私はあくまでカメラ初心者ですのでお教えするというスタンスではなく、自分が感じたままをツラツラと書き綴らせて頂いています。
構図のセオリー
「日の丸構図」とか「三分割法」などのフレーミングのセオリーはあるかと思いますが、私は撮影する人の感覚で良いと思っています。だって例えば同じような機材でみんながセオリー通りに撮ったら、どの写真も同じような写真ばかりになってしまうじゃあないですか。それではあまりにも個性がありません。
当然色味やアングル、人物であれば表情など構図のみで写真が出来ているわけではありませんから極論とも言えます。でも例えば写真がアートであるのならば写真の賛否は間違いなく見る人の好みですからね。他人の気持なんか分かりませんから、まずは自分が満足する写真を好きなように撮れば良いのだと思っています。仕事の場合はその限りではないのでしょうけれど。
ただ個性が大事と言ってもほとんどは四角形の中に収めるものですから限界はあると思います。私の場合はありふれていようが、そうでなかろうが自分の感覚を一番大事にして撮ります。あえて言うのならばファインダーの中に見える画のオブジェクトのウェイトバランス(重量の意味ではなく画を占める割合などのウェイト)を重視しているのかな。と思っています。
焦点距離とD3100の欠点
まずは花の写真です。前回記事の芝桜のところに向かっている途中で見つけた花を構図を変えて撮ってみました。
まずは寄りで一輪を日の丸構図で撮ってみました。焦点距離55mm
もう少し絞りを開けて撮った写真もあれば良かったかと後で思いました。
今度は引きで二輪を撮ってみたのですが、絞りを開くのを忘れてさらにおかしなところにフォーカスが合っているようで失敗作です。焦点距離30mm
どちらかの花にフォーカスを合わせてボケ味をつけたらどうなっていたのか、という疑問も出てきましたが後の祭りです。この2枚の写真のF値はどちらもF8でした。焦点距離によって撮影結果も変わるようですので、一輪の写真の方は背景が多少ボケています。
実はここでD3100の大きな欠点に気づきました。
エントリー機ですから致し方ないとはいえ、カメラに搭載されている液晶ディスプレイでは写真細部の確認がほとんど出来ません。拡大すれば細部も見られますが、今度は全体の雰囲気がよく分からなくなってしまいます。
使い方と慣れの問題かもしれませんが、その場で思いつくいろんな設定で同じ写真を何枚か撮った方が良い時もありそうです。
ちなみにスペックは、D3100=3型TFT液晶、約23万ドット、現行機D3300=3型TFT液晶、約92万ドット(VGA)、と同じ3型でも解像度が4倍という差があります。
価格相応と言ってしまえばそれまでですが、気になる方は予算を少し上げて上級機や現行機を購入されたほうが良いと思います。
ズームで距離感を変えてみた
今度は同じ場所でズームを使って距離感を変えて撮ってみました。標準ズーム18mmと26mmで撮っています。
26mmで撮った方です。これは撮りたいところだけを撮った感じですが、私は多少の窮屈感を感じました。少しオブジェクト数が多かったのかと思いました。
18mmで撮った方はオブジェクトも小さくなって、池も広く感じられる画になっていますが、右側に土の帯が写り込んでいるのが気になりました。撮る位置を少し左に移して角度を考えて撮った方が良かったかも知れません。
しかしこういった場合は、引きで撮ってあとでトリミングする方法もあるとは思います。私はなるべくトリミングはせずに撮りたいと考えています。
大物オブジェクトを意識する
今度は画の中に大物オブジェクトを入れて撮る場合のバランスについて考えてみます。
アミューズメントパークなどでは定番の観覧車ですが、近づいて観覧車だけを撮る場合と、引きで他のオブジェクトと一緒に撮る場合では印象も大きく違うと思います。
実はこれ、撮影時には左側のウッドデッキと空と地面の割合を考えて構えています。ファインダーを覗いたら真ん中辺りに観覧車があったので、中心に据えてしまいましたw
今度は撮影位置を移動して観覧車をなんとなく入れて撮ったものです。
同じ左上に観覧車ですが、今度は観覧車オブジェクトが少し大きめに写る場所から撮影しました。でも実は真ん中に映っている建物も大事だったんです。こういう時に良い結果が得られる撮り方というのが知りたいですねぇ。
そして最後はベタベタですが、観覧車を真ん中に据えてみました。なんの狙いも感じられない距離感で観覧車以外の部分の広さが中途半端に目立ってしまっている失敗例ですね。
いろいろ撮ってみましたが…
今回は構図に焦点を当てていろいろ撮った写真をご紹介しましたが、やはり写真は難しいという感想です。構図ももちろんそうですが、ボケ味なども出来る限り完成イメージを沸かせながら撮っているつもりだったのですが、全く結果が出ませんw
これは経験も大事でしょうけれど、ある程度の知識は頭に入れておかないといけないと思いました。それによって想像したイメージに近づけていけるのだと思います。そしてイメージを沸かせるためには良い写真をたくさん見て、自分のイメージを豊かにする作業も必要かと。最初はパクリでも良いかも知れませんが、やはり自分ならではの写真を撮りたいところです。
次回の記事は、これまでの2記事と同日の午後に別の場所で撮った写真をご紹介します。
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