機材が良くなると画質は良くなるけどつまらない写真が増える不思議 & Milvus35mm/F2縛りで夕方から夜、東京駅〜秋葉原駅を歩きながら撮影(1)
ニコン D850 ボディ|カメラのキタムラネットショップ
エントリー機を買ってカメラを始めて、ハマってくるといろいろな写真を撮ります。そしてカメラについても徐々に勉強するので、楽しく撮影をしながらも、ミドル機とかハイエンド機に憧れ始めます。
そして上位機種を買う、良いレンズを買う、三脚や照明機材なども買い揃えていくと、それなりの経験値も積みあげていきます。でも何かが徐々に失われていく感覚もあったりします。
あ、みなさんごきげんよう。Red_Shieldです。なんかいつもと違う入り方でしたけど、ちょっとやってみたかったんですw あと記事タイトルが長くなっちゃってすみません。
冒頭のエントリー機のところはコンデジでもスマホでも、それこそガラケーでも良いんですけど、みなさんは初心者時代の自分の写真を見返すことがありますか?
私は先日、初めて買ったデジイチD3100時代の写真(画像データ)を見ていたんですけど、今では撮らないな、とか、撮れないな。などと自分で感じるような写真が結構ありました。それは積み重ねられた経験値が、悪い意味で勝ってしまったんじゃないかと。
一度撮ったら興味を失ってしまう被写体とか、昔は面白いと思っていた被写体に飽きてしまったりとか、またはカメラのセッティングや構図がある程度定型化してしまって、初心者の頃のようなイキイキとした躍動感みたいなものが薄れてしまっている。そう感じました。
人の感覚はいい加減ですから「初心忘るべからず」なんていうのは、なかなか維持できなかったりします。実際、カメラがエントリー機→ミドル機→上級機と変わっていくことで画質は良くなります。それも飛躍的に。
でも撮影された写真からは、元気が感じられなかったり、魅力が感じられなかったり、なんとなくいつもどおりの写真で、ちょっぴりつまらなかったりしたりもする。いわゆるマンネリ化してしまう事があるように思います。
そんなときは、変わったことを始めたり、無理してみたりもすることがあるんでしょうけど、あまり効果が出ないことも多いので、そういったときには少し休む、ということも必要なのではないかと思います。
あとは、高画質に惑わされ過ぎずに撮ることも大切かと思います。ガラケーの頃から好きで見ている人の写真がデジイチの高画素機になったんですけど、写真としてはガラケー時代のほうが魅力的だったというのもありました。
きれいにボカしたり、高詳細な写真は誰が見ても美しいと思いますけど、撮影者らしさというか、没個性になっていってしまう危機感を私は持っています。新鮮味とか初心とか、結局撮影って自分自身との戦いなのかと感じる今日この頃です。
さて、時系列的には入れ替えてしまいましたけど、昨年のガンバ戦とFC東京戦の間に、夕方の東京駅から夜の秋葉原駅までを歩いて撮った画像をご紹介します。
この日は、Milvus T* 35mm F2ですべての撮影をする、Milvus縛りにしました。それはファーストインプレッションのときに、夜景の撮影をしなかったからということと、ストリートスナップに向いているとされる35mmの画角のみで撮りたいと思ったからでした。
アクアラインバスで東京駅に降り立ってから、いつも向かう銀座方面に背を向けて日本橋方面へと歩きはじめました。今回は東京駅から日本橋までの画像をご紹介します。
撮影は愛機ニコンD810、レンズは単焦点レンズ(Carl Zeiss Milvus T* 35mm F2 ZF.2)を使っています。撮影時WBはオートですがRAW現像の際に補正していて、RAW現像はCameraRaw、補正はPhotoshopCCを使用しています。
D810, 35mm, f/5.6, 1/30, ISO800, 撮影モードマニュアル
幾度となく撮っているJR東京駅 八重洲口から撮影開始です。
D810, 35mm, f/5.6, 1/30, ISO360, 撮影モードマニュアル
少し時間は早いですけど、いつもの夜景セッティング(絞り、シャッタースピードをマニュアルで設定して露出はISOオート)で撮ります。
D810, 35mm, f/5.6, 1/30, ISO640, 撮影モードマニュアル
この角度から撮る東京駅は初めてだと思います。まだ明るさが残る空と、照明が点灯し始めた地上のコントラストが結構良い感じです。
D810, 35mm, f/5.6, 1/30, ISO80, 撮影モードマニュアル
知らないお店ですけど、サイン好きとして看板が撮りたくなる、ちょうどよい位置にあった看板を見上げるアングルで撮りました。ISO感が興味深いです。
D810, 35mm, f/5.6, 1/30, ISO800, 撮影モードマニュアル
“夜はこれから”といった風の飲食店街です。ホンダのクルマを構図のアンカーにして、たくさんの看板と空を撮りました。
D810, 35mm, f/5.6, 1/40, ISO1000, 撮影モードマニュアル
対面にカラオケ屋さんがある画になりました。メインコマンドダイヤルを回していますね(無自覚…)
D810, 35mm, f/4, 1/30, ISO1000, 撮影モードマニュアル
中央通りに出ました。この辺りはすでに日本橋ですね。
D810, 35mm, f/4, 1/25, ISO800, 撮影モードマニュアル
日本橋 高島屋が綺羅びやかな光を放っています。もうちょっと絞ったほうが良かったかもです。
D810, 35mm, f/4, 1/30, ISO1800, 撮影モードマニュアル
ローパスフィルターレスカメラにとっては厳しく感じる被写体(ビル)ですw
D810, 35mm, f/4, 1/30, ISO1400, 撮影モードマニュアル
大好きな車通りが多い交差点です。1/30で良い感じにクルマがブレています。
D810, 35mm, f/4, 1/30, ISO1800, 撮影モードマニュアル
横断歩道の手前から交差点を撮ります。ちょっと手ブレしてしまいました。
D810, 35mm, f/4, 1/30, ISO2200, 撮影モードマニュアル
横断歩道の白線とアスファルト、動きがある歩行者、好きです。
D810, 35mm, f/4, 1/30, ISO1600, 撮影モードマニュアル
右折待ちをするバイクと向こうに見える野村證券のビルが、なんかハマってる気がします。
D810, 35mm, f/4, 1/30, ISO1250, 撮影モードマニュアル
日本橋の日本橋ですw 意味を知らなければ、不思議でしかない像が見られます。
D810, 35mm, f/2.8, 1/30, ISO1600, 撮影モードマニュアル
隙間から見えたテントに惹かれました。
D810, 35mm, f/2.8, 1/30, ISO1800, 撮影モードマニュアル
テント、角度を変えて見てみます。飲食店のテラス席の雨風除けのようです。
D810, 35mm, f/2.8, 1/30, ISO450, 撮影モードマニュアル
橋の下は明るく、ISO感も450まで下がってきました。明るいところで何かを読んで佇んでいるおじさんが良い雰囲気です。
D810, 35mm, f/2.8, 1/30, ISO500, 撮影モードマニュアル
日本橋名物“麒麟像”と照明を主役に撮りました。
D810, 35mm, f/2, 1/30, ISO400, 撮影モードマニュアル
凝った作りの照明にフォーカスして開放で撮りました。開放でもf/2なので、ドロドロにボケることはありません。歩行者の服の質感がよく出ています。
D810, 35mm, f/2, 1/30, ISO2500, 撮影モードマニュアル
「東京市道路元標」の文字が暗いところでどれくらい詳細に写るか、これも開放で撮ってみます。
今回は以上です。
夕方、結構暗くなってからの撮影ということで、開放に近い絞り値で撮影したことと、夜も明るい東京の街歩き撮影だったので、比較的ISO感を抑えて撮影することが出来ました。
私流夜景撮影セッティングでは、絞りとシャッタースピードをある程度固定するんですけど、感度をカメラ任せで撮影すると、思ったイメージよりも明るく撮ろうとするメーカーの設定が気になります。
多少の時間を掛けてでも、感度もマニュアルで撮るほうが満足行く結果が導き出せるかも知れません。そんな感想を持ちながらも今回の撮影ではISO2500までと、オートながら比較的感度を抑えめで撮れたので、ノイズもそれほど目立たない結果が得られました。
高画素機のD810なので、高詳細な画が残せるのは当然といえば当然なんですけど、明るさが足りない状況で、さらに手持ちでの撮影はなかなかチャレンジングで楽しいです。
APS-C機の頃には第一にノイズが気になっていたのですが、D810では第一に手ブレが気になります。あとはマニュアルフォーカスですからピントのところはカメラに関係なく気を使うところです。
Milvus35mm F2についての感想は、このシリーズの最後で語るとして、次回以降も楽しんでご覧頂けると幸いです。
それでは次回も今回の続きで、Milvus縛りで夕方の東京駅から秋葉原駅までを歩きながら撮影した画像をご紹介します。宜しければまたお越しください。
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