フォトキナ2018にて各メーカーが活発に新製品をアピール! & 自分的にはちょっぴり遠出、茨城で撮影(3)
ドイツのケルンで2年に1度開催される、カメラ・写真機材をはじめとした映像関連総合見本市「フォトキナ2018」が今年、9月26日から29日まで開催されました。世界各国のメーカーが気合を入れて臨む舞台です。
ちょこっと取り上げると、ライカ・パナソニック・シグマが「Lマウントアライアンス」、富士フィルムからは1億画素の中判ミラーレスカメラ「GFX 100 MEGAPIXELS」、私も大好きCarl Zeissからは35mmフルサイズセンサー搭載のレンズ一体型デジタルカメラ「ZX1」、などが発表されました。
他にもたくさんニュースは入ってきていますけど、例えば次期LUMIXはフルサイズセンサーを搭載して登場とか、APS-C搭載 最強コンデジと噂の新型リコー「RICOH GR III」の発表など、盛りだくさんです。
Zeissの「ZX1」なんて、Adobe Lightroomがカメラ本体に内蔵されているという、、、もう驚きましたね。
私はカメラを始めてまだ4年とちょっとなので、今回のようなことがこれまでにどれくらいあったのかは知りません。しかしこれほど多くのメーカーが新マウントを発表したり、新しい機種を投入してくるところを見ると、デジタルカメラ新時代の幕開けに立ち会っている感覚にもなります。
デジタルカメラファンとしては、デジタルの中にアナログ的な部分をどこまで残すのが良いのか、またカメラ本体でどこまでできるのがベストなのか、などの、自分の好みをしっかり持たなければ、続々と目の前に繰り出される新機種に、ただただ翻弄されてしまうことになりかねませんね。
新機種はいつの時代もとても魅力的です。そのすべてを購入してその魅力を感じることも良いでしょう。けれど私としては“撮影”に対してのスタンスとかスタイルとかを、改めて見直したくなる気持ちになりました。
カメラは撮影の道具です。“たかが道具”ですけど“されど道具”です。さらなる沼への入り口が大きな口を開けて眼の前で甘い誘惑をしているこの時、自分をしっかりと持ちたいところですw
さて、猛暑のとある日に丸1日時間が作れたので、自分としては結構遠いと感じるところに日帰りのプチ撮影旅行をしようと考えました。夜明け前に日立駅に到着するように出発して日立駅にて撮影、その後千葉方面に戻りながらいくつかのスポットで撮影しながら帰宅する。という計画で撮影した画像をご紹介する3回目です。
今回は鹿島神宮での撮影の続きと、結果的にその日最後のスポットになった日川浜海岸での撮影を始めたところまでの画像をご紹介します。
撮影は愛機ニコンD810、レンズは標準ズームレンズ(AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR)と、望遠ズームレンズ(AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED)を使っています。撮影時WBはオートですがRAW現像の際に補正していて、RAW現像はLightRoomClassicCC、補正はPhotoshopCCを使用しています。
D810, 24-120mm(24mm), f/6.3, 1/25, ISO320, 撮影モード絞り優先オート
日陰が多くて露出的には厳しい環境ですけど、真夏とはいえしっとりとした画になりました。
D810, 24-120mm(24mm), f/6.3, 1/25, ISO180, 撮影モード絞り優先オート
得も言われぬ佇まいの拝殿に凄みを感じました。そして広角らしい画になったと思います。
D810, 24-120mm(24mm), f/10, 1/25, ISO180, 撮影モード絞り優先オート
背の高い木々の隙間から光が差し込みます。パワースポットの朝、といった雰囲気です。
D810, 24-120mm(24mm), f/8, 1/25, ISO900, 撮影モード絞り優先オート
手前の石貼りステップと、右隅の案内板がなければ時代を見間違えそうな景色です。
D810, 24-120mm(24mm), f/8, 1/25, ISO320, 撮影モード絞り優先オート
縦構図にしたことでやはり大きく雰囲気が変わりました。時代劇に出てくる背景みたいです。
D810, 24-120mm(24mm), f/8, 1/25, ISO800, 撮影モード絞り優先オート
小さい画像なので判りづらいですけど道の先に人が写っています。比べると木々の大きさを感じます。
D810, 24-120mm(24mm), f/8, 1/100, ISO500, 撮影モード絞り優先オート
日向と日陰の光が極端で、露出が厳しい画になりました。落ちるシャドーと白飛ぶハイライト、なぜか笑いがこみ上げますw
D810, 24-120mm(24mm), f/8, 1/25, ISO1800, 撮影モード絞り優先オート
奥宮、これも素晴らしい佇まいです。
D810, 24-120mm(24mm), f/6.3, 1/25, ISO320, 撮影モード絞り優先オート
引きで撮ります。実に広い境内ですので、さらに奥にも続くんですけど、これで引き返します。
D810, 24-120mm(38mm), f/8, 1/40, ISO2000, 撮影モード絞り優先オート
大好きな木漏れ日が多く見られる画になりました。
D810, 24-120mm(24mm), f/8, 1/25, ISO900, 撮影モード絞り優先オート
こんな自然の山の中のような参道でしたけど、とても掃除が行き届いていて、道にはゴミひとつ落ちていない素晴らしい景色が見られました。
D810, 24-120mm(120mm), f/8, 1/125, ISO3600, 撮影モード絞り優先オート
鹿国(浦和モノ用語)らしく、鹿園に鹿がいました。ちょうど係の人が世話をしているところだったので、遠慮がちに距離をとってテレ端で撮りました。
D810, 24-120mm(120mm), f/8, 1/125, ISO3600, 撮影モード絞り優先オート
餌を食べながら顔を上げた子鹿と目が合った気がしました。
D810, 24-120mm(120mm), f/8, 1/125, ISO3600, 撮影モード絞り優先オート
緑に日が当たる、これまた大好きな画です。実は、撮って出しでは背景がもうちょっとごちゃごちゃしてたんですけど、意識してシャドーを暗くして見たくない背景を潰しました。
D810, 24-120mm(31mm), f/8, 1/30, ISO1800, 撮影モード絞り優先オート
楼門に奉納された酒樽が並べられています。一番右の酒樽の木札には「鹿島アントラーズFC」と書いてありましたけど、撮影せずにスルーしましたw
D810, 24-120mm(24mm), f/8, 1/25, ISO900, 撮影モード絞り優先オート
逆側から撮ると迫力ある楼門の雰囲気が際立ちます。朝日が輝く鹿島神宮でした。
D810, 24-120mm(112mm), f/6.3, 1/640, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
日川浜名物の連なる風車が見えてきました。待ちきれずに車を停めて撮ります。夏の雲と風車が良い雰囲気です。この時はまだ朝の8時前です。
D810, 24-120mm(120mm), f/6.3, 1/1000, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
私は風車が大好きなんです。風車を見ていると、大きさとか距離感とかがおかしくなったような感覚になります。
D810, 70-300mm(155mm), f/6.3, 1/1000, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
ここで70-300mmにレンズ交換します。風車の距離のためか、155mmなのに広角感ある画になりました。
D810, 70-300mm(70mm), f/10, 1/400, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
これは朝日を浴びている風車を斜め後ろから撮っています。右側にある太陽の方向から、左に向けてかかる空のグラデーションがさり気なく美しいです。
D810, 70-300mm(200mm), f/10, 1/500, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
私がいる位置から一番近い風車を撮っていますけどハイキーになってしまいました。
D810, 70-300mm(70mm), f/6.3, 1/500, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
広角端まで引いてみると、砂浜から空に至るまで夏らしい雰囲気です。
D810, 70-300mm(70mm), f/10, 1/500, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
海を向いて左側にある風車も結構大きく見えます。
D810, 70-300mm(70mm), f/10, 1/500, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
広角端ですので、引きたいと思ったら歩くしかありません。ということで、上の画の撮影ポイントから歩いて距離をとって引いてみました。
今回は以上です。
鹿島神宮はとても素敵な神社でした。しかし私にとって鹿島は敵地ということで、いまいち乗り切れませんでしたし、東国三社の中でも香取神宮のときとは正直違った感覚を持ちました。茨城には見るべき神社はまだまだありますので、また茨城には行きたいです。
この記事に載せている画の撮影ならば、流行りのフルサイズミラーレスの方が良い画を残せるかも知れません。しかし地面や緑の葉を照らした木漏れ日を光学ファインダーで見る美しさ、これは譲り難いものがあります。
f/2.8通しの大三元レンズは使ったことがないので分かりませんけど、私が愛用しているf/4通しの小三元と呼ばれるレンズでは、広角撮影時の周辺の光量落ちが顕著です。そんな光量落ちの画が好きな人もいるかも知れませんけど、あまり良いものではないと思います。
しかし良くないと言われるフレアやゴーストが画をドラマチックにしたりしますし、それは周辺の光量落ちでも同様です。私の場合にはプラナーを使って開放で撮ったときに出る背景が流れるような収差は結構好きですし、そこは好みと言っても良いかも知れません。
しかしそういった画について好きだと言い切ってしまうのは、ある意味危険なことでもある気もします。世界最高水準の光学機器会社として圧倒的に支持されているCarl Zeissが、デジタル一眼レフに向けて作ったフラッグシップレンズのOtusシリーズ。
実はこのOtus、中古レンズ市場にかなり多く出回っている印象があります。わざわざ高いお金を出して買ったのですから、良いレンズであれば手放す人は少数であるべきなんですけど、これについては不思議に思いました。
実は、その答えがなんとなくですけど解ったような気がしたのは、DONKEのバッグを見に行った際に、ヨドバシカメラでカール・ツァイスのタッチ・アンド・トライコーナーで試写した時に感じたのでした。
この件についての私の見解は次回、またはそれ以降になりますけど、記事冒頭の語りででも改めてお話したいと思います。
次回は茨城遠征の最終回、日川浜海岸で撮影した画像の続きをご紹介します。宜しければまたお越しください。
カメラレンズ Otus 1.4/55 ZF.2【ニコンFマウント】|ビックカメラ.com
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