アニメに登場するツールのリアリティについて & 新宿とか原宿あたりを歩いて撮った(原宿編1)

by カエレバ

 
このサイトをご覧頂いている方の中には知っている方も多いかと思いますけど、私はアニメ(特に深夜アニメ)が大好きです。アニメを見始める前から映画好きでもありましたので、アニメに限るということではなく、映像作品を見るのが昔から好きなんです。
 
そんなことですから、毎クール新番組をチェックしているのですが、今期始まったカメラに関わる作品を見ていてモヤモヤしたことがありました。
 
アニメの人気ジャンルの中に“日常系”というのがあるんですけど、日常系の作中に出てくるツールに、リアルな商品が登場することがあります。例えば、私が最初にハマったアニメ「けいおん!」に出てくる楽器やヘッドフォン、文房具などは実際に購入できる商品でした。
 
それらの商品は、メーカーや販売店のスタッフにも想像がつかないほどの売れ行きを見せたりすることがあります。そういったところ、アニオタが嫌われる要因の一つかもしれませんけど、しかしそのリアリティが作品に厚みをつけたり、信頼性を増したりするのだと思います。
 
またその商品に関わる業界からも、当然のように期待が高まりますね。
 
今期、放送が始まった作品「多田くんは恋をしない」は、プロカメラマンを目指す写真部の男子高校生が主人公の学園青春ラブコメディで、実在するカメラや周辺機器が登場します。
 
この作品の第1話、ヒロインとの出会いのシーンで個人的に「ん?」となったのですが、主人公の使用カメラがニコンD7200で、ヒロインの使用カメラがパナソニックのLUMIXです。
 
主人公とヒロインがそれぞれ桜を撮りに行っていて偶然出会うシーンで、ヒロインのカメラのバッテリーが切れて撮影できなくなったので、主人公がヒロインのカメラからメモリーカードを抜いて、自分のカメラに挿して撮影するシーンでした。
 
カメラを撮る方ならご存知だと思うんですけど、もし同じ規格のメモリーカードを使っていても、そのカメラ用にフォーマットしなければ使えないはずなんですけどね。と思ったんです。
 
もしかしたら私が知らないだけで、パナソニックのデジカメのメモリーカードをそのままニコンのデジカメで使えるのかも知れませんけど、少なくともうちにある3台のニコンの一眼レフには同じニコンといえども、どれもそのままでは使えません。
 
フォーマットしたとしたら、それまでヒロインが撮った画像は消されてしまいますし、LUMIXに戻したところで画像は見られないので、カードリーダーなど他の方法で閲覧することになってしまうという、とても狭い選択肢の結果しか思い浮かびませんでした。
 
アニメなんだからファンタジーでいいじゃん。という意見は私も持っています。実際「けいおん!」では、弦の替え方も知らない主人公が天才的なプレーをしたり、絶対音感を持ってたり、何より高校生ではできないと思われるレベルの高いバンドアレンジなど、挙げてみたらキリがないファンタジーな部分があります。
 
「多田くんは恋をしない」では、Canon、スリック、ソニー、タムロン、ニコン、パナソニックなどの協力を得ていて、さらに物語上、主人公とヒロインの馴れ初めシーンだったので、どうにもできなかったかもしれませんけど、私は気になりました。
 
リアルな道具がリアルに描かれていて、それを使う登場人物がファンタジーのように使いこなす、というものなら、笑っちゃったかもしれませんけど、それほど気にならなかったかもしれません。
 
そういったことで「多田くんは恋をしない」は、気持ちがあまり入らず流し見になってしまっていますけど、それでも実際のカメラが登場する作品が、これからも増えてくれると嬉しいと思っています。
 

by カエレバ

 
 
さて、その日は朝からアクアライン高速バスで新宿入りして、明治神宮から原宿、そしてまた新宿へ戻るというルートを歩きながらの撮影をした4回目で、今回は原宿の駅前から竹下通りを明治通り方向に歩いて撮った画像をご紹介します。
 
明治神宮も賑わっていましたけど、原宿はさらに賑わっていて、人通りが多いのが特徴です。そのため、あまりじっくりと身構えて撮ることができずに人混みに流されながら、同じようなアングルの同じような画が多くなってしまいました。
 
それもこれも、例によって狙いがはっきりしていない自分の問題だと思いますけど、撮影する身としては楽しかったです。そして撮影日からかなり経ってしまったために、通行人の衣服やサインなど、今見ると季節感がないと感じてしまいますがご了承ください。
 
 
撮影は愛機ニコンD810、レンズは標準ズームレンズ(AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR)を使っています。撮影時WBはオートですがRAW現像の際に補正していて、RAW現像はLightRoomClassicCC、補正はPhotoshopCCを使用しています。
 
 
 原宿01
D810, 24-120mm(78mm), f/4, 1/2000, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
原宿駅前です。小さい駅ですけど、いつ来ても多くの人が行き交っています。
 
 
原宿02
D810, 24-120mm(38mm), f/4, 1/1600, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
同じ場所で少し引いて撮ってみます。こういうところはズームレンズの便利なところです。上の画では、横切ろうとする手前の女性が写る大きさから、その女性が主役のようになっていますけど、引いて撮ったこの画は風景写真に見えます。こちらに向かって歩いてくる中央の男性が主役でも“あり”ですけど、他の要素がないとちょっと弱いですね。
 
 
原宿03
D810, 24-120mm(44mm), f/4, 1/1250, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
レトロな駅舎と青空を撮りました。
 
 
原宿04
D810, 24-120mm(32mm), f/4, 1/800, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
道路を渡ってほぼ正面から駅舎を撮ります。横切る女性が可愛いですけど、後ろに写るクルマが2台ともメルセデスだったのが印象的だったので、このタイミングでシャッターを切りました。
 
 
原宿05
D810, 24-120mm(48mm), f/4, 1/1250, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
ちょっとパースを付けて駅舎を撮りました。
 
 
原宿06
D810, 24-120mm(78mm), f/4, 1/800, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
竹下口の方も撮ってみます。正面から撮ってないので判りませんけど、漫画の看板が興味深かったです。
 
 
原宿07
D810, 24-120mm(24mm), f/4, 1/400, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
竹下通りに入ります。アーチのオブジェクトがスノーマン(雪だるま?)で季節感なくてすみません。こういった狭い道路では広角レンズは必須かと思います。日陰が強かったので、補正時に強めにシャドーを飛ばしましたらコントラストが低い画像になっちゃいました。
 
 
原宿08
D810, 24-120mm(55mm), f/4, 1/250, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
標準画角で見下ろした感じの画を撮りました。竹下通りらしいゴチャゴチャ感が出ていると思います。
 
 
原宿09
D810, 24-120mm(31mm), f/4, 1/800, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
上の画に比べる下ナメっぽい構図で青空も入れてみました。
 
 
原宿10
D810, 24-120mm(32mm), f/4, 1/1000, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
日陰の中でも目立つイエローダウンの男性です。この構図はストリートフォトらしい雰囲気かと思います。
 
 
原宿11
D810, 24-120mm(40mm), f/4, 1/800, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
少し男性から距離を置いて撮った画を明るめに補正しました。
 
 
原宿12
D810, 24-120mm(38mm), f/4, 1/250, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
同じような画像の3連発ですみません。しかしこの3枚をパッパッパッと続けて見ると歩み進んでいる感じがして楽しいです。
 
 
原宿13
D810, 24-120mm(46mm), f/4, 1/250, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
その昔サラリーマン時代にちょっと仕事をしたことがあるクレープ屋さんの前で撮影します。この通りはサラリーマン時代に仕事をさせてもらったお店がそこそこあります。独立してからは取引先があったりもします。
 
 
原宿14
D810, 24-120mm(28mm), f/4, 1/500, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
広々した空と下界の雑踏といった対極的なイメージの画です。
 
 
原宿15
D810, 24-120mm(24mm), f/4, 1/800, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
この完全閉店のお店も昔に仕事したことがありますけど、右に写っている男女、カップルだったら爆発しろ的な画になっています。
 
 
原宿16
D810, 24-120mm(44mm), f/4, 1/1600, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
明治通りに出たところでビルと青空といった感じで撮ろうと構えていたら、女性がスッとフレームインしてきました。“デキる女”という雰囲気を醸し出しています。
 
 
原宿17
D810, 24-120mm(48mm), f/4, 1/160, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
原宿観光案内所の脇道に入っていきます。この通りにある会社に、徹夜明けの早朝4時頃その会社のポストに納品DVDを入れに来たのを思い出しました。そういったキツかった仕事はよく覚えているものですね。
 
 
原宿18
D810, 24-120mm(62mm), f/4, 1/1250, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
脇道に入る前に振り返って明治通りの渋谷方面を撮ります。ファンシーなステッカーがたくさん貼ってある赤い郵便車を初めて見て驚きました。
 
 
原宿19
D810, 24-120mm(78mm), f/4, 1/800, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
脇道に入ります。この時すでに午前11時を過ぎていましたけど、この通りはまだ通勤モードのようでした。確かに取引先も11時始業だった気がします。
 
 
原宿20
D810, 24-120mm(66mm), f/4, 1/640, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
距離が合ったようで、背景のボケ具合が良い感じに2人の女性を際立たせます。遠近感ある画になりました。
 
 
原宿21
D810, 24-120mm(55mm), f/4, 1/200, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
ここまでの3枚は立ち止まって撮っているのですが、人が近づいては追い抜いて離れていきます。同じ絞りですけど画角とボケ具合などが違うので違った印象に見えます。
 
 
原宿22
D810, 24-120mm(24mm), f/4, 1/200, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
 
細路地を撮ります。原宿といえば“kawaii”が代表的ですけど、ブラックを基調にしたクール系のファッションを扱うショップも多く見られます。
 
今回は以上です。
 
 
原宿という街は平日と休日、また時間帯によって違った表情を見せる面白い街で、休日の昼間は明らかに子供の遊び場みたいになりますけど、平日の朝などは大人の街になってクリエイティブな仕事を持つ人も多く行き交います。
 
そして表参道や明治神宮、代々木公園や渋谷も近いので、ちょっとブラブラ歩きながら色々な場所を楽しむことができます。これは外国人観光客にとっては楽しいだろうな、と思えるロケーションです。
 
撮影については、歩行者などが無造作にフレームインしてしまうので、トラブルには注意が必要です。画角については広角から中望遠までカバーする標準ズームレンズで撮るのが間違いないところだと思いますけど、広角寄りの単焦点レンズとか、割り切って中望遠の単焦点レンズなどでも面白いかも知れません。
 
そして時間帯によって変わりますけど日陰になってしまう場所が多いので、明るいレンズと高感度に強いカメラがあると撮影に集中できる環境が整うと思います。
 
私自身も久しぶりに原宿に行って楽しかったので、表とか裏とか詳しいことはよく解りませんけど、色々と歩いてみたい気持ちになりました。仕事で来るときには辛い印象が強い街ですけど、プラプラと歩くには楽しい街だと思います。でも人混みは嫌なので平日限定でw
 
 
次回は今回の歩きながら撮影の最終回、原宿から新宿まで歩いて撮影した画像をご紹介します。宜しければまたお越しください。
 
 



 
 
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