撮影目的では初めて訪れた、生まれ故郷【横浜】で歩きながらの撮影(3)

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10月に発売されるソニーのフルサイズミラーレス一眼の「α7SⅡ」のスペックを見ていたら、「まぁ〜おいしいところをついてくるわね〜」と率直に感じました。
 
センサーサイズはフルサイズで画素数が約1220万画素、そしてISOが増感で409600とか「何だよそれw」ってレベルです。私は今のところ光学ファインダーを覗くのが好きでカメラをやっているので、ミラーレスにはまったく興味がありません。
 
確かに画素数の少ないことが多いエントリーモデルだと、オフセット(175線)でA3サイズ一杯の画像を使いたい場合などには、補間解像度を使わないといけなくなってしまうような機種もあるので、大判ポスターなどをオフセットで出力するような機会がある人は高い画素数が必要になるかも知れません。
 
しかしそこまでの画質を必要とする人ってどれくらいいるのでしょうか。個人的には1200万〜1600万画素くらいが写真的には良い気がしますが、この画素数だとフルサイズセンサーが必須だとも思います。
 
私はISO(感度)についてもメーカー発表はかなり疑わしいと思っていて、カタログ値が実用値だとメーカーの人みんなが言うのですが、本当に暗い場面で使うとISO400とかでも結構な量のノイズが乗ります。
 
面白いことに周辺光量が多い場面では、ISO6400とかでもほとんどノイズが目立たないこともあったりしますから、より暗いところでどれくらいちゃんと撮れるのかは疑わしいです。
 
ソニーの高感度PRの動画を見ていると真夜中なのにまるで昼間のように映っていますから、それはすごく使ってみたいです。あれほど昼間のようにならなくても良いですが、そこまで出来るということは感度を良いところまで下げられるでしょうからね〜。
 
 
さて、今回は横浜撮影の3回目です。今回は裏通りで撮影した画像が多いのですが、光量が足りなかったり悪い癖が出て雑に撮ってしまったりしたので、ブレてしまった画像が多かったです。
 
このサイトで使うくらいの小さな画像だとそれほど目立たないかも知れませんが、他の用途ではまったく使い物にならないレベルでしたw
 
先述したISOが頼れる状況であれば、ISOオートで撮れば多少は良くなるかも知れませんが、オートで撮るとやたらと高めに設定されちゃいますので、あとで大きな画面で見た時のノイズにとってもがっかりします。
 
三脚持って路地裏を歩くのも悪くないかもしれませんが、バス移動だったので今回も三脚は持って行かずにすべてが手持ち撮影でした。
 
話は変わって、生まれてから大人になるまでずっと同じ場所で生活している人は違うかも知れませんが、小さな頃に遊んだ公園や走り回った路地などに、大人になって久しぶりに行ってみるととても狭く感じますね。
 
その狭い感じとガラリと変わった風景を標準画角で撮るというテーマでこの日の撮影は挑んでいます。
 
 
撮影は愛機ニコンD7100、レンズは単焦点レンズ(AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G)を使っています。撮影時WBはオートですがRAW現像の際に補正しています。RAW現像はLightRoomCC、補正はPhotoshopCCを使用しています。
 
 
元町01
35mm, f/8, 1/160, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
元町の入り口まで来ました。子供の頃には前回記事の馬車道辺りまでは自転車で行ったことがありますが、通常はこの辺りまででした。私が住んでいた頃に上の首都高はなかった気がしますが記憶が曖昧です。
 
 
元町02
35mm, f/8, 1/80, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
川は昔のままのように感じます。この光と影を巧く収められるようになりたいです。
 
 
元町03
35mm, f/8, 1/320, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
元町のゲートオブジェです。この日陰の部分のディテールが出てくると良いのですが、レンズですかねw グレー色ですが補正で少し赤味を加えるとちょっとだけ前に出てきてくれます。ここを左に曲がると港の見える丘公園の入り口があるのですが、あえて昔歩いた路地裏を目指して右に曲がります。
 
 
元町04
35mm, f/8, 1/200, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
ストリートは日影です。こういった画では、ほぼ例外なく空は白くなっちゃいますね。
 
 
元町05
35mm, f/8, 1/160, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
街路樹をアンカーにフレーミングしてみました。この狭いストリートを自転車で爆走していて知らないおじさんによく叱られましたw
 
 
元町06
35mm, f/8, 1/500, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
街路樹のアーチに奥行き感ある石畳風のストリートが良い感じです。
 
 
元町07
35mm, f/8, 1/250, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
パース感をつける三角形や斜線を設定しやすい建物の並びです。この場所だけでも様々な写真が撮れそうです。
 
 
元町08
35mm, f/8, 1/125, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
路地を曲がると地面の起伏が当時とあまり変わっていない雰囲気でした。
 
 
元町09
35mm, f/8, 1/100, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
この路地を進んでいくことも昔はあったと記憶していますが、どんな目的だったのかは覚えていません。案内標識はありませんでした。
 
 
外国人墓地01
35mm, f/8, 1/30, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
路面が石畳ではなかった気がしますが子供の頃の記憶のままです。シャッタースピードが稼げません。こういった場所で開放寄りにすると木々の葉がボケ始めますし絞るとブレます。手持ち撮影では悩ましいところです。
 
 
外国人墓地02
35mm, f/2.2, 1/320, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
光と影のリアルな感じを、子供の頃の目の高さに近いところで狙ってみましたが、ちょっと情報量が多くなっちゃいましたかね。雰囲気は好きな感じですし大きな画像で見ると結構良い感じです。
 
 
外国人墓地03
35mm, f/4.5, 1/200, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
振り返って撮りました。木に陽が当たっているところが白っぽいです。もう少し透明感があると良いのですが。
 
 
外国人墓地04
35mm, f/8, 1/20, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
この場所ではこちら向きのほうが良さ気です。これも光と影をコントロールしたかったのですが、左の手摺と右のフェンスをちゃんと撮りたかったんです。これもシャッタースピードがヤバイです。そして右側は外国人墓地です。例のアレ、デジタルでは写らないと言いますが本当でしょうか。
 
 
アメリカ山公園01
35mm, f/4.5, 1/80, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
上まで登ると「アメリカ山公園」という公園がありましたが、この公園は知りませんでした。しかしこの辺りに米軍の施設があってアメリカ人が住んでいたのはよく覚えています。
 
 
アメリカ山公園02
35mm, f/4.5, 1/160, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
右の石門の切り込みの部分、私としては構図的に写っていないといけないのですが、レンズの歪みで湾曲しています。もう少し右のスペースを大きく取ればあとでレンズ補正を掛けて歪みを補正できるのですが、前回記事のビルのタイル壁同様こういう真っ直ぐなものをギリギリで撮ると歪みが目立っちゃいますね。
 
 
アメリカ山公園03
35mm, f/4.5, 1/320, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
山の手のお嬢ちゃんたちですねw 私の通っていた小学校でないのだけは判ります。この近所にあるインターナショナルスクールですかね。ちなみに私は北方小学校に通っていました。これはレンズ補正を掛けていますw
 
 
アメリカ山公園04
35mm, f/4.5, 1/1000, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
マリンタワーを入れて、ベタな画になりました。もっと絞るべきでしたが、前の写真を撮ったままの絞りで撮ったのでした。
 
 
アメリカ山公園05
35mm, f/8, 1/80, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
印象的な陽射しでキラキラする感じを狙ってオーバー目に撮ったのですが、セッティングが結構いっぱいいっぱいな感じです。
 
 
外国人墓地05
35mm, f/4.5, 1/1250, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
アメリカ山公園から出て外国人墓地の前に出ました。昔は外人墓地と呼んでいましたが、外人という言葉の使用が相応しくないとの理由で、外国人墓地という呼び名になっていますね。変わったのかも知れませんが、この辺りの風景は昔とあまり変わっていない印象です。
 
 
イギリス館
35mm, f/4.5, 1/320, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
イギリス館です。玄関前の洋風のクルマどめが撮りたかったのですが上手く撮れませんでした。
 
 
港の見える丘公園01
35mm, f/4.5, 1/400, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
港の見える丘公園前の交差点で撮る気はなかったのですが、前に信号待ちをしているホンダのSがいたので、思わずシャッターを押しました。写真を拡大してみるとボンネットのパワーバルジがなかったのでS600でしょうか? 分かりません。
 
 
港の見える丘公園02
35mm, f/4.5, 1/100, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
前回記事の日本丸と同じようなシチュエーションですが、建物に陽が当たっているのでこちらの方が良い感じです。
 
 
港の見える丘公園03
35mm, f/8, 1/200, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
これもベタですが、煉瓦色の壁は緑と青空に映えますね。噴水もあって人も写ってそれらしい画になりました。
 
 
港の見える丘公園04
35mm, f/8, 1/400, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
これもベタです。よく見るといろいろゴチャゴチャしているんですが、空の面積を大きく取ると気になりませんね。多くの人が群がって撮っていた風景です。
 
 
港の見える丘公園05
35mm, f/8, 1/320, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
映画「コクリコ坂から」の舞台というサインプレートがありました。この作品は好きな作品で、私の記憶では道路も町並みももっと現代的になっていましたが、海から見る陸地が凄くリアルでした。私の父親は仕事で船に乗っていたので、小さい頃に船に乗せてもらって海から陸地を見たことがあるのですが、アニメでその風景が全く同じに再現されていて映画館で見た時にはもの凄く感動しました。
 
 
港の見える丘公園06
35mm, f/5.0, 1/15, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
公園に来ていた人がみんな海の方向を撮っていたところで私は山側に向かいました。展望デッキにデジイチを持って撮影していたモデル風の美女が2人いたのですが、その2人にとっては海の方を全く見ずに山の方にカメラを向けている私の姿が余程不思議だったらしく、ずっとこちらを見ていましたね。それを意識した訳ではないのですがブレました。それも思いっきり!
 
 
港の見える丘公園07
35mm, f/5.0, 1/20, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
この細い道も子供の頃はもっと広かったイメージだったんですがね。家族で公園に来ていたら海を見ていた父親が緊急事態だと言って、家族4人でこの道を駆け下りたことがあります。エピソードはどうでも良いのですがブレブレです。
 
 
港の見える丘公園08
35mm, f/8, 1/30, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
ウッドデッキのところは多分老朽化だと思うんですが進入禁止になっていました。そしてこれもブレました。どこにも何にも合っていなくて嫌になります。
 
 
港の見える丘公園09
35mm, f/2.8, 1/20, ISO100, 撮影モード絞りオート, WBマニュアル
 
f/2.8で1/20なんて、昼間なのにISO800以上で撮らないとダメですかね。これもこのサイト以外では使えないレベルです。
 
今回は以上です。
 
 
今回は日中とはいえ光量が足りない場面が多かったです。ISOを上げないで暗く撮っても、ピントが合ってブレていなければ、あとである程度の補正はできますけど甘ピンやブレたものはダメですね。
 
三脚を使うのが良いのですけど、風で葉が揺れたりするとスローシャッターだと宜しくないですから、手ブレは論外ですけどISOを上げる必要もあるかも知れませんね。
 
あとでPhotoshopを使ってザラザラを取るのも良いのですが、なんか違う気もするんでね。いや、仕事であれば何でもやっちゃうんですけど、やはり趣味の写真となると撮って出しでどこまで撮れるかだとも思うので。。。
 
そんな私もカメラを始めた頃に比べると、パソコンでの作業時間がかなり増えてきています。それはRAWで撮って現像しているのが主な要因ですが、最近ではレンズ補正とかのフィルターも使い始めてきました。
 
何かを貼ったり消したりとかはしないんですが、多少の回転やトリミングはするようになりました。色調は一時期他のソフトを使っていた時には正直混乱していましたが、Photoshopに戻してからは以前の色味に戻ってきたと思います。
 
撮って出しのクオリティを上げるためには、まだまだ腕を上達させないといけませんが、道具を変えたらどうなるか?という興味も尽きませんね。それは今はまだやるべきじゃないと思っているのでもう少し辛抱強く頑張ろうと思います。
 
 
次回は横浜編の最終回です。宜しければまたお越しください。
 
 

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